2011年8月31日水曜日

AD/HD治療薬「コンサータ」 18歳以上の継続使用解禁 厚労省が通知

薬事日報
厚生労働省は、ヤンセンファーマの小児期注意欠陥/多動性障害(AD/HD)治療薬「コンサータ錠」(一般名:塩酸メチルフェニデート)について、18歳未満から使用している患者に限って、18歳を迎えた後の使用を認める添付文書の改訂を26日付で通知した。薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会が差し支えないと判断した。コンサータ錠については、成人に対する国内第III相試験が行われているが、今回は、小児期に使用経験のある患者のみ、成人期の使用を解禁する。

「接客」で自立支援へ 障害者に就労体験 栃木

下野新聞 
障害のある人たちの自立などをサポートするNPO法人CCVと、東武新鹿沼駅前の商店街「まろにえ21」が協力する障害者就労体験が24日、同商店街運営の焼きそば店「まろにえばばちゃんショップ」で始まった。自立支援の一環として、障害者に仕事を経験してもらうのが目的。同店で毎週水、金曜日、障害者と支援員の2人1組に商品陳列や接客などを実際にやってもらう。「その中で仕事への適性を判断してもらい、地元企業への就職のモデルケースとしたい」と鹿沼商議所は期待する。「個別の商店では難しいが、チャレンジショップであるこの店ならモデルケースにできる」と話す。

てんかん 発作の8割 薬で治まる

東京新聞 
栃木県鹿沼市や三重県四日市市の自動車事故で注目されたてんかんだが、およそ百人に一人がかかる身近な病気だ。しかも、約八割の人の発作が薬で抑えられるという。ただ、適切な治療を受けていない人も多い。男性はここ数年、発作で何度も倒れ、頭や顔に大けがをしたことも。知的障害があり、震災後は精神的にも不安定だった。三種類の薬を飲んでいたが、日本てんかん学会認定医(専門医)が量を調整したところ、発作は治まり、副作用のかゆみなどもなくなった。

作業所建設目指す朝市が好評 広島

中国新聞 
障害者の作業所建設を目指すNPO法人「夢の広場ようこそ」(広島市安佐北区白木町)が月1回、地元のJR芸備線井原市駅前の空き地で開く朝市が好評だ。来場者は順調に増え、障害のある人が接客などを通して、社会経験を積む場にもなっている。毎月第4日曜日、地元農家や主婦がブースを設け、野菜や手芸品、食料品などを販売。当初50人ほどだった来場者は、100人を超える日も増えた。「障害のあるスタッフもお客さんとコミュニケーションがとれるようになり、住民も温かく見守ってくれる。今後もより多くの住民と交流できる企画をしていきたい」と話している。

2011年8月30日火曜日

大阪の7歳児虐待死 市相談センターが学校からの通報記録せず 大阪

MSN産経ニュース 
大阪市西淀川区の小学2年、藤永翼君(7)が両親に虐待され死亡した事件で、翼君が通う小学校が今年5月と6月に頬(ほお)や足にあざがあるのを見つけ、市こども相談センターに通報していたことが29日、市の調査で分かった。翼君は「お父さんにされた」などと訴えていたが、センターは翼君の証言を記録していなかった。市は「情報共有や認識にずれがあった」と対応の不備を認めた。証言を記録しなかったことについて、センターの岸本弘子虐待対応担当課長は「はっきりしたことは分からず、調査したい」と説明した。

障害者雇用のヒント、大阪に 映画「モップと箒」

神戸新聞 
ビルのメンテナンスなどの清掃業務に特化し、これまでに400人の知的障害者の就職を実現した事業協同組合が大阪市内にある。大阪知的障害者雇用促進建物サービス事業協同組合、通称「エル・チャレンジ」だ。障害者自立支援法の施行後も知的障害者の雇用が依然厳しい中、就労の手がかりはどこにあるのか。活動に密着したドキュメンタリー映画「モップと箒(ほうき)」は、その可能性を提示する。「詰まるところ、雇用は人と人。就労支援に限らず、企業ともっといろいろ言い合える関係になりたい」と事務局長の丸尾さん。北川監督も「この映画が障害者雇用を取り巻く現状や課題を考えるきっかけになってくれれば」と話している。

障害者と誇れる職場作り ダイキン工業の子会社、雇用100人間近 大阪

SankeiBiz 
障害者支援に取り組んでいるダイキン工業の特例子会社「ダイキンサンライズ摂津」(大阪府摂津市)で働く障害者が96人となり、今年度中にも目標の障害者雇用100人を達成する見通しとなった。同社の應武(おうたけ)善郎社長は「今後も一層の拡大を図りたい」と意気込んでいる。成功の理由について、同社の後藤金丸工場長はコミュニケーションの重要性を挙げる。常に声を掛けるほか「管理職も任せるし、資格取得も支援する。現場の改善策も自分たちで考えてもらう。変に甘やかさずに人として付き合うことが大切」という。病院など支援機関や専門家との連携なども重視し、雇用の長期化を実現した。

チャレンジドフェア2011 千歳アウトレットモール・レラで開催 北海道

苫小牧民報 
授産施設などに通う障害者が、自ら作った商品を健常者と共に販売し、一般就労への意識を高める取り組み「チャレンジドフェア2011」(実行委主催)が27、28の両日、千歳アウトレットモール・レラで開かれた。「いらっしゃいませ」と障害者たちは、精力的に自慢の商品をアピールした。千歳や札幌、苫小牧、北広島など計16施設から、障害者や施設職員ら延べ200人が参加。イベント本番を迎えるに当たり今月10、17日には研修会も開き、販売方法などを学んできた。

厨房にハンディなし 愛知

朝日新聞 
障害のある人たちの雇用の場を増やそうと、愛知県がNPO法人に運営を委託する「カフェ・レストランたか倉」(刈谷市高倉町1丁目)が、開業1周年を迎えた。厨房(ちゅうぼう)では障害がある人もない人も分け隔てなく料理づくりに精を出す。地元の新鮮な野菜や魚介類にこだわり、本格的なイタリア料理が楽しめると評判も上々だ。「技術を身につけるのに少し時間はかかるが、仕事はきっちりしている」と信頼も厚い。今年度で県の補助金が打ち切られるため、障害者の職場を失わないためにも競争力を高める必要がある。常連客を増やすため、今後はデリバリーにも力を注いでいく考えだ。

特定の特徴を持つ親からは、自閉症の子供が生まれる可能性が高い?

スラッシュドット・ジャパン 
自閉症スペクトラム障害、特にアスペルガー症候群の発生率の上昇に「人間のパートナー選びおよび結婚の仕方が関わっている」との説が取り上げられている。TIMEの元記事によると、神経科学者のSimon Baron-Cohenは「特定の『自閉症的』特徴を持つ人々同士が出会い結婚すると、自閉症の領域に当てはまる傾向の強い子供が生まれる確率が高まる」との説を唱えているとのこと。氏はさらにこのような脳のタイプは数学や科学、技術スキルの非常に高い人々の層によく見られると考えているとのこと。ただしBaron-Cohen氏自身も彼の研究結果はまだ初期段階にあり、何らかの結論に飛びつくことの無いようにと警鐘を鳴らしているとのことだ。

2011年8月29日月曜日

スペシャルオリンピックス:猪苗代で採火式 聖火リレー始まる 福島

毎日新聞 
来年2月に猪苗代町と郡山市を会場に開かれる「第5回スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム・福島」の採火式が27日、同町の磐椅(いわはし)神社で行われた。火は土津(はにつ)神社に会場を移し、13地域に分けられ、トーチラン(聖火リレー)が始まった。採火・分火式には三井嬉子会長ら関係者約100人が参加。火は宮城、山形、福岡、熊本、徳島、東京など各地の代表者に託され、各地でトーチランが行われる。佐久間啓実行委員長は「震災はあったが、規模は縮小しない。価値観が変わっていく中で(誰もが)共に生きる社会・地域を実感していただきたい」とあいさつ。

知的障害者が障害者グループホーム運営 NPO「ピア」 長崎

長崎新聞 
知的障害者の生活支援や電話相談などに取り組んでいる知的障害者の当事者団体、NPO法人「ふれあいネットワーク・ピア」(本部諫早市福田町)が、障害者向けのグループホームの運営に乗り出した。障害者自らが福祉事業に参入するのは全国でも珍しい。「ピア」は障害者向けの福祉事業を展開する社会福祉法人南高愛隣会(雲仙市瑞穂町)の利用者で組織している。辻浩一郎理事長(31)は「運営する側も障害者なので、利用者と対等の目線でサービスを提供できると思う」。南高愛隣会の田島良昭理事長(66)は「当事者自らが福祉事業を手掛けるのは全国でも異例。障害者同士が支え合う仕組みをバックアップしたい」と話している。

夏祭り演奏へ猛練習 施設利用者ら3日披露 宮崎

宮崎日日新聞 
日向市で知的障害者通所授産施設を運営している社会福祉法人・風舎(溝口祐子施設長)の施設利用者と職員、ボランティアが音楽バンドを結成、9月3日の夏祭りステージデビューに向け練習に励んでいる。「音楽への思いが伝わる演奏をしたい」とメンバーたちは張り切っている。

接客 自立への一歩 知的障害者のカフェ 愛媛

朝日新聞 
知的障害者が働くカフェやフラワーショップなどの複合施設「ほほえみ工房 ぱれっと道後」(松山市道後町2丁目)が今月、オープンした。接客を通じて地域住民と触れ合い、知的障害者への理解を深めてもらうと同時に、知的障害者への就労支援につなげるのがねらい。元々、県の知的障害者訓練校として、フラワーショップやクリーニング店などを営んでいた。障害者自立支援法で定められた就労継続支援事業所(B型)になったのを契機に今月4日、カフェ「花楽里(か・ら・り)」をオープンした。37人の入所者が利用していた食堂を改装し、テーブル12席とカウンター4席のカフェスペースと、県産品のアンテナショップコーナーを設置。 入所者が調理補助や接客を担当し、調理やレジはぱれっとの職員が受け持つ。

障がい者手工芸展 1日から大玉村で 福島

福島放送 
福島市の障がい者地域生活センター利用者による手工芸展は9月1日から大玉村のオープンハウスのぞみで開かれる。利用者約10人が着物などを再利用して作った作務衣(さむえ)やエプロン、手提げバッグ、ストラップなどの小物約100点を展示・即売する。30日まで。時間は午前11時から午後3時まで。

ほめて、認めて自信に 発達障害児キャンプ満喫 大阪

大阪日日新聞 
1996年から発達障害の子供を対象にキャンプを行っている大阪YMCA(大阪市西区)は8月15〜17日の3日間、山中にある神戸市灘区の六甲山YMCAを拠点に、被災した発達障害児とその家族を対象にした親子キャンプを企画。10世帯約30人を招いて開いた。子供らは、敷地内の自然を生かした遊びや、野外料理を満喫。発達障害児の特性を踏まえたこのキャンプならではの良さについて「通常のキャンプでは、子供がうまくできないことは作業させてもらえない。今回は一人一人のペースに合わせてもらえるため、子供が自分で作業し、ありがとうと声掛けしてもらうのが本人の自信になっているようだ」と説明する。

2011年8月28日日曜日

虐待は防げなかったのか 行政が見落とした兆候は? 大阪・西淀川の7歳死亡

産経関西 
大阪市西淀川区の小学2年、藤永翼君(7)を死なせたとして両親が逮捕された虐待事件は、市こども相談所センター(児相)が母親の相談に対応するなど、行政のサポートが行われていたなかで発生した。市は平成21年に松本聖香さん=当時(9)=が虐待死する事件の発生などを受けて、虐待防止の取り組みを進めていただけに、関係者のショックも大きい。翼君の事件は防ぐことはできなかったのだろうか。翼君は軽度の知的障害があり、小学校の特別支援学級に通っていたが、学校の担任も家庭訪問をしたり、母親に電話を入れるなどのサポートをしていたという。8月12日には良子容疑者が担任に「家族5人で楽しく過ごしています」と話していた。にもかかわらず、その約2週間後、翼君が虐待死するという悲劇が起きた。

児相、関係機関会議開かず 西淀川暴行死 大阪

朝日新聞 
児童養護施設から子どもを引き取った直後の家庭について、児童福祉法は児童相談所や学校、区役所、医療機関、警察などで設置している「要保護児童対策地域協議会」で、担当者が定期的に集まる会議で養育環境などをチェックすることに努める、としている。3月に施設から自宅に戻った翼君もこのケースに該当したが、会議は一度も開かれなかったという。

障害者施設の製品5000点販売 28日まで 香川

四国新聞 
障害者施設で製作した手芸品などを展示即売する「ナイスハートバザール」(県社会就労センター協議会など主催)が26日、香川県高松市三条町のゆめタウン高松で始まった。陶器や花など約5千点を販売するもので、中には東日本大震災の被災3県の施設の製品も並んでいる。県内の15施設が出品。会場には、障害者が丁寧に手作りした手芸品や陶器、新鮮な野菜やクッキーなどが一堂にそろい、色鮮やかな花も女性客らの人気を集めていた。収益の一部は被災地の障害者施設に贈る。28日まで。

みんなでひとつに!島原で「ひまわりキャンプ」始まる 長崎

長崎新聞 
知的障害がある島原半島の子どもたちとその兄弟姉妹らが泊まり込みで交流する「ひまわりキャンプ」(島原市手をつなぐ育成会主催)が26日、同市城内1丁目の森岳公民館で始まった。子どもたちには集団生活でさまざまな経験を楽しみ、保護者には休養を取ってもらう目的で毎年実施。29回目の今年のテーマは「みんなでひとつになろう」。28日までの2泊3日、プールや各種レクリエーション、舞岳源水へのウオークラリーなどを楽しむ。

個展:水彩・張り絵、感性豊か ダウン症の宣美さん 岐阜

毎日新聞 
生まれてすぐ「ダウン症で1週間の命」と宣告された多治見市幸町の有賀宣美(のぶみ)さん(31)が“夢の30歳”を迎えたことを記念した「THE30展 有賀宣美個展」が26日、多治見市十九田町の市文化会館展示室Bで始まった。絵画や張り絵を愛し、母韶子(しょうこ)さん(73)と二人三脚でたどってきた足跡を豊かな感性で表現した作品が会場を彩る。28日まで。会期中、コンサートや韶子さんがつづってきた詩の朗読ライブも開かれる。28日午後3時、個展会場でかとうのりこさんのピアノ演奏でNANA・5の朗読ライブが開かれる。入場無料。

原語で「第9番」合唱、障害者らがコンサートで披露へ 神奈川

カナロコ 
障害者が合唱を披露する「響け歌声!しあわせを呼ぶコンサート」が9月9日、川崎市宮前区の宮前市民館大ホールで開かれる。同区の主催で12回目。2部構成で、第1部は区内にある障害者施設や作業所など10団体から約130人の障害者が出演。「上を向いて歩こう」のほか、ベートーベン交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」のサビ部分などを原語(ドイツ語)で合唱する。同区地域振興課は「各施設ごとに練習を重ねているので、成果を聴きにきてほしい」と来場を呼び掛けている。

映画「ちづる」が山形国際ドキュメンタリー映画祭2011の正式招待作品として上映決定

大学プレスセンター 
立教大学卒業生の卒業制作作品・映画「ちづる」が、2011年10月6日(木)から13日(木)まで山形市内で開催される、山形国際ドキュメンタリー映画祭2011「ニュー・ドックス・ジャパン」プログラムの正式招待作品に選ばれた(上映日時未定)。「ニュー・ドックス・ジャパン」では、日本の新作ドキュメンタリー映画をセレクションしたプログラムで、この作品を含め10作品が上映される予定。「ちづる」(赤崎正和監督/2011年/「ちづる」上映委員会)は、立教大学現代心理学部映像身体学科を今春卒業した赤崎正和さんが監督したドキュメンタリー映画で、自身の卒業制作として企画した。自閉症と知的障がいをもつ赤崎さんの妹の千鶴さんとその母を、1年にわたって撮り続けてきたみずみずしくも優しい家族の物語である。

2011年8月27日土曜日

高次脳機能障害学ぼう 9月に那須塩原で学習会 栃木

下野新聞 
事故や病気で残る脳の後遺症「高次脳機能障害4 件」に関する学習会が9月10日午後1時半から3時半まで、那須塩原市桜町、いきいきふれあいセンターで開かれる。同障害の当事者を持つ家族会「とちぎ高次脳機能障害4 件友の会」が主催。脳が傷つき、記憶力や集中力が低下したり、感情が激しくなったり、会話や日常的な動作に異変が表れたりする障害。友の会の坂田マチ子会長は「家族でもなかなか気づかない」と、障害について周知する必要性を指摘。学習会を友の会として初めて県北で開催することにした。

簡単テスト「手の形」で記憶試し 認知症診断初期でも的確

中日新聞 
認知症の早期診断につながる画期的な簡易テストを金沢大の菊知充特任准教授や三辺(みなべ)義雄教授、浜松医科大の尾内康臣教授ら「ほくりく健康創造クラスター」の研究グループが開発した。認知機能のわずかな低下も確認できるほか、手の形を使った視覚的なテストのため幼児にも使え、発達障害の診断など幅広い応用が期待される。指を折り曲げたりした手の形の画像を映すテストで、どれだけ覚えていられるかを問う。同じ手の形を裏から見た画像はどれかを問う問題もあり、身体空間の認知機能も判定できる。手の表裏各十題で約十五分で済む。米科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」に発表した。

障害児の親にエール NPO法人代表体験1冊に 埼玉

読売新聞 
知的障害者支援施設を運営する久喜市吉羽のNPO法人「あかり」代表理事の川岸恵子さん(55)が先月出版した「『障がいをもつ子の育て方』がよくわかる本」(現代書林)が話題になっている。つづったのは、10年前に亡くなった長男ら障害を持つ300人以上の子どもと、母親のこと。5年前に法人を設立して以来、親の苦悩や絶望と向き合ってきた川岸さんには、繰り返し伝えたいメッセージがあるという。「障害があっても決して不幸ではない。他では味わえない幸せがきっとあるから」。子どもの成長に感動する母親たちの様子も本に盛り込む。「障害なんて、命の重さから考えればささいなこと。生きている素晴らしさを実感してほしい」。川岸さんのエールだ。

中合で30日まで「福祉の店ふくしま」 福島

福島放送 
県授産事業振興会のアンテナショップ「福祉の店ふくしま」は25日、福島市の中合福島店特設会場で開店した。県内の授産施設など24施設が参加し、ぬくもりある手作りの製品を販売している。施設の利用者が「安全」「エコ」「手作り」をテーマに、クッキーや梅干しなどの食品、布小物、財布やペンケースなどの革製品約4200点が並んでいる。30日まで。時間は午前10時から午後6時半、最終日は午後3時まで。

奈良東養護学校生が実習 三井住友銀の特例子会社で 奈良

奈良新聞 
県立奈良東養護学校高等養護部(奈良市七条2丁目)の生徒が22〜24日の3日間、三井住友銀行の特例子会社SMBCグリーンサービス大阪本社(東大阪市西石切町、丸物正直社長)で職場実習を行った。同社は平成2年、住友銀行(当時)が都市銀行で初めて設立した特例子会社。企業が障害者の雇用促進のために設立され、同社の全国5カ所の事業所とともに全国の三井住友銀行で発生する事務業務を集約。預金等の出入表作成や書類の内容点検・マイクロフィルム化など多くの業務を担当している。

2011年8月26日金曜日

「自閉症・ADHDの友だち」出版 特別支援学校教諭体験談 岡山

毎日新聞 
県内の特別支援学校教諭の成沢真介さん(49)=北区御津新庄=が、児童書「自閉症・ADHDの友だち」を出版した。特別支援学校で担任した自閉症と「注意欠陥多動性障がい(ADHD)」の2人の子どもについて回想形式で書いている。成沢さんは「子どもたちが発達障がいの子とかかわったとき、『本で読んだな』と思い出してほしい」と話す。中学部の「明くん」は、ADHDの特性で思ったことを何でも口に出してしまう。先生に注意されて「くそじじい!」と反抗したり、友だちをたたいたりする。一方で、人への親切もためらわない。本は、明くんと自閉症の「健二くん」についての2部構成。会話の一言一言が生き生きと再現され、読み終わると2人が長い友達であるかのような気持ちになる。

県教委の不開示 一転「適法」判決 愛知

朝日新聞 
発達障害のある生徒が通う高校での生徒指導をめぐり、愛知県教育委員会が指導記録の開示請求に応じなかったことの是非が争われた訴訟で、名古屋高裁(高田健一裁判長、定年退官のため代読=長門栄吉裁判長)は24日、不開示決定を違法とした一審・名古屋地裁判決を取り消し、県教委の決定を適法とする判決を言い渡した。一審判決では「指導記録の文書の有無を明らかにしても、個人の特定にはつながらない」として、県教委の不開示決定を取り消していた。しかし二審判決は、開示請求された文書について、生徒の特性や保護者との面談内容などが記載されていると指摘。「個人の特定にはつながらないものの、個人の権利利益を害するおそれがある情報だ」と判断した。

国側は争う姿勢示す 後見人違憲訴訟 京都地裁で初弁論 京都

京都新聞 
成年後見を受ける被後見人に選挙権を与えない公職選挙法の規定は憲法違反だとして、京都市中京区の被後見人の男性(57)が国を相手に、国政での選挙権があることの確認などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が25日、京都地裁(瀧華聡之裁判長)であり、国側は争う姿勢を示した。訴状によると、男性は中度の知的障害と診断されている。国は答弁書で「意思能力を有しないとされる被後見人が、公務として選挙権を行使することは期待できない」と請求棄却を求めた。原告弁護団によると、後見によって選挙権を失う公選法の規定をめぐっては東京、さいたま両地裁で違憲と訴える同種の訴訟が起きている。

障害者雇用促進へ 滋賀県、9月にも協議会設置 滋賀

京都新聞 
滋賀県は、民間企業の障害者雇用を促進するため、滋賀労働局や経済団体などと課題や対策を話し合う協議会を設置する方針を固めた。9月にも初会合を開き、障害者雇用率を引き上げるための政策立案に乗りだす。県の商工観光労働部と健康福祉部、県教委が連携する新たな体制を組み、政策効果を高めるとしている。協議会は、県の各部局、県教委のほか、経済や福祉団体など関係機関の担当者ら10人程度で構成する方針。

手むすびルーム開所20周年 障害者の自立を支える 岡山

山陽新聞 
障害者の小規模作業所としてスタートした、笠岡市十一番町の就労継続支援(B型)事業所「手むすびルーム」が20周年を迎えた。近年は通所生の高齢化といった問題も課題になっているが、1991年の開所以来、就業や生活訓練の場として障害者の自立を支えている。施設長の南野雅子さんは「社会や時代の変化により必要な支援は変わってきているが、通所生が一人で生き抜く力を持てるよう手助けするのがわれわれの使命。関係機関と協力しながら、長期的な視野で障害者の自立を支えていきたい」と話している。

知的障害ある和太鼓プロ、記録映画に 横浜で上映へ 神奈川

朝日新聞 
一糸乱れぬばちさばきで和太鼓を打ち鳴らし、全国ツアーもこなすプロの若者たちには知的障害がある。この「瑞宝太鼓」の面々を追ったドキュメンタリー「幸せの太鼓を響かせて〜INCLUSION〜」が27日から神奈川県横浜市中区の横浜ニューテアトルで上映される。27日は午後1時50分からの回の上映後と同4時5分からの回の上映前に、小栗監督らの舞台あいさつがある。28日午後2時からの回は、日本語字幕付きのバリアフリー上映。

2011年8月25日木曜日

障害者職業訓練:修了 8人全員が介護ヘルパー2級取得 就職活動へ意欲 新潟

毎日新聞 
今年5月に始まった、障害者が介護ヘルパーの資格取得を目指す職業訓練の修了式が23日、新潟市北区松潟の社会福祉法人「愛宕福祉会」で行われた。県内初の取り組みは、受講生8人全員が約3カ月の講習を終え、ヘルパー2級の資格を取得。就職活動へと踏み出す。訓練は、障害者の厳しい就労環境に、資格を持つことで介護分野での就職を促進するのが狙いで、県から委託を受けた愛宕福祉会により、5月27日に始まった。受講者は知的障害4人、身体障害3人、精神障害1人の男女計8人で、講義や実技のほか、介護施設や訪問ヘルパー同行など現場での実習も行った。

食品トレー再利用で障害者雇用拡大を 長野大と企業が共同研究 長野

信濃毎日新聞 
長野大(上田市)は23日、県内外の製造業5社でつくる「食品トレー見えるリサイクル研究会」と、食品トレーの再利用事業によって障害者の雇用を進めるための共同研究を行う契約を結んだ。発泡スチロールなどのトレーを粒子状のペレットに加工する工程を障害者が担い、家具や外装材などに製品化していく仕組みをつくりたい考えだ。食品トレーの再利用素材で家具を製造しているミツルヤ製作所が昨年1月、福祉分野の学科がある長野大に、「素材をより多く確保するために、障害者雇用も進めたい」と共同研究を提案。その後4社が加わり、同年11月に研究会(会長・小林安正ミツルヤ製作所社長)が発足した。

映画「幸せの太鼓」 製作総指揮の細川さんがPR 静岡

静岡新聞社 
知的障害者で構成する長崎県雲仙市の和太鼓集団「瑞宝太鼓」の活動を追ったドキュメンタリー映画「幸せの太鼓の音を響かせて〜INCLUSION(インクルージョン)〜」のPRのため、製作総指揮を務めた細川護熙元首相の妻細川佳代子さんが23日、静岡市駿河区登呂の静岡新聞放送会館を訪れた。映画は9月3〜16日、同市の静岡シネ・ギャラリーで上映される。

障害者たちのアート紹介 まちかど美術館 栃木

下野新聞 
障害のある人たちの作品を展示する「ジョイフル・アート展」が28日まで、中央町2丁目のまちかど美術館で開かれている。同展は、ハンディのある人たちの創作活動を多くの人に知ってもらおうと同美術館が企画。市内や足利市、栃木市、野木町のNPO法人や社会福祉法人5施設の利用者が制作した絵画、書道、タペストリーなどの作品約30点を展示している。

2011年8月24日水曜日

東金女児殺害「申し訳ない」 控訴審即日結審 9月29日判決

日本経済新聞 
千葉県東金市で2008年、保育園児の成田幸満ちゃん(当時5)を殺害したとして、殺人罪などに問われ、一審・千葉地裁判決で懲役15年とされた無職、勝木諒被告(24)の控訴審初公判が23日、東京高裁(村瀬均裁判長)であり、即日結審した。判決は9月29日。被告は被告人質問で被害者に対し「ただ申し訳なかったと思っています」と述べたが、賠償について問われると首をかしげて黙り込んだ後、「分かりません」と答えた。被告には軽度の知的障害があり、一審と同様に、裁判手続きを理解する訴訟能力の有無や、刑事責任能力の程度が争点。

県立誕生寺支援学校:来春、高等部に職業コース新設 岡山

毎日新聞 
県立誕生寺支援学校(久米南町)の高等部普通科に来春、職業コースが新設される。設けるのは物流、卸売り、小売り、飲食業などのバックヤード業務実習を取り入れた流通サービスコースと業務用機械や器具を用いた清掃実習などに重点を置いた環境サービスコース。定員は両コースを合わせて8人。対象は比較的軽度の知的障害者で、保護者と共に同校通学区域に居住し、一人で通学が可能な生徒。就労支援機関や産業現場などと連携しながら校外や事業所で実習を重ね、卒業時に就労に必要な基礎知識などの取得を図る。

連続講座:発達障害者の支援考える 大阪・天王寺で来月10、17日 大阪

毎日新聞 
発達障害者の支援について考える連続講座「どんな行動にも意味がある〜ライフサイクルの視点から」が9月10日と17日、大阪市天王寺区の府教育会館「たかつガーデン」で開かれる。発達心理や社会福祉の専門家によるシンポジウムの他、幼児期、学齢期、成人期に分けて年齢に応じた支援の実践報告も行われる。要申し込み(先着順、定員に達し次第締め切り)。参加費は1日2500円、2日とも参加の場合は4500円(学生割引あり)。

ぶっく・えんど:『多様性社会の再生 被災地の現実 障がい者の働く現場』

毎日新聞 
硬く地味なタイトルから手に取りにくそうな印象だが、私たちの生き方を考える上でも、ぜひ読んでおきたい本だ。東日本大震災で被災した障がい者の状況を取材し、避難所での生活さえ断念せざるを得なかった彼らの苦境を浮き彫りにする。読み進むほどに胸が潰される。災害弱者の視点で考える防災の提言も。本の後半は、障がい者が働く現場のルポ。有名なココ・ファーム・ワイナリー(栃木県足利市)やユニクロといった先進的な会社が、どのように障がい者を雇用して共に歩んでいるかがつぶさに分かる。

復興への希望 詩に 岩手

読売新聞 
東日本大震災で被災した山田町の佐藤啓子さん(33)が、震災発生直後から作った詩をまとめた詩集「海をうらまない」を出版した。佐藤さんは大船渡市出身。軽度の知的障害があり、2年前から山田町の海に近い障害者施設に入所。子供の頃から文章を書くのが好きで、職員の勧めで詩作を始めた。家族や家を失った人に、少しでも希望を持ってもらおうと、「気持ち」という字を「希持ち」、「記憶」を「希憶」、「君」を「希実(きみ)」と表記。「希実の光」と題する作品では、「手と手を合わせて生きていくと、希実の光が、実になり、光となるよ。」と表現した。詩に感銘した合同出版(東京)の編集者が出版の話を持ちかけ、84編を厳選し、今月上旬に初版3000部を発売。増刷も検討されている。

夏休みのプレゼントに笑顔 障害児ら動物と触れ合い 千葉

千葉日報 
障害のある子どもと家族に動物との触れ合いを楽しんでもらうイベント「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」が22日、千葉市若葉区の千葉市動物公園で開かれた。県内外から52組161人の親子らが参加、小動物に触ったり、直接餌を与えたりして「夏休み最後のプレゼント」(同園)を楽しんでいた。同園によると、ドリームナイトは障害のある子どもと家族を動物園に招待して、気兼ねなく楽しい時間を過ごしてもらおうと、1996年にオランダの動物園で始まった。活動の輪は世界各地に広まり、今年3月時点で世界37カ国225カ所の動物園、水族館が実施している。

障害者の自立支援へ 6福祉施設連携しカフェ開店 香川

四国新聞 
障害者の自立支援に向け活動している香川県社会就労センター協議会(高橋英雄理事長)が運営する「カフェ・セルプ」が22日、香川県高松市田村町のかがわ総合リハビリテーションセンターの福祉センター1階にオープンした。同協議会に参加する県内6施設の障害者らがフロアスタッフなどを担当し、うどんやランチセットなどを販売する。同協議会によると、複数の福祉施設が連携した飲食店の運営は県内で初めて。同協議会の高橋理事長は「就労機会を提供するだけでなく、地域の交流の場としても活用してほしい」としている。

悩み、喜び、思い、障害児の声発信 山科にNPO発足 京都

京都新聞 
障害児や障害者の情報発信や交流を支援するNPO法人「ぽかぽか村」が、このほど発足した。8月中にも京都市山科区に親子と大学生の交流拠点を開設し、ホームページで子どもたちが「今感じていること」「喜び」「悩み」など生の声をそのまま発信する。交流会や勉強会も企画しており、メンバーは「障害者との交流の輪を広げていきたい」と話している。「ひだまり出版」(綾部市)が、山科区竹鼻の京都出張所で、作業所などの福祉施設の手作り品を販売する「ひだまり昼市」を開いたのがきっかけ。昼市だけでなく、活動を広げようと支援者らが4月に立ちあげた。

障害者カフェ奮闘中 戸田福祉保健センターで2か月 埼玉

読売新聞 
戸田市上戸田の福祉保健センター1階交流スペースに6月開店した「CAFEこるぽ」で、市内の通所作業所で働いていた14人の知的障害者たちが、注文や配膳などに奮闘中だ。コーヒー豆販売店からおいしいコーヒーのいれ方を教わり、日曜日を除く午前10時〜午後4時、こるぽスタッフの指示を受けながら、1日3交代で3時間ずつ勤務している。しかし、来客数は1日平均30人。設備投資やスタッフの制服代などで出費もかさみ、市の補助金や協力者からの寄付金を合わせても、ぎりぎりの経営が続いているという。「地域交流の中心的な役割を担えるように成長したい」と考える長塩さんたちにとって、地域住民の利用が最大の課題だ。「センターの利用者以外の市民の方にもぜひ来店してほしい」と呼びかけている。

正月飾りは「いこい」製、伝統行事の事業引き継ぐ 山口

宇部日報 
宇部市寿町2丁目の琴芝駅通りにある障害福祉サービス事業所いこい(藤本和明管理者)が、新規事業として正月飾りの部品の製造販売を始めた。廃業する市内の事業主から、市障害者就労支援ネットワーク会議(益原忠郁会長)に相談があり、引き継ぐことになった。利用者たちは、4カ月余り先の出番に備えて、扇子やえびなどの縁起物を丁寧に仕上げている。正月飾りの製造に際しては、前の事業主から印刷機や裁断機を譲り受けた。扇子は金箔(きんぱく)・銀箔(ぎんぱく)の印刷、ひも通し、シール貼り、金目留めなど、えびは目やひげの加工、金箔付けといった具合に、手作業を主とする全工程を担う。

住民前に入所者演奏会 岐阜の障害者グループホーム 岐阜

中日新聞 
岐阜市のNPO法人「あけぼの会」が運営する精神障害者グループホーム「ホーム・ラミー」の入所者によるサマータイムコンサートが18日、同市三歳町のホームで開かれた。会は、市内で三歳町と芥見で2カ所のホームを運営。統合失調症や発達障害などの13人が暮らしており、三歳町のホームには授産施設もある。鵜飼武彦理事長は「音楽を始めてうまくコミュニケーションができるようになった。この姿を地域の人にも知ってほしい」と話していた。

2011年8月23日火曜日

災地の障害者支援充実を 栃木

読売新聞 
障害を持つ生徒・児童らが、東日本大震災の避難所生活で孤立してしまうなど、被災地での「障害者支援」の難しさが、前橋市南町の市民文化会館で21日開かれたパネルディスカッションで浮き彫りになった。このパネル討論は、「全国特別支援学校知的障害教育校PTA連合会」が、全国研究協議大会の中で開いたもの。全国から、障害者を抱える保護者ら約1000人が参加。岩手、宮城、福島県の特別支援学校、養護学校のPTA役員らがパネリストとして登壇し、被災地での現状を報告した。

てんかん・自閉症…脳神経に微小RNAが影響 世界初の解明

MSN産経ニュース 
微小なリボ核酸(マイクロRNA)の一種が脳の記憶に関わる海馬の神経回路や目の網膜の神経の形成に関わることを、大阪バイオサイエンス研究所(大阪府)や名古屋大、京都大のチームがマウスで突き止めた。21日付の米科学誌ネイチャーニューロサイエンス電子版に掲載された。マイクロRNAはタンパク質をつくらないRNAで、遺伝子の働きを調節。チームによると、神経回路の形成にマイクロRNAが関わるのを示したのは世界初。同研究所の古川貴久研究部長は「てんかんや自閉症などの神経疾患の原因究明や神経の再生医療につながる」としている。

特別支援学級・学校生が増加 県内・小中校 福井

中日新聞
県内の小中学校に設置された特別支援学級や特別支援学校に通う子どもの数が増えている。特に特別支援学級の増加が目立つ。子どもを地域の学校で生活させたいという保護者の要望を受け、行政が受け入れ態勢を急速に整えてきたことが背景にあると見られる。県教委によると、2010年度の特別支援学校の在籍者数は967人で、10年前より182人増えた。その大半が高等部の増加分で、小・中学部は合わせて63人増にとどまっている。これに対し、小・中学部と同じ年代の特別支援学級に通う児童生徒数は786人で、342人の大幅増となっている。

支援センター:子供の発達遅れなどの早期発見・療育 飯塚で開所式 福岡

毎日新聞 
飯塚市口原の頴田病院敷地内で4月に開設された「こども発達支援センター ミィーティアス」で21日、開所式があった。出席した関係者約30人の前で、事業を運営するNPO法人ピーサスの高橋智宏理事長は「子供の発達遅れなどの早期発見・療育に努め、適切なサポートを行っていきたい」と抱負を述べた。建物は麻生グループの関連会社「療育振興プロジェクト」が開設。運営主のピーサスは、筑豊地区の病院などで主に子供のリハビリに関わる理学療法士や介護福祉士、保護者らで04年6月に発足した。

レッツ!フラダンス 障がいのある方もない方もみんなで楽しく 北海道

札幌市役所 
8月21日(日曜日)午前10時から、星置地区センター(札幌市手稲区星置2条3丁目)体育室で、障がいのある方やない方、性別、年齢も様々な人たちが、南国気分でフラダンスを楽しみました。これは、身近な住民同士の「仲間づくり」や「出会いの場づくり」を進める活動をしている星置福祉のまち推進センターが主催したものです。障がいのある方にも友達・仲間の幅を広げてもらおうと、昨年のエアロビ体操に続き2回目の開催。障がいのある方だけでなく、その家族や介護者、また親子連れやお年寄りなど約50人が参加しました。

2011年8月22日月曜日

被災障害者の今(下) 行政を縛る“公平”の建前

MSN産経ニュース 
「やっと、気兼ねせずに暮らせる場所に落ち着きました」。2人の弟に知的障害がある宮城県石巻市の会社員の女性(42)は、地元の社会福祉法人「石巻祥心会」が建設した障害者向けの「福祉仮設住宅」に入居でき、胸をなで下ろした。石巻祥心会では、地震で行き場がない障害者らを大勢受け入れており、石巻市に対し、一般の仮設住宅に障害者らが優先して入居できないか尋ねたが、「入居に優先順位を付けるのは市民の理解を得られない」との答えだった。同会では、運良く日本財団から資金援助を受けられたため、建設に踏み切ることができた。多くの障害者は「公平な支援は大事だが、障害者と健常者にまったく同じ対応をされては生きていけない」と口々に語る。

「授産製品を超えた」おいしいクッキー 埼玉

MSN産経ニュース 
6月の昼下がり。JR浦和駅にほど近い裏通りに、おしゃれなパラソルの下、クッキーを売る人たちがいた。かわいらしいパッケージと手頃なサイズや値段に引かれ、数種類を購入してみる。タマネギや小松菜などが練り込まれた野菜クッキー「やおやさん」(5個入り120円)は、口の中でほろりと溶け、滋味あふれる野菜の風味がふんわりと香る。おいしい。パッケージの裏を見て、「あ、授産製品だったんだ」と、初めて気付いた。実はこのクッキー、「授産製品を超えた授産製品」として、驚異的な売り上げを誇る「クッキー・プロジェクト」の製品だ。

特別支援学級生にクラブの場 広島

中国新聞 
東広島市西条町の広島県立障害者リハビリテーションセンター内のスポーツ交流センターは、市内の中学校の特別支援学級に通う生徒を対象にしたクラブ活動を始めた。スポーツと文化の2部門に12人が通う。学校の部活動への参加が難しい生徒たちの活動や交流の場として成果を上げている。クラブ名は「おりづるジュニアクラブ」で5月に設けた。水泳や体操、球技をするスポーツクラブと、料理や手芸を習うカルチャークラブがある。他人との交流が苦手だった生徒が、クラブのメンバーと積極的に会話をするなどの効果が出ているという。

企業ニーズ取り入れ指導に効果 県特別支援学校の職業教育 栃木

下野新聞 
特別支援学校高等部の職業教育充実を図るため、県教委が企業ニーズを取り入れて作成した「職業教育指導マニュアル」の活用が、本年度始まった。各校ごとに地域産業のニーズに合ったきめ細かな指導が可能となり、生徒の技術習得や実践に向けた土台作りが図られつつある。就労先の開拓、確保など実際の成果が表れるのは来年以降になりそうだが、早くも清掃業などの実習先で評価を得るなど、着実に効果が生まれている。

有森さんも参加 スポーツキャラバンin岩手

岩手放送 
震災後の運動不足を解消し、ストレスを発散してもらおうと、知的障害がある人たちのスポーツイベントが盛岡で開かれました。このイベントはNPO法人、スペシャルオリンピックス日本が開いたものです。きょうは理事長の有森裕子さんも会場を訪れ、知的障害がある参加者59人とともに、短距離走などを楽しみました。野田村から参加した男性は、「体をめいっぱい動かすのは5か月ぶり。とても楽しいです」と話し、思う存分体を動かしていました。

レット症候群 子どもら交流 大阪

読売新聞 
発育に障害が出る難治性の疾患、レット症候群の患者と家族が交流を図る「日本レット症候群協会サマーキャンプ」が20日、貝塚市の府立少年自然の家で開かれた。49家族178人が参加、イベントや医療相談などを通じて親交を深めた。国立精神・神経医療研究センターによると、同症候群は神経系の病気で、運動機能低下や知的障害が表れ、寝たきりになるケースも多いが、有効な治療法は見つかっていない。患者は大半が20歳以下の女性で、全国で推計約1000人。

障害者が舞台の主役 千葉

読売新聞 
市川市のNPO法人「いちかわ市民文化ネットワーク」(吉原広・代表理事)は、障害者が中心となる手作りミュージカル「レオニレオ」の上演を目指す。来年2月の舞台本番に向け、9月から稽古を始める。同NPOは2年に1度、市民ミュージカルを上演している。2004年の出演者に障害児がいて、仲間のサポートで稽古と本番を乗り切った。これがきっかけで「障害者を主役に」と声が上がり、05年以降6作品を舞台化している。出演者は100人を募集し、障害者の家族も参加できる。稽古は9月25日に始まり、毎週日曜午前11時〜午後4時、市川市内の公共施設で行う。1月以降は土曜も稽古する。ボランティアも30人募り、障害者の稽古を全面支援するという。

2011年8月21日日曜日

画家と一緒に作品づくり ひまわりの家 香川

四国新聞 
チャリティー企画「現代国際巨匠絵画展」が20日から始まるのを前に、香川県土庄町の指定障害福祉サービス事業所「ひまわりの家」で19日、招待作家・フランスのジャン・フランソワ・ミラン画伯(71)を 招いた交流会があり、施設利用者が画伯と共同作品を仕上げた。フランス語で「絵画展の思い出によせて 親愛を込めて」などのメッセージも寄せた。作品は会場に飾られる。絵画展は香川県小豆島町西村のサン・オリーブで22日まで開かれる。

「缶バッジ」販売自立促進 福島

読売新聞 
東京電力福島第一原発事故の影響で、仕事が激減した南相馬市と楢葉町の八つの福祉作業所が連携し、作業所で働く利用者がデザインした「缶バッジ」を販売する取り組みを始めた。南相馬市内の福祉作業所が連携し、「南相馬ファクトリー」を結成し、新たな仕事起こしに取り組んでいる。代表の佐藤定広さん(49)は「元の仕事に戻すのは難しいかもしれない。新しい仕事を見つけて、何とか震災前の工賃に戻したい」と話す。缶バッジは、直径2・5センチと3センチがあり、相馬市の県立相馬養護学校の生徒などがデザインした「ひまわり」や菜の花がシンボルとなっている。10個(1500円)と100個(1万5000円)で販売する。

息子と元夫を病で亡くす 豊中の女性が詩集出版 つらいこと乗り越える力に

産経関西 
4年前に難治性てんかんの発作で亡くなった知的障害の息子や元夫のがん闘病などを題材に、豊中市熊野町の村上淳子さん(55)が著書「ベイビーズハート トイズスピリット 村上うさぎ詩集」を自費出版した。28歳で死別した息子の翼さんとの日常、看病時の夫との心の交流のほか、街や地下鉄、季節の移ろいなどを描き、36年間かけて書きためた45作が収められている。「つらいことがあったときも、詩を書くことで自分自身と対峙(たいじ)し、乗り越えてきた。この詩集が障害や病気と闘っている人や、その人を支える家族の方たちにとって、エールのようなものになればうれしい」と村上さんは話している。

野菜ピクルス:障害者支援施設「セルプちくほ」オリジナル商品販売 福岡

毎日新聞 
飯塚市長尾の障害者支援施設「セルプちくほ」が21日、オリジナル商品「野菜ピクルス」の販売を始める。韓国の料理研究家の指導を受けて、障害者がスタッフと一緒に作ったピクルスで野菜たっぷり。さわやかな酸味とほどよい辛さが特徴だ。販売初日は午前10時半から、同市秋松のハローデイ穂波店で、試食・販売会がある。さまざまな作業を請け負ってきたが、不況の影響もあり、仕事量は減少傾向という。そこで、新たに計画したのが、韓国料理などの製造・販売事業。施設にキムチ食品工房を新設し、5月には、韓国伝統薬膳料理研究家の鄭英淑(ジョンヤンスク)さんを招いて、料理指導を受けた。

2011年8月20日土曜日

岩倉の五条川で男児の遺体見つかる 愛知

中日新聞 
19日午後零時50分ごろ、愛知県小牧市藤島、無職後藤恵美子さん(45)から、長男の仁士君(7つ)=一宮東養護学校2年=が自宅からいなくなったと110番があった。小牧市や隣接する岩倉市の消防署員らが捜し、同5時25分ごろ、自宅から約600メートル南西に離れた岩倉市曽野町の五条川で川底に沈んでいるのが見つかった。小牧署は水死とみている。仁士君は発見時は全裸で、約200メートル上流で脱ぎ捨てられた衣服が見つかった。同署は仁士君が泳ごうとして川に入ったのではないかとみている。仁士君は1週間ほど前にも自宅からいなくなり、五条川の近くにいるのを発見されたことがあった。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断される子どもが急増 米

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 
米政府は、注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断された子どもの数が、過去10年間で30%以上増えたとする報告書を発表した。診断される子どもが増えたことについて、ADHDが急増しているということではない。その背景にはADHDへの理解が広がったことと治療が受けやすくなったことが挙げられるという。これは低所得の親がADHDについて知り、支援団体の支援や医療サービスの向上により子どもを病院に連れて行くようになったためだとADHDを支援する非営利団体「ADHDの子どもと大人」のルース・ヒューズ氏は話す。

自閉症の若者に専用職場 備前のNTN「夢工房」 岡山

毎日新聞 
県内の特別支援学校の昨年度卒業生の就職率は18・9%(全国平均23・6%)と低く、障害者の雇用拡大が大きな課題となっている。特に知能や身体への障害がない発達障害者は、高い知能指数(IQ)があるために自治体から療育手帳を発行してもらえない場合が多いという。障害者枠での就職ができず、自立して働くことが困難な状況に置かれている。自閉症の若者たちを積極的に受け入れ、若者が主役となって働ける専用職場を設けた企業が備前市にある。ベアリング製造大手のNTNテクニカルサービス岡山事業所「夢工房」だ。県内外から自閉症児を抱える親や特別支援学校の先生らの視察が後を絶たず、関係者から大きな注目を浴びている。

住民前に入所者演奏会 岐阜の障害者グループホーム 岐阜

中日新聞 
岐阜市のNPO法人「あけぼの会」が運営する精神障害者グループホーム「ホーム・ラミー」の入所者によるサマータイムコンサートが18日、同市三歳町のホームで開かれた。会は、市内で三歳町と芥見で2カ所のホームを運営。統合失調症や発達障害などの13人が暮らしており、三歳町のホームには授産施設もある。心が安らげばと、今年から音楽に取り組み始め、6月に初コンサートを開催。好評だったため、休憩時間や授産施設での仕事の後に練習を重ねてきた。

蚕小屋ライブ:震災で被災の作業所支援 入場料の一部寄付 埼玉

毎日新聞 
東松山市の養蚕に使われていた蚕小屋で1989年から続けられている「蚕小屋ライブ」が、20日午後6時半から開かれる。入場料の一部を岩手県陸前高田市の知的障害者作業所「あすなろホーム」に寄付する。ライブを主催しているのは、吉見町の知的障害者施設に勤務しながら自らも音楽活動を続けている竹間滋さん(48)。「生活の中で文化を楽しもう」と、自宅敷地内にあった蚕小屋で年2回ライブを開いている。

独創的な220点 善通寺市美術館で障害者施設作品展 香川

四国新聞 
障害者の生活介護を行う福祉サービス事業所・善通寺希望の家(香川県善通寺市与北町、田中慎治施設長)に通所する人たちによる作品展「生(なま)きぼう2011」が18日、同市文京町の市美術館で始まった。同施設は中・西讃エリアの知的、身体的、精神的障害者が通所し、作業やアート活動に励んでいる。展覧会は日頃の活動を披露する場として昨年から開催しており、今年で2回目。21日まで。

2011年8月19日金曜日

障害者雇用に行政連携 15年度 1.5倍目指す 埼玉

読売新聞 
埼玉労働局や県、さいたま市など公的5機関が、共同で「障害者雇用支援戦略プロジェクト」に取り組んでいる。2015年度の就職件数を10年度(2060件)の1・5倍(3090件)に増やすとともに、障害者が長期間継続して働ける環境作りを目指す。労働局によると、県内の障害者雇用率は1・59%(10年6月)で、障害者雇用促進法に基づく法定雇用率の1・8%を満たしておらず、全国42位。全国平均の1・68%も下回っている。

講演:夏秋あづささん、高次脳機能障害の体験語る 佐賀

毎日新聞 
記憶力や注意力が低下する高次脳機能障害者で、子供たちに折り紙の指導をしている夏秋(なつあき)あづささんが18日、小城市で開かれる教員向け「県特別支援教育研究会」の研修会で講演する。講演に不安はあったが「同じように障害を持つ子供たちのためになるなら」と引き受けた。高校、短大時代、勉強やコミュニケーションに悩んだことなどを話すつもりだ。「この障害のことを先生たちに知ってもらい、私と同じ障害を持つ子供たちの支援に役立ててもらいたい」と話している。

福島の自閉症児招き交流 広島

中国新聞 
東日本大震災で被災した福島県大熊町の5家族16人が17日、広島市を訪れ、市民と交流した。被災地支援を続けるNPO法人や市民団体でつくる「ボランデポひろしま」などが、自閉症の子どもたちを招いた。福島県会津若松市内の仮設住宅などで避難生活を送る5〜16歳の10人と保護者。大熊町自閉症児親の会スマイルの栃本正代表は「自閉症や障害のある子を受け入れてくれる交流行事は少ない」と感謝。

伊丹の障害者音楽グループ 初のCDアルバム発売 兵庫

神戸新聞 
伊丹市のNPO法人が主宰し、2009年に結成した障害者らによる音楽グループ「ミュージックフィールズ」が、初のCDアルバム「こんにちは、フィールズです!」を自主制作した。バラードからお祭り音頭まで多彩な16曲を収録。20日からホームページ上で販売するといい、メンバーたちは「日本一の福祉音楽グループを目指す」と意気込んでいる。CDは2千円。21日午前10時15分からは同市北野4、きららホールで無料の記念コンサートを開く。

おしゃれ簡単に 障害者主役のショー 福岡

朝日新聞 
障害のある人にもおしゃれを楽しんでもらおうと、着脱が楽でデザイン性のある衣服を紹介するバリアフリーファッションショーが17日、須恵町の障害者の生活介護施設「あゆみのもり須恵」で開かれた。利用者約10人がモデルになった。ひもを結ばず輪っかを腰にはめるだけでいいエプロンや車いす用ひざかけ、ファスナー付きTシャツなどを着て、ランウェイに見立てた室内を支援スタッフと歩いた。登場した服はすべて、福岡市博多区の洋服リフォーム店「アトリエ キヨ」の須上喜代江さんの作品。

兄妹で初の絵画展 動物などモチーフに 神奈川

タウンニュース 
東海大学サテライトオフィスで8月24日(水)から28日(日)まで、「Four Leaf Clover展ー兄妹 初めての個展ー」が開催される。自閉症の木所勇人さん(秦野養護学校高等部2年)と妹の恵実里さん(本町小6年)による初めての絵画展。2人が好んで描くのは動物の絵。ライオンやペンギン、象、フクロウ、猫などが鮮やかな色彩で描かれる。母の恵子さんとともに題材を選び、風景や車、建物などのモチーフにも挑戦しているのだとか。時間は、10時(24日は13時)から17時(28日は16時)まで。入場無料。

福祉施設が本格スイーツ  マザー牧場で常設販売 千葉

千葉日報 
木更津市の知的・精神障害者福祉施設「地域作業所hana」がパティシエや絵本作家と共同制作した本格スイーツの販売が、17日から富津市のマザー牧場で始まった。障害者の経済的自立や偏見払拭(ふっしょく)を目指す全国規模の「テミル・プロジェクト」の一環。同日は牧場内で発売記念イベントも開かれ、パティシエらが来場者に購入を呼び掛けた。同作業所と「菓子工房アントレ」(船橋市)の高木康裕シェフ、絵本作家の村上康成さんが協力。スペインの伝統的な焼き菓子・ポルボローネをアレンジした「石けりコロロ」、同牧場の牛乳を使った「恋するババロア」の2種類を制作。パッケージには村上さんデザインの鳥や動物があしらわれた。

岡本さん 喜びの「金」報告 知事を訪問 香川

読売新聞 
ギリシャ・アテネで今年6〜7月に開催された知的・発達障害者の国際スポーツ大会「スペシャルオリンピックス(SO)夏季世界大会」の陸上5000メートルで、高松市の岡本昇さんが金メダルに輝き、浜田知事を17日、訪問して喜びを報告した。SOでの金メダル獲得は県内初。中学校時代から陸上競技を続けてきた岡本さんは初出場ながら、5000メートルでは18分51秒26のタイムで優勝し、3000メートルでも銅メダルを獲得した。

2011年8月18日木曜日

コミュニケーションボード 被災地の障害者に 大阪

読売新聞 
大阪や京都の特別支援学校教諭らが、東日本大震災で被災した知的障害者らに使ってもらおうと、動作や品物などを描いた絵を指しながら意思を伝える「コミュニケーションボード」(A3サイズ)を600枚作り、一部を被災地に送った。コミュニケーション障害を研究している学会から助成金を受けて独自に製作した。担当者は「気持ちを通わせる道具として、必要な人に届けたい」としている。

【知恵の経営】障害者雇用率60%の農業体

SankeiBiz 
長野市の郊外に、柿の木農場という社名のビジネス農業体がある。主な生産品目は、エノキ茸をはじめ各種キノコの生産販売で、販売は全国の食品スーパーに直納している。現在は、正規社員40人、非正規社員23人、計63人の社員が働く全国有数のビジネス農業体に成長している。現在の正規社員40人中、障害者が23人で、その比率は実に約60%という“障害者雇用貢献企業”である。しかも働く障害者は、知的障害者18人、身体障害者2人、そして精神障害者3人と、障害のいかんにかかわらず、正社員として採用している。

色彩鮮やかに、市美術館などで障害者作品展 神奈川

カナロコ 
茅ケ崎市美術館(同市東海岸北1丁目)で障害者の作品展「湘南 地 アート」が開かれている。より気軽に作品に触れてもらおうと、障害者の就労支援を兼ねたカフェ「サザンポ」(同市共恵1丁目)でも同時開催。鮮やかな色使いが訪れた人たちの目を楽しませている。社会福祉法人「翔の会」の主催。市内や寒川町の通所、入所施設を利用する障害者や県立茅ケ崎養護学校の生徒ら100人以上が、個人制作やアーティストとの共同制作などに参加。約600メートル先の「サザンポ」でも、4点の絵を展示中。美術館は20日まで。サザンポは31日まで。

2011年8月17日水曜日

雇用予定「なし」「未定」8割 知的障害者の就職で県教委調査 栃木

下野新聞  
県内で特別支援学校高等部の生徒の就職率が徐々に上がる一方、県内民間企業の8割以上が今後の知的障害者の雇用について「未定」または「予定なし」としていることが、県教委が15日までに実施したアンケートで分かった。県教委は軽度知的障害の生徒の就労支援を強化するため、高等特別支援学校の整備を検討しているが、就職先の確保に向け、企業への働き掛けも強化する必要がありそうだ。

キム・ヨナ 国際スペシャルオリンピック名誉広報大使に任命

innolife.net 
世界のフィギュアの女王キム・ヨナ選手が、国際スペシャルオリンピック委員会(以下SOI)からスペシャルオリンピック・グローバル名誉広報大使に任命された。2013年大韓民国、江原道、平昌で開かれる冬季スペシャルオリンピックには、105ヶ国から3300人の選手が、7種目に参加して競技を競う。

就職者数、初の100人超 県立特別支援学校高等部進路 「軽度」の増加も背景に 栃木

下野新聞 
2010年度に県立特別支援学校高等部を卒業した生徒の就職者数が過去最多の105人だったことが15日までに、県教委のまとめで分かった。100人を超えたのは初めて。県教委は、民間企業などと連携した教員向け指導マニュアルの作成などが奏功したとみている。就職者数増加の背景には、発達障害や軽度の知的障害の生徒が高等部で年々増加していることもある。今後は、介護職場などで活躍できる人材を育成する専門教科「福祉科」の2013年度設立に向けた研究などに力を入れ、就職率向上を目指す方針だ。

木更津の障害者施設 一流パティシエが指導 千葉

朝日新聞 
一流パティシエの指導を受けた木更津市の障害者施設が、お菓子作りに乗り出す。市場で通用する「商品」を作り、障害者の賃金水準を向上させるのが狙いだ。木更津市文京6丁目にある地域作業所hanaは、精神や身体、知的な障害がある人が自宅から通って働く小規模施設。船橋市の有名パティシエ、高木康裕さんが今回、hanaにオリジナルレシピを提供。ババロアとスペインの焼き菓子ポルボローネを商品として提供できるまでになった。hanaの筒井啓介代表(31)は「将来は、スイーツも提供するカフェを併設するなどし、最低賃金を達成したい」と話す。17日に富津市のマザー牧場であるイベントを皮切りに、販売を開始する。

黒部の障害者施設が墓参り代行事業開始 清掃は高齢者らに好評 富山

富山新聞 
社会福祉法人くろべ福祉会の障害者施設「くろべ工房」(黒部市)は、墓参りの代行と、墓の清掃をそれぞれ請け負う新事業に乗り出した。墓の清掃は富山県内のシルバー人材センターが実施しているが、墓参りの代行は珍しいとみられている。障害者就労支援事業の一環として取り組む同施設は、お盆や彼岸に帰省できない県外在住者や高齢者の需要を見込み、施設利用者の収入増加を目指す。くろべ工房は「施設利用者にとって仕事の幅が広がり、作業工賃のアップにつながる取り組みを進めていきたい」としている。

新規事業開始のお知らせ 障がい者雇用支援サービス 株式会社セントメディア

PR TIMES 
私たち株式会社セントメディアは仕事を通して成長を目指す障がい者の方々を企業様へご紹介させて頂き、企業様の成長に貢献することを存在意義として、「障がい者雇用支援サービス ぽじチャレ」のサービスを開始致しました。誰しもが等しく社会生活を送ることができる社会を実現していくために、障がい者の方々が社会参画をしていくためのサポートサービスを提供して参りたいと考えております。

2011年8月16日火曜日

第3子加算は適用外=入所の4万人 子ども手当施設内での公平性重視・政府方針

とれまがニュース 
政府は14日、今年10月以降の子ども手当で導入される第3子以降への加算措置を、障害児施設や児童養護施設などに入所する全国約4万人の子どもには適用しない方針を固めた。同じ施設で暮らす子どもたちの間で、親の有無など家庭の事情により不公平が生じないようするための措置。施設入所児は出生順や所得に関係なく、年齢のみに応じて3歳未満児は1万5000円、3歳〜中学生は1万円を支給する仕組みとする。対象は乳児院や知的障害児施設、児童自立支援施設などで暮らす約4万人。施設への子ども手当は、対象児童名義の口座に入金。施設の人件費などに流用されないよう、子どものための物品購入や会食、旅行などの経費か、貯蓄する形で管理するよう規定する方針だ。

共に学び障害者理解 葛城市職員・特別支援学校で研修 奈良

奈良新聞 
葛城市は昨年度から、職員の派遣研修先の一つに特別支援学校を設定。職員は研修中、担当する生徒とともに授業や部活動などを体験する。講演や見学にとどまらず、行政職員が特別支援学校の日常に触れる研修は県内初。障害を理解し、障害者の社会参加を推進する取り組みとして注目される。

雇用創出へ障害者食堂 広島

中国新聞 
障害者の支援事業をしているNPO法人ぽでーる(呉市)は、障害者が働く「港の食堂 ぽこ」を呉市宝町に開いた。同法人が営む事業所は景気の悪化で受注が減っており、仕事を確保するのが狙い。「障害がある人の働く場を定着させたい」と来店を呼び掛けている。同法人の事業所に通う障害者は、自動車の部品の組み立てや食品の袋詰めなどの作業をしている。3月の東日本大震災以降、景気が悪化して受注が減ったため、食堂を開くことにした。営業は月〜金曜(祝日は除く)の午前11時〜午後2時。

スポーツで被災地元気に 盛岡でスペシャル五輪開催 岩手

岩手日報 
NPO法人スペシャルオリンピックス日本(東京都、有森裕子理事長)は21日、東日本大震災の被災地を支援する「がんばれSO!スポーツキャラバンin岩手」を盛岡市みたけ3丁目の県営武道館で開催する。被災地には震災による環境変化に対応が困難なアスリートもおり、平野会長は「メンタルケアを含め、不安や運動不足解消の機会にしたい」とする。当日は午前10時開場。一般見学は無料。

「Marina’s」 白井佐喜子さん 山梨

朝日新聞 
今月5日、山梨市の公民館で開いたミニコンサートで、甲府市内の特別支援学校高等部に通う長女麻里奈さん(16)が荒井由実の「やさしさに包まれたなら」などポップソングを中心に10曲を熱唱した。今年は母子2人の音楽ユニット「Marina’s(マリナーズ)」の結成、活動開始10年目の節目。後方で電子ピアノを奏でながら、人気ボーカルに成長した娘をまぶしそうに見つめた。「麻里奈のような障害のある子が好きなことをすることができる居場所がもっと社会にたくさんあればいいなって思います」。演奏活動を通じてその思いを伝え続けるつもりだ

2011年8月15日月曜日

別府市 障がい者計画策定 大分

大分合同新聞 
別府市は、障害のある人が住みやすいまちづくりを進めるための施策を示した「市障がい者計画」を策定し、本年度から実施している。期間は2014年度までの4年間。基本理念を「自立生活の実現」「共生社会の実現」の2本立てとして、障害者が安心して生き生きと、夢や生きがいを持って暮らしていける社会の実現を目指す。同市は1998年に第1期の市障害者計画、2005年に第2期計画を策定し、各種施策を進めてきた。今回は市内の障害のある人と障害のない人のそれぞれ千人と市障害者自立支援協議会の委員、福祉施設の関係者にアンケートと聞き取り調査を実施し、市民が必要と感じている内容を取り入れた。

ボール追い充実感 練習通じ あいさつ堂々 愛媛

読売新聞 
「チャンス、前にいこう」「中へ、中へ」。真夏の昼下がり、松山市内の体育館に声が響き渡った。フットサルをプレーするために集ったのは、知的障害がある約20人の若者らだ。うち12人が、西条市のNPO法人「ハートネット西条」が運営する「オール東予スポーツクラブ」のメンバー。ハートネット西条は、今治特別支援学校教員だった野口征次郎さん(64)が退職後の2006年12月、同校卒業生の就労支援の場として地域活動支援センターを設けるために設立。同様のクラブを中予、南予にも各特別支援学校の体育館などを拠点にして設立する計画を立てている。野口さんは「障害者が実社会で壁にぶつかっても、スポーツで得た自信を糧に乗り越える力を身につけられる場となってほしい」と願っている。

ダンサーらと一緒 障害者もチョイワル 高津でパーティー 神奈川

東京新聞 
障害者がダンサーと一緒に楽しむパーティー「チョイワルナイト〜ダンスと福祉をつなぐ〜」が十三日、川崎市高津区の「てくのかわさき」で開かれた。市内外の障害者約二百人が、ダンサーや歌手ら約七十人と「チョイワル」な時間を過ごした。企画したのは「ストリート介護ファイター」を名乗るTOMOYAさん(24)=相模原市。障害者施設勤務でダンサーでもある。特別ゲストで元「ZOO」のボーカルSATSUKIさんが登場し、「Choo Choo TRAIN」を歌うと、参加者は大喜び。会場に歓声と拍手と笑いがあふれた。「音楽が(障害者と健常者の)垣根をぶちこわし、一つになれた」とTOMOYAさん。 

2011年8月14日日曜日

発達障害の生徒情報、公立中から県立高に引き継ぎ 栃木

下野新聞 
発達障害のある生徒への支援を中学から高校へ継続するため、県教委が今春初めて導入した「指導内容などの引き継ぎ」で、87人の情報が公立中学39校から県立高校22校に引き継がれたことが12日までの県教委のまとめで分かった。「初年度としては予想を上回る人数」(県教委)で、ニーズの高さがうかがえる結果となった。引き継いだ全校が校内での共通理解を図るなど、対応の遅れが指摘される高校の支援体制が一歩進みそうだ。引き継ぎは保護者の同意を条件に、県立高合格発表日から入学式までの間に行われた。県教委特別支援教育室は「10数人」と見込んでいたが、大幅に上回った。

復興を願うTシャツ 高島屋大阪店で販売 大阪

MSN産経ニュース 
大阪・難波の高島屋大阪店は、東日本大震災で被災した障害者の福祉作業所やアトリエの復興などを支援する「タイヨウプロジェクト」のTシャツを23日まで販売している。障害のある芸術家が「太陽」「大洋」をテーマにデザインした上質で色彩豊かなものばかりで、価格は3900〜5040円。

羽後のうさん:開所 障害者就労を支援 野菜栽培や出荷 秋田

毎日新聞 
シイタケ、ネギなどの栽培・出荷や共同生活を通じ、心身にさまざまな障害のある人たちが社会への参加を目指す就労支援施設「羽後のうさん」が羽後町に今月オープンした。羽後のうさんは、障害者自立支援法に基づく「就労継続支援B型」事業所。経営主体は湯沢市清水町でグループホームを運営するNPO法人「まほろば会」(鈴木憲一理事長)で、羽後町から指定障害福祉サービス事業者としての認可(6月22日付)を受けた。作業内容は菌床シイタケ栽培や近隣農家・農場での援農、縫製、電子機器関連の下請けなど、障害の程度によって異なる。完全給食制で、1人月額1万円以上の工賃を目指しているという。

小さな小さなPR係 姫島盆踊りキツネ 大分

大分合同新聞 
14日から姫島村で始まる盆踊りを盛り上げようと、知的障害のある国東市国見町の造形作家、中野マーク周作さん(20)が陶器で5センチほどのミニチュアのキツネと鬼を作り、姫島村と国東市を結ぶフェリー乗り場に設置した。設置は「伝統踊りのPRに役立つのでは」と父でイラストレーターの伸哉さん(53)が村に提案し、実現。

2011年8月13日土曜日

ほほえみ工房・ぱれっと道後:知的障害者更生訓練校を自立目指す施設に改め 愛媛

毎日新聞 
障害者らが運営する店舗が集まった「ほほえみ工房 ぱれっと道後」が今月、松山市道後町2にオープンした。県社会福祉事業団が、7月まで運営していた知的障害者更生訓練校を、働くことで賃金を得ながら能力を高め自立を目指す施設に改めた。喫茶店や食品、花などの店があり、障害のあるスタッフ37人が、客として訪れる地域の人たちと交流している。営業は午前10時~午後6時。日曜・祝祭日は休み。

障害者雇用で徳島に子会社 大塚製薬 徳島

薬事日報 
大塚製薬は障害者雇用を促進するため、子会社として「はーとふる川内」を10月に、徳島市に設立する。来年4月から業務を開始し、「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づく「特例子会社」の認定を取得する予定。はーとふる川内では今後、障害者の働きやすい環境を創造し、地域に根ざした活動を展開していくことにしている。業務内容はサポート業務などを中心に、従業員10人程度でスタートさせる計画。

タウンたうん:紅葉など表現の折り紙作品展 佐賀

毎日新聞 
高次脳機能障害者の夏秋あづささん(27)=佐賀市久保田町=による折り紙の作品展が、31日まで同市天佑の「ピアショップ田でん」で開かれている。和紙で表現した「紅葉」や、1530個のバラの折り紙を使った大作「あらいぐま」など約20点を展示。すだれに朝顔や花火の折り紙を貼り付け、涼しげな雰囲気を醸し出している作品などは展示即売もしている。午前10時〜午後6時半。13〜16日と日曜休み。

夏祭り:知的障害者と地域住民が交流 盆踊りなど楽しむ 和歌山

毎日新聞 
知的障害者施設と地域住民による夏祭り「ふれあいの郷 夏の夕べ」(西脇・木本地区連合自治会、社会福祉法人つわぶき会哲人会、和歌山市障害児者父母の会など主催)が、和歌山市西庄のふれあいの郷多目的広場であった。施設利用者や地域住民らが盆踊りやカラオケ、抽選会などで夏の夜のひと時を過ごした。地域住民との交流を深めるため、毎夏開かれ、今回で16回目。この日は、西脇中学校吹奏楽部員らによるオープニング演奏で祭りが始まり、続いて施設利用者らによる合唱などが披露された。

2011年8月12日金曜日

名張市子ども発達支援センター:発達障害児、環境整備へ 就学連携など 三重

毎日新聞 
名張市が計画する発達障害児支援施設「市子ども発達支援センター」について、有識者でつくる整備検討会(会長・加藤正彦県医師会長)が10日、市長あてに中間報告書を提出した。相談機能だけでなく、発達検査や小学校などとの連携を盛り込んでいる。報告書では、センター機能を▽相談▽発達検査などのアセスメント▽就園、就学時の引き継ぎなどコーディネート▽専門職など人材育成--などと規定。加藤会長は「全国的にも希少な施設。障害児が気付かれないまま就学すると、授業の混乱や、いじめられて人格形成に悪影響が出ることもある。これらを防ぐため、有効な取り組みができる」としている。

交流の場に利用して 障害者施設「あいとぴあ」 宮崎

宮崎日日新聞 
障害者の社会参加やノーマライゼーション推進の拠点としてオープンした日向市障がい者センター「あいとぴあ」の開所祝いが7日、JR日向市駅西口近くにある同センターであった。障害者団体関係者や市民ら約100人が出席し、同センターが広く愛されるよう願った。同センターは今年4月1日にオープン。市主催の開所式は3月31日に行われたが、広く市民に周知し利用促進を図ろうと、指定管理者のNPO法人日向市障害者団体連絡協議会(甲斐ひろみ理事長)が催した。

知事が授産施設視察 甲賀で職員と意見交換会も 滋賀

中日新聞 
嘉田由紀子知事は10日、甲賀市甲南町の知的障害者授産施設「やまなみ工房」(森嶋克巳理事長)を視察し、作品づくりを続ける利用者や施設職員らと意見交換会を開いた。障害者施設の訪問は初めて。意見交換会で嘉田知事は、県として作家の著作権を守る仕組みづくりに取り組んでいることを披露した。工房側からは「施設職員としては(利用者の人々と)日々やっていくのが精いっぱい」として、作品のほとんどが施設内に埋もれてしまっている現状を訴え、県側の取り組みに期待を寄せた。

障害者ら30人を観光園が招待 阿波、ブドウ狩りに歓声 徳島

徳島新聞 
阿波市土成町宮川内で観光ブドウ園を経営する三木哲雄さん(56)が10日、同町吉田の障害者支援施設スマイルの利用者ら約30人をブドウ狩りに招待した。この日、今季の営業を始めたブドウ園(約50アール)では、「巨峰」や「紅伊豆」など人気品種6種を栽培。利用者や職員は、三木さんから食べ頃の房を教えてもらいながら、つやつやの実を摘み取っては口に運び、「とても甘い」「みずみずしくておいしい」と喜んでいた。5年前から毎年、同園のオープンに合わせてスマイルの利用者を招待している。

2011年8月11日木曜日

小学生の原画もとに障害者が壁画 月島第2児童公園にモニュメントが完成 東京

東京新聞 
中央区内の小学生や障害者施設の就労者らが制作に参加した平和モニュメントが、区立月島第二児童公園(勝どき)に完成し九日、除幕式があった。子どもらは出来栄えに笑顔をみせていた。原画は区立の全小学校十六校の児童たちが、折りヅルやヒマワリ、友達同士が手をつないでいる光景など「平和」をイメージして描いた。壁画制作は、建築廃材を使って「モザイク平板」の作り方を考案し、障害者の仕事として広めているNPO法人「エコ平板・防塵(ぼうじん)マスク支援協会」(千葉県柏市)が請け負い、区立福祉センターで働く障害者らも参加して約一年かけて完成させた。

「5大疾病」に位置づけ

読売新聞 
ただし課題もある。統合失調症では近年、誤診が多いことが専門家の間でも指摘されるようになった。特に、知的障害がないのに、円滑な対人関係を築けない「高機能広汎性発達障害」の人たちの特徴が、統合失調症の初期症状と誤解されてしまうのだ。これらの人たちに統合失調症の薬を投与すると、少量でも精神状態が著しく悪化するケースが多い。長男を誤診された母親は「今のままで早期発見の対策を推し進めると、被害者が増えかねない」と訴える。

2011年8月10日水曜日

知的障害者が人生を教えてくれる工場

JBpress 
その工場では、十数人の作業者が1つのラインに沿ってチョークづくりに励んでいた。ラインに立つ作業者たちは全員、知的障害者である。ここは日本理化学工業の川崎工場。訪れる前は、おぼつかない手でゆっくりゆっくり作業しているのだろうと思っていた。しかし、実際に作業をしている姿を見たら、まったくの思い違いであることが分かった。意外な発見はそれだけではなかった。実際にチョークをつくっている様子を見学させてもらっているうちに、どうもここは「工場」という枠には収まらない別の場所だということに気づき始めた。工場というよりも、本当は「学校」なのではないか。もしかしたら知的障害者は私たちの「先生」なのではないかと思えてきたのだ。

子どもに寄り添って、発達障害児の父・うすいまさとさんがライブで教員らに訴え 神奈川

カナロコ 
相模原市出身で、発達障害の子どもを持つシンガー・ソングライター、うすいまさとさん(37)のライブが9日、グリーンホール相模大野(同市南区)で開かれた。特別支援教育の研修大会の企画で、関東甲信越から集まった教員たちを前に、子どもの気持ちに寄り添う大切さを歌に乗せて訴えた。うすいさんは「寺内タケシとブルージーンズ」の元ボーカル。3人の子どもがそれぞれ自閉症、アスペルガー症候群、難治性てんかんと診断され、発達障害への理解を広めようと3年前からソロ活動を始めた。

作品展:絵手紙、患者を励まし 病棟に飾られ口コミで人気に 群馬

毎日新聞 
桐生市境野町7の飲食店「まるしん篤亭」のギャラリーで、同市広沢町在住の石関恵美さん(30)の絵手紙作品展が開かれている。恵美さんは軽度の自閉症で家族以外の人とのコミュニケーションが不自由だが、絵手紙は見る人に感動を与え続けている。ギャラリーには約100点の作品が展示され、このうち約30点は新作。青い朝顔を描いた「きょうもがんばろう」、かき氷の真っ赤なシロップが鮮やかな「ちょっとひとやすみ」など夏を意識した作品が並ぶ。展示は31日まで午前11時〜午後5時。水曜休み。

絵手紙:500通、心の交流 伊丹・永井さん、10年の筆跡出版 兵庫

毎日新聞 
心身に重い障害を持つ福岡県の男性と10年以上にわたり絵手紙で交流を続けている女性がいる。伊丹市の永井喜代子さん(80)。絵手紙は500通を超え、今年2月、交流をまとめた本を自費出版した。「きょうもこなかった 知的障害ゆえに 友だちはいない 便りも来ない」。きっかけは00年4月に新聞の投稿欄に載った一編の詩だった。読んで胸を痛めた永井さんは「絵手紙なら自分の気持ちを表現できる」と、2年前に始めた絵手紙を送った。他人と十分に話すこともできなかった英範さんが週に一度届く手紙に感激し、文字を覚えていった。父の亨さんは「永井さんの絵手紙で英範は大きく成長、変化しました。感謝しても感謝しきれません」と話す。

HTB発着のフルマラソン 11月19日開催

長崎新聞 
佐世保市のハウステンボス(HTB)を発着点とする県内初のフルマラソン「第1回長崎国際マラソンinハウステンボス佐世保」の開催日が11月19日に決定し、主催する実行委は8日、参加者の募集を始めた。参加資格は16歳以上の男女。一般の部のほか視覚、知的障害者の部、仮装の部も設け各上位入賞者を表彰。完走者には佐世保特産の三川内焼のメダルを贈る。インターネットサイト「スポーツエントリー」で応募受け付け中。15日から佐世保、西海両市役所、県庁などに申込用紙を置く予定。締め切りは9月末だが定員になり次第締め切る。

県央地区に設置有力 「通学時間60分を目安」 高等特別支援学校整備で県教委 栃木

下野新聞 
軽度の知的障害のある生徒を対象に職業教育を行う高等特別支援学校の設置場所について県教委は8日、生徒の通学時間が60分以内となることを目安に検討する考えを示した。有識者でつくる同学校整備検討委員会で明らかにした。企業や保護者を対象に実施したアンケート結果が根拠。具体的な地名は挙げていないが、県内全域からアクセスの良い宇都宮市など県央地区への設置が有力視される。

2011年8月9日火曜日

法務省勉強会、可視化の制度化明示

日本経済新聞 
容疑者らの取り調べの録音・録画(可視化)の在り方を検討している法務省の勉強会は8日、「冤罪(えんざい)防止のために有効」などとして、可視化の制度化を目指すとの報告書をまとめた。ただ、全ての事件や取り調べ全過程の可視化を「一律に義務付ける制度は適当でない」と指摘。具体的には、裁判員裁判対象事件で逮捕された容疑者について実施する「必要性が特に高い」と指摘。既に検察が試行している特捜部などの独自捜査事件や容疑者が知的障害者の事件の可視化の在り方については「試行の検証結果を踏まえて検討すべきだ」とした。

福祉の未来を担おう 就職フェアに500人 大分

大分合同新聞 
福祉分野に関心のある人を対象にした「2011夏 福祉のしごと就職フェア」(大分合同新聞後援)が7日、大分市の県社会福祉介護研修センターであった。県福祉人材センターの主催。来春卒業予定の高校生や学生、社会人ら約500人が参加した。高齢者や障害者のための福祉施設など県内計65事業所のブースが設けられ、参加者は職場環境や資格の取得について質問していた。

特捜部、特刑部事件、可視化実施は10件

MSN産経ニュース 
法務省によると、今年3月以降に試行されている各地検の特捜部、特別刑事部事件の可視化は7月末時点で、18人の容疑者の計10件の事件で実施され、回数は101回になったという。実施した中には、全過程の可視化も含まれている。また、4月以降試行されている容疑者などが知的障害者の取り調べでは、39人計45事件で可視化を実施、回数は136回だった。

子どものねむり見直して 専門医が解説書

神戸新聞 
子どもの睡眠障害が発育や学校生活に及ぼす影響について、専門医が考察した本「子どもとねむり(乳幼児編)- 良質の睡眠が発達障害を予防する」が出版された。睡眠障害は発達障害にも関連があると指摘し、原因の一つとして現代人の夜型の生活を挙げる。著者は、兵庫県立リハビリテーション中央病院・子どもの睡眠と発達医療センター長の三池輝久さん(68)。小児科医で、約20年前から子どもの睡眠問題に取り組んでいる。また、自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの発達障害の子どもの大半が睡眠障害に悩んでいることを挙げ、睡眠の改善の必要性を説明。家族全員で就寝時間を早めたり、子どもの睡眠パターンを記録する「睡眠表」を活用したりすることを勧めている。

狙うは金 障害者フライングディスク大会 北海道

朝日新聞 
東京で7日に開かれる全日本障害者フライングディスク競技大会に、札幌市東区のNPO法人「工房ウッディートイズ」の6人が出場する。同工房では、身体障害や知的障害のある人たちが木工製品を製造・販売しており、工房の庭に手づくりした練習場で数年前から練習を続けている。フライングディスクは、プラスチックでできた直径23・5センチ、重さ100グラムの円盤を投げて飛ばす競技。飛距離を競う「ディスタンス」と、5メートルか7メートル離れた場所から直径約90センチの円の中に何枚通せるか正確さを競う「アキュラシー」の2種目がある。

2011年8月8日月曜日

露の団六さん「バリアフリー寄席」企画 16日、繁昌亭で 大阪

産経関西 
落語家の露の団六さん(52)が16日、「バリアフリー寄席」と銘打った落語会を大阪市北区の天満天神繁昌亭で開催する。ダウン症の兄への愛情や本音をつづった著書もある団六さんだけに企画にかける思いは強く、「知的障害のある人たちに気兼ねなく、分かりやすい落語を楽しんでもらいたい」と話している。「うちもそうでしたが、ダウン症や自閉症などの人は突然声を上げたり、席を立ったりすることがあるため、周囲への遠慮からなかなか行けない」と団六さん。「普段の寄席の雰囲気をそのまま味わってもらいたい」と話す。当日、知的障害のある人に交付される療育手帳を持参した本人は無料で入場できる。

伊藤大貴さん:障害持つ画家、花火と富士山の競演描く 山梨

毎日新聞 
富士山の絵を多く手がける川越市の画家・伊藤大貴さん(26)が5日、山梨県富士河口湖町を訪れた。「河口湖湖上祭」の花火に包まれる富士山を描くためだ。あいにく曇りや雨で富士山は隠れたままだったが、伊藤さんは富士山の姿をイメージし、大輪の花火とともに描ききった。伊藤さんには知的障害があり、同様の障害を持つ人たちが絵の習得を通じて自立を目指すNPO法人「あいアイ」(粟田千恵子理事長)で中学3年から指導を受けてきた。今では外食産業の会社の川越デザイン事務所に勤め、店内に飾る絵を担当。3年前に個展も開いた。

通所施設にアンテナショップ 奈良

読売新聞 
社会福祉法人・橿原ふれあいの里福祉会が運営する障害者通所施設「ひだまり」(橿原市十市町)の敷地内に、地元の野菜や特産品を販売するアンテナショップ「ソレアード」が6日、オープンした。喫茶スペースも併設し、吉田寿子施設長は「地元の人らが気軽に立ち寄れる場所にしたい」と話している。同施設は知的障害者ら約70人が利用しており、利用者が就労できる場や地域の人と交流できる場の確保を目指して開設。日曜休み。営業は午前9時~午後4時。

2011年8月7日日曜日

「知的障害者に理解を」牛久8団体、交番訪問や身元メモ配布 茨城

茨城新聞 
牛久市内の身体的、知的障害者などの8団体でつくる「牛久市障害者連合会」(桜井勝利会長)は、警察官に知的障害者を理解してもらう活動「警察プロジェクト」を牛久警察署に働き掛けている。会員の知的障害者の個人情報が記載されたメモを配布したり、同市内の交番や駐在所の訪問など連携を図っている。同会は「警察に自分たちを知ってもらうメリットは大きい」と知的障害者が安心して暮らせる地域社会を目指す。「警察に知的障害者を理解してもらい、味方につけるのが一番」と2009年度から同プロジェクトを始動させた。市民に接する機会が一番多い地域警察官に理解を深めてもらおうと年1回、市内の4交番・駐在所を訪問。その場で知的障害者の対応などをまとめた冊子を渡す。また、同署生活安全課員との意見交換会なども行っている。

警察学校生、障害児と海水浴交流 香川

四国新聞 
障害児らと香川県警察学校の初任科生の交流会がこのほど、香川県さぬき市津田町の津田の松原海水浴場であり、参加者は水遊びやスイカ割りなどを通じて親ぼくを図った。交流会は、NPO法人障害児者ゴーゴースクラム(香川司恵理事長)が同校の協力を得て毎年開催。今回は、12〜28歳の障害児・者8人、初任科生21人と保護者らが参加した。

高機能自閉症の中学3年生、障害児支援で恩返し 神奈川

カナロコ 
南足柄市立南足柄中学校3年で高機能自閉症の鈴木庸太君(14)が来春から、地元の障害児支援事業のボランティアスタッフとしてデビューする。これまでは利用する側だったが、「自分の経験を基に、同じ立場の人たちからの相談に応えたい」と決意をのぞかせる。鈴木君が活動することになったのは、同市社会福祉協議会が2002年から行っている障害児預かり事業「しゃぼんだまの会」。準備や後片付けを積極的に手伝って「支える側」の苦労を知り、いつしか「恩返しがしたい」という思いが膨らんだ。今では絵本の読み聞かせを担当、幼い子どもを喜ばせている。

みつばちビレッジ:障害児の将来願う母親プロジェクト 広がる活動の輪 鹿児島

毎日新聞 
「養護学校へ通う子供たちが将来も笑顔でいてほしい」ーそんな障害児を持つ母親なら当たり前の願いを実現しようという活動が、母親の手で始まっている。「みつばちビレッジ」プロジェクト。障害者が安心して暮らし働きながら、必要な身体ケアも受けられる総合福祉施設を目指す試みだ。母が子を思う一心で、少しずつ活動の輪を広げている。みつばちビレッジは、グループホームや入所施設に工房、菜園、カフェなど働く場を併設し、リハビリや心身のケアの看護体制も充実させる構想。コンサートやバザーを開いて開放型とし、障害の有無を超えた交流の場を目指す。

児童発達支援センター開所 野木の社会福祉法人 栃木

下野新聞 
若林の社会福祉法人パステル(石橋俊一理事長)が設立した児童発達支援センター「なかよしランド」の開所式が4日、同所で関係者ら約100人が出席して行われた。同施設は発達障害児のデイサービス事業を行う。運動、言語、生活習慣など、一人一人異なる子どもの障害に合わせ個別プログラムを作成。理学療法士やミュージックケア講師など外部の専門職とも連携し、遊びや運動を通して療育を支援する。

銀メダルの手島さんら知事訪問 鳥取

朝日新聞 
ギリシャ・アテネで6〜7月に開かれた知的発達障害の選手によるスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス夏季世界大会」に出場し、水泳の背泳ぎで銀メダルをとった手島阿友美さん(20)=米子市=が5日、平井伸治知事を表敬訪問した。手島さんは「リラックスして頑張りました。日本に帰ってから、たくさんの人におめでとうと言ってもらえてうれしい」と笑顔。ギリシャの街を散歩したことや、外国の選手とバッジを交換したことを報告した。

2011年8月6日土曜日

改正障害者基本法が施行 「社会的障壁」を除去

47NEWS 
障害者の権利擁護を目指し、国や企業などに対し、障害がある人の社会参加を妨げたり日常生活を制約したりする「社会的障壁」を取り除くよう求める改正障害者基本法が5日、施行された。心身機能に障害があるだけでなく、社会的な制度や慣行などの影響で生活が制限される人も「障害者」として幅広く定義。「すべての国民が障害の有無にかかわらず共生する社会」の実現を目指す。

元従業員「早く返して」損害賠償訴訟本人尋問 大橋製作所障害者年金横領 奈良

奈良新聞 
広陵町古寺の家具製造販売会社「大橋製作所」(破産)で、知的障害を持つ従業員の障害者年金約1100万円が元社長(46)らに横領された事件で、元従業員10人が精神的に被害を受けたとして、元社長や元監査役(47)のほか、同社に指導・監督しなかったとして国や県、広陵町などを相手取り、1人当たり2100万円の損害賠償を求めた訴訟の本人尋問が4日、奈良地裁(一谷好文裁判長)で行われた。

体罰:宇部総合支援学校の教諭が生徒に 学校側、保護者に謝罪 山口

毎日新聞 
県立宇部総合支援学校(宇部市、渡壁龍造校長)で、40代の学年主任の男性教諭が中学部1年の男子生徒(12)の腹を殴るなどの体罰を加え、学校側が保護者に謝罪していたことが4日わかった。生徒は重度の自閉症で、教諭は「自傷行為を止める目的だった」と説明した。他にも体罰が疑われる行為があり、県教委が調査している。県教委と同校によると、男子生徒は昨年9月に同校に転入。後頭部を壁に打ち付けるなど自傷行為があり、教諭は通常、腹部をくすぐるなどし、頭以外に注意を向けさせる対応をとっていた。5月下旬、自傷行為が止まらず、腹を1回殴ったという。

映画を見て知的障害者へ理解を 大分

大分合同新聞 
知的障害のある男性の生きざまを描いたドキュメンタリー映画「幸せの太鼓を響かせて―インクルージョン」の上映を前に、製作総指揮をした細川佳代子さん(68)のミニトークショーが3日、大分市のセントラルプラザであった。訪れた120人を前に、細川さんは「周囲の理解と信頼を得られれば、彼らが自分らしく暮らせる社会が実現する。この映画を見て、少しでも多くの人がそのことに気付いてくれればうれしい」と話した。映画は6~12日、同市のシネマ5で上映される。

東日本大震災:長崎の知的障害者、和太鼓の演奏会 宮城

毎日新聞 
知的障害のハンディを乗り越え、プロの和太鼓集団として活躍している長崎県の「瑞宝太鼓」が4日、石巻市のJR石巻駅前にぎわい交流広場で被災地を力づけようと演奏会を開いた。瑞宝太鼓は1987年、同県雲仙市の職業訓練法人「長崎能力開発センター」の和太鼓クラブとして発足。01年に全国初の知的障害者の和太鼓集団を結成した。昨年の「第9回東京国際和太鼓コンテスト」の和太鼓一般の部で優秀賞を受賞した。今回は、瑞宝太鼓の活動を描いたドキュメンタリー映画「幸せの太鼓を響かせて」(6~12日、仙台市のフォーラム仙台)の上映に合わせ、震災後初めて石巻を訪れた。

障害・健常者アート発表の場 広島

中国新聞 
福山市の社会福祉法人創樹会は来年5月をめどに、同市鞆町に障害者と健常者のアート作品を集めた美術館「鞆の津ミュージアム」を開く。滋賀県社会福祉事業団が呼び掛け、全国10カ所で開設の動きが広がる「ボーダーレス(境界がない)アートミュージアム」の一つ。中国地方では初となる。

那珂川もうひとつの美術館、文字デザインの独創的な絵展示 栃木

下野新聞 
独自のスタイルで文字をモチーフにした独創的な絵の企画展「線と点がつなぐもの もじ・コトノハ」が、小口のもうひとつの美術館で開かれている。今回は、矢板市出身の書家柿沼康二さんが3点、ハンディキャップを持つ全国の作家10人が約50点を出品。虫眼鏡を使って見るほどの極小文字で埋め尽くされた絵や、音声としての会話は全く持たない作家が色鮮やかな貼り絵の中に言葉を表現した作品などが展示されている。9月4日まで。6日午後1時半からは、精神科医で評論家の斎藤環氏と兵庫県立美術館学芸員の服部正氏のスペシャルトークを開催。開館時間は午前10時から午後5時。月・火曜日休館。

坂出大橋記念図書館に発達障害特設コーナー 香川

四国新聞 
発達障害について理解を深めてもらおうと、香川県坂出市寿町の市立大橋記念図書館は、同館1階に関連図書などを集めた特設コーナーを設けた。併せて、6日を皮切りに10月まで毎月2回、専門家による無料相談も行い、悩みの解消に役立ててもらう。図書館でのこうした取り組みは中四国初という。発達障害に関する図書を借りる市民や学校関係者の増加に加え、専門の相談所が少ない現状を踏まえ、誰もが立ち寄りやすい図書館の利点を生かして支援しようと企画。県発達障害支援センター「アルプスかがわ」(高松市)の協力を得て実現した。

被災障害児に思い出を 田野畑の福祉事業所 岩手

岩手日報 
田野畑村菅窪の福祉事業所ハックの家(竹下敦子施設長)で、障害のある子どもたちが夏休みの楽しい思い出をつくっている。NPO法人ふわり(本部愛知県、戸枝陽基理事長)を主体に被災した子どもらを受け入れ、憩いの場を提供。全国から駆け付けたボランティアが世話役を務め、仮設住宅などで慣れない生活を送り心労が重なる保護者らの負担軽減に一役買っている。竹下施設長は「帰りたくないという子もいて、やっていてうれしい」と温かい目で見守っている。

薄井選手に県スポーツ功労賞 SO世界大会で金 障害者スポーツで2人目 栃木

下野新聞 
ギリシャ・アテネで開かれた知的障害100+ 件者のスペシャルオリンピックス(SO)夏季世界大会で、卓球3種目(シングルス、女子ダブルス、ミックスダブルス)で金メダルを獲得した宇都宮市鶴田町の薄井えりか選手(25)に4日、県庁で知事特別表彰の県スポーツ功労賞が贈られた。障害者スポーツの分野で同賞が贈られるのは、聴覚障害者のオリンピック、デフリンピックで金メダルを獲得した塩谷町の原田上さん(アルペンスノーボード)に続き2人目。SO世界大会での金メダル獲得は、本県では薄井さんが初めて。

2011年8月5日金曜日

バターケーキ:地元産のハチミツたっぷり 玉名の障害者支援センターが開発 熊本

毎日新聞 
玉名市の障害者就労支援センター「風工房」が、地元で採れたハチミツを使ったバターケーキ「ハチミツクマさん」を開発し、通年販売している。クマをかたどったケーキは、ハチミツをベースに、バニラ、きな粉、オオバコ、ゴマ、レモンの5種類で、いずれも濃厚な味が特徴。5月から九州新幹線新玉名駅や風工房で1個150円で販売している。統括施設長の金和史岐子さん(51)は「施設利用者の工賃の増加を期待したい」と話している。

オアシス21の「緑のカーテン」完成 愛知

中日新聞 
名古屋市東区のオアシス21に高さ、幅がいずれも約10メートルと巨大な「緑のカーテン」が出来上がり、涼しさの演出に一役買っている。浜岡原発(静岡県御前崎市)の全面停止で電力供給力が低下した中部電力が、節電対策としてPRしようと、今夏初めて育てた。中電の子会社「中電ウイング」で働く障害者らが、6月3日にヘチマとニガウリの苗を60株ずつ常設の花壇に植えた。土を入れ替えて栄養分を高め、水まきをする回数を増やした結果、ネット伝いに階段の下まで大きく育った。

自由な感性に学ぶ 芦屋で障害者アート展 兵庫

神戸新聞 
障害者が自由な発想で表現したアートを「色・かたち・線」をテーマに集めた展覧会「アートピクニックー美術をたのしむ」が6日から、芦屋市立美術博物館(同市伊勢町)で始まる。アートを仕事にする障害者の拠点をつくった奈良県の財団法人たんぽぽの家などが協力。関西在住の14人による109点を展示する。10月2日まで(月曜休館。9月19日開館、同20日休館)。一般300円、高校・大学生200円。会期中は土日曜を中心に、講演やワークショップもある。

障がいを伝える 神奈川

タウンニュース 
『障がいのある人の「自立」と「社会との共生」をめざして』をテーマにした講演会(主催/愛川町福祉懇話会児童部)が9月3日(土)、愛川町文化会館3階大会議室で行われる。午後1時半から3時まで。参加費無料。当日は、ニッパツ(株)の特例子会社で障がい者の就労、指導教育を行っているニッパツ・ハーモニー厚木営業所所長の津中幸廣さんが講師を務める。津中さんは、他の企業にも障害者雇用を広げる活動や学校等の教育関係者にもたくさんの講演を行っている。

優しさ、壁いっぱいに 福岡

時事通信 
九州大(福岡市)では、社会が抱える問題の解決にビジネスを活用する「ソーシャルビジネス(SB)」の推進拠点に、キャンパス内にある築80年の建物を使用している。このほど、鮮やかな色で描かれた動物たちが、この建物内の白壁に彩りを添えた。福岡市内の障害福祉事業所に通うアーティストが、そこから浮かんだ動物や自然などをキーワードにデザインを考案した。壁に絵を描く段階で、九州大の学生も参加。デザインから完成まで約3カ月かかったという。

スペシャル五輪 卓球混合・豊郷の上田さん 男子複も銅 滋賀

京都新聞 
6月25日〜7月4日にギリシャのアテネで開かれた知的発達障害のある人によるスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス」で、滋賀県豊郷町の上田圭太選手(20)が、卓球混合ダブルスで金メダル、同男子ダブルスで銅メダルに輝いた。帰国後、多賀町のB&G海洋センターで、スペシャルオリンピックスを目指す県内の選手にメダルを見せて、優勝を報告した。「大勢の人のおかげで勝てた。みんなも希望を持って目標に向かってほしい」と話した。現在は地元でブドウを育てる仕事をしながら、週に2回2時間程度、卓球の練習に励んでいる。「練習が嫌だと思ったことはない。うまくなりたい一心で続けてきた」と話す。

2011年8月4日木曜日

発達障害の大人たちが持つ “隠れた才能”と“不器用な優しさ”

ダイヤモンド・オンライン 
この8月、東京都江戸川区に、都内で3ヵ所目となるNPO法人「全国引きこもりKHJ親の会(家族会連合会)」江戸川支部が開設された。この支部を立ち上げた柳田節子さん(54歳)は、自らも「発達障害」の「アスペルガー」と診断された24歳の息子をもつ母親である。彼は、他人の悪口や嫌がることを言ったことがない。嫌いな食べ物が出ても、「嫌い」とは言わずに、「今は食べたくありません」と否定しないような表現をしてきたという。柳田さんが誤ったゴミの捨て方をすると、「ゴミの分別ができていない」と、息子から注意された。また、柳田さんが車を運転中、路上駐車して通行の妨げになっている男性に文句を言っていると、 「おじさんも、用事があって停めているんだから、文句を言ってはいけない」と、たしなめられた。そんな心優しい青年が、社会につながることができず、もがき苦しんでいるのである。

障害者新法の提言で利用者負担の無料化を

MSN産経ニュース 
政府の障がい者制度改革推進会議の総合福祉部会は、現行の障害者自立支援法に代わる新法「障害者総合福祉法」(仮称)の骨格となる提言について議論し、障害福祉サービスの利用者負担の無料化などを求めた。総合福祉部会は8月末までに最終的な提言をまとめ、これを受けて厚生労働省が総合福祉法案を作成し、来年の通常国会に提出、平成25年8月までに施行を目指す。

障害者の安全、無線タグで確保 富山の立山科学工業開発 富山

富山新聞 
立山科学工業(富山市)が開発した無線タグで位置情報を把握するシステムが、約30 人の障害者が働くトヨタ自動車子会社のトヨタループス(愛知県豊田市)で採用された。 障害者が働く施設での採用は国内でも初めて。開発したプロジェクトチーム(PT)は今年度のエンジニアリング協会(東京)のエンジニアリング功労者賞に選ばれた。トヨタループスは社内メールの管理や印刷などが主な業務。社員の約3分の1が障害者 で、障害の内容や程度が異なる。1秒に1回電波を発信する無線タグや受信機、アンテナなどを組み合わせたシステムを構築。社屋を施工した大林組やトヨタ自動車とも協力し、約200人の位置情報や作業中の動きを把握し、自動ドアの開閉や非常時の通報ができるようにした。

ダウン症患者の家族の手記や提言 諫早・むつみの家診療部長が出版 長崎

長崎新聞 
小児科医で、諫早市の重症心身障害児・者施設「みさかえの園むつみの家」診療部長を務める近藤達郎さん(52)が、ダウン症患者の家族の手記や専門医としての提言などをまとめた「ダウン症者・家族が幸せに暮らすために」を晃洋書房から出版した。自身が会長を務める染色体障害児・者を支える会(バンビの会)との共編。前半は1歳から58歳までの患者の両親ら21家族24人が実名で寄せた手記を掲載。同症と診断されて動揺しながらも、子どもの笑顔と生命力に勇気づけられ、掛け替えのない存在として受け入れていく心境の変化や、成長の喜び、家族の絆、命の貴さがつづられている。後半は、近藤さんが専門医の立場からダウン症の歴史や統計、合併症とその治療・予防、出生から老齢になるまでに直面する問題などを分かりやすく紹介。

知的障害児 解って ボランティア養成講座 神奈川

タウンニュース 
パートナーせや(瀬谷区二ツ橋町469せやまる・ふれあい館2階)で8月26日(金)、学齢障害児余暇事業ボランティア養成講座が行われる。午後2時から5時。講座では、実際に知的障害を抱える子どもの親から話を聞くことができ、その後9月に、障害児が参加する行事のスタッフを体験し理解を深める。参加無料。

徳橋さんが「金メダル」決意 スペシャル五輪出場で新潟市長表敬 新潟

MSN産経ニュース 
ギリシャで開かれた知的発達障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス夏季世界大会・アテネ」に出場した新潟市西区の徳橋由貴さん(18)が卓球の混合ダブルスで金メダルを獲得するなど3つのメダルを持ち帰って3日、新潟市役所を表敬訪問し、篠田昭市長に成果を報告した。篠田市長は「3つもメダルを持ってきてもらえるとは思っていなかった。素晴らしい活躍ありがとうございます。大会は徳橋さんが一回り大きく成長する機会だったのではないか。

おいしいよ! ベーカリーひなげし 米粉の入ったフランスパンも 石川

中日新聞 
障害者支援施設が運営し、施設職員と障害者らがパンの製造、販売をする。開業からすでに7年を過ぎ、地域住民に親しまれている。パンの種類は60近くを数える。注目は最近の米粉ブームを背景に、フランスパンに米粉30%を使用したオリジナルの米粉シリーズ。チーズが入った「アスパラベーコン」(1個190円)などが8種類とバラエティに富んでいる。

2011年8月3日水曜日

『東京マラソン2012』初日で3万6126人が応募 定員超えで抽選制決定

ORICON STYLE 
東京マラソン財団は2日、『東京マラソン2012』(2012年2月26日開催)のフルマラソン参加希望者が、受付開始日の昨日1日だけで3万6126人になり、定員数に達したため今大会も抽選制を導入すると発表した。同大会は今回で6回目だが、1日で定員数を超えたのは前回大会(2011年2月27日開催)に続き、2年連続。なお、10kmマラソンは対象者を障がい者や16歳から18歳までの“U-18”に限定し定員500人としており、初日の申し込み合計数は166人だった。

「海を恨まないで」84編の詩 山田の障害者が出版 岩手

岩手日報 
山田町の「障がい者ケアホーム希望」に入所する佐藤啓子さん(33)の詩集「震災ポエム『海をうらまない』」は4日、全国発売される。軽度の知的障害を抱える佐藤さんが震災発生後から毎日、書き続けた詩84編を収録。震災で失われた命への追悼と自身を支えてくれた人々への感謝がつづられ、佐藤さんは「全国の人に元気を与えたい」と出版を喜んでいる。身の回りの環境を大きく変えた津波。それでも佐藤さんは「海を恨まないでほしい。健常者の人も『命が残った、助かったんだよ』という気持ちを忘れないでほしい」と話す。四六判変型104ページ。1050円(税込み)。全国の書店で販売される。

廃校利用、障害児預かり デイサービス開所 矢板のNPO法人 長野

下野新聞 
NPO法人ワーカーズコープは31日、廃校になった旧長井小の校舎を活用し、障害児を対象とした児童デイサービス「りんごの木」(桜井きの未所長)をオープンした。同法人は西那須野地域で「子ども館くれよん」を運営している。りんごの木は2教室を使用し、障害のある学童期(小学1年〜高校3年)の子どもたちを放課後や休日の日中の預かりで支援する。定員は10人。夏休期間中は見学やお試し利用を行うほか、利用時間についても相談に応じる。また、ハローワークや県と協力して失業者に向けた職業訓練も行う。

加藤登紀子さん:障害者職場を視察 長野

毎日新聞 
障害者を積極的に雇用するセイコーエプソンの子会社・エプソンミズベ(諏訪市)を、国連環境計画(UNEP)の親善大使を3月まで務めた歌手の加藤登紀子さん(67)が視察した。加藤さんは、プリンター製造会社6社が使用済みインクカートリッジを回収するリサイクル活動推進事業「里帰りプロジェクト」を支援してきた。ミズベは県内8拠点に従業員132人がおり、うち91人が障害者。本社に全国から使用済みカートリッジが集まり、仕分けしてリサイクルに回している。

2011年8月2日火曜日

共同作業で広がる表現力 桜川芸術祭に向け アーティストと障害者 茨城

東京新聞 
桜川市で、市内の障害者と若手のアーティストが手を携えた作品作りが始まった。十二月までに仕上げ、来年一月、つくば市の県つくば美術館で開く展覧会「元気なアートコラボラボ・桜川芸術祭」で披露する。市内の福祉施設や作家、同市などでつくる「元気なアートプロジェクト実行委員会」が企画した。アーティストたちは絵画、陶芸、版画などの創作をしており、障害者とパートナーを組むことで障害者の表現力を引き出し、芸術の可能性を広げる。ボランティアも加わり、在宅の障害者の作品作りを支援する。

行き場ない発達障害 南相馬 避難所10カ所転々 福島

東京新聞 
東京電力福島第一原発の事故で、福島県南相馬市では市民が相次いで避難する中、発達障害児がいる家族は避難したくても避難できないケースが少なくない。居場所を探して十カ所も転々としたり、避難することを最初からあきらめたりする家族もいる。子ども二人が落ち着ける場所は見つからなかった。新しい環境に適応するのに時間がかかり、じっとしているのが苦手。避難所で走り回り、騒ぐと周囲から白い目で見られた。南相馬市社会福祉課は「発達障害の児童が、今どのくらい残っているか実態の把握が難しい」と話す。

東日本大震災:発達障害児、精神的ケア急務

毎日新聞 
東日本大震災の被災地で、発達障害を持つ子供の精神的ケアが急務になっている。学校が津波被害に遭って学習環境が激変したり、再開できない民間支援施設があるからだ。専門家は教員向けに作った指導の手引書を被災地で配布するなど、支援の必要性を訴えている。谷地さんは「震災後は子供たちにとっては非日常の空間に置かれているようなもので、SOSを出しているのが分かる。気持ちをコントロールできるよう手厚くケアする必要がある」と指摘する。

矢吹病院:児童思春期外来を開設 県南初、県立医大などと協力 福島

毎日新聞 
県は8月から県立矢吹病院(矢吹町)に、3〜15歳の心のケアを行う「児童思春期外来」を開設する。県立医大(福島市)や民間医療機関と協力し、ADHD(注意欠陥・多動性障害)や自閉症などの発達障害や適応障害の診断・治療を行う。県内では同様の外来が県立医大などにもあるが、診察は数カ月待ちの状態。県南地方への開設は初という。診察は完全予約制で、平日の午前8時半~午後5時。

東日本大震災:「笑顔に癒やされて」愛知から手作り地蔵 愛知

毎日新聞 
東日本大震災の被災者に笑顔を取り戻してもらおうと、愛知県刈谷市の50~70代の女性15人が笑顔の地蔵人形150体を作り1日、宮城県岩沼市へ発送した。現地の知人を通して仮設住宅や老人施設の被災者に届ける。15人は市内の障害者支援ショップ「じぃじぃ ばぁばぁ あっぷっぷ『わっ』」で2~3月、廃材工芸の講座を受講した。ショップ代表の久永美規さんは「人形の笑顔で被災者が少しでも癒やされ、笑顔を取り戻してもらえれば」と話す。

「折り紙先生」夏秋さん4回目の作品展 佐賀

佐賀新聞 
記憶や思考機能が低下する高次脳機能障害を抱えながら“折り紙先生”として活動する夏秋あづささん(27)=佐賀市久保田町=の作品展が1日、同市の「田でん」で始まった。夏秋さんは10歳の時にてんかん発作で入院。病床で折り紙を始めた。人の名前が覚えられないなどの記憶障害がある一方、地図などを覚えるのは得意。折り紙も“図形”として覚えているといい、2008年に日本折紙協会の折紙師範を取得した。31日まで(日曜定休)。

びわ湖夢王国:「国民」募集 「国王」には前滋賀県知事 滋賀

毎日新聞 
障害者支援に取り組むNPO法人「夢・同人」が、活動を広く知ってもらおうと今春建国した架空の国「びわ湖夢王国」の「国民」を募集している。前文と8条からなる「憲法」も出来上がり、「国王」には同法人理事長の国松善次・前滋賀県知事が選ばれた。王国憲法は「環境と福祉にユーモアを交え積極果敢に対応する国づくりを目指す」とされ、国民の「税金」は年間3650円(1日10円)。国民集めのキャンペーン実施や国歌募集など、今年度の主要事業も決めた。国王となった国松氏は「精いっぱいパロディーの国で頑張りたい」と笑顔であいさつした。

2011年8月1日月曜日

自治体の発達障害児対策 早期発見・支援を強化 茨城

茨城新聞 
「コミュニケーションが図れない」「学習能力が遅れている」「落ち着きがない」などの発達障害児に悩む保護者が増える中、県内の一部の自治体が障害の疑いのある未就学児を早期に把握し、適切な支援につなげる取り組みを強化している。ただ、療育の必要があると診断されても、発達障害児を受け入れる療育施設そのものが少ないのが実情で、ハード・ソフト両面での早急な受け皿整備が求められている。

作品展:養護学校卒業生、心の世界ーー来月、京都で 奈良

毎日新聞  
県立高等養護学校(田原本町)の卒業生が在校中に描いた約60点を集めた「特別支援学校の生徒達の『風景構成法による心の世界』作品展」が8月2〜7日、京都市中京区寺町通三条上ルのギャラリエヤマシタ2号館である。風景構成法は、川、山、田、道などを順番に描き風景画を作るもの。同校で指導する岡田明教諭(59)が「生徒たちの成長の記録を見て、共に感動してもらいたい」と展示会を企画した。

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