2011年3月31日木曜日

初挑戦で代表もぎとる スペシャルオリンピックスへ 鳥取

朝日新聞 
ギリシャ・アテネで6月開かれるスペシャルオリンピックス夏季世界大会に、水泳の日本代表として手島阿友美さん(20)=米子市錦海町3丁目=が出場する。知的発達障害がある選手によるスポーツの祭典。「金メダルをもらいたい」と目標に向けて練習に励んでいる。手島さんはダウン症で生後11カ月の時に心臓の穴を閉じる手術を受けた。水泳を始めたのは小学校に入った頃。「体力をつけさせたい」と咲子さんが地元の水泳教室に連れて行った。最初は顔を水につける訓練。週1回練習を重ね、25メートルを何とか泳ぎ切れるくらいに上達した。

府:障害者への差別、体験例に意見を 条例化に反映 京都

毎日新聞 
障害者が健常者と同じように住みやすい社会づくりを目指す「府ノーマライゼーション条例」(仮称)制定を進めている府は、障害を理由とする差別事例の意見を募集している。識者らでつくる検討委員会の議論の基礎資料とする。条例は差別や虐待を禁止し、社会から隔離されがちな障害者の社会参加を促すのが狙い。障害者が施設などで虐待される事例が問題化したり、就労機会が健常者と比べて多くなかったりといった問題の解消を図る。集まった意見は検討委の基礎資料にするほか、個人が特定される情報を除いて府ホームページにも掲載する予定。

震災でかりんとう製造ピンチ 福山の福祉事業所 広島

山陽新聞 
東日本大震災の影響で、福山市引野町南の障害者福祉サービス事業所「ジョイ・ジョイ・ワーク引野」が、地元の特産品を使ったかりんとうの製造中止の危機に追い込まれている。原料の生地を仕入れていた宮城県の食品加工会社が震災で被災したためで、関係者は途方に暮れている。同事業所では、保命酒やピオーネ、アンズなど地元特産品が入ったかりんとうを製造し福山市内などで販売。クッキーのようなサクッとした歯ごたえが人気を集めている。宮城県女川町の食品加工会社に保命酒やピオーネなどを送り、おからを使った同社特製の生地に練り込んだ後に送り返してもらい、同事業所で利用者7人が低温の油で揚げてかりんとうに仕上げていた。だが、沿岸部にあった食品加工会社は津波で流されてしまったらしい。同社の社長は避難所にいることがインターネットで確認できたものの、今も連絡が取れない。

障害者デザイン 段ボール箱好評 福岡

朝日新聞 
障害者らがデザインしたカラフルな段ボール箱「だんだんボックス」が、県内の主要郵便局40カ所で販売されている。昨夏に福岡・天神で販売を始めて以来、売り上げが好調といい、小包宅配を扱う郵便局株式会社の関連企業と契約を結ぶまでに至った。経費を除いた販売益は障害者に還元されるほか、福祉施設にも寄付される。「だんだん」は、西日本に残る「ありがとう」という意の方言と段ボールの読みをかけた。芸術家や文化系NPO法人などでつくる「だんだんボックス実行委員会」(神崎邦子代表)が昨年8月に販売を開始。親しみやすいデザインが評判で、すでに1万個以上が売れたという。

ケアホーム完成、障害者ら一人暮らし 京田辺に新設 京都

京都新聞 
京都府京田辺市の社会福祉法人「共生福祉会」が運営する重度障害者のケアホーム「草内ホーム」が同市草内に完成した。4月上旬から10人が入居し、常駐の介護職員らの介助を受けながら「一人暮らし」を始める。同法人はたなべ緑の風作業所(同市興戸)を運営しており、重度障害者を含む40人が通っている。最近は介護する親の高齢化で自宅からの通所が難しくなるケースが目立っていた。親に頼らず、専門的な介助を受けながら個室で暮らせるケアホームの新設は、10年来の悲願だったという。

2011年3月30日水曜日

知的障害の子ら200人、避難先転々 職員「もう限界」 福島

朝日新聞 
福島第一原発の事故に伴い、原発から5キロの所にある施設から逃れた重度の知的障害のある子どもや大人200人余りが、避難先を転々としている。いま3カ所目。付き添う職員やボランティア約50人とともに、小さな建物で限界の生活を続けている。避難所になっていた同村の小学校の体育館に着き、他の避難住民に交じって一晩を過ごした。だが、突然の環境の変化に大きな声を出したり、落ち着きを失ったりする子どもが相次いだ。「一般の人と一緒の避難所は無理」(猪狩学・児童部長)と考え、13日には学園が所有する同県田村市の通所施設に移った。ただ、問題は施設の広さ。もとは40人定員の施設のため、20畳ほどの2部屋と小体育館に全員がひしめき、昼も夜も身動きがとれない状態だ。

「なぜ」に答えるものなし 無力感漂う父親「何も無くて死ぬはずがない」

スポーツニッポン 
知的障害がある安永健太さん=当時(25)=が、佐賀県警の松雪大地巡査長(30)らに取り押さえられた後で死亡した日から3年半。佐賀地裁は29日、松雪巡査長に無罪を言い渡した。何が起きたのか、誰が悪いのか、何も分からない結論に、父親の孝行さん(49)は「何も無くて死ぬはずがない。健太に報告できることがない」と、無力感を漂わせた。今でも自転車の音を聞くだけで安永さんを思い出すという孝行さん。「裁判自体にそもそも意味がない。私の気持ちは何も変わらない」と話している。

取り押さえ直後死亡、付審判の警官無罪 佐賀

読売新聞 
佐賀市内で2007年9月、知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に死亡した問題で、特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われた佐賀県警の松雪大地巡査長(30)に対する審判の判決が29日、佐賀地裁であった。若宮利信裁判長は、懲役1年の求刑に対し、「暴行を確信を持って認定できない」として無罪を言い渡した。この問題を巡っては、巡回中の松雪被告らが、自転車で車道を蛇行するなどしていた安永さんを取り押さえたが、安永さんは約1時間後に死亡。死因は心臓性急死で、遺族は特別公務員暴行陵虐致死罪での審判を求めたが、地裁は適用せず、同致傷罪で審理された。審判には現場を通りかかった人や一緒に取り押さえた警察官ら計23人が証人として出廷した。

「としまえん」コースターに足挟まれ女性けが 東京

読売新聞 
29日午後1時25分頃、東京都練馬区の遊園地「としまえん」で、コースター「ブラワーエンジン」に乗っていた都内の女性(18)が乗り場とコースターの間に左足を挟まれ、左足の甲を負傷した。警視庁練馬署によると、コースターは260メートルのコースを最高時速36キロで3周する。1周目の途中で、女性が座席から左足を出していることに係員が気付いて減速し、2周し終えたところで緊急停止した。女性は2周目に入る際、一時、出していた左足をコースターと乗り場の間に挟んだという。女性は都内の知的障害児施設に入所しており、施設職員ら3人と遊びに来ていた。女性は同署に対し、「怖くなって足を出した」と話しているという。

知的障害者向け事務を集約 県にセンター 大分

大分合同新聞 
知的障害がある人の就労促進を図るため、県は4月から「県庁ワークセンター」を開設する。文書発送やデータ入力など、ある程度簡易な事務を複数の職場から集約し、非常勤職員として採用する知的障害者が作業を担う。働く姿勢を学んだり、実務経験を積むことで、民間企業への就職につなげるのが狙いだ。県は2007年度から、将来的に民間企業での就労を目指す知的障害者の県庁職場実習をスタート。同課によると、これまでに25人の実習生(精神障害者2人を含む)を受け入れ、14人を非常勤職員(1〜2年)として採用。うち8人は福祉法人や製造業などの民間企業への就職につながったという。「センターがモデルケースとなり、障害者に対する理解を深めると同時に民間就労を後押ししたい」と話している。

福祉ショッププレオープン 障害者自立支援の場に期待 北海道

北海道新聞 
市内の授産施設が作ったパンや小物を販売する福祉ショップ「ふゅーる」が、JR北広島駅隣のエルフィンパークにプレオープンした。障害者の自立支援の場として、福祉関係者は期待している。福祉ショップは、障害者が作った製品の販路拡大や、市民との交流を目的に市が26日に開設した。市内の社会福祉法人など6団体で構成する協議会が運営し、お菓子や木工品などを販売する。営業時間は午前10時〜午後4時で、定休日は日曜・祝日。4月4日まで試験営業し、5日に正式オープンを予定している。

2011年3月29日火曜日

世界自閉症啓発デー2011in横須賀 神奈川

カナロコ 
映画上映「ぼくはうみがみたくなりました」のほか、災害時の自閉症の人への支援について考える。自閉症のある人からのメッセージも。名前・電話番号・ファクス番号を明記し、独立行政法人国立特別支援教育総合研究所へファクスで申し込む。

日時 2011年4月16日 午後1時00分〜午後4時30分
会場 横須賀市立総合高校SEAホール
費用 無料

ぬくもりの校舎で内覧会 来月開校の可茂特別支援学校 岐阜

岐阜新聞 
4月に開校する県立可茂特別支援学校の内覧会が27日、美濃加茂市牧野の同校であった。可茂地区に特別支援学校ができるのは初めてで、入学予定の親子や地元住民が、念願の校舎を見て回った。特別支援教育の充実を目指す県の「子どもかがやきプラン」に基づいて新設された。これまで、同プランにより高校や小学校の旧校舎を改修して4校が開校しているが、新たに校舎を建設したのは初めてとなる。建物は鉄筋コンクリート2階建て、延べ床面積は約6000平方メートル。段差をなくすなどバリアフリーに配慮され、木材がふんだんに使われたぬくもりのある校舎に仕上がった。

障害児向けの運動教室が好評 広島

中国新聞 
東広島市西条町の広島県立障害者リハビリテーションセンター内のスポーツ交流センターで、身体と知的の両方に重い障害のある子どもが参加する運動教室が効果を挙げている。遊具を使った膝立ちなど、さまざまな姿勢を取ることで体力が付く。「体も心も元気になる」と保護者からも好評だ。教室に登録しているのは広島市と廿日市市の5〜13歳の13人。看護師やヘルパー、社会福祉士たち25人が支える。教室の代表を務める県立広島特別支援学校の加地信幸教諭(39)は「自力で動くのが難しい子どもには座ることもスポーツ。いろんな姿勢を取ることで体力が付き、寝たきりを防ぐことができる」と説明する。教室は無料で、毎月第4土曜を中心に開いている。

アインシュタインよりIQの高い12歳、ビッグバン理論の論破を目指す

ロケットニュース24 
アインシュタインの推定IQを超える知能指数を持つ12歳の少年が現れた。そのIQなんと170。現在インディアナパデュー大学インディアナポリス校(以下IUPUI)で年上の同級生たちと机を並べ、宇宙物理学を学んでいる。そんなジェイコブくんだが、実は2歳になっても言葉を喋らず、知能障害があるのではと両親を心配させていた。自閉症の一種であるアスペルガー症候群(高機能自閉症)と診断された彼は、3歳で5000ピースのパズルを完成させるという類まれな集中力を見せ、成長するにつれ紙に幾何学模様や計算のようなものを書き始め、やがて窓に公式を書きなぐるようになったという。

子どもの姿、生き生きと 発達障害者パネル展県庁で始まる 徳島

徳島新聞 
発達障害者啓発パネル・作品写真展が28日、徳島県庁1階の県民ホールで始まった。県発達障害者支援センターが、世界自閉症啓発デー(4月2日)にちなんで初めて開いた。展示されている写真は、県自閉症協会が出品した16点。稲刈りやマラソンをする発達障害の子どもたちの生き生きとした姿をとらえた作品で、家族や本人の心温まるメッセージが添えられている。同8日まで。入場無料。

2011年3月28日月曜日

発達障害への理解呼び掛け 京でウオーク 京都

京都新聞 
国連の世界自閉症啓発デー(4月2日)を前に、発達障害への理解を呼びかける「かがやけ!はばたけ!ウオーク」が27日、京都市内であり、約250人の参加者が町を歩いた。府発達障害関係団体連絡会の主催。2回目の今年は、京都サンガFCの祖母井秀隆GMやユース選手25人も参加した。名誉大会委員長の山口良治伏見工ラグビー部総監督の合図で、のぼりを手にした参加者が三条の鴨川河川敷を出発した。河原町通や御池通を歩き、パンフレットを配布して、発達障害への理解を求めた。

乙武「発達障害の本読んでる」→Twitter「今は原発が問題なんだ」→乙武「原発本だけ読めと?」

ロケットニュース24 
スポーツライターの乙武洋匡さんがTwitter上で「発達障害に関する本を読んでます」と書き込みしたところ、他のTwitterユーザーから「今は原発が問題なんだよ」と意見を受け、さらに乙武さんが「原発に関する本しか読んじゃいけないの(笑)!?」と返答して話題となっている。

乙武さんと他のTwitterユーザーとのやりとり
  • 乙武さん 最近は、発達障害に関する本を読んで、勉強しています!
  • Twitter A 今は原発が問題なんだよ
  • 乙武さん えっ、じゃあ、いまは日本全国、原発に関する本しか読んじゃいけないの(笑)!?
  • Twitter B(被災者) 被災民が漫画読んでますがなにか?
  • 乙武さん 不謹慎www
被災地や被災者たちのことを思い、募金をしたりボランティアをしたり、やれることをやるのは大切なことだ。困っている人たちのことを不憫に思ったり、涙を流すのも人の心として当然の感情だ。しかし、だからといって普通の日常生活を送ることを不謹慎と言ってしまうのは、やや乱暴な考えと思わざるを得ない。

英語で「自分」表現 静岡で中高生が夢などテーマに演説 静岡

中日新聞 
「反戦の思い」から「将来の夢」まで、自由なテーマを英語で演説する「静岡・ストックトン友好親善 英語スピーチコンテスト」が26日、静岡市清水区の清水産業・情報プラザで開かれた。清水中央ロータリークラブ賞に選ばれた静岡城北高校2年山崎美波さんは、自閉症の弟を話題に取り上げ、他人とうまくコミュニケーションを取ることができない障害の特徴を紹介。「社会には自閉症だけでなく、視覚や聴覚など、さまざまな障害を持つ人が共に生活している」と主張し、「弟がいなければ、私もそのことに気づかなかっただろう」と抑揚をつけた流ちょうな英語を披露した。

直売所:新鮮野菜はいかが 知的障害者NPO「ピアファーム」 福井

毎日新聞 
知的障害を持った人たちで農産物を生産・販売するNPO法人「ピアファーム」(あわら市)が26日、福井市順化2に「ピアファーム直売所呉服町店」をオープンした。自分たちで作った農産物や、あわら市、坂井市の農家から仕入れた野菜や果物を販売している。同法人の直売所は県内2店目。農家・産地と消費者をつなぐことを目標に、商店街の空き店舗を利用して開設した。知的障害を持った人や農家らが店舗に立ち、新鮮な白菜や小松菜などを販売。大根は午前中に売り切れるなど、多くの客でにぎわった。月〜土曜の午前9時半〜午後4時半。

響いたエールの音色 熊本市で被災者支援音楽 熊本

熊本日日新聞 
日本大震災チャリティー音楽祭が27日、熊本市の繁華街であり、県内外の70組約550人が出演した。甚大な被害に遭った仙台市から駆けつけた被災者も演奏。エール、支援への感謝など、それぞれの思いを乗せたメロディーが響いた。コンサートは仙台が発祥地で、障害の有無にかかわらず音楽を楽しむ「とっておきの音楽祭」(オハイエくまもと主催)。熊本での開催は2回目。震災で自粛を検討したが、「被災者を元気づけよう」と、支援イベントとして開催を決めた。

2011年3月27日日曜日

避難所行けず、食料も薬もない 自閉症の子持つ家庭孤立ー東日本大震災

時事通信 
「避難所に行けない。救援物資も手に入らない」。東日本大震災の被災地やその周辺で、自閉症の子を持つ家庭が孤立している。福島県南相馬市の会社員女性(40)は、福島第1原発の事故で「屋内退避」が呼び掛けられた地域に住む。中学2年の娘(14)は重度の自閉症。てんかんもある。地震後、近くに避難所ができたのは知っていたが、自閉症の子どもは環境の変化や人混みに敏感に反応し、パニックを起こすこともある。同県郡山市の主婦山口こずえさん(42)の長男(15)も自閉症だ。長男が通う特別支援学校は震災のため休校。買い物に行きたくても長男を一人にして外出できない。「障害者の避難所を決めておくなど、災害が起きる前から社会全体でシステムを作っておいてほしかった」と訴えた。

東日本大震災:可児の子育て支援センター、救援物資を被災地へ 岐阜

毎日新聞 
可児市下恵土のNPO法人「子育て支援センターはーとふる」(安江孝文理事長)は25日、同センターで療育している子どもたちの「ひとりじゃないよ」「おうえんしてるよ」などの直筆メッセージを段ボール箱に書いた救援物資を東日本大震災の被災地に贈った。職員や保護者らの間で「発達障害の子どもたちは、どうしているんだろう」と、ニュースの画面に映されない子どもたちを心配する声が上がった。同センターによると発達障害の子どもは、避難所のような狭い場所での暮らしは耐えられないという。「受け取った人たちが、発達障害を抱えた子どもたちも被災していることに気付いてくれれば」と話している。

障がい者による専用サイト 「あす街プロジェクト」が始動、記者も大募集!

リアルライブ 
心身にハンディキャップのある方に朗報です。4月1日より 、株式会社ソーシャル・エンタープライズのサイトがリニューアルされます。同日より「あす街プロジェクト」という障がい者のメルマガネットワークが始まります。あなたも、派遣記者となり、記事を書いてみませんか。ここで言う、障がい者とは、身体、知的、精神の三大障がいに限りません。どんなハンディキャップでも構いません。あなたの想いが、何十万人の心を打つかもしれないのです。注意事項としては、批判的なネガティブな表現ではなく、建設的な前向きな意見を希望するとのこと。これからの時代を生きる子供たちに、私たちが残していけるものは何なのでしょうか。

あす街プロジェクトURL
http://www.mamafes.jp/_pc/asumachi.php

こども病院が発達障害の専門外来開設 来月4日 長野

信濃毎日新聞 
県立こども病院(安曇野市)は25日、発達障害専門外来を4月4日に開設すると発表した。発達障害と疑われる子どもが増えているため、地域の医療機関と連携し、専門的な診断や療育の提供を目指す。県によると、発達障害の専門外来は県内で初めて。こども病院の対象は未就学児と小中学生で、同外来でも他の医療機関から紹介された患者に限り診察する。未就学児は毎週月曜日、小中学生は毎週火曜日。担当の平林伸一・神経科部長は「専門外来は地域のサポート力を上げるのが目的。発達障害がある子を地域で支えてもらう最初のステップだ」と話している。

2011年3月26日土曜日

東日本大震災:遊び満喫、障害児笑顔 デイサービス、代表の自宅で再開 宮城

毎日新聞 
気仙沼市で障害児のデイサービスなどを行うNPO団体「ネットワークオレンジ」が23日、震災から12日ぶりに活動を再開した。市内の2カ所の施設は津波で破壊されたため、代わりに代表の小野寺美厚(みこ)さん(41)の自宅で受け入れることにした。子供たちが遊ぶのに十分な広さやおもちゃはないが、小野寺さんは「避難所生活を続ける子の不安や、震災で苦労する親の負担を軽減したい」。久々に思い切り遊ぶ子供たちも笑顔を浮かべた。かつてよく遊んだ画用紙もクレヨンも流されたが、地元商店街から絵本の差し入れなどの支援もあるという。

被災者に激励のトウキビ 北海道

北海道新聞 
【芦別】東日本大震災の被災者に食べてもらおうと、知的障害者通所授産施設「星の広場」(北5西2、後藤伸吾施設長)が真空パック詰めのトウキビ645本を日本財団を通じて被災地に送った。25日にも現地に届けられる。今回の大震災で約70人の通所者から「自分たちで手紙を書きたい、募金を送りたい」との声が起きた。そこに日本財団から支援物資の寄贈を要請するファクスが届いたことから、利用者が製造にかかわり、「あまきび」の名で販売しているトウキビの在庫すべてを送ることにした。

知的障害者ら製造 非常食を被災者へ 大分

大分合同新聞 
県内の8社会福祉法人でつくるNPO法人「チャレンジおおいた福祉共同事業協議会」(丹羽和美理事長)は知的障害者らが、防災意識の高揚を図ろうと作っている災害時の非常食「いのちのクッキー」を東日本大震災の被災地へ義援物資として送った。協議会はクッキーの普及を図っており、「災害弱者とされる障害者が防災を啓発することで、大分県民の防災意識も高めたい」としている。「クッキーを食べて、少しでもほっとする時間をつくってほしい」と一枚一枚に励ましの気持ちを込めた。他の利用者らも「できることをしよう」と被災者へ励ましの手紙を書いた。

日本の技術力で今の危機を未来のチャンスに

@IT 
知人は「東京全体が自閉症だ」と言ったが、まさにその通りの状況にある。だが、自閉症の東京人は、東日本以外に住む日本人だけでなく、世界中の人たちが今、普通に今までと同じ暮らしをしていることを思い出さなければならない。彼らは東日本の惨状に同情を示しながらも、日々、自らのライフスタイルを全うしている。電力問題は深刻だが、東京周辺に住む人たちは“被災者”ではないのだから、当事者のように振る舞うべきではない。
「東京全体が自閉症だ」「自閉症の東京人は〜」ってどういう意味でなんでしょうか。本人に悪気はないとは思いますがあまりに無知。

2011年3月25日金曜日

障害福祉の介護給付費、柔軟に算定をー東北地方太平洋沖地震などで厚労省

キャリアブレイン 
厚生労働省は3月24日、東北地方太平洋沖地震と長野県北部の地震に伴う障害福祉サービス事業所への介護給付費の取り扱いについて、柔軟な対応を求める疑義解釈を都道府県などにあてて事務連絡した。疑義解釈では、事業所が減額措置を適用せずに介護給付費などを請求できる事例として、▽震災に伴って定員超過して被災障害者を受け入れる▽被災地への職員派遣や計画停電の影響で、一時的に人員基準を満たせないケースを挙げている。被災により、利用者が受給者証や施設受給者証を紛失するなどした場合、提示しなくても障害福祉サービスなどを受けることができる。

東日本大地震:いわき市の知的障害者ら受け入れ、NPO法人「よろずやたきの会」 神奈川

カナロコ 
東日本大地震による福島第一原発事故を受けて、平塚市徳延のNPO法人「よろずやたきの会」(長谷山直行代表理事)は24日夕、福島県いわき市の社会福祉法人「いわき福音協会」の知的障害者ら34人を受け入れた。避難者受け入れの窓口となる「日本グループホーム学会」の呼び掛けに、障害者支援を行う同NPOが応じた。被災者は長い避難生活と移動で疲労していることが予想されるため、セレモニーなどは行わず静かな環境づくりを優先した。

東日本大震災:福島・いわきから知的障害者ら83人、駒ケ根で受け入れ 長野

毎日新聞 
東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発の事故による避難措置として、福島県いわき市の障害者施設に入所している知的障害者ら83人を、長野県が駒ケ根市で運営する知的障害者施設「西駒郷」が24日から受け入れることが分かった。避難者は、いわき市の社会福祉法人「いわき福音協会」が運営するグループホームなどの入所者77人と施設職員6人。福島県が用意したバスで西駒郷に到着するという。

万引き:発達障害被告の刑猶予  福祉施設での更生考慮 長崎

毎日新聞 
諫早市で万引きしたとして窃盗罪に問われた無職の男(32)の控訴審判決が23日、福岡高裁であった。男が別の万引きによる執行猶予中に起こした事件だったが、川口宰護裁判長は被告に広汎性発達障害があり現在入所している福祉施設で社会復帰に向けた訓練を行っていることを理由に1審・長崎地裁が言い渡した懲役6月(求刑・懲役10月)の実刑判決を破棄し、懲役10月、保護観察付き執行猶予4年を言い渡した。1審後に被告が実際に施設に入所し、ボランティア活動に取り組んでいることなどを重視し川口裁判長は「1審判決時点では実刑判決が重すぎたとは言えないが、控訴審時点では重きに失する」と執行猶予判決の理由を述べた。

自閉症のハツカネズミを遺伝子変異によって作り出すことに成功 米

GIGAZINE 
アメリカのマサチューセッツ工科大学の研究者が、自閉症のマウスを生み出すことに成功したそうです。自閉症とは、社会性や他人とのコミュニケーションに困難が生じる発達障害の一種で、先天性の脳機能障害とされていますが、そのメカニズムにはまだ不明な部分も多いそうです。今回の研究は、脳のシナプスに関わる遺伝子を変異させることで、人為的に自閉症のマウスを作り出すことに成功したというもので、自閉症の仕組みの理解や治療法の研究に大きく貢献するものとなるそうです。

2011年3月24日木曜日

車6台上山に「やっと着いた」 山形

朝日新聞 
上山市元城内の「上山市働く婦人の家」に、福島県南相馬市のNPO法人が運営する精神障害者と知的障害者の就労支援施設やグループホームの入所者ら26人が避難している。一行が自家用車6台で南相馬市を離れたのは17日。NPO法人「あさがお」(西みよ子理事長)が運営するグループホーム3施設の入所者18人と、一人暮らしで就労支援施設に通う3人、職員や家族が同行した。施設はすべて福島第一原発から25キロ圏内にあり屋内退避が指示されていた。「バスなどで避難させられないか」と西理事長が市に掛け合ったが、「一般の人と一緒にバスに乗せるのは無理だ」と断られたという。「身体の障害と比べて障害や症状が見えにくく、誤解も根強い」。

自閉症の妹と向き合った映画 26日上映会 北海道

朝日新聞 
自閉症の妹を主人公に、横浜市在住の立教大生赤崎正和さん(23)が撮ったドキュメンタリー映画「ちづる」の上映会が26日、札幌市内で開かれる。今年1月、朝日新聞に掲載された赤崎さんを紹介する記事を読んだ同市立清田小学校の白石邦彦校長(59)が関係者と連絡を取り、上映会実現にこぎ着けた。赤崎さんの2歳下の妹・千鶴さんは自閉症で、重度の知的障害もある。赤崎さん自身、妹の障害と向き合うことをずっと避けていたという。映像制作を学ぶ大学の卒業制作で指導に当たる同大特任教授の池谷薫さんに勧められ、1年間にわたって母・久美さん(50)と家族3人の日常生活をカメラに収めた。午後1時と午後3時の2回で、各回定員200人。上映後、赤崎さんと池谷さんらによるトークショーがある。会場は札幌市手稲区前田1条11丁目の手稲区民センター。入場料千円、大学生以下と障害者の親などは500円。

人間の幸せ求め続け、チョーク製造最大手の日本理化学工業 神奈川

カナロコ 
「人間の幸せって何だと思いますか?」。穏やかな笑みを浮かべながら、大山泰弘会長(78)は唐突に切り出した。「僕は、世や人の役に立つことが、最高の幸せだと思うんです。もっとも、教えてくれたのは彼らですが…」。ほほ笑む視線の先では、知的障害者の社員が普段と変わらぬ様子で、黙々とチョーク作りに汗を流していた。「障害者が働き、人の役に立つ商品を作る。給料を得て自立した生活を送ることで、その地域も活性化する」。障害者雇用から半世紀。固い信念に揺るぎない自信が加わった。「環境問題に取り組むのもいいが、今生きている人のために頑張る企業を、国民も一緒になって応援する社会でないといけない」。

2011年3月23日水曜日

自閉症の被災者 ケアの手引き

NHK 
震災で多くの人が避難生活を送っているなか、自分の意思を伝えることが難しい自閉症の人は避難所などで孤立するおそれがあるとして、日本自閉症協会では、被災した自閉症の人と、その家族などに向けて、避難所での注意や心のケアをまとめたハンドブックを公開しています。過去の大災害では、自閉症の人やその家族は避難所で共同生活をうまく送ることができず、中には壊れた自宅や車の中での生活を余儀なくされる場合があったということです。そのため、協会では、今回の大震災で被災した自閉症の人たちを支援しようと、本人と家族や、支援する人たちのためのハンドブックを、インターネットで公開しました。

ブリヂストン工場に障害者就労支援施設 滋賀

読売新聞 
彦根市高宮町のブリヂストン彦根工場内に21日、障害者への職業訓練を行い、就労を支援する「働き教育センター彦根」がオープンし、開所式が行われた。ここで学んだ障害者らは将来、ブリヂストンや関連会社で働くことを目指しており、こうした施設が民間事業所内に設置されるのは、全国初という。学校法人「関西福祉学園」(本部・京都市伏見区)がブリヂストンの協力を得て開設した。同学園の別の施設で、コミュニケーションなどについて学んだ障害者が対象で、1年間、工場で作業実習などを受ける。また、パソコンやガーデニングなども学ぶ。定員は10人で、4人が4月から通うことが決まっている。

2011年3月22日火曜日

東日本大震災:実習船「湘南丸」、いわき市内で被災の知的障害者ら乗せ帰港 神奈川

カナロコ 
県立海洋科学高校の実習船「湘南丸」(646トン)が21日、福島県立いわき海星高校の実習船「福島丸」(499トン)とともに、いわき市内で被災した知的障害者ら33人を乗せ、三浦市三崎の三崎漁港に帰港した。両船で神奈川県内に避難したのは、いわき市内を中心とする知的障害者30人と重度障害者3人。三崎漁港には強い雨が降りつけたが、33人は県職員らの手を借りたり、おぶわれたりしながらひとり、またひとりと下船。迎えのバスに乗り換え、避難先の横須賀老人ホーム(15人)、県立ひばりが丘学園(15人)、三浦しらとり園(3人)へと向かった。

支える・栃木から:東日本大震災 発達障害児と一緒に避難所生活を送る家庭 栃木

毎日新聞 
発達障害児とダウン症児の日中一時支援事業所「コミュニティーホーム・ハヌル」(宇都宮市北一の沢町)が、発達障害児と共に避難所生活を過ごす家庭に向けた相談窓口を開く。薬剤師で自閉症スペクトラム支援士の高橋佐依子さんは「発達障害の子供を抱えながら、避難所生活を送る家族への手助けができれば」と話している。

10年間の活動を振り返る オープンカレッジin鳥取

日本海新聞 
知的障害がある人に学習の場を提供する「オープンカレッジin鳥取」(同運営委員会主催)の10周年を記念する会が20日、修了証授与式と併せて、JR米子駅前の米子コンベンションセンターで開かれた。受講生や講師ら約80人が参加し、10年間の活動を振り返った。養護学校高等部を卒業した後、教育を受ける機会が少ない知的障害がある人らの教育を受ける権利を保障しようと、民間ボランティアが中心となって2001年から年4、5回開講。芸術、スポーツ、経済学など多岐にわたる分野の講義を展開してきた。

セミナー:「自閉症は個性に近い」 発達障害者支援の講演 佐賀

毎日新聞 
「ちょっと変な人」に見られがちな成人期の発達障害者や家族向けのセミナーが19日、吉野ケ里町の国立病院機構肥前精神医療センターで開かれ、約60人が参加した。講師の辻井正次・中京大教授は「発達障害の人は他者の意図や感情、場の空気を読むのが苦手だが、学習すればできるようになる。抽象的な言葉でしかりつけず、その場に合ったやり方を具体的に教えることが大事」と訴えた。また「褒めなかったり、裏を読むことを求めたりするのが日本の文化だが、発達障害者には無理」と述べ、周囲の支援の必要性を強調した。その上で、家族に対し「支援は自分たちで求めて作るもの。待っていては駄目」と公的機関への働き掛けを促した。

発達障害に理解を NPO法人が対応法や特性報告 大阪

大阪日日新聞 
大人の発達障害の特性や対応方法について理解を深めるイベントがこのほど、大阪市北区梅田2丁目のブリーゼプラザで開かれた。当事者をはじめ、府ニート施策応援団長のU.K.ことDJの楠雄二朗さんらが参加して実施。当事者と周りの人がコミュニケーションを取れる環境づくりなど、さまざまな対応策が挙げられた。パネルディスカッションでは、子ども時代は落ち着きがなく勉強ができなかったという楠さんが、人とは違う視点を持てるところを強みにし、その方法が「間違いではないと仕事で気付けるようになった」と語った。

機知に富んだCG画集 奄美の屋嘉比さん出版 鹿児島

読売新聞 
CG(コンピューターグラフィックス)アーティストの屋嘉比(やかび)寛さん(18)(奄美市名瀬)が画集「屋嘉比ひろしの世界」(87ページ)を出版した。記念CG展が21日まで、奄美市名瀬の奄美文化センターで開かれている。屋嘉比さんは小学校時代、人とのコミュニケーションを苦手とする広汎性発達障害と診断された。絵を描くのが好きで、小学4年生の時、見たものを写したり想像力を駆使したりしてCG画を始めた。書きためた作品は6000点ほどあるという。田中一村記念美術館の元学芸員で、屋嘉比さんの才能を見いだした県立松陽高美術教諭の前村卓巨さん(51)は「普通の人が美術教育を受けて身に着ける色彩感覚や構成力、造形力が生来備わり、ウイットに富んだ発想を持っている。紛れもない天才」と称賛する。

2011年3月21日月曜日

灯油で温まって 県知的障害者支援協が福島の施設へ送る 岐阜

岐阜新聞 
東日本大震災の被災者を支援するため、県内の64知的障害者支援施設でつくる「県知的障害者支援協会」(小板孫次会長)は19日、福島県内の知的障害者施設に向け灯油3キロリットルを送った。福島県知的障害福祉協会と連絡を取ったところ、被災地の施設で暖房機器に使う灯油が不足していることを知り、緊急輸送を計画。まとまった灯油の提供と輸送には、美濃市吉川町のオイル販売会社「中濃オイル販売」(河合芳美社長)が協力。灯油代は同支援協会の会費の一部を充てた。灯油は福島県内の約60施設に直接届けられるという。

2011年3月20日日曜日

20〜30キロの入所高齢者移送 施設の障害者も、厚労省

47NEWS 
厚生労働省は19日、福島第1原発事故の避難指示をめぐり、第1原発の半径20〜30キロ圏内の特別養護老人ホームなどの入所高齢者254人全員について30キロ圏外に移送することを決めた。既に移送が開始されており、栃木県や新潟県などの施設に移送されるという。対象は入所高齢者に加え、社会福祉施設に入所している障害者や児童ら。

東日本大震災:30人が“孤立”生活 宮古の障害者施設 岩手

毎日新聞 
岩手県宮古市崎山の知的障害者施設「はまゆり学園」では18日現在、ガスを除くライフラインが寸断されたまま、入所者約30人が生活している。被災から1週間が経過し、ストレスが高じて入所者間のトラブルや自傷行為などに発展するケースも出てきたという。中村吉徳園長は「被災生活の先が見えず、不安が募っている」とため息交じりに話した。被災後に泊まり勤務の職員を3人から6人に増やした。夜間にストレスで騒ぐような入所者が落ち着けるよう一緒に寝ている。被害を免れた職員宅での入浴もストレス解消に有効だった。しかし、園と職員宅の往復に必要な車のガソリンが尽きかけている。

高等部2次選考中止 県立特別支援学校 茨城

茨城新聞 
東日本大震災の影響で、県教委は18日、県立特別支援学校で23日に予定していた高等部の2次入学者選考を中止すると発表した。事前の教育相談の結果や調査書を基に、各校長が合否判定し、25日に発表する。県教委によると、2次選考は17校で計278人の募集に対し、55人が志願していた。

割りばし1万膳寄付、つわぶき授産工場 和歌山

わかやま新報オンラインニュース 
和歌山市和田の障害者授産施設つわぶき授産工場の利用者は、自分たちで作った割りばし1万膳(ぜん)を、県を介して被災地に送った。割りばしは、県が緊急に必要としているカップめんと合わせて送る。利用者を代表して同工場利用者の中西慎二さん(42)は「僕たちが一生懸命作った割りばしを使ってほしい」と県担当者に手渡した。

ぬり絵ビーチサンダル:岩田屋の子ども雑貨売り場で販売 福岡

毎日新聞 
「障がい福祉サービス事業所 葦(あし)の家」(福岡市城南区)の知的障害者が描いたイラストをデザインした「ぬり絵ビーチサンダル」が、中央区天神の岩田屋本館6階、子ども雑貨売り場で販売されている。2100円(税込み)。22日まで。「葦の家」と岩田屋、神奈川県葉山町の老舗ビーチサンダル専門店「げんべい」が提携した。イラストはネコ、ペンギン、ゾウなど5種類あり、フェルトペンで好みの色にする「ぬり絵」になっている。サイズは18、21、24センチの3種類。4月29日〜5月8日にも販売する。

駅の清掃奉仕続ける障害者施設「虹の分校」 KTRが感謝状 京都

両丹日日新聞 
北近畿タンゴ鉄道(KTR)は18日、福知山市厚中町、障害者就労支援施設・虹の分校に感謝状を贈った。施設の生徒(利用者)や指導員らが毎週1回、事務所近くの宮福線・厚中問屋駅をボランティアで清掃していることを知り、感謝の気持ちを表した。大槻茂社長ら3人が分校事務所を訪れ、「清掃活動に定期的に取り組まれ、駅のみならず当社のイメージアップにも多大な貢献をされた」と感謝状を生徒に渡した。大槻社長は「無人駅なので、みなさんの活動はありがたい」と感謝の気持ちを伝えた。

2011年3月19日土曜日

男児殺害、母に懲役8年判決 福岡地裁、責任能力認める

朝日新聞 
福岡市西区の小戸(おど)公園で2008年9月、小学校1年生の長男(当時6)を殺害したとして殺人罪に問われた母親の富石薫被告(37)に対し、福岡地裁は18日、懲役8年(求刑懲役12年)を言い渡した。松下潔裁判長は、争点だった被告の責任能力を認めたうえで「日常的に長男から暴言や暴力を受け、怒りを爆発させた犯行だが、酌むべき点もある」と述べた。判決は一方で、長男には軽度の発達障害があり、小学校に入って暴言や暴力がひどくなったと指摘。全身に痛みの走る線維筋痛症を抱えていた被告に子育ての負担が集中していたことも、量刑にあたり考慮したと述べた。

勝木被告が控訴 千葉女児殺害

時事通信 
千葉県東金市で2008年9月、保育園児成田幸満ちゃん=当時(5)=を殺害したなどとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われた無職勝木諒被告(24)は18日までに、懲役15年とした一審千葉地裁判決を不服として控訴した。勝木被告には軽度の知的障害があり、弁護側は勝木被告に訴訟能力はなく、殺害時の責任能力は著しく限定されていたと主張したが、4日の判決はいずれも退けた。

2011年3月18日金曜日

被災した高校・特別支援学校生、都立校で受け入れ 東京

朝日新聞 
東京都教育委員会は17日、東日本大震災で被災した高校生と特別支援学校幼稚部・高等部の生徒を、都立の高校と特別支援学校で受け入れると発表した。確実に都内に転居することなどが条件。受験料と入学金は免除する。義務教育である特別支援学校小学部・中学部への転学については、転居先の都内の各区市町村が相談を受け付けるという。

福山市立大が現場実習へ 広島

中国新聞 
福山市は、市立大(港町)教育学部の学生の実習を2012年度に開設する未就学児向け療育施設「こども発達支援センター」で実施する。教員や保育士を目指す学生に発達障害に関する知識と理解を学ばせる。計画では、主に臨床心理士が相談を受ける初期相談に立ち会う。子どもや保護者への接し方や課題の把握の仕方などを身に付ける。より具体的な内容は4月の開学後に決める。

2011年3月17日木曜日

被災障害者への支援呼び掛け 阪神大震災で発足の団体

47NEWS 
東日本大震災で被災し、不自由な生活を送る障害者を助けようと、自然災害で被災した障害者の支援を続ける大阪市東淀川区のNPO法人「ゆめ風基金」が、救援金を募集している。基金は阪神大震災を機に発足。歌手の小室等さんや作家の永六輔さんらが呼び掛け人になり、救援金を送ったり、障害者作業所の再建資金を貸し付けたりしてきた。阪神大震災から10年間、毎年1月17日に募金活動を続けていた奈良県三宅町の知的障害者施設「ひまわりの家」は15日から、基金に救援金を渡すため募金活動を始めた。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 父親の意見陳述/3 佐賀

毎日新聞 
佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判。2月28日に行われた論告求刑公判で、安永さんの父孝行さん(49)の被害者参加人としての意見陳述が続いた。

【量刑意見】
警察官が謝罪や説明をせずに、証拠隠しを繰り返し、健太が亡くなったことの責任追及もなされていないことに大きな不満を持っている。被告が、自分の取り押さえ行為のどこが悪かったかについて見直すつもりはない、と法廷で述べたことにも、大きな怒りを感じている。このままでは健太は浮かばれない。被告を特別公務員暴行陵虐傷害罪の最高刑で処断してほしい。

プールに沈み障害者死亡 愛知

読売新聞 
15日午後1時50分頃、名古屋市名東区勢子坊の市障害者スポーツセンターで、温水プールの底に尾張旭市の無職男性(41)が沈んでいるのを監視員の女性が発見して引き揚げた。男性は病院に搬送されたが、約6時間後に死亡した。名東署の発表によると、プールは障害者向けで、長さ25メートル、水深は最大1・3メートル。当時、知的障害のある男性を含む11人が泳いでいるのを3人の監視員が15分交代で見守っていたという。監視員の1人が人数確認した際、男性がいないことに気付いた。

2011年3月16日水曜日

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 父親の意見陳述/2 佐賀

毎日新聞 
佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判。2月28日に行われた論告求刑公判で、被害者参加人、安永さんの父孝行さん(49)の意見陳述が続いた。

【警察の説明】
警察官らが、健太を死亡させたことについて最初から真摯(しんし)に謝罪していれば、この事件を問題にすることはなかったと思う。警察官が最初からうそばかりをついたからこそ、この裁判になった。どうして健太が死んだことが不問にされるのか。私は殴ったか殴らなかった以上に、健太が死んでしまったことこそが問題だと思う。今からでも健太が死んだことについて刑事裁判をやり直してほしい。

皮革で「絵と詩」を作る・八幡小たんぽぽ学級で 埼玉

東武よみうり 
草加市立八幡小学校(柴多美世校長・児童919人)の特別支援学級「たんぽぽ学級」では、19、20日にアコスホールで開催される、レザーフェスタでの展示に向けて皮革作品づくりが大詰めを迎えている。そうか革職人会が主催する「レザーフェスタ」で今年初めて、市内小学校児童の作品展示を企画。これまで、授業などで訪問した小学校数校に呼びかけ素材を提供。八幡小学校では、児童の感性を育て手先の訓練にもつながるとして、たんぽぽ学級での作品づくりが決まった。レザーフェスタでの展示がみな待ち遠しいようだ。フェスタ後は、市役所ロビーなどでの巡回展示も予定されている。

2011年3月15日火曜日

初対面で引かれ合ったカップルを阻む意外な障害

日経ビジネスオンライン 
彼らを生きにくくさせるアスペルガー症候群
2004年にアメリカで製作された映画『モーツァルトとクジラ』の冒頭シーンだ。ドナルドは駐車中の車に追突する直前、乗客にこんな話もしている。「無線の声に集中すると、頭に地図が浮かんで消えないのが問題なんだ」と。一見ごく普通の青年だが、彼は「アスペルガー症候群」という障害を抱えている。都内の精神科病院に勤務する精神科看護師の鈴木美恵子さん(仮名、日本精神科看護技術協会所属)によると、冒頭のシーンをはじめ、この映画ではアスペルガー症候群の特徴がとてもリアルに描かれているという。それもそのはず。『モーツァルトとクジラ』は、アスペルガー症候群であるジェリー・ニューポートという人物の実話を基にしており、彼はこの作品で監修も務めているのだ。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 父親の意見陳述/1 佐賀

毎日新聞 
佐賀市で07年に知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判の論告求刑公判が2月28日に開かれた。求刑に先立ち、安永さんの父孝行さん(49)が被害者参加人として意見陳述した。

【警察の捜査】
警察官が健太を殴ったところを見ている人は何人もいるのに、警察官はその証言を積極的に収集しようとせず、意図的に隠した。

【証言誘導】
自分たちが誘導した結果できた、バラバラでちぐはぐな証言をする証人ばかりを何人も並べ立てた。しかし、それらの証人は「殴ったところを見ていない」に過ぎず、決して「殴っていない」ことを裏付ける証人とはならない。

2011年3月14日月曜日

アール・ブリュット展:芸術家・本田さん、オブジェ設置 福岡

毎日新聞 
博多区下川端町の福岡アジア美術館8階で開催中の「爆発する! 生(き)の芸術 アール・ブリュットinFUKUOKA」(毎日新聞社主催)の会場で、小郡市在住の芸術家、本田雅啓さん(27)が門のようなオブジェを作成し会場に設置した。同展は4月10日まで。本田さんは02年から、博多区の知的障害者授産施設で段ボールや木材などを使う芸術活動に打ち込んできた。設置されたのは「城野下井字湯津(きのげいじゆつ)」。段ボールを使ったオブジェで高さは約2メートル。アクリル絵の具でカラフルに彩色し、完成させた。

2011年3月13日日曜日

講座:「冤罪」問い直す 甲山事件・山田さんら語る 兵庫

毎日新聞 
伊丹市千僧1の市立中央公民館で13日と20日、「くり返される『冤罪(えんざい)』を問い直す」と題した講座が開かれる。大阪府枚方市の談合事件や、西宮市の「甲山(かぶとやま)事件」(74年)で無罪となった当事者が事件を語る。20日は、西宮市の知的障害児施設「甲山学園」(廃園)で、園児2人の遺体が浄化槽から見つかった甲山事件で、殺人容疑で逮捕され無罪になった元職員、山田悦子さんが思いを語る。

嘱託殺人未遂罪:「自白信用できず」 義弟に適用、猶予判決 兵庫

毎日新聞 
義姉を殺害しようとしたとして殺人未遂罪に問われた尼崎市の無職の義弟(57)に対する裁判員裁判の判決公判で、神戸地裁(岡田信裁判長)は11日、捜査段階の自白について「不自然であり、証拠と整合せず信用できない」と指摘し、嘱託殺人未遂罪を適用して懲役1年6月、執行猶予2年(求刑・懲役4年)を言い渡した。判決によると、義弟は昨年1月14日、ドライブ中の車内で義姉(当時53歳)の首をビニールひもで絞め、全治1週間の軽傷を負わせた。被告は自首時に殺意を認めたが、その後は「義姉に頼まれて殺そうとした」などと供述。しかし調書は作成されなかった。義弟には知的障害がある。義姉は同年5月に自殺した。

障害者イベントでカレーを食べよう 新潟

MSN産経ニュース 
県内外の障害者施設の利用者らが作ったカレーを販売するイベント「炎のカレーまつりinにいがた」が26日午前10時から午後3時まで、JR新潟駅南口広場で開かれる。チキンや野菜など5種類のカレーを販売するほか、飯ごう炊飯が体験できるコーナーも併設。施設関係者が考案したカレーにちなんだオリジナルTシャツなども販売する。カレーは1皿500円で、800食用意。

福祉ショップの名前決定 北海道

北海道新聞 
26日にJR北広島駅隣のエルフィンパークにプレオープンする市の福祉ショップの名称が、「ふゅーる」に決まった。市の公募に寄せられた中から、市内の社会福祉法人に勤務する佐藤亜樹さん(32)の案が選ばれた。市は名称を1月に公募。36件の応募があり、運営協議会が多数決で選んだ。「ふゅーる」はドイツ語で「〜のために」「〜を目指して」という意味。提案者の佐藤さんが1年間留学したドイツでは、日常会話でよく使われていたという。プレオープンの26日は午前10時に開店。全面開業は4月5日で、同日午前9時45分からオープニングセレモニーを予定している。

2011年3月12日土曜日

障害者への差別ない社会を 基本法改正案を了承

朝日新聞 
菅政権の障がい者制度改革推進本部(本部長・菅直人首相)は11日朝の会議で、障害者基本法改正案を了承した。障害による差別を禁じ、障害者が地域社会でほかの人々と共生できるように定める内容。今月半ばにも閣議決定し、今国会に提出する。改正案の取りまとめには、障害者本人や家族といった当事者も議論に加わった。菅首相は、この日の推進本部で、「障害のある方も障害のない方も、ともに共生できる社会を実現する。その第一歩にしたい」と述べた。改正案では、障害のあるなしにかかわらず同じ教育を受けられるようにすることや、障害者雇用の促進、障害者向けの住宅の確保などを、国や自治体の努力義務として明記。司法手続きの場では、手話など意思疎通の手段を確保することも盛り込まれた。また、国民に対して、障害の有無で分け隔てられることのない社会の実現に協力することを求めている。

発達障害者の就労支援所開設 宮城

読売新聞 
発達障害の人たちも社会で活躍できるーー。自閉症などの発達障害を持つ人が一般の企業などで働けるよう訓練を受ける支援事業所「シャーレおおまち」が今月、仙台市青葉区大町のビルの中にオープンした。発達障害に特化した支援事業所は県内初で、利用者は2年間訓練を受け就職と自立を目指す。シャーレは同区内の認定NPO法人「みやぎ発達障害サポートネット」が運営する。発達障害の人たちが得意、不得意をスタッフと一緒に探し、特性にあった技術を身に着けるようにする。現在、利用者は3人、スタッフは約10人。利用には1日8500円かかるが、収入などに応じて9割から全額の給付が国から受けられる。

1文字の書にあふれる個性 障害者らの作品、小浜で展示 福井

朝日新聞 
小浜市学園町の県立大学小浜キャンパス・交流センターに、一般向けの作品展示スペースが設けられた。3月から2カ月間、嶺南の知的障害者らでつくる「いさざの会」の伸びやかで個性あふれる書が展示されている。作品の展示場所を提供し、市民に気軽に立ち寄ってもらう機会を増やそうと昨年11月、無料の「キャンパス・ギャラリー」を開設した。9家族が参加する「いさざの会」は2グループ目の展示。21〜44歳の会員11人が「絆」「波」「美」など、1文字の作品を中心に30点を出品した。日常の出来事を書にしたものもある。

発達障害児専門的に保育〜添田町が来月から 福岡

読売新聞 
学習障害や自閉症といった発達障害児を専門的に受け入れる保育園の運営に、添田町が4月から乗り出す。県子育て支援課によると、自治体が発達障害児の保育事業を行うのは珍しいという。発達障害児は、読み書きや計算の習得が遅かったり、他人との意思の疎通がうまくできなかったりする傾向がある。一般的な保育園に通っても、他の子供たちとなじめず孤立化する恐れがあるため、周囲が早く理解し、早期の療育に取り組む重要性が指摘されている。保護者から「発達障害児の専門的な保育を」と求める声が寄せられたことを受け、町は1月から、保育士2人を行橋市の知的障害児通園施設「行橋みらい学園」で研修させ、準備を進めてきた。

障害者と健常者 ともに働くカフェ1周年 兵庫

神戸新聞 
障害者と健常者が一緒に働くカフェ「サンドイッチカフェ エスケール」が、神戸市北区の「しあわせの村」本館にオープンしてから4月で丸1年となる。当初から働く障害者5人は、新メニューや店の新聞作りに積極的に参加し、常連客も増えてきた。4月1〜7日は1周年記念として、入店者先着200人にクッキーを贈る。同カフェで働く障害者たちは、障害の程度などに合わせて調理場や接客を担当し、時給制で賃金を受け取っている。健常者と同じように一般就労するモデルケースとして期待されている。

2011年3月11日金曜日

思春期の支援考える「発達障害者支援フォーラム」開催へ、学校での実践報告も 神奈川

カナロコ 
発達障害のある学齢期から思春期の子どもたちの、より効果的な指導方法などを考える「発達障害者支援フォーラムin横浜」が4月9日、横浜・関内ホールで開かれる。参加者を募集している。この障害への認知度は高まる一方、進路や進学の岐路に立たされる小学校高学年や中学生の当事者への指導については、手探り状態が続いている。フォーラムでは、国立特別支援教育総合研究所の上席総括研究員・柘植雅義さんが学齢期、思春期に必要な支援について基調講演。続いて、現場で子どもたちと関わる児童精神科医などの基調報告や学校での実践報告が行われる。また、行政や専門機関の担当者によるシンポジウムも。フォーラム運営事務局は「ぜひ現場で悩んでいる教師たちも参加してほしい」と呼び掛けている。

発達障害者支援考える  NPO法人が神戸で講座 兵庫

神戸新聞 
発達障害がある子どもが、学校や地域社会でスムーズに生活するために、どんな支援が望ましいのか。発達障害児・者と親でつくる県内のNPO法人ピュアコスモが、当事者の親の悩みに応えるために神戸市中央区で開いた講座内容を踏まえ、ポイントをまとめた。役立つ道具ツールとして紹介されたのが、自閉症児を支援する篠山市の会社「おめめどう」が制作している「○×メモ帳」。さまざまな場面で、していいこと悪いことを具体的に書き込めるようになっている。例えばピアノの発表会では「静かに聴く」「会場に入るときは歩く」などを○、「大声を出す」「勝手に外に出る」などを×の欄に列記することで、約束事が頭に入りやすくなるという。

相談件数ハイペース 小松・発達支援センター設置1年 石川

中日新聞 
発達障害などに悩む親子を支援する小松市の「こども教育相談・発達支援センター」への相談件数が、市の予想を大幅に上回るペースで増えている。県内の他市町に先駆けて市が昨年四月に設置してからも間もなく一年。センターの重要性は裏付けられた形だが、人員など支援体制整備の課題は多い。発達支援センターは、丸の内公園町の市教育センター内にある。相談件数はオープン当初は月に五十数件だったが、昨年十月は百件を超え、今年二月は百二十二件に増加。センターによると、存在が知られることで件数が増えることは予想していたが「予測より二〜三倍早いペース」と説明する。

特別支援校生の就労 「応援団」登録広がる 岐阜

朝日新聞 
卒業後に就職を希望する特別支援学校の生徒を支えようと、高山市の4企業が「働きたい! 応援団ぎふ」に参加することになった。県教委が始めた支援企業の登録制度で、9日に同市の飛騨特別支援学校で登録証が交付された。学校関係者は「働きたい気持ち、社会に出たいという意志を支え、応援してほしい」と訴えていた。この日、登録証を受け取ったのは、リネンサプライ業の「日晴有斐」、有料老人ホーム「シニアホーム高山」、「飛騨酪農農業協同組合飛騨牛乳」、綿棒製造の「平和メディク」。今回登録されたのは、いずれも2年前から始まった「岐阜県版デュアルシステム」の推進企業。年間30日以上の就業体験の受け入れや、学校内の作業実習における8日以上の技術指導を2本柱に、以前から支援に取り組んでいた。

【トップは語る】ぜんち共済・榎本重秋社長「障害者向け短期保険、来年度黒字化」

SankeiBiz 
 ーー知的障害者対象の少額短期保険(ミニ保険)として認知度も高まってきた
「2011年3月期には、有効契約件数が2万7900件になる見込みだ。これは前期比16%増で、売上高に当たる元受け保険料も5億円を突破する。11年3月期は難しいが、12年3月期には黒字化できそうだ。人助けにもなる事業だが、ビジネスとして成り立たなくては契約者にも株主にも申し訳が立たない」

 ーー経営の健全化に必要な契約件数は
「5万件だ。15年度には達成する予測を立てている。課題の知名度だが、ダイレクトメールやネット広告などによってだいぶ上がってきた。ホームページのページビュー(閲覧数)は、10年2月に1911だったのが、11年2月は1万3612まで増えた」

幼保に発達障害児支援の専門職派遣 宇都宮市、新年度から 栃木

下野新聞 
市は新年度から市内全ての幼稚園・保育園に保健師などの専門職チームを派遣する「保育園等訪問支援事業」を始める。発達障害児の早期発見や保育士らの援助技術を向上させるのが目的。また、チームが助言を行いながら、各園が障害支援児ら個別の支援計画も策定する。刑部郁夫子ども部長が、9日の一般質問答弁で明らかにした。市子ども発達センターによると、発達障害児が安定して生活ができるようになるには、早期に親が子どもの障害を受け入れ早期支援を始めるとともに、保育士らが早く障害に気付き対応する資質の向上が重要だという。チームは保健師や作業療法士、心理相談員ら専門職で組織。市内の全幼保園約120園を訪問し、発達障害の疑いのある園児を発見したり、保育士らへ発達障害児の援助技術をアドバイスする。

アール・ブリュット展:既存の美術にとらわれず 博多区であす開幕 福岡

毎日新聞 
知的障害者ら、既存の美術の枠にとらわれない人たちの作品を紹介する「爆発する! 生(き)の芸術 アール・ブリュットinFUKUOKA」(毎日新聞社主催)が11日、博多区下川端町3の福岡アジア美術館で開幕する。昨年3〜9月にパリで開かれ、反響を呼んだ「アール・ブリュット・ジャポネ展」の九州初の凱旋(がいせん)展。国内の作家25人の絵画や焼き物など計約230点が展示される。4月10日までで午前10時〜午後8時。水曜休館。入場料は一般500円

【栃木発 元気印】ココ・ファーム・ワイナリー

SankeiBiz 
1950年代に、栃木県足利市の特別支援学級の中学生たちが、斜度38度の山を切り開いて耕した5ヘクタールの畑で50年以上、ブドウが収穫されている。そのブドウからつくられたワインは今、県内外の多くの人に親しまれ、海外でも高く評価されている。障害者支援施設、こころみ学園では当初、生食用のブドウの販売を行っていたが、天候や時期によって売り上げが左右されるため、ワインづくりに乗り出した。しかし、社会福祉法人には酒類製造免許が下りず、学園が母体となって設立されたワインメーカーが、ココ・ファーム・ワイナリーだ。

一人暮らし知的障害女性縛り遺産1億6千万強奪 福岡

読売新聞 
昨年3月、福岡市内の一人暮らしの女性宅に男が押し入り、女性を縛るなどして脅して、約1億6000万円を奪う強盗事件が起きていたことが、捜査関係者への取材でわかった。女性は殴られるなどして、けがを負っており、福岡県警は多額強盗致傷事件として捜査している。捜査関係者によると、被害女性は軽度の知的障害がある20歳代で、一軒家に住んでいた。親が資産家で、数年前に亡くなった際に多額の相続を受けていたが、相続した現金を銀行などに預けず、家で段ボールなどに入れて保管していたという。

2011年3月10日木曜日

「幼児に向精神薬処方」が3割 発達障害で専門医

47NEWS 
自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)といった「発達障害」がある小学校入学前の幼い子供に、精神安定剤や睡眠薬などの「向精神薬」を処方している専門医が3割に上ることが9日、厚生労働省研究班の調査で分かった。小学校低学年(1〜2年)まで含めると専門医の半数を超えた。子供を対象にした向精神薬処方の実態が明らかになるのは初めて。調査した国立精神・神経医療研究センター病院(東京都小平市)小児神経科の中川栄二医長は「神経伝達物質やホルモンの分泌に直接作用する薬もあるのに、幼いころから飲み続けた場合の精神や身体の成長への影響が検証されていない。知識の乏しい医師が処方する例もある」と懸念。製薬会社などと協力して安全性を早急に調査し、治療の指針を確立する必要があるとしている。

「学校改革」取り組み8年 望月高校 長野

朝日新聞 
「授業改善で今、全国が注目!! 生徒が輝く望月高校」同校は1クラスを20人ほどにして、数学と英語は習熟度別に人数を分け、きめ細かな教え方を徹底している。教職員の合言葉は「分かる授業」。授業の「ユニバーサル(だれにも使いやすい)デザイン」を冊子にまとめ、授業の進め方や生徒への声かけなど実践例を共有している。授業の改善は、学校改革がきっかけだった。10年ほど前は退学者も多く、授業中に教室から出ていく生徒も珍しくなかった。そこで、2003年から改革に取り組んだ。あいさつや授業態度のルールを定めて規律ある校風に変え、04年からは福祉・ビジネスなどのコース制を設け、生徒に進路の目標を持たせた。文部科学省の特別支援教育の指定校で、発達障害のある生徒も受け入れている。

添田町:発達障害児保育を導入、町立施設来月スタート 町外からも受け入れ 福岡

毎日新聞
添田町は、4月から町立みどり保育園(宮崎宜子園長)に、自閉症や学習障害(LD)など発達障害児を対象とした専門クラスを新設する方針を明らかにした。保育事業としては県内初で、専任スタッフを配置する。町は「通園できる範囲内であれば町民以外でも受け入れたい」とし、園児を募集している。募集定員は10人程度で、対象は発達障害が認められる就学前の0歳以上の幼児。保育時間は午前7時半〜午後5時半。助言、協力にあたる森脇園長は「『しつけがなってない』など心ない声に悩む親も少なくない。そうした親子にとっては理解者を広げる心強い施設になると思う」と話す。

「発達支援の部屋」開設 浜松・可美幼稚園に市立初 静岡

静岡新聞 
浜松市教育委員会は来年度、市立可美幼稚園内(南区)に、発達の遅れで支援を必要とする園児のための「発達支援の部屋」を開設する。モデル事業として行い、幼稚園での適切・的確な支援策の確立を目指す。小中学校では発達支援学級や発達支援教室などが置かれているが、市内の市立幼稚園で発達支援にかかわる別室を設けるのは初めて。8日の市議会文教消防委員会で報告した。「言葉が遅れている」「基本的な習慣が身についていない」など、より丁寧な支援が必要とする園児が対象。保護者と連携を取り、通常保育を行いながら子どもの状況に応じ発達支援の部屋で保育を行う。発達支援教育の経験がある幼稚園や小学校の退職教員2人を担当職員として配置する。

発達障害を知ろう

タウンニュース
発達障害について理解を深める講演会が3月17日(木)、港南公会堂(港南区総合庁舎5階)で開かれる。時間は午後6時30分から9時。予約不要、参加無料。講演会の講師は、北海道大学教授で児童精神医学・臨床教育学を専門とし、発達障害に関する著書も出版している田中康雄氏。当日は児童期・思春期における発達障害児の理解と対応について学ぶほか、地域や学校が発達障害児を虐待や不登校などから守るための関わり方、家族支援について考える内容となっている。

書23点、伸び伸び自己表現 自閉症の西崎さん初個展 岡山

山陽新聞
重度の知的障害を伴う自閉症の西崎亮さん(22)=岡山市東区大多羅町=が、筆で伸び伸びと表現した書作品を集めた初の個展が、同市北区柳町の山陽新聞社さん太ギャラリーで開かれている。13日まで。入場無料。西崎さんは単語で簡単な意思を示すが、言葉での自己表現は難しい。2歳ごろから文字に関心を持ち、小学3年で習字を始めると書の時間だけ多動が目立たなくなったという。

2011年3月9日水曜日

自閉症は脳の神経機能低下と関係 浜松医大准教授ら発表

47NEWS 
自閉症の人は他人の顔を認識する脳の部位で神経機能が低下し、「視線を合わせない」という症状や「相手の気持ちを読めない」という社会性の障害が起きることを突き止めたと、浜松医大の鈴木勝昭准教授らが7日付米専門誌に発表した。研究チームは、脳全体の活動を調節する「アセチルコリン神経」と、他人の顔を認識する「紡錘状回」という脳の部位の関係に注目。陽電子放射断層撮影(PET)で、18〜28歳の20人の自閉症の人のアセチルコリン神経の働きを調べた。その結果、健康な人に比べ、紡錘状回での活動が約35%低下していることが判明。機能低下の程度が進むほど、「相手の気持ちが読めない」という症状が強くなることも分かった。

なんか怖い。自閉症の症状をON/OFFできる薬

ギズモード・ジャパン 
先日、ドイツの研究者たちが自閉症の誘発に成功したと発表しました。研究者たちは、この1年の間にネズミの脳内の化学成分を調整することによって、そのネズミたちに自閉症を発症させる実験に成功したそうです。同時に、彼らは同じテクニックを使用し、自閉症を治療することにも成功したそうです。もともと、自閉症の治療について研究するために、どうしたら自閉症を発症するのか? を研究しているものなので、そんな事は無いと思いますけど、自閉症のような症状をを簡単に発症させたり出来るなんて、なんだか恐ろしいと思いませんか? 

体罰:知的障害者施設の通所者、殴られ負傷 県が立ち入り調査 千葉

毎日新聞 
社会福祉法人「松里福祉会」が松戸市で運営し、知的障害者が通っている障害者生活介護施設「第二わかば園」(同市五香)で、20代の男性通所者が昨年12月、職員から頭を殴られる体罰を受けて負傷していたことが7日分かった。県と松戸市はすでに施設を立ち入り調査し、必要に応じ再発防止を指導する。男性職員は園に「痛みを理解させるために殴った」などと説明していた。5日後に家族から電話で打撲傷について問い合わせを受け、施設はすぐに謝罪したという。

アペール症知って 患者と家族が本出版

朝日新聞 
アペール症(別名・アペルト症)と呼ばれる難病患者と親たちが2月、病気と向き合い続けた軌跡を1冊の本「おれアペール症でも大丈夫」(三省堂)にまとめた。アペール症についての本は、これまでほとんどないという。アペール症の長女を持つ米子市の河瀬かず江さん(59)は「好奇の視線を受けたり、心ない言葉を投げつけられたりしながらも、懸命に生きている姿を知ってほしい」と話す。アペール症とは、頭蓋骨(ずがいこつ)の変形による顔立ちと、くっついた手の指が特徴とされる先天性障害。発症するのは16万〜20万人に1人という。河瀬さんによると、障害は視覚、聴覚、呼吸器系と様々で、知的障害のある人も多いという。

太陽作業所 多機能事業所にリニューアル 和歌山

日高新報 
美浜町和田にある社会福祉法人太陽福祉会(東田博之理事長)の障害者通所授産施設、太陽作業所が来年度から、生活介護と就労継続支援B型の多機能事業所として新たなスタートを切る。昭和61年の開設から24年が経過した施設は、県の障害者自立支援基盤整備事業の補助を受けてリニューアル。2階の作業場は新たに間仕切りの個室が設けられるなど、自閉症の利用者らに対応した設計となっている。

2011年3月8日火曜日

人差し指が長い人は、花粉症にかかりやすい!

Pouch 
花粉症に悩まされる今の時期、あなたの人差し指が薬指より長かったら要注意。残念ながら、あなたは花粉症にかかりやすい人かもしれない。そんなのうそだ、と笑わないでほしい。1日付けの英「デイリーメール」電子版によれば、人差し指と薬指の長さから花粉症のかかりやすさや関節痛を患う可能性、さらにはガンや心臓疾患を発病するリスクまでが分かるという「指の長さから病を患うリスク」の研究が、英国の科学者たちの間で重要視されているというのだ。
  • 人差し指の方が長い人がかかりやすい病気:過食症、花粉症・喘息・アレルギー、心臓病、乳がん・子宮頸癌
  • 薬指の方が長い人がかかりやすい病気:拒食症、風邪、そのほかにも自閉症や骨関節炎
《自閉症の箇所の原文》
Autism: There is some evidence that a longer ring finger is linked to an increased risk of having ADHD or of being autistic. Three studies have shown this for autism and four studies have shown this for ADHD.

後見制度、財産管理に安心感 信託契約の活用広がる

SankeiBiz 
自分が亡くなった後、残された人たちの生活がどうなるのか。相続や財産管理をめぐるトラブルも多いだけに、子供が知的障害者だったり、配偶者が認知症だったりすればその心配は一層大きい。「信託」の仕組みを活用することによって、こうした不安に対応する生命保険商品などが登場している。筒井京子さん(58)=仮名=は、軽度の知的障害がある20代後半の長女の将来が気掛かりだった。「安心サポート信託」の契約者となった筒井さんは、自身の死亡時に、保険金から毎月一定の金額が20年間にわたり長女の生活費として振り込まれるように設定。ケアホームなどの入居費や小遣いとして毎月必要となる金額を想定して保険を設計した。筒井さんは「保険料さえ払い続ければ、娘の生活費が長期間保障される。安心感を得られた」と話す。

ビジネスの手法で社会的課題を解決 期待高まるソーシャルビジネス

政府広報 
子育て支援や障害者支援、環境保護など、さまざまな社会的課題が顕在化しており、行政や企業、ボランティアの取り組みだけでは解決が難しくなっています。その解決のために、近年注目されているのが、ビジネスの手法で社会的課題を解決する「ソーシャルビジネス」です。社会貢献活動を、持続的な事業活動として行うソーシャルビジネス。その活動は日本各地に広がりつつあります。

ソーシャルビジネスの定義
  1. 社会性 現在解決が求められる社会的課題に取り組むことを事業活動のミッションとすること
  2. 事業性 1.のミッションをビジネスの形にし、継続的に事業を進めていくこと
  3. 革新性 新しい社会的商品・サービスやそれを提供するための仕組みを開発したり、新しい社会的価値を創出したりすること
経済産業省ではウェブサイト「ソーシャルビジネス・ネット」や事例集「ソーシャルビジネス55選」で、ソーシャルビジネスの事例を紹介しています。 http://www.socialbusiness.jp/

パナソニック 障害者向け意思伝達装置発売 体のわずかな動きで操作

MSN産経ニュース 
パナソニックは7日、体のわずかな動きでスイッチを操作し、文章を作成できる障害者向けの意思伝達装置「レッツ・チャット」を4月1日に発売すると発表した。国内10社のテレビに対応したリモコン機能も搭載した。言語と上肢に障害を持つ人が対象で、手足や頬の動き、目の瞬き、呼吸など、わずかでも動く体の一部を使ってスイッチを操作。順番に点灯する文字盤や音声ガイドに従ってスイッチを押すことで文章を作成する。画面に表示したり印刷したりすることで、周りの人と意思疎通ができる。本体価格は16万8千円(税別)だが、障害者を対象にした福祉用具購入補助制度を活用すれば、1割程度の負担で購入できる。

障害者の手作りせっけん、広がる販路 富良野の施設 北海道

朝日新聞 
ラベンダーやモミ、ハッカの香りのせっけんを、富良野市の障害者通所施設「サポート・ステーション栄町」の利用者が手作りしている。ハーブ・アロマテラピー製品などを手がける「生活の木」(本社・東京)の店舗やインターネットショップで販売されている。障害者の社会参画だけでなく、ビジネスに高める試みが少しずつ広がっている。「生活の木」は西アフリカのガーナ共和国で、現地に生息する常緑樹・シアの木の実からとれる油脂を使ったせっけん作りに、指導から販売まで携わっている。この仕組みを福祉にも応用しようと、2009年11月から東京の福祉施設で取り組みが始まった。サポート・ステーションでも昨年5月上旬から製造を始め、昨年末までに1300個を出荷した。

発達障害への理解深めて 難読症の英国人画家 来月、関西初の原画展 奈良

奈良新聞 
多機能型事業所「コミュニティーワークこッから」(奈良市古市町、古木一夫施設長)などの運営を通して障害者の社会参加を支える「社会福祉法人こぶしの会」(藤井正紀理事長)が今年、法人設立10周年を迎える。記念企画第1弾として来月、発達障害のひとつであるディスレクシア(難読症)のある画家マッケンジー・ソープ氏(1956年、英国生まれ)の展覧会を開催。同法人はこの展覧会を「誰もが住みよい社会の実現」という理念の発信と発達障害への理解を広げる場にしたいと考えている。

高島屋大阪店新設ギャラリー 奈良の山野さん個展 障害者アートに高評価

奈良新聞 
障害者の表現活動を支援する奈良市六条西3丁目の「たんぽぽの家アートセンターHANA」で絵画を制作している画家の山野将志さん(34)=奈良市=が、大阪市中央区の高島屋大阪店の新設ギャラリーのこけら落とし展に抜てきされ、個展「ヨリコレミドリ」が3日、同店6階ギャラリーNEXT(ネクスト)で始まった。入場無料。15日まで。

NPO法人クープ 伊東中心部に出店 静岡

朝日新聞 
知的障害者らの小規模作業所やグループホームなどを運営しているNPO法人「クープ」(原田英子理事長)が3日、伊東市中心部のキネマ通りにアンテナショップ「クーピーズ」をオープンさせた。店内には作業所の自主製品とともに、店内で焼いたマドレーヌとクッキー、サブレーも販売されている。スタッフが東京などで技術を磨いた自信作で、甘い香りに誘われた観光客らが買い求め、開店から3時間で約2千個が売り切れてしまった。

2011年3月7日月曜日

誠実なる佳作 映画『海洋天堂』を観る

ウーマンエキサイト・Garboコンシェルジュ 
先日、JALの機内でなにげなくチョイスして観たのが、『海洋天堂』。中国のとある小さな水族館で働く父親と、自閉症の息子のストーリー。父親役をアクションスターとして知られるジェット・リーが好演。彼がこれほど、陰影のある演技をするとは思いませんでした。自閉症の息子に向ける、父性をあふれるほどに感じさせる彼の表情、まなざしに胸が打たれます。夏、日本でもロードショーが決まったようなので、楽しみです。この映画を応援するこんなサイトもあります。

ジェット・リーの『海洋天堂』を日本で観たい!
ジェット・リー主演の『海洋天堂』は、自閉症の息子とその父親との情愛を描いた作品です。主題歌はジェイ・チョウの『説了再見』、音楽は久石譲、撮影はクリストファー・ドイルが担当。

授産施設、存続の危機 岐阜の「すまいるはうす」が募金 岐阜

朝日新聞 
岐阜市東改田で20年続く知的障害者の授産施設「すまいるはうす」が、存続できるかどうかの危機に立っている。開設当初から土地と建物を無償で提供してきた所有者が、家庭の事情から「3月いっぱいで手放したい」と伝えてきたからだ。施設を残したい利用者の親や職員は、自分たちで買い取ろうと募金集めに懸命だ。施設の存続が問題になったのが昨年11月。所有者の男性(73)が東京へ生活を移すにあたり、土地などを手放したいと伝えてきた。障害を持つひとり娘のために、土地を売って現金を残しておきたいのだという。利用者の親や職員は、「仕方がない」と考えていた。目標額は3千万円。毎日のように近くの企業を回るが、まだ250万円ほどしか集まっていない。利用者も「すまいる、なくなってしまうのかな」と心配そうだ。

「まなびの教室」と「ことばの教室」が入る新施設 神奈川

カナロコ 
集団行動などが苦手とされる発達障害39 件児を週1回程度、個別指導する「まなびの教室」が平塚市立崇善小学校(浅間町)内に新設され、4月1日から授業が始まる。言語障害と難聴がある同市内の児童が通う「ことばの教室」の建て替えに伴い、敷地と機能を拡充した。県内で両教室を併設する施設は少ないという。新たな施設は鉄骨造り2階建て。延べ床面積は約800平方メートルで、旧施設(335平方メートル)の2倍以上を確保した。八つの個別指導教室や大小のプレールームのほか、作業療法室、聴力検査室など個々のニーズに合わせた部屋を完備している。

“山下清の再来”岡田さん作品展 原田泰治美術館 長野

中日新聞 
素朴画家の原田泰治さん(70)が「山下清の再来」と絶賛する新潟県在住の画家、岡田清和さん(43)の作品展「岡田清和 はり絵の世界」が5日、諏訪市の原田泰治美術館で始まった。4月27日まで。岡田さんは幼少期の発達障害の影響で言葉によるコミュニケーションが難しく、新潟県妙高市の障害者支援施設「にしき園」で暮らしながら画家活動を続けている。身ぶり手ぶりやアイコンタクトで友情を深めてきた原田さんは「美しい色彩と温かな雰囲気に引き込まれる。山下清に続く天賦の才能を感じます」と話した。

大阪View:摂津の福祉作業所「バクのパン屋さん」 春、見つけた 大阪

毎日新聞 
摂津市にある福祉作業所「摂津交流センター・バクの家」が昨年11月、障害者の就労を支援するパン工房「バクのパン屋さん」(06・6369・7845)をオープン。素材や製法にこだわったパンを販売し評判を呼んでいる。大型オーブンに囲まれた工房内ではメンバー8人とサポート役の職員らが早朝からパン作りに汗を流している。同店は月ー金曜日の午前10時から午後4時まで営業。国産小麦を使用したパンが特徴で天然酵母食パン(280円)や北海道産の国産小豆を使用した昔ながらのあんぱんが人気を呼んでいる。

2011年3月6日日曜日

やまと人模様:地域活動支援センターぷろぼの施設長・米田英雄さん 奈良

毎日新聞 
NPO法人「地域活動支援センターぷろぼの」で障害者の就労支援に取り組む。障害の特性や能力を評価した上で、パソコン検定など資格の取得をサポートする。発達障害の人が多く、あいさつやマナーなどコミュニケーションの取り方も教える。「訓練で変われることと、障害の特性で苦手なことがある。その違いを明確にすることが大切」と話す。「障害者は周りに守られ、経験が少ない。自己決定の機会が奪われている」と感じた。「ぷろぼのでたくさん失敗して、社会に出てほしい。実務経験を積める場を作りたい」と意欲的だ。

発達障害児の行動に理解訴え 岡山

中国新聞 
岡山県備中県民局と井笠地域障害者自立支援協議会は4日、「あなたの理解でかわる子どもの未来」と題したフォーラムを浅口市鴨方町の市健康福祉センターで開いた。見た目では分かりづらい発達障害児の行動などに関し、母親や教育者たちが周囲の理解を訴えた。約220人が参加。「発達障害を考える〜保護者からのメッセージ」がテーマのリレートークでは県西備支援学校の別府智子教諭(50)が司会を務め、発達障害の子どもを持つ母親4人が発表した。

児童精神疾患を専門診療 全国初、浜松市がクリニック 静岡

静岡新聞 
浜松市は浜松医科大(同市東区)などと協力し、発達障害や不登校、痩せ症など児童の精神疾患の専門診療を行う「子どものこころのクリニック」を開設する。場所は発達相談支援センター「ルピロ」がある同市中区鴨江の市保健所の敷地内で、今年9月の診療開始を目指す。同大児童精神医学講座の杉山登志郎教授によると、医大、病院など複数の医療機関から医師を派遣する児童精神治療の専門クリニックは全国で初。杉山教授によると、増加する子どもの精神疾患は、知的障害を含む発達障害、不登校や虐待などによる情緒障害を患う子どもがそれぞれ1割前後に上るという。一方で、児童青年期精神医学会の認定医は全国で140人ほどで、これまでは医師の不足から複数の医師や医療者が関わる専門クリニックはほとんどなかった。

羽ばたく折り鶴世界一 中川の米山君が5分13羽達成 愛知

中日新聞 
名古屋市西養護学校(中川区)中学部3年の米山裕一君(15)が、折り鶴を5分間で13枚折る世界記録を達成し、ギネス認定された。米山君は知的障害と自閉症があり、人とのコミュニケーションが難しい。保育園で習った折り紙に興味を持って以来、鶴を折り続け、毎日80枚のセットを使い切る。手を動かす作業が心を落ち着かせるようで、学校でも登校後や休み時間に気持ちを切り替えるために折っている。指を迷いなく動かして紙を折る素早さに感心した担任の岩塚善哉教諭らがギネス挑戦を勧め、昨年10月8日に学校で記録に挑んだ。それまでシンガポール人が持っていた6枚の記録を大幅に上回り、今年1月にギネスから世界一の認定を受けた。11月には、100羽の折り鶴を折る速さを競う部門でも40分35秒と、それまでの世界記録を10分以上短縮し、こちらもギネスに申請中という。

障害者制作 陶器など即売 香川

読売新聞 
知的障害者援護施設「香川県ふじみ園」(丸亀市)の利用者が制作した作品などを集めた展示即売会「第19回ふじみ園まつり」が4日、高松市三条町のゆめタウン高松で始まった。知的障害を持つ約150人が、技能習得訓練のために作った縫製品や陶器、花など約250種類計約5000点を用意した。中でも、色鮮やかなパンジーやマーガレット、ビオラなどの生花約50種類(50〜500円)や、花柄のキルティングのポーチ(200〜740円)などが人気で、会場では買い物客が熱心に選んでいた。6日まで。

大相撲:新弟子検査に最少の36人 八百長問題影響大きく

毎日新聞 
島根県の隠岐諸島にある海士(あま)町出身の宇野信之(18)=八角部屋=は、昨年の千葉国体でレスリング少年フリースタイル120キロ級を制した経歴を持つ。県立隠岐養護学校出身。情緒障害のため小学3年から特別支援学級で授業を受けた宇野は、中学卒業後、海士町から船で片道1時間かかる隠岐養護に進学。レスリングへの情熱に注目した県教委や海士町が、練習環境を整えるため特別な措置を取る。隠岐養護に通うのは月1回程度。教諭陣が海士町にある隠岐島前高に連日通い、宇野1人を相手に出張授業を実施。授業後、町内でレスリングの練習に打ち込んだ。宇野がレスリングを続けてきたのは小学校時代からの夢だった力士になるためで、八百長問題にも思いが揺らぐことは「ない」と断言する。

2011年3月5日土曜日

5歳女児殺害に懲役15年 知的障害、訴訟能力認める

47NEWS 
千葉県東金市で2008年9月、保育園児の成田幸満ちゃん=当時(5)=を殺害、遺棄したとして、殺人罪などに問われた無職勝木諒被告(24)に、千葉地裁は4日、懲役15年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。栃木力裁判長は、知的障害がある被告の訴訟能力を認め、刑事責任能力についても「精神遅滞による判断や行動制御能力の低下の影響は認められるが、完全責任能力はある」との判断を示した。

東金女児殺害:裁判長が主文念押し…最後まで配慮

毎日新聞 
裁判官の意味も「分からない」と述べた被告に、厳しい判断が下った。千葉地裁で4日言い渡された千葉県東金市の女児殺害事件判決。勝木被告はこれまでの公判と同じ、ノーネクタイの黒いスーツ姿で、刑務官3人に囲まれて入廷した。栃木力裁判長に促されて証言台の前に立ち、主文を言い渡されても、うつむき加減のまま。栃木裁判長が「分かりましたか」と念押しすると、小さな声で「はい」とうなずいた。判決が「黙秘権の意味を理解して自発的に供述している」などと退け、栃木裁判長が「分かった? ちょっと難しかったかな」と呼びかけたときも、勝木被告は小さくうなずいた。

東金女児殺害:深い審理実現せず 知的障害被告に判決

毎日新聞 
千葉県東金市の女児殺害事件で懲役15年(求刑・懲役20年)を4日に言い渡した千葉地裁(栃木力裁判長)公判は、軽度の知的障害がある勝木諒被告(24)の訴訟能力が争われる異例の展開を見せた。知的障害者の刑事手続き改革が議論される中「通常の手続きで刑罰を科すのが公正と言えるか」と投げかけた形だが、中途半端な問題提起に終わった印象をぬぐえない。勝木被告の取り調べでは検察側も一部録画などの「配慮」を見せた。全面録画ではないので弁護側は反発したが、公判では起訴内容を認め自白調書にも同意。取り調べを法廷で検証する機会はなかった。被告のつたない受け答えなどを理由に「訴訟能力がない」と主張するにとどまり、判決は「コミュニケーションに支障はない」と一蹴。捜査手法にまで踏み込むような審理にはならなかった。

知的障害者意思疎通へ「裁判官の教育必要」

東京新聞 
軽い知的障害がある勝木諒被告に対し、千葉地裁の四日の判決は、訴訟能力や刑事責任能力を認め、懲役十五年を言い渡した。判決は訴訟手続きや被告人質問での応答ぶりなどから、訴訟能力を認定したが、今回の公判をめぐっては専門家から懸念が出ていた。千葉大大学院専門法務研究科の後藤弘子教授(刑事法)は「最終的に判断する側の裁判官にこそ、障害者を理解する教育が必要。少年事件に少年審判があるように、障害者を専門とする部署をつくることも一つの選択肢」と提案する。

障害者の詩を様々なアーティストがアート作品化 NHKハート展開催

マイコミジャーナル 
NHK、NHK厚生文化事業団、NHKサービスセンター、全国社会福祉協議会は、障害者がつづった詩を、アーティストや著名人が「ハート」をモチーフにアート作品で表現した、詩とアートを組み合わせた展覧会「NHKハート展」を開催している。1994年に始まり今回で16回目の開催となる本展示会。全国から5,459編の詩が寄せられ、その中から選ばれた50編の詩を元に、50名のアーティストや著名人がアート作品を制作している。なお、本展示会は日本全国を巡回する予定となっており、東京では日本橋三越本店本館7階催物会場にて、2011年3月7日まで開催している。料金は無料。

障害とは何かを問い直す 健常者と共同制作 エイブルアート展 福岡

西日本新聞 
芸術活動を通じて人と人をつなぐ「エイブル・アート2011『Life map』展」(福岡市文化芸術振興財団など主催)が博多リバレイン(同市博多区)のギャラリーアートリエで開かれている。7回目を迎える今年のメーンは、障害者と健常者が障害者の日常生活に焦点をあて共同制作した映像作品。「見る者の障害者観を揺さぶり、障害とは何かを問い直す良作」と来場者の間で話題になっている。6日は、湯山さんの音楽に合わせ浜野さんが詩を朗読したり、制作の裏話を話す公開リーディング&ギャラリートークがある。樋口さんは「障害者が加わって作り上げた作品という既成概念を持たず、純粋に楽しんでほしい」と呼び掛けている。入場無料。27日まで。

「夢の国」描き最優秀賞 障害者対象公募 滋賀

読売新聞 
障害のある人を対象にした芸術公募展「2010年度かんでんコラボ・アート21」(関西電力主催)の最優秀賞に、県立八日市養護学校高等部1年、古久保憲満(のりみつ)さん(16)=東近江市中野町=の絵画「未来の上海ディズニーランド」が選ばれた。入選作は縦1・57メートル、横1・21メートル。建設が計画されている上海ディズニーランドをイメージし、昨年の夏休みに約1か月半をかけて制作した。絵は城やジェットコースター、ホテルなど大好きなもので埋め尽くされ、「自分の行きたい夢の国ができた」と笑う。古久保さんの作品を含む入選作24点が「イオンモール草津」(草津市新浜町)のイオンホールで、7日まで展示されている。入場無料。

2011年3月4日金曜日

中学の支援学級 入学へ抽選 東京

読売新聞 
八王子市立中学校1校の特別支援学級で、新年度の入学希望者が受け入れ予定人数を大幅に上回り、市教育委員会が異例の抽選をしていたことが2日わかった。抽選は同市では初めて。昨年10月末時点で希望者が集中していたにもかかわらず、市教委が抽選になることを通知したのは入学を目前に控えた今年2月。希望者の父母からは「対応が遅すぎる」との不満が上がっている。抽選になった中学の特別支援学級には現在、1〜3年生30人が在籍している。最終的に21人が同校を希望したが、受け入れ人数は11人だった。担当者は「例年通りの対応をしてしまった」と述べ、不手際を認める。市教委は、教室が確保できない点や「十分な指導ができなくなる恐れがある」ことから、クラスを増やすことをせず、抽選することにしたという。

障害者が創る先端デザイン

日経ビジネス オンライン 
知的障害者の創作物を取り入れた商品の売れ行きが好調だ。インターネットを通じて評判が広まっている。障害者の作る物は、施設がバザーで販売するのがほとんど。そこにクリエーターの磨く力が加わることで、高付加価値な商品になる。「かわいそうだから買う」ではない。相応の対価を払うという資本主義の原則にのっとった当たり前の行為がそこにはある。高い品質で、買う人も気持ちよく、使う人の心も温まる。売れ行き好調の背景には、ブランド物を持つ所有欲ではなく、「心を満たす消費」の渇望が消費者にあるのかもしれない。

検察検討会議:知的障害者は可視化優先 委員から意見多く

毎日新聞 
検察改革を議論する法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」は3日の会合で、知的障害者の取り調べについては優先して全過程の録音・録画(可視化)を導入すべきだとの意見が多くの委員から出た。問いかけに迎合的になりがちで、事実関係の確認が困難とされる特性に配慮を求める導入論が相次ぎ、今月末に取りまとめる提言の軸の一つになりそうだ。障害者の取り調べを巡っては、今国会提出予定の障害者基本法改正案が、刑事手続きでの障害への配慮規定を盛り込む方針。ジャーナリストの江川紹子氏は「知的障害のある人が刑事手続きではたくさんおり、中には冤罪(えんざい)の疑問が持たれるケースもある。優先的に可視化を考えないといけない」と強調した。

日弁連、最高裁判所提案『後見制度支援信託』への要望書を提出

ケアマネジメント オンライン 
日本弁護士会は、最高裁判所が4月から各家庭裁判所で導入を予定している『後見制度支援信託』に関する要望を2月10日付で取りまとめ、同年2月15日に導入を検討してきた三者(最高裁判所、法務大臣、社団法人信託協会)に提出した。 今回の制度を作る課程において、限られた三者のみで導入が検討され、高齢者・障がい者の権利擁護や成年後見制度の運用にかかわる関係諸機関・関係団体、国民に対して十分な検討をしないことに危機感を募らせ、拙速な導入は避け、関係機関での議論を尽くすように求めている。

テーブルマナー守って楽しい食事 北部養護学校 佐賀

佐賀新聞 
唐津ライオンズクラブ(山口文子会長)のテーブルマナー講習会が2日、唐津市の唐津ロイヤルホテルで開かれた。北部養護学校(田代博巳校長)の3年生14人がマナーを学びながら昼食を楽しんだ。バザーなどで同校を支援する同クラブが、社会に出て役立つようにと6年前から3年生を招待。生徒たちはフランス料理のフルコースを味わいながら、食べ終えた時の合図やナプキンでの口元のぬぐい方などをレストラン関係者から教わった。春からパン屋で働く松瀬徹さん(18)は「マナーに従って食事するのは大変だったけど、気持ちよく食事する上で大切なこと。貴重な体験ができた」と話した。

障害者施設に手打ちそば屋開店 鹿児島市のしょうぶ学園 鹿児島

南日本新聞 
鹿児島市吉野町の障害者福祉施設しょうぶ学園に2日、手打ちそば屋「凡太」がオープンした。職員が打ったそばを、利用者3人が心のこもった接客で振る舞う。「たくさんの人に元気を与える店にしたい」と来店を呼び掛けている。利用者の就労先を増やそうと開設した。店はカウンターとテーブル合わせて20席。テーブルや皿は施設の工房で利用者が手作りした作品を使う。営業は火〜土曜と第1日曜午前11時〜午後5時。そばは1日30〜40食で予約可。

2011年3月3日木曜日

森町で発達障害教育 高校開設へ10月スタート 静岡

中日新聞 
発達障害がある生徒を対象とした全国初の高校開設を目指している静岡県教育委員会は1日、準備段階として10月1日から、2009年4月に閉校した森町の周智高校でモデル事業を始めることを明らかにした。モデル事業の対象になるのは、中学で特別支援学級に在籍した生徒や、高校になじめず退学したり、不登校になった生徒ら。生徒たちは通信教育を利用しながら、現地で週1回、対人関係の対応を学ぶトレーニングや農業などの実習体験を受けるなどして、自立して社会参加する能力を身につける。塩崎室長は、初年度の受け入れ人数を「30人程度で次年度以降増やしたい」と語った。県教委は効果を検証しながら、13年ごろの高校開校を目指す。

福祉手当を一律減額 障害者、ひとり親に不安

中国新聞 
障害者やひとり親の家庭への福祉手当が4月から一律に減額される。デフレに伴う措置だが、月数百円の引き下げとはいえ、受給者からは「今でも生活は手いっぱいなのに」と不安の声が上がる。福祉現場の専門家は「社会的な弱者にしわ寄せが来ないよう対策を」と訴えている。障害のある子どもを育てる親に支給される「特別児童扶養手当」は、月200円減って5万550円に(1級の場合)。低所得のひとり親家庭に対する「児童扶養手当」では、年収130万円未満の世帯は170円減の4万1550円となる。重度障害の子が対象の「障害児福祉手当」や、被爆者への「健康管理手当」も0・4%カットの対象だ。

東金女児殺害:責任・訴訟能力が争点 4日判決

毎日新聞 
千葉県東金市の保育園女児殺害事件で殺人罪などに問われた同市の無職、勝木諒被告(24)の判決が4日、千葉地裁(栃木力裁判長)で言い渡される。軽度の知的障害がある被告の責任能力と訴訟能力の有無が争点。検察側はいずれも問題ないとして懲役20年を求刑、弁護側は公判停止などを求めている。訴訟能力は裁判手続きの意味を理解して被告が自分の権利を守る能力。被告が心神喪失状態で訴訟能力がない場合、公判を停止しなければならない。過去数例しかなく、公判で争われるのはまれだ。

住み込み食堂無報酬労働:和解受け、障害者団体が道などに要望書 北海道

毎日新聞 
障害者らで作る団体「ピープルファースト北海道」は1日、札幌市白石区の「三丁目食堂」(07年閉店)で働いていた4人の知的障害者が長時間労働や給与未払いなどを訴えていた訴訟の和解成立を受けて、障害者の住み込み就労の実態調査などを求める要望書を道と札幌市に提出した。申し入れでメンバーの元氏大二(もとうじだいじ)さん(44)は、住み込みで働く知的障害者の外部通報の難しさを指摘。「未然防止のため行政は出張相談などの積極的な施策を打ち出すべきだ」と訴えた。

ワークス岩西の作品展 愛知

東海日日新聞 
豊橋市高師町の多機能型事業所・ワークス岩西 (河合泉所長、 41人) による 「卯〜岩西布恋土展〜」 が、 同市曲尺手町のアトリエ辻むらで開かれている。 18歳以上の知的障害者が通所するワークス岩西の5回目の作品展。 今回のテーマはウサギで、 利用者たちが心を込めて作った縫製品や藍染めの各製品など60種類を展示・即売している。 6日まで。

障害者アート公募展:感性光る入選作展示 滋賀

毎日新聞 
障害のある人たちの絵画や立体作品を公募した「かんでんコラボ・アート21」(関西電力主催)の入選作品の展示会が1日、草津市新浜町のイオンモール草津イオンホールで始まった。10回目の今年度は関西一円から1057点が寄せられ、会場には入選作品24点を展示。紙袋をいくつも平面に張り付け、アクリル絵の具で彩った作品や、セロハンテープを丁寧に張り合わせて作った怪物など、ユニークな発想の作品が並ぶ。入場無料、7日まで。

展示会:こやの里特別支援学校、絵や陶器など50点 兵庫

毎日新聞 
地域の人たちに特別支援学校について知ってもらおうと、県立こやの里特別支援学校(伊丹市瑞ケ丘2)は5、6の両日、中学部や高等部の生徒たちが作った陶器や絵などを紹介する展示会を、同市藤ノ木のイオンモール伊丹テラスで開く。両日とも午前10時からで、5日は午後10時、6日は午後7時まで。バザーは午後2時〜午後4時。

深蒸し茶パン3種開発 島田の障害者就労支援施設 静岡

静岡新聞 
島田市金谷本町の障害者就労移行支援施設ワークセンターこむぎ内のパン製造部門「ベーカリー・うぇる」(NPO法人こころ運営)がこのほど、深蒸し茶シリーズとして3種類のパンを開発、販売を始めた。地元金谷地区の茶農家の協力も得て、地域密着を意識した店の“看板商品”として地元を中心にPRしていく。新商品は、深蒸し茶の粉を生地に練り入れた「かなやメロンパン」と葉っぱ形で手作りカスタードクリーム入りの「かなやクリームパン」、煎茶クリームと甘さ控えめの粒あんが一緒に楽しめる「かなやあんぱん」の3種類。

2011年3月2日水曜日

共働き夫妻が障害児の入学断念 常時付き添い求められ 埼玉

47NEWS 
埼玉県川越市の共働きの夫妻が、障害のある子ども(6)の県立特別支援学校への入学を希望し、県から保護者が常時付き添うことを求められたため、断念していたことが1日、夫妻への取材で分かった。父親の司法書士広田博志さん(40)は「障害のある子の親は仕事を辞めないといけないというのは差別に等しい」としている。博志さんによると、先天性脳性まひで重い身体障害がある次男明理君は1日に4、5回、鼻からチューブを入れて水分や栄養を補給する必要がある。現在通う同市立保育園では、配置されている看護師が担当している。県は「リスクが高い」として特別支援学校の看護師に緊急時以外はチューブの挿入を認めておらず、入学に際し、学校で保護者が付き添うことを求めた。

発達障害児と親の支援へ人材育成 埼玉

朝日新聞 
埼玉県は新年度から、自閉症や注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害など、コミュニケーションや社会性に困難を抱えやすい発達障害の子どもと親の支援に本腰を入れる。各市町村や保育所、幼稚園などで、発達障害の知識を持つ「支援マネージャー」や「支援サポーター」を育成する。庁内に専門グループも設け、部局を超えた支援につなげるという。市町村職員や保健師らを対象に「発達支援マネージャー」を育成。5日間以上の研修を実施し、各市町村1人以上の参加を求める。また、保育所や幼稚園、子育て支援センターの職員を対象に「発達支援サポーター」を育成する。親支援では、発達障害の子がいる親が相談員となり、経験をもとに助言する相談事業や臨床心理士によるケアを実施する。

札幌のように障害者雇用 韓国・大田に「健康カフェ」

北海道新聞 
札幌市の姉妹都市、韓国・大田(テジョン)広域市の市役所ロビーに、障害者が運営する喫茶スペース「健康カフェ」がオープンした。札幌市役所1階ロビーに昨年9月開設された同様の「元気カフェ」を参考にした店で、札幌市によると大田の廉弘☆(ヨムホンチョル)市長は「札幌のように障害者雇用の場を増やしていきたい」と、話しているという。健康カフェの開店は2月23日で、大田市役所1階ロビーのうち約30平方メートルにキッチンなどの施設を設置し、障害者5人がコーヒーやクッキー、パンなどを販売している。開設のきっかけは昨年10月、姉妹都市提携のために来札した廉市長が札幌市役所の「元気カフェ」を見学し、「深い感銘を受けた」(廉市長)こと。 (注)☆は「吉」が横に2つ並ぶ

2011年3月1日火曜日

佐賀、巡査長に懲役1年を求刑 取り押さえ死事件 佐賀

47NEWS 
佐賀市で2007年、知的障害者の安永健太さん=当時(25)=が警察官に取り押さえられ病院で死亡した事件で、特別公務員暴行陵虐致傷罪で審判に付された佐賀県警巡査長松雪大地被告(30)の論告求刑公判が28日、佐賀地裁(若宮利信裁判長)で開かれ、検察官役の弁護士は懲役1年を求刑した。弁護側は最終弁論で無罪を主張し、結審した。判決は3月29日。論告に先立ち、安永さんの父孝行さん(49)が「真摯な謝罪があれば裁判にはならなかった」と意見陳述し、法定刑の上限の懲役15年の判決を求めた。

訴訟・責任能力どう判断 事件から2年半4日判決 東金女児殺害遺棄 千葉

千葉日報 
東金市で2008年9月、同市田間の保育園女児、成田幸満(ゆきまろ)ちゃん=当時(5)=が遺体で見つかった殺害遺棄事件で、殺人と死体遺棄、未成年者略取の罪に問われた無職、勝木諒被告(24)の判決公判が3月4日、千葉地裁(栃木力裁判長)で開かれる。検察側は懲役20年を求刑。弁護側は「訴訟能力がない」として公判停止を求めたが、地裁はこれまでに停止の決定をしていない。勝木被告の責任能力の程度も争点だ。直前まで元気だった女児が白昼突然、遺体で見つかり、地域を震撼(しんかん)させた事件。判断に注目が集まる。

準強制わいせつ:知的障害女性への犯行で男に実刑判決

毎日新聞 
知的障害のある女性にバスの車内でわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪などに問われた住所不定、無職、古木和雄被告(39)に対し、大阪地裁堺支部(飯島健太郎裁判長)は28日、懲役7年6月(求刑・懲役12年)の実刑判決を言い渡した。飯島裁判長は「女性が知的障害で抵抗できないのに乗じた悪質な犯行」と指摘した。古木被告は乗車前にバス停で女性に話しかけた際、反応から知的障害者であることを認識していた。女性が毎日決まった時間に一人で通勤していることを知り、女性が通勤で乗るバスにあらかじめ乗車して、待ち伏せしていた。

障害者側に謝罪、解決金650万円で和解…「過酷労働」訴訟 北海道

読売新聞 
札幌市の食堂で働いていた知的障害者4人が劣悪な環境で長時間労働を強いられたなどとして、食堂の経営会社などに約5000万円の損害賠償を求めた訴訟の和解協議が28日、札幌地裁(竹田光広裁判長)であった。経営会社が労働や生活環境に配慮が足りなかったなどとして謝罪し、被告側が解決金として約650万円を支払うことなどで和解が成立した。訴えられていたのは、同市内の「三丁目食堂」の経営会社、4人が生活していた寮の運営責任者の「札幌市知的障害者職親会」など。訴状では、4人は2007年6月までの13〜31年間、住み込みで食器洗いや調理業務などを担当したが、休日は月2日だけで、1日12時間以上の過酷な労働を強いられたなどと主張。未払い賃金の支払いや慰謝料を求めた。

特別支援学級教員の4割が経験1〜2年、市教委「専門性の向上必要」 神奈川

カナロコ
特別支援学級の児童生徒数が増え続ける中で、川崎市内の特別支援学級を担当する教員のうち、同学級の指導経験が2年未満である教員が約4割を占めることが28日、明らかになった。市立の小中学校の特別支援学級を担当する教員は627人(昨年5月1日現在)で、このうち約40%が特別支援学級指導の経験1〜2年目の状況だ。金井教育長は「特別支援教育での専門性の向上が求められる。経験年数の浅い教員に対する研修の充実などで授業力の向上に努めるとともに、特別支援学校教員の採用枠についても検討を進めている」と述べた。

《プロに聞く!人事労務Q&A》 障害者雇用促進法の改正について教えて下さい

東洋経済オンライン 
Q:平成22年7月の障害者雇用促進法の改正で、障害者を雇用しないと不足金が徴収されると聞きました。徴収されないようにするには、何人程度の障害者をどのような勤務条件で雇用すればよいのでしょうか?また、徴収はどの程度の金額ですか

A;障害者の就労意識が高まり、大企業においてはCSRの観点から障害者雇用が進んでいます。しかし、障害者にとって地域の身近な中小企業での障害者雇用は低下傾向にあります。今回の改正は、中小企業における障害者雇用の促進を図り、また、障害者の短時間労働へのニーズに対応するためです。平成22年7月1日から施行された改正ポイントについて説明します。

リポートふくしま:障害者雇用なお途上 福島

朝日新聞 
「いらっしゃいませ。メニューはこちらになっております」。テーブル席で店員に示されたのは、タブレット端末「iPad(アイパッド)」だった。福島市中心街に25日オープンしたテナントビル「パセナカ・ミッセ」2階にあるカフェ「匠(たくみ)」では、店員8人のうち6人が障害者手帳を持つ。うち2人が知的障害者、4人が精神障害者だ。客が注文した通り間違いなく提供できるよう、画面に飲み物などの写真と値段を表示させている。

就労通じ障害者支援、一般就労に近いA型方式でパン工房開店へ 静岡

カナロコ 
障害者自立支援法に基づき、障害者が店舗と雇用契約を結んで働く事業方式を取り入れたパン工房「麦の香り」が3月1日、大和市南林間1丁目にオープンする。「就労継続支援A型」という方式で、県央・相模原地域では初の導入店舗。スタッフは「にこにこと笑顔の絶えない店にしたい」と意気込んでいる。同店の赤堀正己所長(58)によると、「社会参加してもらい、支えられる側から、支える側にもなってほしい」という思いから、働く障害者に最低賃金を保障するなど一般就労に近いA型の導入を決めた。国・県・市の補助金を受けながら、障害者が就労経験を積み、キャリアアップにつなげることを目指す。営業時間は午前7時半〜午後7時。休店日は、毎週水曜日。1日から3日までは、開店を記念してメロンパンやカレーパンなど4品を100円均一にするセールを行う。

焼きたてパンが評判 西伊豆の障害者施設製造 静岡

静岡新聞 
西伊豆町田子の障害者就労支援施設「ワークショップ・マナ」の利用者が手掛けたパンや小物などを扱う展示即売所が、松崎町宮内で毎週火曜に開かれ、地元住民らに好評だ。即売所は昨年10月にオープン。陶芸の皿や器、巾着袋やハンカチをはじめとする縫製品などを展示している。看板商品は、施設内のパン工房「空とぶうさぎ」による約15種類の焼きたてパン。小麦などの素材にこだわった手作りの味が人気で、近くに住む主婦(74)も「柔らかくて風味が良い。毎週火曜が楽しみです」と太鼓判を押す。

東京マラソン 10キロ・県内ランナー力走 埼玉

東京新聞 
東京マラソン「10キロ」のゴールとなった日比谷公園にもすがすがしいランナーの笑顔があふれた。知的障害者女子の部で優勝したさいたま市の幸長(ゆきなが)菜央さん(21)は過去二回はいずれも2位だった。出勤前のランニングを欠かさず、母親の満紀さん(50)は「日々の努力で1位になれた。来年も挑戦してほしい」とまな娘の奮闘ぶりに目を細めていた。

常に"発達"の視点を持って患者さんを診ることが、広汎性発達障害の正しい診断につながる

週刊医学界新聞 
「成人の発達障害」や「アスペルガー症候群」といった概念は,社会で何らかの"生きにくさ"を感じていた人々に、その理由を明快に示し得ることから、今や広く一般にも認知されつつある。しかし障害の本質が見えないまま、呼称のみが独り歩きしている感も否めない。本紙では『成人の高機能広汎性発達障害とアスペルガー症候群ーー社会に生きる彼らの精神行動特性』(医学書院)を著した広沢氏にインタビュー。この障害を正しく理解し、"生きにくさ"を解決するためのヒントを聞いた。

講演会:発達障害児の支援策探る 長崎大院・岩永准教授「気付き理解深めて」 福島

毎日新聞 
福島市金谷川の福島大学で27日、発達障害児の支援策を探る講演会が開かれた。講師は「まずは子供たちの障害に気づくことが大切。その上で、周囲が理解を深めていくことが必要だ」と助言、参加した保育所や学校関係者、保護者ら約300人が聴き入った。参加した福島市の50代の女性保育士は「子供の立場に立った具体的な方法を聞けたので、とても分かりやすかった。クラスの中にも症状を持った子が増えているので、勉強を積んで理解していきたい」と話した。

市町の9割「保護者への説明苦慮」 発達障害で本紙アンケート 栃木

下野新聞 
未就学児を対象に発達障害の早期発見に取り組む県内全27市町の9割が、発達障害の疑いがあった場合の「保護者への説明」を課題に挙げていることが、下野新聞社が全市町に実施したアンケートで分かった。発達障害児への早期支援は保護者の気づきが鍵となっており、保護者に理解を促すための支援が行政などに強く求められそうだ。専門機関での診断・療育、家庭内での適切な養育には保護者の認識が不可欠。だが、「(発達障害の疑いがあることなどを告げると)落ち込んでしまう保護者も多いので、健診結果の伝え方が難しい」「『少し落ち着きがないようだ』といった言い方で気づきを促すが、なかなか伝わらない」など多くの市町が対応に苦慮している。

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