2012年1月31日火曜日

知的障害者レジOK iPadアプリ開発‎ 滋賀

読売新聞 
県社会就労事業振興センター(滋賀県草津市)が立命館大大学院理工学研究科2年・北裕介さん(24)の協力で、多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」で商品登録や現金精算などを簡単に行えるレジ機能のアプリを、知的障害者向けに開発した。iPadの利用で視覚的に操作できるようになるとともに、従来の同様のシステムより低価格になった。県内の福祉サービス事業所で試験的に使い始めており、将来はアプリの販売も検討するといい、関係者は「知的障害者の就労の可能性が広がる」と期待している。

札幌市が知的障害者生活調査 姉妹死亡受け‎ 北海道

朝日新聞 
札幌市白石区のアパートの一室で姉(42)と知的障害のある妹(40)の遺体が発見されたのを受け、札幌市は市内に住む知的障害者で市の福祉サービスを受けていない約1500人を対象に、2月中にも生活調査に乗り出すことを決めた。市によると、市内に住む知的障害者は約1万3千人。このうち1500人が福祉施設の利用など市の福祉サービスを受けておらず、生活状況が把握できていない。比較的障害の程度が軽く自活していたり、家族の介護を受けていたりする場合が多いという。

子の発達障害児、悩みはき出して 山口で毎月茶話会‎

朝日新聞 
子どもの発達が気になる親に相談と憩いの場を――。そんな願いから毎月、山口市で開かれている茶話会がある。「ママかんフリーカフェ」。自閉症の子を育てる親や専門家が、悩みを聞きアドバイスする。子どもが発達障害なのかがわからず、不安を抱える人の利用も増えてきている。発達障害かもしれないが、病院に行くには勇気がいる。そんな親にも参加して欲しい、と藤田さんは考えている。「発達障害の子を育てる上で、人や社会に関わっていくことが大事。豊かな子育てができるように、これからも胸のうちを語れる場にしていきたい」

小さなジャズ姉弟路上で魅了、障害乗り越えて 神奈川

カナロコ 
身長133センチのトランペッターと115センチのピアニスト。中学生と小学生の姉弟ジャズユニットが街をにぎわせる。2010年4月に結成し、出演した音楽祭や路上イベントは30以上。知的障害がある姉と、音楽に打ち込む姉の姿を見てピアノを始めた弟は「これからもずっと続けたい」と話している。1349グラムの未熟児で生まれ、知的障害と運動機能の発達に遅れがある。5歳まで歩くことができず、小学校は個別支援学級で学んでいた。手足の力が弱く、楽器を構え続けることも難しい。学校から「琴ちゃんには無理」と言われた。それでも琴音さんはトランペットを吹きたかった。

2012年1月30日月曜日

避難先 発達障害に支援‎ 福島

読売新聞 
仮設住宅など避難先の環境になじめない発達障害の小学生らを対象に、NPO法人「トイボックス」(白井智子代表理事)と、東日本大震災復興支援財団が28日、南相馬市原町区で、無料学習支援を行う「ふみだす未来の教室in南相馬」をプレオープンした。本格的なオープンは4月。この日、約10人の小学生らが職員に本を読んでもらったり、卓球で遊んだりしていた。4月以降は、発達障害の小学生らを平日の放課後に預かり、学習支援を行う一方、卓球やバドミントンができる遊び場も提供する。プレオープン期間中は毎週土曜のみ開催する。

出発を励ます集い:成人や還暦迎え、障害者31人祝う 福岡‎

毎日新聞 
成人や還暦など人生の節目を迎えた知的障害のある人たちを祝う「第31回出発(たびだち)を励ます集い」(北九州市、同市手をつなぐ育成会主催、毎日新聞西部社会事業団後援)が28日、戸畑区汐井町のウェルとばたであった。小学校入学、中学校卒業、成人、還暦をそれぞれ迎えた市内に住む72人が対象で、このうち31人が参加。一人ずつ名前を呼ばれ、壇上に上がって育成会の北原守理事長から記念品を手渡されると、祝福に駆けつけた家族ら約300人から大きな拍手が送られた。

小さな芸術家 魂込め 若槻養護学校の児童ら作品展‎ 長野

中日新聞 
県立若槻養護学校(長野市上野)に通う児童生徒の作品展「上野の森の小さな芸術家たち展」が、長野市のギャラリープラザ長野で開かれている。作品展は「障害や病気などで治療を受けながら学ぶ子どもたちの姿を、作品を通して知ってほしい」と2003年度から毎年開催。今回は、図工や美術の授業などで制作した焼き物や水彩画、デッサンなど76点を展示した。31日まで。入場無料。

伝統の油「気仙椿」復活へ 被災店から障害者施設へ技のリレー‎ 岩手

河北新報 
岩手県陸前高田市の障害者授産施設「青松館」が、気仙地方のツバキを使った油「気仙椿(つばき)」の復活に向け、奮闘している。東日本大震災で被災した同市唯一の製油店「石川製油」の技術指導を受けながら、半世紀以上続く伝統の技と地域のシンボル商品を守る。気仙椿は気仙地方のツバキの実を100%使った石川製油の看板商品。1955年の創業時からの製法で丁寧に搾ったあめ色の油は「料理に風味が出る」と評判。保湿性が高く、整髪剤としても人気がある。

2012年1月29日日曜日

知的障害者の累犯防止へタッグ 取り調べに福祉専門家‎ 長崎

西日本新聞 
知的障害やその疑いがある容疑者の取り調べに福祉関係者が立ち会う取り組みを、長崎地検や厚生労働省研究班が年度内に始めることが27日分かった。外部の専門家でつくる「障がい者審査委員会」(仮称)も設立、障害の程度を判断し、福祉施設などで行う更生計画を提案してもらう。捜査段階からの福祉と連携する全国初の取り組みで、適正な取り調べや累犯防止を目指す。検察改革を進める最高検と同研究班などが協議し、福祉施設が協力して累犯障害者問題に積極的に取り組む長崎県での導入を決めた。

発達障害絵本 手がけた教諭が寄贈‎ 福岡

読売新聞 
福岡県筑後市下北島の県立筑後特別支援学校教諭、後藤宏さん(48)が、発達障害の生徒の実話を元に自ら手がけた絵本「なんでバイバイするとやか?」(石風社刊)を市に贈った。後藤さんは、かつての教え子をモデルに「てつお君」の物語を創作。同僚が挿絵を担当し、2008年3月に出版した。保護者らから「同じ境遇にある人の気持ちを共有できた」などの反響があったという。昨年12月、市立図書館が開館したことに合わせて70冊を寄贈。市は、市内の学校や幼稚園、子育て支援施設などにも配った。

新病棟2月11日から運用 浜松・天竜病院‎ 静岡

静岡新聞社 
国立病院機構の天竜病院(浜松市浜北区於呂)は病院敷地内に建設中の新病棟を今月中に完成させ、2月11日から運用を始める。総病床数338床の大型病棟で、一般病床のほか、発達障害など児童の精神疾患を専門に治療する児童精神科病床50床を新設するのが目玉。早川啓史院長は「これまで一般病床で受け入れることができなかった重度の児童患者の受け皿になる」としている。

児童の放課後支援所開設 送迎や個別指導も 兵庫

神戸新聞 
発達障害や知的障害がある子どもが、放課後や夏休みなどを過ごす「児童デイサービス施設」として、兵庫県明石市魚住町清水に今月中旬、「発達障害児療育センター 第2アスペ」がオープンした。対象はおおむね小学生から高校生で、特別支援学校や自宅への送迎もある。専門家による個別指導も実施し、担当者は「発達障害児の居場所を作りたい」と意気込む。平日は学校終了から午後6時まで、長期休暇中は午前10時半から午後6時まで対応する。対象は「いなみ野特別支援学校」(稲美町)の在籍か、明石や稲美町に住む発達障害などの子どもで、週1回以上の定期利用が条件。有料で、1日定員は平均13人という。

キラキラアート展:直方養護学校生徒の個性にじむ100点展示 福岡

毎日新聞 
直方養護学校(直方市下境)の生徒が1年間に制作した絵画などを集めた「第4回キラキラアート展」が27日、同市殿町のギャラリーのぐちで始まった。中学部(33人)と高等部(164人)の生徒が美術の授業などで制作した陶芸や染色など約100点を展示。修学旅行で沖縄に行ったのをきっかけに作ったシーサーや、色彩豊かな染色など、生徒の個性がにじむ作品が訪れた人の目を楽しませている。無料。31日まで。

2012年1月28日土曜日

「サポート・チーム」創設へ 発達障害者支援‎ 長野

中日新聞 
県が設置した「発達障害者支援のあり方検討会」(福岡寿座長)は26日、現場の保育士や教師らを後方支援する「サポート・コア・チーム」の創設などを柱にする支援策を阿部守一知事に報告した。知事は「発達障害のサポート態勢はまだ十分ではないと思っている。報告を契機に県として全面的に取り組んでいく」と述べ、新年度から事業展開する方針を明らかにした。本格運用に向けては、支援手法の統一化やサポート・マネージャーの養成、障害者の周囲の人々が障害の情報を共有できる仕組みづくりなどが課題で、福岡座長は「関係者の理解が不十分だと、父母らは自分のせいだと思ってしまう。保護者の支援も大事だ」と指摘した。

発達障害者支援セミナー:来月11日 岡山‎

毎日新聞 
「発達障害者支援セミナー」が2月11日午後1時から、北区柳町2の山陽新聞社さん太ホールで開かれる。県主催。テーマは「成人期を迎え、次のステップへ」。発達障害者への理解を深めるため、日本マイクロソフト技術統括室マネージャーの大島友子さんが「発達障害の“困り”を支援するITの活用」、高齢・障害・休職雇用支援機構主任研究員の望月葉子さんが「発達障害者の就労支援の課題」の演題で講演する。参加無料。申し込みは県のホームページから障害福祉課を検索してメールで。

神奈川の障がい者アート 那覇で展覧会‎ 沖縄

沖縄タイムス 
神奈川県平塚市で、知的・精神障がい者が絵やオブジェを制作し、販売する福祉施設(指定生活介護・就労継続B型事業所)「studio COOCA(スタジオクーカ)」の展覧会が、那覇市松尾のチャハットナハで開かれている。絵やオブジェ、小物など個性豊かな作品が人気だ。約70人のメンバーは平均年齢33歳で、展覧会では7人の作品を展示。制作のための講習はなく、自由に描いているという。29日まで。

2012年1月27日金曜日

小児発達障害を考える 2月5日に関西医科大公開講座 三重

YOU 
発達障害について考える関西医科大学の市民公開講座(名張市など共催)が2月5日午後1時30分から、名張市蔵持町里の市武道交流館いきいきで開かれる。名張市は昨年、市立病院の医師不足を解消するため、研究名目で同大学に講座を新設。同講座研究医員の小林穂高医師は、市立病院の小児発達支援外来で、週1回の診察を実施。同講座講師の石崎優子医師は、市内の保育士や小学校教諭を対象にした研修を昨年2回行っている。参加費は無料で、事前申し込みも不要。

マンション不当贈与訴訟:NPO側の控訴棄却 知的障害者から移転登記 東京

http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20120126ddlk13040315000c.html 
知的障害があり生活保護を受けている男性が、瑞穂町のNPO法人に虚偽の説明をされて自宅マンションを贈与させられたとして、所有権移転登記の抹消などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は25日、移転登記の抹消などを命じた1審・地裁立川支部判決を支持し、NPO側の控訴を棄却した。大竹たかし裁判長は「NPOは知的障害に乗じて、男性の唯一の資産を失わせている。贈与は公序良俗に反して無効」と述べた。

ペンションを飾る 障害者の作品80点‎ 群馬

東京新聞
NPO法人「工房あかね」(高崎市)で絵画や立体アートなどの創作活動に取り組む知的障害者らの作品約八十点が、安中市松井田町上増田のバリアフリーペンション「まついだ森の家」で展示されている。ペンション内に展示される作品は芸術性も高く、海外で高評価を得ている作者もいる。この「工房あかね展」は二月十三日まで各週金、土、日、月曜の開催。

卒業彩るほのぼの絵画  福岡

朝日新聞 
県立筑後特別支援学校高等部3年、槙野史朗さん(17)=太宰府市長浦台=の卒業記念絵画展が、大野城市下大利のカフェ・ギャラリー「レ・グラン」で開かれている。身近な動植物や風景を題材に、ほのぼのとしたタッチの作品17点が並ぶ。ダウン症の史朗さんは小学4年生の頃から、大野城市南ケ丘で造形教室を主宰し、障害児に絵画を教える松澤佐和子さん(52)のもとでアクリル画を習っている。最初に描いた「赤おに」が西日本地区の二科ジュニア展で入選。以来、どんどん描くようになった。2月1日まで。

2012年1月26日木曜日

障害ある少女に淫行の容疑 男3人逮捕‎ 北海道

朝日新聞 
札幌西署は24日、発達障害のある知り合いの少女(17)にみだらな行為をしたとして、札幌市西区二十四軒3条5丁目、高橋光男容疑者(27)ら無職の男3人を道青少年健全育成条例違反(淫行)の疑いで逮捕し、発表した。いずれも容疑を認めているという。他に逮捕されたのは、光男容疑者の弟の勉(25)=同市西区八軒9条東3丁目=と、高橋兄弟の友人の吉岡直樹(25)=同市北区北22西8=の2容疑者。同署は3人が暴力をふるっていた可能性があるとして、傷害容疑でも調べる。

スペシャルオリンピックス:県内で冬季大会 知的障害者のスポーツ祭典 福島

毎日新聞 
知的障害者のスポーツの祭典「第5回スペシャルオリンピックス日本冬季大会ナショナルゲーム・福島」で、大会会長を務める五輪の女子マラソンメダリスト、有森裕子さんらが24日、郡山市内で記者会見し、大会概要を発表した。冬季大会では最多の898人が参加し、2月10日から3日間、同市と猪苗代町で7競技が行われる。開会・閉会式は総合体育館カメリーナで行われ、開会式には女優の名取裕子さん、同市出身の俳優、西田敏行さんも参加を予定している。

ユニクロ 障害者のオリンピックにユニフォーム提供 ‎

流通ニュース 
ユニクロは1月24日、2月10日~12日に福島県で開催する「2012年第5回スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム・福島」に参加する、スタッフとボランティアが着用するユニフォームとして、フリースのパーカやジャケット約3,500着を無償で提供すると発表した。大会には、ファーストリテイリングの役員、店舗、本部の従業員36人もボランティアスタッフとして参加する。

炮烙作り:障害者ら、壬生狂言に向け4000枚 京都‎

毎日新聞 
京都市中京区の壬生寺で4月21~29日にある壬生狂言(重要無形民俗文化財)で割られる素焼きの皿「炮烙(ほうらく)」(直径25センチ、厚さ5ミリ)が、城陽市奈島の障害者通所施設「城陽作業所」(辻村憲隆施設長)で作られている。寺は80年から同作業所に製作を依頼。知的障害がある利用者8人と生活支援員3人が担当する。石こうで型を取った粘土を電動ろくろで整形。約1週間天日で干し、電気窯で丸1日焼いて仕上げる。同施設からは4000枚が納められ、2月2~4日の節分会(え)などで参拝者が墨で願い事を書く。

2012年1月25日水曜日

姉急死、知的障害の妹は凍死 携帯に残された「111」に騒然‎

livedoor  
24日、札幌市のマンションに住む40代姉妹の遺体が発見された問題で、姉が1年半前から3回にわたり市に生活保護申請の相談をしていたことを毎日新聞が報じ、ネット掲示板で大きな話題を呼んでいる。記事によると、20日の早朝、札幌市のマンションで姉が脳内血腫で急死した後、知的障害のある妹が凍死したとみられている。姉は昨年12月15日、家賃滞納分の振込み後に亡くなったとしているが、姉の携帯電話には12月20日に「111」など複数の発信履歴があったことから、残された妹が110番を発信しようとしていた可能性もあるという。

頑張っているけれど 大人のADHD<上> うつ病などから判明 気づきと受容 ‎

東京新聞 
「ADHDのある大人には、ずっとつらさを押し殺して生きてきた人が多い」と、日本発達障害ネットワーク理事の田中康雄・北海道大大学院教授(児童精神医学)は話す。失敗が多く、頑張っても周囲から「努力が足りない」と言われてきた人が多いためだ。精神科や心療内科を受診し、診断で疑問が氷解する例も多いが、田中さんは「大切なのは、生きづらさを減らすること」と話す。診断を受けなくても、生活環境の改善などで解決できることもある。「自分の中の違和感や困り事の程度により、受診するかどうかを判断してほしい」と話す。

検察官役弁護士が上告 安永さん事件 佐賀

佐賀新聞 
佐賀市で2007年、知的障害者の安永健太さん=当時(25)=が警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件で、付審判請求により特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われた佐賀県警巡査長松雪大地被告(31)に、一審佐賀地裁に続いて無罪を言い渡した福岡高裁の判決を不服とし、検察官役の弁護士は23日までに、最高裁に上告した。20日付。

シンポジウム:インクルーシブ教育考える 豊中で来月4日 大阪 ‎

毎日新聞 
障害の有無にかかわらず、必要な支援を付けながら、すべての子どもが地域の普通学級で学ぶ重要性について話し合う「インクルーシブ教育を考えるシンポジウム」(豊中市教職員組合・毎日新聞社主催)が2月4日、同市本町1、市立大池小学校体育館で開かれる。今年で10回目。昨年8月施行の改正障害者基本法などを踏まえ、10年間を振り返りつつ、インクルーシブ教育の今後について検討する。午後1時半~4時半、入場無料。

博多大丸 障害者のデザインしたショッピングバッグ導入 福岡‎

流通ニュース 
博多大丸は1月23日から、障害を持ちながらも絵の才能を持つアーティストのデザインを採用したショッピングバックを導入した。3万8000枚の配布を予定する。同社は2年ほど前から、障害者の描いた絵をデザインした段ボール箱を提供する「だんだんボックス実行委員会」との取り組みを実施。井上由美さんの「はな×はなGirl」を選定し、ショッピングバックのデザインに採用した。

ワークショップ:障害者と絵遊び、イラストレーター・西原さんが企画 福岡

毎日新聞 
北九州市八幡西区の「黒崎商店街おもてなしステーション」に勤務するイラストレーター、西原大路(たいじ)さん(35)=写真・同区金剛=が障害者と絵遊びをしながら描いた作品を商店街に展示しようというワークショップ「のんびり・ゆるり みんなで絵を描こう」を企画。参加する障害者支援施設などを募集している。ワークショップは、体に障害がある人や心に病を持った人の支援施設に西原さんが出向く。大きな紙に参加者全員で絵を描いたり、Tシャツやマグカップ、ピンバッジなど小物雑貨も制作するという。販売も考える。

写真絵本『あなたとわたし わたしとあなた-知的障害者からのメッセージ-』

Dream News 
全ての人が、あたり前に生きていける、社会を考えるための写真絵本『あなたとわたし わたしとあなた -知的障害者からのメッセージ-』(文 谷口奈保子[特定非営利活動法人ぱれっと]/写真 寺澤太郎)が1月23日(月)に発売となりました。また、出版記念写真展も2月1日(水)~2月6日(月)に開催されます。

独創的な色、形が躍動 剣淵・絵本の館で障害者の絵画展 北海道

北海道新聞 
町内緑町の絵本の館で、正規の美術教育を受けていない知的障害者らの絵画を紹介する「アウトサイダーアート展」が開かれている。既存の枠にとらわれず、自由で独創的な表現をするアウトサイダーアートへの関心を深めてもらうと、同展を企画。会場には地元の剣淵西原学園や、かたるべの森(当麻)、大雪の園(鷹栖)の入所者らが合わせて130点を出展した。入場無料で、展示は2月7日まで。

マイライフ展:障害者施設の人気商品、今週末に即売会 埼玉

毎日新聞 
川口市内にある障害者施設・団体が28、29の両日、同市並木元町のショッピングセンター「アリオ川口」で障害者らが手作りした作品の展示・即売会「マイライフ展」を開催する。今年で24回目。旧鳩ケ谷市との合併で4施設増の17施設・団体が参加する。展示品は1個100~300円の手作りケーキやパンなど食品のほか、アクセサリーや木製スプーンなど多彩。今回で4回目の参加となる障害者就労支援施設「詩膳」(同市幸町)では、人気の高いコケ玉(1個500~1000円)を展示、即売する。

障害者と協働、サツマイモ作り 焼酎販売へ 山梨

山梨日日新聞 
南アルプス市のNPO法人「南アルプスファームフィールドトリップ」(小野隆理事長)や同市などでつくる南アルプス遊休農地活用協議会は、障害者施設と協力して市内の遊休農地でサツマイモを栽培し、芋焼酎を製造して販売する取り組みを始める。活動の輪を広げるために、一般市民からも参加者を募ることにしている。サツマイモ作りは、富士川町の知的障害者更生施設「くにみ園」と協力して実施。焼酎にするために、現在県外の酒蔵に協力を打診している。今後、事業の運営管理団体を組織して一般市民や業者が会費制で参加できる仕組みをつくっていくという。

2012年1月24日火曜日

両陛下が障害者支援施設をご訪問  東京

MSN産経ニュース 
天皇、皇后両陛下は23日、東京都日の出町で、障害者の就労支援に取り組む社会福祉法人東京リハビリ協会「日の出リハビリ」を視察された。施設では障害者がクリーニング、事務用品加工などの関連業務に従事している。両陛下は例年、12月の障害者週間に合わせて関連の施設を訪問されている。昨年は陛下の体調不良の影響があったため、ご訪問が延期された。

マンションに女性2遺体 姉病死、障害の妹凍死 北海道

読売新聞 
札幌市白石区のマンション室内で20日、女性2人の遺体が発見された。北海道警札幌白石署は、この部屋に住む姉妹とみて身元の特定を進めているが、妹には知的障害があり、22日の解剖結果などによると、姉が昨年12月下旬に脳内血腫で病死し、残された妹は自力で生活が出来ず、今月中旬までに餓死同然で凍死したとみられている。

生活保護を相談、申請はせず 札幌2遺体  北海道

読売新聞 
札幌市白石区のマンション一室で、姉とみられる女性が病死し、知的障害のある妹とみられる女性が凍死していた問題で、姉は2010年6月から11年6月の間に3回にわたって、札幌市白石区役所に生活保護の相談に訪れていたことが23日、同区役所への取材でわかった。区役所は、受給資格はあると説明したが、姉は「できるだけ自分でやっていきたい」などと話し、申請はしていなかったという。

知的障害者の犯罪予防へテキスト作成 南高愛隣会が更生施設で学習開始  長崎

長崎新聞 
社会福祉法人南高愛隣会(雲仙市瑞穂町)は、知的障害者が犯罪に手を染めないよう善悪について教えるテキスト「地域で安全に暮らしていくために」を作成した。更生保護施設「雲仙・虹」の利用者にテキストを活用した犯罪予防学習を開始。全国の福祉施設からも問い合わせが相次いでいる。昨年11月に2千部作ってセミナーなどで紹介したところ、全国から注文の問い合わせが70~80件続き、急きょ5千部増刷した。B5判カラー42ページ。1冊200円(税込み)。

障害者 地域で支えよう 北海道

北海道新聞
室蘭工大の学生有志が22日、室蘭市のまちづくり活動支援補助金を利用し、発達障害をテーマにした映画の上映会と交流会を市内輪西町の市市民会館で開いた。参加者たちは障害者への理解を深め、地域で支える大切さを学んだ。室工大の授業「学習・発達論」を受講する3、4年の7人が、講師を務める元教師の今野博信さん(54)の呼び掛けに応じて昨年10月から準備を進めてきた。学生が同補助金を申請し、交付を受けるのは初めて。

「さをり織り」でウエディングドレス  山梨

山梨日日新聞 
甲斐市天狗沢の障害者福祉サービス施設「ぎんが工房」(内藤和恵施設長)の通所者が、「さをり織り」のウエディングドレスを作った。ドレスは、同市のラザウォーク甲斐双葉で26日まで開いている「第14回織のなかま展」(同実行委主催)で展示しており、希望者は試着できる。20~60代の女性通所者3人が生地を織り、ボランティアらの手を借りてフリーサイズのドレスに仕上げた。ドレスは会場入り口に展示してあり、親子連れらが試着や記念撮影を楽しんでいる。

アール・ブリュット美術館オープン 高知

時事通信 
障害者など美術教育を受けていない人による芸術作品「アール・ブリュット」を展示する「藁工(わらこう)ミュージアム」が高知市で開館した。専門の美術館は、滋賀県に続いて国内2カ所目。同館は、築60年以上のわらの貯蔵倉庫を改修したもので、水切り瓦と土佐しっくいの白壁が特徴。日本財団からの支援を受け、NPO法人が美術館として再生させた。

障害者アート 国境超え競演  滋賀

読売新聞  
近江八幡市永原町上の「ボーダレス・アートミュージアムNO―MA」で21日、絵画などの制作活動をする、日本と韓国の障害者の合同企画展「Art Brut in Japan and Korea 日/韓行き交うところ」が始まった。会場には、両国の計16人の絵画や立体作品計413点を展示。線や文字を重ねて模様や女性、花火を描いた緻密な絵や、切り絵や文字を組み合わせた作品などが並ぶ。3月11日まで。午前11時~午後5時、月曜休館。

東日本大震災:福祉作業所に笑顔 南三陸町「のぞみ」、自らの力で再開 宮城

毎日新聞  
東日本大震災の被災地の障害者に笑顔が戻りつつある。南三陸町の福祉作業所「のぞみ」は津波被害で全壊したが、2カ月後に拠点を確保し、昨年9月には従来の作業を再開した。「『のぞみ』がなくなって寂しい」。居場所を失った知的障害者らの声に応え、施設側は行政の指示を待たずに動き出した。利用者の大半は仮設住宅から通うが、9月にははがきの製作を受注、10月には別の高台に仮設作業所を移し、被災後初の工賃が手渡された。

2012年1月23日月曜日

ひだまりの小さな書作展:知的障害者の書道展 「気持ち伝わる字」 埼玉

毎日新聞 
知的障害者の書道展「第10回記念 ひだまりの小さな書作展」(障害者書道クラブ主催)が21日、さいたま市北区のプラザノース2階で始まった。同展には自閉症やダウン症、学習障害などを抱える4~42歳の25人の作品が展示されている。第10回を記念して、有松さんが書道を教え始めた約10年前からの作品を含めて約340点を選んだ。29日まで。午前9時半~午後5時(最終日は午後4時)。

絵画展:筑後特別支援学校卒業記念 太宰府の槙野さん、大野城市で 福岡 ‎

毎日新聞 
県立筑後特別支援学校高等部を間もなく卒業する太宰府市長浦台4、槙野史朗さん(17)の卒業記念絵画展が、大野城市下大利2のカフェ・ギャラリー「レ・グラン」で開かれている。槙野さんは生後1カ月でダウン症と診断された。9歳のとき、大野城市南ケ丘4、松澤佐和子さんに出会い、アクリル画を習う。その頃描いた「赤おに」が二科展ジュニア展で入選。2月1日まで。

堂々と三味線ライブ 自閉症・田中さん披露  宮崎

宮崎日日新聞 
自閉症の障害があり、三味線を習っている田中一也さん(31)=西都市南方=が、高鍋町内で22日あったライブに初めて出演し、10年間学んできた成果を披露した。一緒に演奏した師匠の恵利弘一さん(51)=高鍋町上江=は「初めて舞台に立ち、私の方が感無量」とまな弟子の努力をたたえた。

社説:市民後見人 市町村は人材育成急げ  秋田

秋田魁新報 
認知症、知的障害などで判断能力が十分でない成人に代わって財産管理などを行う成年後見制度の新たな担い手として、地域住民への期待が高まっている。認知症の高齢者の増加などにより、社会的弱者の保護、支援の必要性は今後さらに増していくだろう。一般市民が後見業務に携わる「市民後見人」を市町村が育成し、地域で弱者を守る体制の構築が急がれる。

知的障害者の弁護、日弁連が手引 接見に医師同席 ‎

朝日新聞 
弁護士が容疑者や被告と接見するときに、知的障害などがある可能性に気づきやすくするための手引を日弁連が初めて作った。貧困や社会での孤立から犯罪を繰り返してしまう知的障害者ら。厳罰ではなく、障害に即した福祉支援につなげる刑事司法を目指す取り組みだ。知的障害などがある人は、取り調べで迎合しやすい傾向がある。しかし、周囲の知識や理解は足りず、本来必要な福祉の支援ではなく、障害のない人と同じように刑罰を科せられるケースが多いという。

2012年1月22日日曜日

発達障害の4歳長男を殺害した母親…夫の苦悩 ‎

MSN産経ニュース 
青白い顔の女が腰縄をうたれた姿で法廷に座っていた。東京都立川市で昨年、発達障害と診断された4歳の長男を絞殺したなどとして殺人と殺人未遂の罪に問われた母親(36)の裁判員裁判。東京地裁立川支部は今月17日、母親に懲役5年(求刑懲役7年)を言い渡した。黒髪を肩まで伸ばし、「学生時代から真面目な子だった」(実父の証言)という被告。なぜ修羅の道を突き進んでしまったのか。傍聴席には支援者とおぼしき姿も散見され、夫(37)も情状証人として出廷し、刑の執行猶予を求めた。だが被告の細い目は終始虚ろで、目の前で繰り広げられる光景にさほど関心があるようには見えない。

NY 自閉症への正しい理解を邦画で ‎

NHK 
アメリカのニューヨークで、100人に1人の割合であるとされる自閉症を正しく理解してもらおうと、日米の企業などが協賛して自閉症をテーマにした日本映画の上映会が開かれました。これは、日本の文化を紹介しているニューヨークの団体が、日米の企業などの協賛を得て、20日に開いたもので、200人余りが参加しました。映画は、自閉症の息子を15歳で亡くした脚本家の山下久仁明さんが制作したもので、自閉症の少年が女子学生らと旅に出かけ、意思疎通がうまく取れなかったり、突発的な行動を取ったりしながらも、次第に心を通わせる様子を描いています。

ライナス学園存続ピンチ ネット中傷で生徒減‎ 神奈川

読売新聞 
全国的にも珍しく神奈川県内で唯一、発達障害を抱える子供を専門に受け入れている小中高一貫校「湘南ライナス学園」(小田原市風祭)が存続の危機に直面している。同学園を支援するNPO法人ライナスの会は21日から、鎌倉芸術館(鎌倉市大船)で、チャリティー絵画展「愛をはこぶ人 マッケンジー・ソープの世界展」を開く。作品を展示販売し、障害への理解を求めるとともに、収益の一部を寄付して学園の支援へつなげる。入場無料で23日まで開催

障害者施設で食事に洗剤混入か 愛媛

愛媛新聞 
西条市楠の知的障害者更生施設「道前育成園」で、食品衛生法上使用できないレンジ用洗剤で食器を洗い、入所者の食事に液剤が混入した疑いのあることが20日、分かった。園側が公表しなかったことで、保護者らから不信の声が出ている。 保護者の男性は「入所者の多くは訴えを伝えられない。保護者への相談が絶対に必要」と強調。清水祐一郎園長は「不信を与え申し訳ない」と謝罪した。 同園では1日、利用者が餅をのどに詰まらせ死亡する事故が起きている。

障害者支援に指南役‎ 栃木

読売新聞 
県は新年度、障害者から相談を受ける人材に対し、豊富な実務経験や人脈を生かして助言する「相談支援協働コーディネーター」(仮称)を配置する。支援の現場で起こる複雑な問題構造を見極め、適切にアドバイスしてもらうことで、地域ぐるみでの障害者支援を強化する狙いがある。これを含め、新年度当初予算案に「障害者相談支援体制推進事業費」として約2100万円を計上する。県はコーディネーターを県北・県央・県南ごとに1人ずつ配置することにした。障害者支援の実務経験が豊富で、社会福祉士の資格を持つなど専門性の高い人材に委託。コーディネーターは自らの人脈や情報を活用し、各地域の専門員に対し、行政や医療機関、教育機関、企業と円滑に連携できるよう助言する。

埼玉労働局:特別支援学校生の雇用支援、経営者と「四者面談」 埼玉

毎日新聞 
厚生労働省埼玉労働局(安藤よし子局長)は、特別支援学校の生徒が保護者、教員とともに企業経営者らと面談する「四者面談会」を12、1月に開催。障害者の雇用を考える企業向けの採用セミナーや出前講座も企画した。県内に本社を置く企業の障害者雇用率(11年6月現在)は1・51%で、法定雇用率(1・80%)に届かず、三重県と並んで全国最下位。働く側と雇う側の両面から、障害者の就労を進める狙いだ。四者面談会は2回開かれ、県内の特別支援学校高等部の2年生計約50人が参加した。今月6日に県立特別支援学校羽生ふじ高等学園(羽生市)であった面談会では10校の生徒23人が、保護者、教員とともに、企業経営者らと面談した。

障害者いきいき入選作10点展示‎ 和歌山

読売新聞 
障害者が製作した芸術作品を展示する「かんでんコラボ・アート21」(関西電力主催)入選作の展示会が、和歌山市本町のフォルテワジマで開かれている。会場には、和歌山市内の応募者からの2点を含む入選作品10点を展示。訪れた人たちは、力強い線やはっきりした色遣いでサーバルキャットを描いた絵や、紙の切れ端を花びらのように並べた立体作品などに見入っていた。26日まで。午前11時~午後11時まで(26日は午後3時まで)。無料。

2012年1月21日土曜日

行方不明:門司の40歳女性、7日から 情報提供を呼びかけ 福岡‎

毎日新聞 
門司署は、門司区高田2の丹田芽久美(たんだめぐみ)さん(40)が今月7日から行方不明になっているとして、情報提供を呼びかけている。家族によると、丹田さんは知的障害があり、普段外出する際には家族らが付き添っていた。1人で買い物もできないという。同署と家族によると、丹田さんは身長160センチ程度で中太り、黒色の短髪。7日午前11時ごろ、自宅の台所にいる姿を家族が見かけたのを最後に行方が分からなくなり、同日午後に捜索願が出された。赤のダウンジャケットにグレーのスエットパンツ、えんじ色のマフラー、黒のニット帽を身に付けていたとみられる。

東大とSBモバイル「魔法のじゅうたんプロジェクト」

RBB Today 
東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクモバイル、ソフトバンクグループで教育事業を担うエデュアスは20日、携帯情報端末を活用して障がい児の学習・生活支援を行う事例研究プロジェクト「魔法のじゅうたんプロジェクト」を開始したことを発表した。21日より、協力可能な特別支援学校を募集し、スマートフォンやタブレット端末を一定期間無償で貸し出し、教育現場などで活用された具体的な事例を研究・公開する計画だ。応募可能な学校は日本国内の特別支援学校(障がいの種別、公立・私立は不問)で、2月3日までの募集となる。貸出期間は2012年4月~2013年3月末の1年間。

面接:企業と障害者、就職前提に 地ならし終え本番 大分‎

毎日新聞  
就職を前提にした障害者と企業の面接会と適性検査が佐伯市であり、知的障害のある市内男性2人がスーパー店長と面接した。1人が採用されるという。市地域自立支援協議会と市内の障害者の就業と生活を支援する施設、じゃんぷの主催。支援協の就労支援部会は09年からの懇談で障害者と企業の相互理解を進展。「そろそろ就職に結びつくものを」と面接会に移行した。採用者は実習を経て4月1日に正式採用。商品の陳列や棚卸しなどに携わる。その後、じゃんぷが中心となり障害者と企業の定期的な話し合いを持つ。

カラフルで個性的 絵画や陶芸100点‎ 広島

朝日新聞 
県内の知的障害者らが描いた絵を展示する「広島のアウトサイダーアート展」が、広島市中区袋町の旧日銀広島支店で22日まで開かれている。カラフルで個性的なタッチの絵画や陶芸100点以上が並ぶ。美術の専門教育を受けていない知的障害者らによる自由な発想の作品が、アウトサイダーアートとして注目されている。同市内では11年前から毎年2月に、障害のある人の公募展「アート・ルネッサンス」が開かれている。入場無料。

回収ミス:県特別支援学校の入試で解答用紙未回収 千葉

毎日新聞 
県立市川特別支援学校(市川市原木)は19日、同校を会場にして今月17、18日に行われた県立市川大野高等学園の入学試験で、受験生1人分の解答用紙を監督者が回収せず、誤って問題用紙を回収していたと発表した。この受験生については20日に再試験を行うという。県教委によると、解答用紙の回収ミスによる再試験は過去に例がないという。市川大野高等学園は今春開校する高等部だけの特別支援学校。17日に学力試験が行われ、国語、数学、理科、社会の4教科分を合計50分間で実施。計124人が受験した。

美方郡に特別支援学校を 行政、保護者ら設置へ本腰‎ 兵庫

日本海新聞 
兵庫県の美方郡内への特別支援学校の設置に向け、香美、新温泉の郡内両町や関係者が本腰を入れて動き始めた。近くに学校がないため、県境を超え鳥取市内へ通学する児童・生徒もいる現状の解消は、関係者の長年の念願。「子どもたちが将来にわたって地元で生活していく基盤を整えるためにも地元に学校が必要。地域全体の福祉の向上にもつながる」として、香美町村岡区の旧射添中校舎を活用した開校を県に要望していく考えだ。設置を目指しているのは、知的障害のある小・中・高校生向けの特別支援学校。

特産ショウガでシフォンケーキ 上市・であい工房で登場‎ 富山

富山新聞 
上市町柳町の福祉施設「むつみの里・であい工房」が19日、町特産のショウガを使ったシフォンケーキを開発した。ショウガシロップに続く加工品第2弾で、関係者はブランド化に期待を込めた。ケーキの生地には、食感を生かす一方で辛みを抑えるため、すり下ろさずにスライスしたショウガをはちみつで煮て加えた。であい工房は昨年10月から、農商連携サポーターも交えて試作を重ねながら開発を進めていた。施設は主に知的障害者や発達障害者が利用し、3人の利用者と職員がケーキを手作りする。

2012年1月20日金曜日

自閉症疑いの4歳長男殺害で懲役8年 北海道

MSN産経ニュース 
北海道清水町で長男(4)の首をタオルで絞めて殺害したとして、殺人罪に問われた無職、茂庭(旧姓佐々木)政美被告(32)の裁判員裁判で釧路地裁は19日、懲役8年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。判決などによると、茂庭被告は生活上の悩みから自殺しようと考え、昨年7月14日、清水町の自宅で、道連れに自閉症の疑いがあった長男の首をタオルで絞めて殺害。その後、自分も首をつって自殺しようとした。

ベッド拘束で死亡事故、横浜の知的障害者更生施設 神奈川‎

カナロコ  
横浜市保土ケ谷区の知的障害者更生施設「のばら園」で昨年12月、入所者の男性(33)が「安全帯」でベッドに拘束されて就寝している間に死亡する事故が起きていたことが、18日までに分かった。同園から報告を受けた横浜市障害支援課は、「現時点で施設の対応などに大きな問題があったとは認識していない」とした上で、「今後も調査を継続し、必要があれば指導などを検討していく」としている。同園などによると、男性は昨年12月13日午前5時ごろ、室内で倒れているのを見回りに来た職員に発見された。男性には多動や自傷他害行為が強く現れる「強度行動障害」があり、腹部を安全帯で拘束されていた。発見当時、何らかの理由でベッドが横倒しになり、着衣が頸部(けいぶ)を圧迫するような状態だったという。死因は窒息死だった。

母は本で兄は映画で 自閉症者と家族の物語‎ 福岡

朝日新聞 
福岡市の赤崎久美さん(51)が、自閉症の娘千鶴さん(22)と家族についてつづった「ちづる」を出版した。きっかけは、千鶴さんの兄正和さん(23)が昨年完成させた同名のドキュメンタリー映画。福岡市でも21日から公開される。娘の成長、見守る家族や医師、ケースワーカー、特別支援学校の先生、地域の人々の関わり、苦難の中でも常に前向きな姿をみずみずしい文章で描く。本は、ネットの文章に加筆し、100ページほどを新たに書き下ろした。かつて励まされたように、「この本が後輩お母さんを励まし、社会への理解を広げられたらうれしい」と話す。

佐渡、成年後見制度ピンチ‎ 新潟

朝日新聞 
認知症となった人や知的障害者ら判断能力が十分でない人を保護する「成年後見制度」の需要が高齢者の増加とともに高まっている。だが、人口減少が著しい佐渡では後見人のなり手不足が深刻になっており、関係者は、手を打たないと制度そのものが崩壊しかねない、と訴えている。実際に島内で第三者後見人として活動できる人は約20人に過ぎず、残り20~30件分しか引き受けられる余裕がない。毎年15件以上で後見人が選任されるため2年後には引き受けられなくなる可能性がある。

東日本大震災:福島第1原発事故 避難の知的障害者ら154人、鴨川から9カ月ぶり帰郷

毎日新聞 
昨年3月の東京電力福島第1原発の事故後、鴨川市の県立青年の家に集団避難していた福島県内6施設の知的障害者280人のうち東洋学園、東洋育成園の131人が18日、職員23人とともに約9カ月ぶりにふるさとの福島県に戻った。昨年11月に第1陣が帰郷しており、鴨川にとどまる「あぶくま更生園」の入所者36人と職員も来月11日、福島に戻ることが決まっている。

会いたい・聞かせて:市民グループ「もあっと企画」赤坂誠代表 栃木‎

毎日新聞 
足利市内のレストランなどに知的障害者の絵画を飾り、一般市民とつながる機会をと、市民グループ「もあっと企画」が取り組んでいる。飲食店の美術品はおもてなしに欠かせない。「アートを通じた力で街を元気にしたい」との意味もある。グループ代表の社会福祉士、赤坂誠さん(36)に活動への思いを聞いた。

障害者と芸術で絆 HAPPY SPOT 26日開幕‎ 奈良

奈良新聞 
「障害のある人とない人とのつながり」をテーマに展開する芸術祭「HAPPY SPOT NARA」が奈良市内で26日、開幕。作品展や音楽、ダンス、演劇など多彩な企画で「心豊かな新しい社会」を発信する。同芸術祭は、県が本年度初めて取り組んだ「障害者アート創出事業」の一環で、運営は福祉関係者やアートディレクターらでつくる実行委員会。事務局の岡部太郎さん(たんぽぽの家)は「出会うことのなかった人たちがアートというキーワードで出会い、新たな関係性をつくっていく楽しさを多くの人に知ってほしい」と話す。

ゆめいくワークサポート事業が軌道に‎ 島根

山陰中央新報 
山陰合同銀行と島根県、県社会福祉協議会が連携し、知的障害者による絵画のデザインを企業に活用してもらい、その使用料を障害者の自立支援に向けた交付金に充てる「ゆめいくワークサポート事業」が、軌道に乗りつつある。契約企業は現在、計8社に増加。2012年度は交付金の額、配分先ともに、11年度から拡大する見通しだ。県社協の担当者は「事業に広がりがでてきた。交付の希望団体には、障害者の工賃アップに向けた仕事の開発など、いろいろなアイデアを寄せてほしい」と話している。

郡山にアンテナショップ 県授産事業振興会‎ 福島

福島放送 
県授産事業振興会は18日、アンテナショップ「福祉の店郡山」ウインターシリーズを郡山市のイトーヨーカドー郡山店4階特設会場に設けた。県内22施設から3600品を超える商品を並べ、販売している。障害者施設の利用者が製作した商品を販売し、利用者の工賃の向上と社会参加促進を図る。年2回行っている。2月6日までで、午前10時から午後6時まで。

2012年1月19日木曜日

宇工高跡の特別支援学校、2016年4月開校へ 併設の一条中も同年度中に‎ 栃木

下野新聞
宇都宮市京町の宇都宮工業高跡地に整備予定の本県初の高等特別支援学校について、県教委が2016年4月に開校する方針を 決めたことが17日、分かった。一方、宇都宮市は同跡地に移転予定の市立一条中について県教委との協議が整ったとして、16年度中の移転整備を目指すことを同日明らかにした。全国でも珍しい中学校と特別支援学校の併設に向けた準備が今後、本格化する。

児童生徒増の県立光明支援学校 長命ヶ丘小に分教室‎ 宮城

河北新報 
仙台市は17日、児童生徒の増加で教室不足が深刻化している県立光明支援学校(泉区)の分教室として、近くにある長命ケ丘小(同)の6教室を提供すると発表した。2012年度にバリアフリートイレなどに改修した後、13年度の1年間に限り分教室を設置する。分教室は知的障害の児童が通う小学部の2学年分、30人程度が利用。6教室のうち一つは職員室となる。県教委の協力要請を受け、市教委が受け入れ校を選定していた。

研究の現場から:エイブルアートで障害者に力を 愛媛

毎日新聞 
障害者が制作した作品をアートとして評価する「エイブルアート」を支援している愛媛大教育学部の杉林英彦講師=芸術学。「普及のためには才能ある障害者の芸術家を発掘し、作品を目利きする人材の育成が必要」と力を込める。障害者の作品が、チャリティーとして人々に購入されるのでなく、作品として評価されることが必要という。昨年11月に松山市に開設されたアートスペース「ワン・バー・ワン」のイベントでは、美術教育の訓練を受けた愛媛大生と障害者との段ボールを使ったアート作品の共同製作のワークショップを開催。学生と障害者が芸術を接点に自然につながることを目指した。

ほっとするニュース:障害者と芸術家コラボ‎ 茨城

毎日新聞 
福祉施設に入所する障害者らが、茨城県内外のアーティストとともに完成させたアート作品が展示されている「元気なアートコラボラボ2012」が17日、県つくば美術館(つくば市吾妻)で始まった。22日まで。アートディレクターを務める桜川市在住の出町光識さんは「障害者の皆さんの豊かな才能に刺激を受けた」と話す。障害者約50人と一緒に陶芸作品「大好きなもの」を制作した陶芸家の岩澤美帆さんは「(障害者の)皆さんは気持ちが温かく、思いやりがある。感性を大切に生きているから、いい作品が生まれると感じた」と話していた。

三原神明市でだるまパン販売‎ 広島

中国新聞 
発達障害の子どもを支援する三原市のNPO法人「ちゃんくす」が、特産のだるまをかたどったパンを試作している。2月10~12日に市中心部であるだるま市「三原神明市」で販売する。パン作りは西上忠臣代表が「来場者に名物をPRしたい」と発案。今月11日は、法人の交流拠点に通う若者2人と法人のスタッフ3人が、同市皆実のパン店で経営者の中野邦子さんから作り方を教わった。

2012年1月18日水曜日

「信頼の母に殺害された長男哀れ」 発達障害の長男殺害の母に懲役5年判決‎

MSN産経ニュース 
昨年1月、東京都内の自宅で長男の首を絞めて殺害し、長女(6)を殺害しようとしたとして、殺人と殺人未遂の罪に問われた母親の裁判員裁判の判決公判が17日、東京地裁立川支部であり、毛利晴光裁判長は「犯行は執拗(しつよう)で残虐だ」として懲役5年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。判決理由で毛利裁判長は「それなりに同情の余地がなくはないが、夫や親族などが近くにいて追い詰められた状況とまではいえない」とした上で、「信頼していた母親に殺害された長男は哀れで、命を軽視するにもほどがある」と述べた。

障害児の就学相談が急増‎ 栃木

下野新聞 
市教育センターが実施する特別支援教育の就学相談件数が急増している。本年度の利用者は12月末現在で、昨年度比51人増の404人。相談回数は延べ2564回と、昨年度より354回増えている。同センターは相談員を増やすなどして対応しているが、相談を急ぐ保護者からの相談を十分に受けられない状況が起きている。同センターは、相談件数の増加要因として、市子ども発達センターで乳幼児期の相談支援体制が整備され障害が早期発見されるようになったことや、「子どものニーズに応じた教育を大切にする意識が保護者に浸透してきたのではないか」と分析する。

美のエネルギー 障害者とコラボ‎ 徳島

朝日新聞 
施設に入所する知的障害者と地域住民が共同で制作した絵を展示する「にし阿波コラボアート展」(県西部総合県民局モデル事業)が20日から、美馬市脇町のうだつの町並みの藍蔵で催される。制作するのは東みよし町西庄の知的障害者施設「博愛ヴィレッジ」の入所者10人や町立三加茂中学校の美術部員、呼びかけ人の美馬市の美術グループ「Nowhere Nobody」代表の林祥代さん。2月13日まで。

特別支援学校の子どもたちの作品展示 栃木

下野新聞 
宇都宮市内の特別支援学校に通う子どもたちが制作した作品を展示する「第42回伸びゆく子どもたちの作品展」が17日、陽東6丁目のショッピングモール「ベルモール」カリヨンプラザで始まった。会場には、県盲学校や県ろう学校、県のざわ特別支援学校など7校の幼児、児童生徒がそれぞれの特性を生かして制作した工作や絵画、書、溶接した花台など約220点が並ぶ。20日まで。時間は午前10時から午後7時(20日は同3時)まで。無料。

豊かな想像力 障害者作品展‎ 広島

中国新聞 
障害者の芸術作品を紹介する「尾道さつき会どんぐり工房作品展」が31日まで、尾道市防地町の市人権文化センターで開かれている。無料。計17点が並ぶ。縦約90センチ、横約180センチのアクリル画は、夏の夜空を描き、星や月は緑、黄、青などに塗った貝殻を貼り付けて表現した。水彩画やさをり織りなどもある。土・日曜日休館。

2012年1月17日火曜日

「2011年の7大研究」に韓国チーム=米誌‎

朝鮮日報
「韓国で行われた研究が国際的な学術成果として認められたことはうれしい。だが何よりもわれわれの研究が、自閉症をはじめ発達障害で苦しむ子どもや家族の助けになればと思う」。米国エール大学小児精神科のキム・ヨンシン教授(延世大学兼任)の研究チームと、韓国ルドルフオリニ社会性発達研究所(所長・コ・ユンジュ)が共同で実施した「韓国での自閉症スペクトラム障害の類型別研究」が、科学雑誌『ネイチャー』の「2011年の7大研究」に選ばれた。選定の理由について、ネイチャー誌は「(これまで1%程度と考えられてきた)自閉症スペクトラムが、実は驚くほど多いことを示す証拠を提示した」「特殊学校だけでなく、一般の学校に通う子どもを調査しくまなく探し出したのは驚くべきこと」と評した。

高次脳機能障害学ぶリハビリなど専門家が講演‎ 鹿児島

読売新聞  
交通事故などの後遺症で記憶力や集中力に障害が出る「高次脳機能障害」の患者支援について学ぶ研修会が15日、鹿児島市のハートピアかごしまで開かれた。患者の相談を受けるケアマネジャーや保健師、医師ら約180人が参加。専門家の講演を聞き、患者への対応を学んだ。橋本医長は「リハビリは順序立てて取り組むことが大切」として、最初に患者の疲労感を取り除くためのストレッチを実演。「患者に対して『なまけている』と言わない。押しつけの指導ではなく、患者ができることを提案して、きっかけを与えることが大切だ」と話した。

千波湖、偕楽園で10キロマラソン開催へ 茨城

MSN産経ニュース 
水戸商工会議所青年部は、水戸市の千波湖や偕楽園を会場とする全長10キロコースの第1回「みとマラソン」を3月25日に開催する。「知的障害者も参加できる健康増進と地域活性化の大会ができないか」(同部)と企画。東日本大震災からの復興の願いも込めた。参加費3100円。

2012年1月16日月曜日

村木・内閣府政策統括官:障害者の雇用を 千葉で講演

毎日新聞 
さまざまな理由で働きづらい状態にある人を迎え入れ、共に働くことを目指す「ユニバーサル就労ネットワークちば」が14日、千葉市内で設立された。村木厚子・内閣府政策統括官(共生社会政策担当)が「障害のある人もない人も地域ではたらくということ」と題し、同市内のホールで講演した。村木氏は、民間企業の障害者の雇用率は、法定雇用率(1・8%)には及ばないものの、雇用者数(11年6月現在)は8年連続で過去最高と報告した。一方で、重度の知的障害者や精神障害者の雇用が進みにくく、発達障害など、障害特性に応じた雇用の研究が新たに必要になってきているとした。

障害者支援、再び前へ グループホーム開所‎ 岩手

岩手日報 
障害者の自立支援に取り組む大船渡市のNPO法人さんりく・こすもす(里見節子理事長)は13日、同市立根町にグループホーム「いちばん星」を開所した。津波で被災した同市大船渡町のグループホームに代わる施設。移り住む利用者や職員は復興へ願いを込め、完成を祝った。入居者の一人、女性(65)は「前のホームが流され、どうなるかと思っていたが、たくさんの方の支援に感謝したい。みんなで仲良く暮らしたい」と喜んだ。

東日本大震災:「木工で卒業記念作ろう」 相模原の障害者ら 神奈川

毎日新聞 
相模原市中央区相生の障害者地域作業所「ウディーショップきこり」のメンバーが、宮城県石巻市立釜小学校の6年生に「卒業記念の木工品を」と31日と2月1日の両日、同小を訪れ木工教室を開く。東日本大震災で被災した児童と交流し、「ハンディ、逆境を乗り越え、共に生きる希望のともしびをかざそう」と企画した。卒業記念品のテーマは「動物の仲間」。小黒さんが31日、6年生3クラスで各100分間の授業を受け持ち、糸ノコの実技や動物デザインについて説明する。2月1日は小黒さんの指導と青山さん、原さんの実演を見ながら、児童が小黒さんのデザイン画などを参考に思い思いの動物の組み木作りに取り組む。

今週の本棚・新刊:『障害者の福祉的就労の現状と展望』

毎日新聞 
公的、私的な支援を得て授産施設などで働く「福祉的就労」には、20万人を上回る障害者が従事している。だが、月額平均賃金は「福祉工場」などを除き、1万2000円前後。一般就労への移行は年間約3400人(08年)に過ぎず、国の目標9000人には及ばない。背景に労働・福祉の政策連携不足があると、本書は指摘する。障害の重い人でも働く能力が低いとは限らない。働く障害者に労働法の適用拡大を慎重に進めつつ、就労能力を評価する仕組みを整え、所得保障に連動する制度の構築を主張している。

【書評】『日本語は映像的である』 熊谷高幸著‎

MSN産経ニュース 
著者は自閉症者のコミュニケーション障害に取り組んできた障害児心理学の専門家で、国語学や言語学の研究者ではないが、発達心理学の視点に基づく本書の日本語論は斬新な構想が刺激的である。日本語の構造は人と人が相並んで目の前の映像を見つめる「共同注視」の形を基本にしている、と著者は言う。話し手と聞き手、そして二人が共有する映像。この三項の関係を基底にして、本書は日本語の特質を考察する。

にいがた人模様:NPO法人「アビリティ燕」理事長・近藤麻理子さん 新潟

毎日新聞 
燕市で知的障害者の小規模作業所とグループホームを運営している。10年前に76歳で亡くなった父長岡与四郎さんの跡を継いだ。それまで、父の手伝いをたまにするぐらいで、障害者福祉についての知識も経験もほとんどなかった。だが、父と母がほぼ2人で運営していたNPOは、今ではスタッフ13人と通所を含め入所者31人でにぎわう。昨年末には老朽化が進んだ作業所を、同市桜町に移転した。信用金庫の建物を改修した新しい作業所は広くて明るい。「移転は悲願だった。父と10年越しの約束を果たしたような気がします」とほほ笑む。

知的障害者が熱演 第九に合わせ無言劇「不戦賛歌」‎ 東京

東京新聞 
豊島区南長崎六の通所授産施設「みつばちブンブン」に通う知的障害者たちが十四日、区内の劇場でベートーベンの交響曲第九番全四楽章に合わせたオリジナルの無言劇「不戦賛歌」を上演した。心身のこわばりを解く目的で取り入れたイメージトレーニングが発展して始まった公演活動は評判を呼び、この日も満員の約三百人の観客から大きな拍手を受けた。極めてストレートな反戦の表現に、二十二歳から六十五歳までの年齢も症状もさまざまな障害者たちの存在感が、重みを与える。怒り、喜ぶ表情や、重い足取りが真に迫る。

得意分野見つけて、障害児支援者対象に学習会 神奈川

カナロコ 
障害のある子どもたちの支援者を対象にした合同学習会「仕事にチャレンジ!」が14日、横須賀市本町の市立総合福祉会館で開かれた。保護者や教育、福祉関係者ら約160人が参加。障害者を雇用する企業や市内の特別支援学級教員らによるパネルディスカッション、グループ協議などを通じ、効果的な支援の在り方について学んだ。就労に関する知識や必要な支援法を学ぶことで障害のある子どもたちの自立につなげようと市教育委員会が毎年開催し、11回目。

2012年1月15日日曜日

楽器指導へNPO 奈良

朝日新聞  
ダウン症など知的障害がある人たちが、楽器演奏を通じて心身ともに生き生きとした生活を送ることを目指すNPO(非営利組織)法人が、奈良市に設立された。演奏で指先などの運動能力が上がったり、周囲とのコミュニケーション力が高まったりする効果が期待できるという。奈良市富雄北1丁目のNPO法人「アゴラ音楽クラブ」は、ピアノ教師の水野恵理子さんが理事長を務め、10~30代のダウン症、自閉症の人たち約15人が参加。太鼓やマリンバなどの練習に毎週集まり、地域の催しなどで演奏を披露している。

27施設の授産製品PR 堺でチャリティーバザール  大阪

MSN産経ニュース 
府内の障害者作業所などで利用者らが製作した物品を展示販売する「第29回ふれあいの街・チャリティーバザール」(府社会福祉協議会主催、産経新聞厚生文化事業団など後援)が、堺市堺区の高島屋堺店8階特設会場で開かれている。障害者作業所などで作られている授産製品の販売とPRを行うことで授産活動の活性化や障害者たちの自立支援を図ろうと、毎年同店で行っている。17日まで。午前10時~午後6時半(最終日は午後3時まで)。入場無料。

サポートセンターわかちあい:障害者の生活支援と訓練、一般就労先開拓へ 熊本

毎日新聞 
玉名市の福祉NPO法人・地域たすけあいの会(本郷秀和代表理事)は、障害者の生活支援と就労訓練を行う事業所「サポートセンターわかちあい」を開いた。農業と福祉の分野で専門的な訓練の場を提供し、一般就労先の開拓に力を注ぐ。同市立願寺の元和洋裁学校の校舎(木造平屋約130平方メートル)を事業所に整備した。障害者が施設園芸など地元の農作業を受託できるように、施設内外の農地を活用しながら技術収得を指導。ホームヘルパーや介護福祉士の資格取得も支援する。

2012年1月14日土曜日

発達障害将来を悲観 長男殺害初公判‎ 東京

読売新聞 
昨年1月、自宅で発達障害のある長男(当時4歳)を殺害し、長女(同6歳)も首を絞めて殺そうとしたとして、殺人と殺人未遂の罪に問われた清瀬市、無職の女性被告(36)の裁判員裁判の初公判が11日、地裁立川支部(毛利晴光裁判長)であり、被告は、「間違いありません」と起訴事実を認めた。冒頭陳述で、検察側はまず犯行の約1年前に、長男に軽度知的障害と広汎性発達障害があると知ってから、その将来を悲観して思い悩むようになった経緯を明らかにした。また、犯行後、被告と被告の夫、双方の両親で話し合い、被告の夫が翌日事故死を装って110番通報することを決め、実行したことも明かした。

茅ケ崎でラテン音楽祭を初開催、福島から移住の打楽器奏者 神奈川‎

カナロコ 
東日本大震災を機に福島県から実家がある茅ケ崎市香川に移住したラテン・パーカッション講師、加藤ちゃぼ(本名・幸司)さんが、同市内を中心に活動を続けている。昨年11月末、過去6年にわたり、いわき市で開催してきた「明日へのラテンな音楽祭」を茅ケ崎で初開催。障害者施設を中心に、ラテン音楽の楽しさを伝える。現在は神奈川県内で計4カ所の施設のほか、茅ケ崎市内の中学校やカルチャーセンターで教えている。活動の軸足は移したが、福島県内に生徒がおり、茅ケ崎と自宅があるいわき市を往復する生活を続ける。

2012年1月13日金曜日

NPO飛龍元年:COM 障害者と共に生きる 奈良 ‎

毎日新聞 
障害のある人が地域社会の中で人とつながり、共に働き、生きていく--。自閉症の三男(18)の母親である吉澤佳子理事長(49)が1年前、NPO法人「COM」(奈良市)設立にあたり掲げた目標だ。冒頭の集まり「Let’sこむ」は、そうした場所と機会を作る事業の一つで昨年9月に始まった。「障害があると分かった瞬間から死ぬまで、その人の生活や成長を『継続した支援』で後押ししたい」。保護者が座談会形式で情報交換できる「ほっとCOM」などの事業を順次始める段階で、今年は組織として大きな一歩を踏み出す年となる。

児童と交流する韓国の姉妹校から訪れた教諭ら  大分

大分合同新聞 
大分市の大分大学教育福祉科学部付属特別支援学校(古賀精治校長、48人)に10日、自閉症の子どもが通う韓国ソウルの私立校「ミラル学校」(ヤン・ムンボン校長、198人)の教員ら8人が訪れ、交流した。両校は2005年に姉妹校の提携を結び、教員や児童、生徒らが訪問するなど交流を重ねている。特別支援学校間の姉妹校提携は珍しく、付属特別支援学校は児童、生徒の半数を占める自閉症の子どもの支援に役立てているという。始業式を見学した韓国の教員らは、写真を撮ったり、式の進め方について熱心に質問。給食も味わった。

天神で障害者アーティストの合同展 雑貨の販売も 福岡

天神経済新聞 
イムズ(福岡市中央区天神1)で現在、障害者アーティストの作品を集めた企画展が開催されている。福岡を拠点に活動している障害者施設のアート作品を集めた「ときめきアート展」と、毎年行われている絵画コンクール「キラキラっとアート展」の優秀作品を紹介する合同展。地下2階と8階・三菱地所アルティアム(1月13日~)の2会場で開催する。13日からは地下1階エスカレーター横で、出展する施設のアーティストが手掛けたアートや雑貨の販売も行う。開催時間は10時~20時。入場無料。1月15日まで。

2012年1月12日木曜日

佐賀県警警察官、二審も無罪 暴行陵虐致傷罪で付審判 福岡

時事通信 
佐賀市で2007年、警察官らに取り押さえられた知的障害のある男性の死亡をめぐり、直前に暴行し負傷させたとして起訴に相当する付審判決定を受け、特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われた佐賀県警巡査長松雪大地被告(31)の控訴審判決が10日、福岡高裁であった。川口宰護裁判長は無罪(求刑懲役1年)を言い渡した一審佐賀地裁判決を支持し、検察官役の指定弁護士側の控訴を棄却した。

発達障害児ら殺傷の母、匿名で公判進む  東京

読売新聞 
発達障害のある長男(当時4歳)を殺害し、長女(同6歳)も首を絞めて殺そうとしたとして、殺人と殺人未遂の罪に問われた東京都清瀬市、無職女性被告(36)の裁判員裁判の初公判が11日、東京地裁立川支部(毛利晴光裁判長)であった。毛利裁判長が「(殺人未遂の)被害者である長女の関係で、(被告名が)秘匿になっていますので留意して下さい」と発言。被告人を特定する際には本人に名乗らせず、実名や住所が記された追起訴状を検察官が被告に示して目視で確認させた。起訴状の朗読や冒頭陳述でも被告名は伏せられた。

奥進システム、福祉施設向け支援システムの無料モニターを募集‎

ASCII.jp 
インターネットを使ったシステム開発を行う有限会社奥進システム(大阪府大阪市)は施設利用者の支援に必要な情報を職員間で共有するシステム「うぇるサポ」の提供を開始し、3か月間無料でモニターとなる施設の募集を1月5日より行っている。同社は2011年3月に自閉症・発達障がいの支援に必要な情報をインターネット上で記録し、支援者が共有できるシステム「うぇぶサポ」の提供を開始。同サービスに、障がい者の支援方法の共有や、様子の記録を行えるといった福祉施設向けの機能を追加したサービスが「うぇるサポ」だ。

2012年1月11日水曜日

増える大人の発達障害 仕事に支障、ひきこもりも‎

MSN産経ニュース 
注意欠陥多動性障害(ADHD)やアスペルガー症候群(AS)などの発達障害に苦しむ大人が増えている。障害のために仕事に支障をきたし、ひきこもってしまう人も少なくない。発達障害者支援法の成立から7年。行政の取り組みは遅れがちだが、障害を持つ人たちが自助努力で立ち向かう動きも出てきた。

障害者就労問題に一石 大橋製作所損害賠償訴訟‎ 奈良

奈良新聞 
広陵町古寺の家具製造販売会社「大橋製作所」(破産)で、知的障害を持つ従業員の障害者年金約1100万円が元社長らに横領された事件で、元従業員10人が精神的に被害を受けたとして、元社長や元監査役のほか、同社に指導・監督しなかったとして国や県、広陵町などを相手取り、1人当たり2100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で奈良地裁(一谷好文裁判長)は昨年末、元社長らに請求通り計約2億1200万円の支払いを命じた。また、行政側とは再発防止に努めるとする内容の和解が成立した。

後見の司法書士が無断投資 障害者の1億3千万円 沖縄‎

MSN産経ニュース 
沖縄県司法書士会の元会長が、知的障害者らの財産を管理する成年後見制度で預かった現金など約1億3千万円を無断で投資していたことが10日、同会などへの取材で分かった。県警が業務上横領の疑いで捜査している。同会によると元会長は2009年から11年7月ごろまでの間、成年後見人として県内の知的障害者や高齢者計4人から預かった財産を無断で投資した。同会の関連団体から昨年9月に通報があり、発覚した。

2012年1月10日火曜日

生徒自立へ地元企業、みなと学園支援 小松島市に4月開校  徳島

徳島新聞 
4月に開校する徳島県立みなと高等学園(小松島市中田町)を支えようと、周辺地域の事業所で協力の輪が広がっている。発達障害のある高校段階の生徒の社会的・職業的自立に向けた専門教育を行う全国初の特別支援学校。「生徒の成長に一役買いたい」「新しい学校を地域で盛り上げたい」。地元の小松島市をはじめ、徳島市や阿南市などの計68社が就業体験の受け入れに名乗りを上げ、生徒の自立を後押しする体制が整ってきた。みなと学園の定員は1学年32人。卒業後の就職を目標に、生徒一人一人の個性に応じた指導計画を立てる。1年時から2週間以上の就業体験を年間2回以上課すのが最大の特徴だ。

成年後見での選挙権回復を 「政治参加」 京都など4地裁提訴 ‎

京都新聞 
成年後見制度の適用を受けたために選挙権を失った知的障害者たちが政治参加の権利回復を求め、各地で声を上げている。後見を受けると民法上は判断能力を欠いているとみなされ、現行の公職選挙法は選挙権を認めていない。この規定を憲法違反として、京都や東京など4地裁で選挙権の確認を求める訴訟が相次いでいる。男性の原告代理人を務める民谷渉弁護士(28)は「成年後見はあくまで財産管理能力に主眼を置いた制度だ。(後見の適用を決める)家裁は選挙権を行使するために必要な判断能力の有無は審査していない」と主張する。

2012年1月9日月曜日

経験浅く1人体制過半数 県内の障害者相談支援専門員  栃木

下野新聞 
市町の委託で障害者の相談支援に当たっている県内の「相談支援専門員」の経験年数は平均で3年足らずと短いことが8日までに、県が昨年初めて実施した調査で分かった。窓口となる相談支援機関は、過半数が専門員1人体制だった。県は「専門性が十分確保されないまま、一人で問題を抱え込んでしまう傾向にある」と分析。2012年度から、専門員への助言や関係機関との連携を行う専門のコーディネーターを県内6地域に配置する方向で検討に入った。専門員になるには、障害者福祉分野での実務経験があるか専門の研修を受けることが条件だが、定着率は低く、1人体制で誰にも相談できずに負担が重くなるといった実態が浮き彫りになった。

発達障害者への支援考える 広島

中国新聞
発達障害がある人への理解を深め、支援策を考える講演会が8日、広島市東区の区民文化センターであった。市などの主催。保護者や教育関係者たち約500人が聞いた。講師は国立病院機構肥前精神医療センター(佐賀県)非常勤研究員の服巻智子さん。発達障害の特性を「先天的に脳の働き方が違う」などと解説した。その上で「適切な教育によって脳内の発達が変わってくる可能性は高い」と強調。早期発見の重要性を説いた。

2012年1月8日日曜日

成人の日を前に

新成人5人 松戸の施設で「祝う会」‎ 千葉
MSN産経ニュース
「成人の日」を前に6日、体の不自由な人が通う千葉県松戸市五香の授産施設「いぶきの広場」で「新成人を祝う会」が開かれ、井上祐太さんら5人が仲間や職員から祝福を受けた。

知的障害者の新成人祝う 鹿児島で50人‎ 鹿児島
読売新聞
成人の日(9日)を前に、県知的障害者福祉協会(中村邦彦会長)は7日、知的障害のある新成人を祝う会を鹿児島市民文化ホールで開いた。今年で29回目。県内の福祉施設や作業所を利用している約50人が着物やスーツ姿で家族らと出席し、晴れやかな表情を見せた。

未来へ羽ばたいて コロニーで4人成人式‎ 愛知
中日新聞
県心身障害者コロニー(春日井市神屋町)で6日、成人式があり、利用者の男女4人が家族や施設関係者とともに門出を祝った。コロニー内の知的障害児施設「はるひ台学園」で生活する2人と、全寮制の春日台職業訓練校で紙器製造や縫製の技術を学ぶ2人。

障害者のための成人式‎ 富山
北日本放送
成人の日を前に7日、富山市で障害者のための成人式が行われ、家族らとともに新成人の門出を祝いました。 この成人式は、1981年の国際障害者年に県障害者団体連絡協議会が県内の障害者のための成人式を全国で初めて行ったのが始まりで、今年で32回目です。

「障害は本人ではなく社会の方にある」ー 障害者・児の支援にビジネスとして取り組む「ウイングル」

greenz.jp 
あなたの職場では、精神障害者や身体障害者の方と一緒に仕事をしていますか? 日本国内にいる障害者は約1,400万人。しかし、そのうち働いている人たちは2割未満で、法定障害者雇用率の未達成企業の割合も、53.0%と高い数字を示しています。障害者の就職は、とても厳しい状況にあるのです。この問題を根本から見直し、ビジネスとして課題解決に取り組んでいるのが、株式会社ウイングルです。彼らのミッションは「障害者が社会に参加できるシステムを創る」こと。障害者の就労支援をメインの事業領域とし、2005年の設立以来、これまでの業界の常識では考えられないほどの就職実績を残しています。

話題:独自の筆致 ユニークなメッセージ 津波さんの「書」人気 沖縄‎

毎日新聞 
「このドアをあける人は笑顔で入って来て下さい」。障がい者支援施設れいめいの里(呉屋健次施設長)を利用している知的障がい者、津波英正(ひでまさ)さんが、ユニークなメッセージを独特な筆致で書きつづった書が人気を集めている。津波さんは1995年に入所し2006年から書を始めた。習字から始め次第にメッセージも考えるようになった。「おきなわの心には大自然の夢がある」など、津波さんの作品は両親への愛情や沖縄の自然への思いを書いた作品が多い。「自分の目で青い海と満月を見る そうして自分は母の夢となります」など、家族への愛情が自然への思いと結びついた作品もある。

障害者製作 装飾品購入で特典 福祉・アート商店タッグ‎ 富山

中日新聞 
高岡市内の福祉施設とクラフト作家、中心市街地の商店の三者が連携して催す手作り雑貨マーケット「ホーウルウルの森」が十四、十五の両日、ウイング・ウイング高岡(末広町)で開かれる。障害者が作ったブレスレットを購入すると、商店街の協賛店で割引などを受けられる仕組みで、福祉、アート、にぎわいづくりを融合させた初めての試み。主催者はイベントを手伝ってくれるボランティアも募っている。マーケットの名前「ホーウルウル」は「集まる」「会う」という意味のハワイの言葉で、日本語の「売る」や、感動の涙でうるうるするといった意味も込めている。

障害者施設製作の干支の置物が人気 島根

MSN産経ニュース 
今年の干支・辰の組木置物を、障害者支援施設「ふたば」(島根県出雲市神西沖町)が製作し、人気を呼んでいる。組木の辰は、縦10センチ、横9センチ、厚さ2・5センチ。木工班スタッフの高見善幸さんが、タツノオトシゴを背中合わせにデザイン。利用者5人と洋材を使い、薄いベニヤ板で型をとって糸ノコで切り離し、目はドリルで開け、透明な塗装をかけて仕上げている。1組1500円(税込み)。

2012年1月7日土曜日

障害児の幸せ応援 愛南の医師、夢の児童デイ開設へ‎ 愛知

愛媛新聞 
愛南町御荘平城の小児科医岡沢朋子さんが4月、家族の後押しを受け、町内に児童デイサービス施設を開設する。これまで町内になかった小学生から20歳までを対象にした施設で、小児科医となって四半世紀抱き続けた夢がようやく実現する。 児童デイは発達に心配のある子どもや、障害がある子どもを対象に通所療育を行う施設。町内には小学生までの施設しかなく、小学校卒業後は放課後や夏休みなどに行く場所がなかった。

出版:障害者との交流や共生の模索つづる 広島

毎日新聞 
知的障害者の共同ホームなどを運営する社会福祉法人「ひとは福祉会」(安芸高田市向原町)の理事長、寺尾文尚さんが、自身の体験を基に障害がある人たちとのふれあいを描いた「ゆたらかに~仲間と共働でつくる人間学~」(三学出版、四六判159ページ、定価1575円)を出版した。「知的障害者の感性や人間性を少しでも知ってもらえれば」と話している。寺尾さんは大学卒業後の70年、長野県松本市にある知的障害者通園施設に就職。85年、同福祉会の前身「ひとは作業所」を現在地に開設した。現在は、施設利用者が手作りし、地元産古代米を使ったオリジナルのアイスクリーム「縄文あいす」の販売などを通じて、地域社会との共生空間づくりに励む。知的障害者の人権擁護も強く訴えている。

当事者が語る自閉症のナゾ‎ 神奈川

タウンニュース 
自閉症のナゾを当事者の立場で語る講演会が2月19日(日)、県立岩戸養護学校で行われる。主催は県立岩戸養護学校支援連携グループ。幼い頃から周囲との違和感を持ちながら、30代になってアスペルガー症候群と診断された作家で翻訳家のニキ・リンコさんを迎える。時間は午後1時半〜3時まで。参加費は500円。

2012年1月6日金曜日

[発達障害の生きにくさ]読み書き困難で自己否定‎

読売新聞  
何かハンデを持っていると、自信を失ったり、周囲との折り合いがつかなかったりして、さらに生きにくさを抱えることがある。こうした悪循環は、ちょっとした周囲の理解や工夫で、防止・軽減できることもあるという。)新潟県湯沢町出身の南雲明彦さんは、小学生の時から字を読むことが苦手だった。眼鏡をかけてもゆがんで見える。授業内容は努力で覚えたが、人前で読み書きをする時にはいつも緊張した。これが「読字障害」とは、20歳過ぎまで分からなかった。

横浜ゴム 障がい者雇用促進 神奈川にヨコハマピアサポートを設立‎ 神奈川

ゴムタイムスWEB  
横浜ゴムは5日、2011年12月9日に障がい者雇用のための特例子会社認定を目指し、ヨコハマピアサポート(株)を設立したと発表した。新会社は2012年1月から知的障がい者を中心に採用活動を進め、4月から障がい者15名で平塚製造所(神奈川県平塚市)内において事業をスタートさせる計画。新会社の本社は東京都の港区新橋、資本金は1000万円で同社が100%出資している。新会社は製造所内の清掃、植栽などの緑化業務、郵送物配送などを行う。また従業員向けケータリングサービスとして、コーヒーや平塚市の障がい者地域活動センターで作られたパンの販売も計画している。将来的に全国の同社工場でのマッサージサービス、タイヤ販売促進ツールの配送、グループ会社全体での名刺作成などを計画しており、障がい者数も30名程度まで増員していく考えという。

技術学び米粉パン発売へ 岡山‎

山陽新聞 
障害者が一流シェフから菓子作りを教わる全国規模のプロジェクトを修了した倉敷市中島の藤株和正さんが、伝授された技術を生かして2種類の米粉パンを開発した。シラスを混ぜ込んだ「しらすロール」、チーズの香ばしさが特徴の「プティフロマージュ」を考案。いずれのパンも昨年末、同プロジェクトの成果発表会で最優秀賞を受賞。受賞を記念し、スワンベーカリー倉敷店は商品化を決定。今月中旬をめどに、毎週水、金曜限定で販売を開始する。2種類とも価格は未定。米粉パンだが、小麦粉も一部用いている。

丹波市役所に授産品販売所 障害者の自立支援‎ 兵庫

神戸新聞 
障害者の自立や就労を支援するため、兵庫県丹波市社会福祉協議会は5日、丹波市春日町黒井の丹波市役所春日庁舎多目的スペースに、障害者が作った授産品の販売所を開設する。5月には喫茶コーナーも設け、障害者が接客などの仕事を体験する場として活用する。営業は火曜~木曜の午前9時~午後4時。専門員による障害者やその家族対象の無料相談コーナー(木曜日)も置く。5月に開設する喫茶コーナーは、販売所と同様、就労体験の場として活用する。さらに、障害者の工賃アップを目指し、封筒に資料を入れて封をしたり、仕分けたりする市発注の軽作業を請け負う作業所も設ける。

絆、筆に込めて 養護学校の書道展‎ 福井

朝日新聞 
県立嶺北養護学校の在校生や卒業生による古代文字の書道作品展が4日、県庁1階のホールで始まった。6日まで。作品は計61点。「友」「絆」といった古代文字や、77センチ×55センチのジャンボかるた、国際高校生選抜書展の入選作品などが展示されている。同校の渡辺陽子教諭は「子供たちは古代文字で、生き生きと自分たちの思いを表現しています。見る人にそれを感じ取ってもらいたい」と話している。展示は午前8時~午後7時(最終日は午後4時まで)

2012年1月5日木曜日

夢チャレンジド物語:/下 生の芸術をNYで今夏個展 兵庫‎

毎日新聞 
てるちゃんは藤山晃代(てるよ)さん。ダウン症の障害を抱える。幼い頃は、自宅のふすまや壁を画布代わりに、自由に描いていた。そのてるちゃんが今年8月、米国ニューヨークで個展を開く。一昨年、ニューヨークの「ヲウチギャラリー」が公募した「第2回100人展」で新進芸術家100人の1人に選ばれ、個展開催の権利を得た。8月28日~9月2日、同ギャラリーで開かれる。91年からすずかけ作業所の絵画クラブを主宰している、ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(滋賀県近江八幡市)のはたよしこアートディレクターは、てるちゃんの作品について「既成の作風にとらわれないのが藤山さんの魅力です。彼女の絵は奔放でとてもスリリング。特に色遣いの感性はすごい」と評価する。

障害者ら音楽で深める絆 21日に可児市でコンサート 岐阜

岐阜新聞 
障害者と健常者が手を取り合って歩める社会づくりをテーマに掲げ「母と子絆コンサート」が21日、可児市下恵土の市文化創造センターで開催される。収益の一部は、障害者施設の建設に充てられる。コンサートに協力する美濃加茂市の障害者支援グループ「むくどりの会」は「障害者に対する理解を深めてもらう場にしたい」と話している。コンサートは東海芸術アカデミー主催、岐阜新聞・岐阜放送など後援。障害を抱えながらピアニストとして活躍する桑原良恵さん(岐阜市)や、海外でも公演するシャンソン歌手浜崎久美子さん(名古屋市)らが出演。むくどりの会代表の田口京子さんが、腹話術人形「しょうちゃん」とともに司会を務める。

「タイガーマスク」がお年玉 市立広島特別支援学校に‎ 広島

MSN産経ニュース 
広島市中区の市立広島特別支援学校で4日、出勤した同校の職員が、お年玉袋に入った1万円分の普通為替証書が郵送で届いているのを見つけた。差出人は「広島のタイガーマスク」と書かれていた。市特別支援教育課によると、封筒には為替証書の入ったお年玉袋のほか、「みんなで助け合って一歩一歩前進しましょう」と手書きのメッセージが入っていたという。同課は「差出人の気持ちを尊重して、頂いたお金は子供たちのために使いたい」としている。

2012年1月4日水曜日

障害者が作る点字名刺好評  広島

中国新聞
福山市笠岡町の障害者就労支援事業所遊心工房が、広島県東部では珍しい点字名刺づくりを請け負っている。顧客から預かった名刺に点字を打ち込む。所属団体、名前、電話番号を点字で表した型と名刺を専用の機械にセットし、手作業でプレスする。加工料は1枚8円。1枚からでも注文を受ける。同事業所には毎日、利用者20~25人が通い、菓子袋のラベル貼りやタオルの箱詰めなどの作業をしている。点字名刺づくりは強い力を必要とせず、作業しやすいことから4月に始めた。福祉関係者だけでなく企業の営業担当者からも「会話のきっかけになる」と好評を得ているという。

2012年1月3日火曜日

招き猫で千客万来! 大村の中央商店街に恋愛神社 長崎

長崎新聞 
招き猫のオリジナルキャラクターを恋愛成就の“ご神体”にした恋愛神社が、大村市の中央商店街にお目見えした。絵馬などのグッズ製作を障害者施設に依頼。地域活性化と障害者の所得向上を図る一石二鳥の新たな試みだ。キャラクターは、アートデザイナーさかいさやかさんが、西洋で幸運を呼ぶとされる「五つ葉クローバー」をモチーフに考案。愛称は「千客万来!にゃんだーふぁいぶ」。招き猫キャラは「恋愛成就」「商売繁盛」「交通安全」「無病息災」「学業成就」を願う5種類があり、各キャラをあしらったグッズを障害者施設が順次製作していく。

2012年1月2日月曜日

障害者施設の男性、餅詰まらせ死亡 愛媛

愛媛新聞 
1日午前7時20分ごろ、西条市楠の知的障害者更生施設「道前育成園」の男性入所者が餅をのどに詰まらせたと西条市消防本部に通報があり、男性は約1時間後に市内の病院で死亡が確認された。 西条西署や同園によると死因は窒息死。同園は当時、食堂で入所者34人に、直径4センチの紅白の丸餅3個入りの正月用雑煮を提供していた。食堂には職員5人がおり男性の異変に気付いたが、男性の口が開かない状態だったため餅を取り出せなかったという。

夢チャレンジド物語:/上 パティシエへの道 洋菓子講座 教材は職人技 兵庫

毎日新聞 
米国では障害者を「チャレンジド」と呼ぶ。「神から挑戦の機会を与えられた人々」という意味だ。夢や希望を失ってしまったかのように閉塞(へいそく)感漂う日本にも、夢を追いかけるチャレンジドがいる。挑戦する彼らの「物語」を追い、希望の扉を開く勇気をもらいたい。昨年11月19日、日清製粉東灘工場(神戸市東灘区)で開かれた「神戸スウィーツ・コンソーシアム」の11年度最終講座。講師のフランス菓子店「ノリエット」(東京都世田谷区)オーナーシェフ、永井紀之さんが、受講生にクリスマスケーキ「ブッシュ・ドゥ・ノエル」の作り方を伝授した。講座は、社会福祉法人「プロップ・ステーション」(神戸市東灘区)と日清製粉が08年から企画。洋菓子作りのプロを目指す障害者に一流パティシエらが指導する。この日は精神・知的障害者6人が受講した。

手作りおせちに絆込めて 一人暮らしのお年寄りへ  愛知

中日新聞 
名古屋市港区正保町の知的障害者施設「しおかぜ作業所」に通う人たちが31日、一人暮らしのお年寄りに届けるおせち料理の箱詰めをした。東日本大震災で見直された人間同士の絆をテーマに、収益金の10%を被災地の支援金に充てる。日ごろ弁当を手作りして地域の高齢者施設などに宅配している。おせち料理は、正月を孤独に過ごすお年寄りを元気づけようと企画。3000円と7000円の2種類に、計50人から注文を受けた。

2012年1月1日日曜日

取り調べ:知的障害容疑者に立会人、4地検が試行 ‎

毎日新聞 
知的障害の疑いのある容疑者の事件で、四つの地検が取り調べに福祉の専門家を立ち会わせる試行を始めたことが分かった。障害特性を理解する専門家らが同席することで、検事と容疑者との「橋渡し」の役割を担ってもらい、適正な事実解明につなげるのが狙い。最高検は約1年間かけて事例を集め、本格実施に伴うメリットやデメリットを検証する。関係者によると、最高検が東京、大阪、名古屋、横浜の4地検に試行を要請した。11月末時点で殺人未遂、事後強盗、窃盗、器物損壊など計9件の事件で、専門家ら5人が立ち会ったという。

県教委、知的障害者の就職支援拡充 高等部に新教育課程  岐阜

岐阜新聞 
県教育委員会は、軽度の知的障害がある生徒の就職支援のため、県立特別支援学校高等部で来年度から職業教育を充実させるプログラム開発に取り組む。知的障害者を受け入れている県内11の高等部のうち約半数を「研究開発校」として指定する方向で検討を進めている。研究開発校ではものづくりが中心だった今までの作業学習に、事務作業補助や販売など今の雇用ニーズに合った職業教育を加える計画。各校で培ったノウハウを、18年度までに県内で初めて開校する計画の「県立高等特別支援学校」の準備につなげる。

自閉症…家族の葛藤描く映画「ちづる」 ‎ 北海道

十勝毎日新聞 
自閉症の妹と家族の営みを描いたドキュメンタリー映画「ちづる」(赤崎正和監督、75分)の試写会が、26、27の両日、帯広市内のCINEとかちプリンス劇場で開かれた。同劇場では、1月14日から公開。同28、29の両日に、赤崎監督を招いた交流会も計画している。試写会は、中札内高等養護学校の教諭菅原聡美さんが代表を務める「『ちづる』を観(み)る会」が主催。管内の障害児を持つ親や福祉施設の関係者らに呼び掛け、2日間で約80人が訪れた。上映期間は2月3日まで。

生徒と大人の発達障害  神奈川

タウンニュース 
県立瀬谷養護学校で1月6日(金)、冬季公開講座「高校生と大人の発達障害」が開催される。時間は午後2時から4時まで。発達障害を抱える人の高校生活・青年期の生活に焦点をあて、青年たちに継続的に支援を行っているリソース・ルーム枝の代表・伊藤逞子氏を講師に招く。県内を中心に小・中学校、高校での巡回相談、教育相談を行っている経験から、学校支援・保護者支援の現状や対応について話を進めていく。

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