2012年2月29日水曜日

障害者総合支援法を了承

沖縄タイムス 
民主党厚生労働部門会議の障がい者ワーキングチームは28日、障害福祉サービスの対象に、新たに政令で定める難病患者を加えるなどとした障害者自立支援法の改正案を了承した。厚労省は党の部門会議での了承を経て、今国会への提出を目指す。改正案では、法律の名称を「障害者総合支援法」とする。2013年4月施行とし、支援の必要度を表す「障害程度区分」は施行後3年をめどに見直す。障害者自立支援法違憲訴訟の元原告らは「訴訟の和解時に、自立支援法を廃止して新法をつくる合意を国と交わした」として、改正案に反発している。

高次脳機能障害の男性死亡 遺族が施設運営者を提訴へ‎ 宮城

河北新報 
高次脳機能障害の男性=当時(50)=が東日本大震災後、一時的に保護されていた仙台市泉区のグループホームを抜け出して川に転落、死亡したのは、ホームを運営するNPO法人(泉区)側の安全配慮義務違反や説明義務違反のためだとして、遺族が法人に約9000万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こすことが27日、分かった。男性は施設入所の必要はなかったが、避難所生活は困難で、家庭の事情から帰宅もできなかった。裁判は、福祉施設が災害時、障害者保護のために取った緊急措置について、どこまで責任を負うべきかが焦点となるとみられ、福祉の現場に大きな影響を与えそうだ。

書くのが苦手、発達障害の20歳合格 鳥取大、PC使う‎ 鳥取

朝日新聞 
字を書くのは苦手だが、パソコン(PC)を使えばスラスラと文章を書ける。発達障害のある受験生が、入試でパソコンの使用を認められ、鳥取大地域学部に合格した。受験を諦める障害者が多いと言われる中、「画期的」と評価する声があがっている。

発達障害の支援拡充 静岡県東部に相談室を常設‎ 静岡

静岡新聞社 
川勝平太知事は28日の県議会2月定例会代表質問で、県東部に発達障害児の相談室を常設し、支援体制を強化する方針を示した。少子化対策で不育症の相談窓口を新設することも明らかにした。高田好浩氏(公明党、静岡市葵区)に答えた。知事は「4月には東部総合庁舎へ相談室を設置し、これまでの週1回(の相談体制)から毎日へ拡充する」と述べた。

障害児に居場所を 大分市の団体が6月始動‎ 大分

大分合同新聞 
障害のある子どもの余暇活動を支援する団体「えいぶる・ねっと」(大分市、阿部友輝理事長)が、今年6月から本格的に活動を始める準備を進めている。休日や放課後の居場所がなく、時間を持て余す障害児は少なくない。団体は障害のあるきょうだいがいる子どもの支援にも力を入れることにしており、現行の行政制度で補いきれない部分を専門家や家庭、地域で支え合おうと取り組む。

働く喜び 味わいピザに‎ 和歌山

朝日新聞 
かつらぎ町妙寺のカフェで、知的障害者が粉から生地を作るピザが人気を呼んでいる。カフェは、民間の企業などへの就職をめざす障害者が仕事の訓練を積むための施設。施設長の小川和子さん(70)が「おいしいものを作ることが自立への一歩になる」と考え、作り方をプロの料理人に教えてもらったという。社会福祉法人「和福祉会」が運営する「カフェ・ころーれ」。2010年9月にオープンし、18~36歳の7人が働く。火~金曜の午前10時~午後4時に営業。要予約。駐車場は約20台分。

自立へ「マグロの箸置き」‎ 大分

西日本新聞 
津久見市上青江の知的障害者通所施設「うばめ園」が、同市の観光施設「つくみイルカ島」が冬季休業を終え、3月16日に営業を再開するのに合わせ、市特産のマグロの新たな土産物としてマグロをかたどった箸置きの製造、販売を始めた。通所者が自立できるように所得増を図る考えで、大塚好裕理事長(60)は「収入を増やしながら、地域の観光PRにもつなげたい」と話している。

2012年2月28日火曜日

障害者の取り調べに同席へ 立会人の研修始まる‎ 長崎

西日本新聞 
知的障害のある容疑者などの取り調べに福祉関係者を立ち会わせる長崎地検の取り組みが始まった。27日には長崎市で立会人予定者の研修会があり、今月あった取り調べに関与した長崎県内の大学の男性准教授(社会福祉学)が「(取調官に)障害特性が理解されていない場面もあった」などと体験を報告した。立ち会いは累犯防止などのため、学識経験者や社会福祉士が協力する。最高検や厚生労働省研究班が長崎県で試験的に始めた。研修会は立会人を推薦する同県地域生活定着支援センターが主催し、特別支援学校の教諭や学識経験者ら6人が参加した。
「『憎かったんでしょ』と聞かれて、『はい』と答えた内容が調書になっていた」と説明。「取調官がそう解釈したと書くべきだ」と検察側に助言したという。

立川母子遺体:母と4歳次男と確認‎ 東京

毎日新聞 
東京都立川市のマンション一室で見つかった女性と男児の遺体について、警視庁立川署は27日、2人がこの部屋に住む無職、田上(たのうえ)友貴(ゆき)さん(45)と次男蓮(れん)ちゃん(4)と確認した。蓮ちゃんには知的障害があり、同署は田上さんの病死後に助けを呼べず、衰弱死した可能性が高いとみている。この問題を受けて立川市は、母子家庭や障害児を抱える家庭が地域で孤立していないか、情報を共有する体制作りの検討を始めた。自治会などとの連携強化を目指し、3月上旬までに中間報告をまとめる方針。

障害者支援 「寄り添う司法」を本物に‎

西日本新聞 
知的障害者の刑事事件をめぐって、司法に変化の兆しがはっきり見えてきたようだ。この「芽」を大きく育て、確実に花開かせることが大切である。知的障害者については、犯罪捜査で一般的に取り調べに迎合しやすく、捜査官の影響を受けやすいといわれる。加えてもう一つ、周囲の理解不足を背景に本来あるべき司法と福祉の支えを受けられず、生活苦などから万引や無銭飲食などを繰り返す、いわゆる累犯障害者と呼ばれる知的障害者も少なくない。

県立くわな特別支援学校:4月開校、校章デザイン決まる 三重‎

毎日新聞 
桑名市東方の旧桑名高校衛生看護分校跡地に4月1日開校する県立くわな特別支援学校の校章が決まった。万歳する人と木曽三川などをイメージした3本の線を組み合わせたデザインになっている。この校章は、県教委の依頼を受け、四日市市の近藤デザインオフィス代表の近藤敦也さん(22)が制作した。近藤さんは県立特別支援学校北星きらら学園(四日市市)の卒業生で、在学中の08年、北海道で開催されたG8洞爺湖サミットのロゴマークとして、同級生らとグループ制作した作品が採用されている。

2012年2月27日月曜日

高機能自閉症者を昼夜通じて支援 滋賀県が全国初‎ 滋賀

京都新聞 
滋賀県は2012年度、人とのコミュニケーションが苦手な高機能自閉症者が地域でスムーズに生活するための準備として、昼夜一体型の支援を始める。発達障害の一種で、知的障害を伴わない高機能自閉症の人は、近年まで障害者福祉サービスを受けられないまま、社会において対人関係でつまずいてひきこもりに陥ることも多いという。障害者自立支援法が2010年12月に改正されて、発達障害も障害者福祉サービスの対象として明確に位置づけられた。県が今回行う発達障害者支援は、同サービスを活用した昼夜一体型の事業で、全国初めて。

一歩・障害を越えて:空き県営住宅を活用 橿原の4部屋、グループホーム 奈良

毎日新聞 
県営住宅の空き部屋を、障害のある人が集団で住むグループホームに活用する県の取り組みが、今年度から始まった。県は障害者施策として、障害のある人が地域で生活していくためのグループホームを増やす方針で、今回の事業もその一環。橿原市の県営住宅4部屋を改修し、昨年末から順次、入居が始まった。グループホームを運営する社会福祉法人側は「県の事業として行うことで、周辺住民の理解を得やすい」としている。県障害福祉課は「障害のある人が地域で生きていくためには、住まいがとても重要。県としても積極的にグループホームを増やしていきたい」としている。

誕生寺支援学校新コース説明 4月から就労向け授業 岡山

山陽新聞 
「障害のある子どもたちの高校を考える会」が25日、津山市井口の市コミュニティセンター・あいあいで開かれ、誕生寺支援学校(久米南町山ノ城)高等部知的障害部門で4月から始まる「職業コース」などについて、同校や県教委の関係者が説明した。木多信俊校長らが、同コースの概要を説明。「主にスーパーマーケットやビル管理などへの就労を目指す」とし、業務用清掃機械を使ったり企業での実習などを含む専門教科を、「授業の半数近く設ける」などと紹介した。また、従来の普通科も「生産コース」として、木工や園芸などを通じ「働く力を獲得し、社会的自立を目指す」と話した

知的障害者に職業教育 高等特別支援学校が宇都宮に2016年開校 栃木

朝日新聞 
軽度の知的障害がある高校生の就業を支援する栃木県の高等特別支援学校が2016年春、宇都宮市内に開校する。職業教育に重点を置いた施設だ。高等特別支援学校は、宇都宮市京町の宇都宮工業高校跡地、約4万平方メートルの南側1万8千平方メートルの敷地に建設される。北側には、約800メートル離れた市立一条中が移転。両校の校舎が、それぞれの校庭を挟んで向かい合う形になる。境界に柵や塀は設けない。健常児の中学校と高等特別支援学校が隣接するのは、全国で初めてだという。

インクルーシブ教育を考えるシンポジウム:共に学ぶ、地域に広がれ 大阪

毎日新聞 
豊中市立大池小学校で4日開かれた「インクルーシブ教育を考えるシンポジウム」(毎日新聞社・豊中市教職員組合主催、同市・市教委など後援)。障害のある子も支援を受けながら、地域の普通学級で学ぶ大切さについて考える同シンポは、第10回の節目を迎え、教職員や保護者ら約250人が参加した。DPI(障害者インターナショナル)日本会議事務局長で、政府の障がい者制度改革推進会議メンバーの尾上浩二さんが「どうなる? どうする! インクルーシブ教育」と題して講演し、研究者や若手教員らも加わり討論した。

2012年2月26日日曜日

公職選挙法違反:知的障害者・地裁無罪判決 弁護人、控訴断念申し入れ 佐賀

毎日新聞 
選挙ポスターを破ったとして公職選挙法違反に問われた知的障害のある男性(59)に無罪を言い渡した佐賀地裁判決を受け、男性の弁護人が24日、佐賀地検に控訴断念を申し入れた。申し入れ書では、最高検が知的障害者に対する取り調べ過程の録音・録画実施や専門家の立ち会いを試行していることに触れ「このような取り組みがされる中、佐賀地検が控訴審で争うのは検察庁としての自らの取り組みの意義を損ない、時代の流れに逆行する」とけん制。一方、県警の岩瀬常幸刑事部長は同日の定例記者会見で、当初の対応について「男性の知的レベルが低いとの認識のもとで適正に捜査した」と強調した。

乳幼児から一貫支援 特別支援の子らに白井市 千葉

千葉日報 
白井市は、障害を持つ子どもなど特別な支援が必要な市民やその保護者向けに「ライフサポートファイル」を作成した。成長や支援内容の経過を記録してもらい、学校や療育施設といった関係機関と情報を共有。ライフステージをまたぎ、一貫した支援の提供を図る。特別支援学校・学級に通う市内児童らのうち希望者約70人に加え、こども発達センターや各学校で配布している。市ホームページからのダウンロードも可能。

2012年2月25日土曜日

ケア、グループ両ホーム統合へ 障害者の地域生活を柔軟支援 厚労省‎

時事通信 
厚生労働省は24日、地域で共同生活を営む障害者を柔軟に支援できるようにするため、現在は介護の必要性の有無によって分かれているケアホームとグループホームを2014年度に統合させる方針を固めた。今国会に提出する予定の障害者自立支援法改正案に盛り込む。より小規模な住居の運用も認める方向で検討しており、障害者の住まいの場の選択肢拡大を目指す。ケアホームとグループホームそれぞれの指定を受けなければ、施設の定員に空きがあっても、介護が必要な人と必要ない人を一緒に受け入れられないなどの問題が指摘されていた。

県、発達障害 支援拡充へ‎ 熊本

朝日新聞 
アスペルガー症候群や自閉症など発達障害の子どもらをめぐる相談が、県内でも増えている。県は23日、支援を充実させるため、担当職員の増員も含めた組織体制の強化を検討していることを明らかにした。子ども未来課によると、2010年度に県発達障害者支援センター(大津町)に寄せられた相談は当事者数で1062人。07年度には704人だったが、09年度に900人と増加傾向にある。林田直志・健康福祉部長は「発達障害の相談の増加や支援のニーズの高まりが顕著になる中、切れ目のない支援ができるよう人員を含めた体制強化に努める」と、前向きな姿勢を見せた。

13年春開校の特別支援学校分校名 沼津愛鷹と藤枝焼津に 静岡‎

静岡新聞社 
県教委は23日、2013年4月1日に開校を予定する2校の県立特別支援学校分校の校名を発表した。設置学部は高等部で、知的障害のある生徒が対象。沼駿地区には、沼津市岡一色の県立沼津城北高校内に「沼津特別支援学校愛鷹分校」を設置する。志太・榛原地区には焼津市焼津の県立焼津水産高校内に「藤枝特別支援学校焼津分校」を設ける。

2012年2月24日金曜日

門司の女性不明:遺体で発見 門司署 福岡

毎日新聞 
1月7日から行方不明になっていた門司区高田2の丹田芽久美(たんだめぐみ)さん(40)が20日、同区畑の山中で遺体で発見された。行方不明後、家族らが市民に情報提供を呼びかけていた。門司署によると、同日午前9時半ごろ、木の伐採で入山した男性(38)が、山道脇の沢で遺体を発見した。死後約1カ月とみられ、凍死の可能性が高いという。

弟死なせた男に懲役6年求刑 裁判員裁判で検察側‎ 岡山

山陽新聞 
精神、知的障害のある同居の弟(41)を暴行して死なせたとして、傷害致死罪に問われた岡山市北区大安寺中町、無職松永敬史被告(46)の裁判員裁判論告求刑公判が23日、岡山地裁(森岡孝介裁判長)であり、検察側は懲役6年を求刑した。論告で検察側は「パソコンでの小遣い帳作成など弟にとって無理な指導を続け、思い通りにならないと暴力を振るった」と指摘。犯行以前から暴行があった点にも触れ、「顔を殴ったり腹を踏むなど限度を逸脱していた」と強調した。

不登校経験者 学びに意欲‎ 佐賀

読売新聞 
佐賀県立太良高校(佐賀県太良町)が特別枠を設けて受け入れた不登校経験者らが、順調に高校生活を送っている。公立の全日制普通高校では珍しい取り組みで、県外から視察が相次いでいる。県によると、2007年、県内の不登校経験者の6割、発達障害者の3割が高校に進学していなかった。県は「学ぶチャンスを広げたい」と、昨春、過疎化で地元の生徒が減った同高に特別枠を設けた。特別枠は、不登校経験者と高校中退者、発達障害者が対象。同高の募集定員80人のうち40人をあて、30人が入学した。不登校経験者が約6割で、高校中退者と発達障害者が約2割ずつという。

障がい者千人雇用センター 全国初、総社市が設立 岡山 ‎

MSN産経ニュース 
総社市は22日、平成24年度当初予算案を発表した。新規事業として、障害者の就労と生活を支援する「障がい者千人雇用センター」を設立、4月からの運用を目指す。国の「障害者就業・生活支援センター」と同様の機能を持つ市単独施設は全国初という。障害者雇用で片岡聡一市長は、今年度から千人を目標に掲げている。2月1日現在の雇用者は438人。

製造業不調で収入確保へ 浜松・障害者施設「くるみ共同作業所」が事業に挑む 静岡

中日新聞 
福祉を主体とした農商工連携の地域循環型ビジネスモデルに、知的障害者らの授産施設「くるみ共同作業所」(浜松市北区、永井昭施設長)が乗り出す。野菜や果物を農家から購入し、作業所で加工食品に仕上げて流通経路に乗せるという事業で、4月から販売を始める。障害者の雇用拡大や農作物の新たな販路につながると、関係者の注目度も高い。

金澤翔子物語:ダウン症の書家描く児童書 筆に託した母娘の希望 ‎

毎日新聞 
NHK大河ドラマ「平清盛」の題字などで知られるダウン症の書家、金澤翔子さん(26)=東京都大田区在住=を描いた児童書「希望の筆 ダウン症の書家・金澤翔子物語」(佼成出版社)が出版された。母親の書家、泰子さん(68)に支えられながら、強く明るく生きる姿が、読者に勇気を与える。

4人の個性発露、障害者現代アート展開催‎ 大阪

朝日新聞 
現代アートとして評価された府内在住の障害者4人の作品を集めた展覧会「透明な画才 進化する4つの個性」が、大阪市福島区の堂島リバーフォーラムで開かれている。音楽の世界を線画で表現した作品や、独特の色彩感覚で描いた風景画など21点を展示している。芸術性の高い作品を市場につなげ、作者がアーティストとして自立することを支援しようと府が主催した。25日には会場で作者が作品を描き、紹介する催しもある。28日まで。入場無料。

養護学校生徒と男性職員が絵の2人展 島根

山陰中央新報 
出雲市神西沖町の出雲養護学校に通う川上開君(15)=松江市宍道町=と、同校職員の鐘築等さん(57)=出雲市荻杼町=が、2人の個性あふれる絵を紹介する「楽しいアート展」を24日から3日間、同市今市町のパラオで開く。同校中学部3年の川上君はダウン症で、6歳の頃から絵を描き始め、日々画用紙に向き合う。芯だけのクーピーとクレヨンを使い分け、頭の中に浮かぶ無数のイメージを色鮮やかに描写。豊かな発想力で生き物が笑顔で遊ぶ様子などを描いた作品は1万枚を超える。

コチョウラン:障害者施設で利用者が栽培、開花 26日に三豊で即売会 香川

毎日新聞 
三豊市高瀬町佐股の知的障害者援護施設「高瀬荘」で、利用者が育てる白やピンクのコチョウランがほころび始めた。恒例の即売会を26日に開く。即売会は午前8時半~午後4時。1~3本立ちの鉢植えを市価の6割ほどの1000~2000円で販売する。例年約1000鉢用意するが、午前中で売り切れる人気といい、早目の来場を呼び掛けている。即売会以降は、4月中旬まで平日(午前9時~午後4時)に直売する。

2012年2月23日木曜日

衰弱死:障害児、自宅で 母病死 2カ月気づかれず 東京 ‎

毎日新聞 
東京都立川市のJR立川駅に近いマンションの一室で13日、死後2カ月程度経過した成人の女性と男児の遺体が見つかった。2人暮らしだった母親(45)と知的障害のある息子(4)とみられる。死因は女性がくも膜下出血で、男児は衰弱死だったようだ。男児がつけていた紙おむつの汚れがひどく、警視庁立川署は、母親が病死した後、助けを呼べなかった男児が1週間~10日ほど何も口にせず死亡した可能性があるとみて、身元確認を急いでいる。

「障害者生活総合支援法」 自立支援法改め ‎

読売新聞 
厚生労働省は22日、障害者自立支援法の改正について、法律の名称を「障害者生活総合支援法」と変更し、新たに難病患者を福祉サービスの対象に加える案を民主党の厚生労働部門会議に示した。今国会に改正案を提出し、2013年4月からの施行を目指す。自立支援法を巡っては、障害者による違憲訴訟を受け、09年に長妻昭厚生労働相(当時)が廃止を約束し、和解条項にも明記された経緯がある。しかし、厚労省では、「廃止をすると障害者ごとに受けるサービスの内容を決め直す必要があり、現場の混乱が懸念される」などとして廃止は見送り、法律名を変える法改正にとどめることにした。

成績優秀なのに仕事ができない“大人の発達障害”に向く仕事、向かない仕事 ‎

ダイヤモンド・オンライン 
やるべきことを先延ばしにする。約束が守れない。時間に遅れる。人の話が聞けない。相手の気持ちを考えずに一方的に話す。物事の優先順位がわからない。後先考えずに行動する。場の空気が読めない。キレやすい。落ち着きがない。片づけられない…。もしそうだとしたら、その原因は“大人の発達障害”にあるのではないか。星野医師が2011年4月に出版した『発達障害に気づかない大人たち<職場編>』(祥伝社新書)では、社会へ出たとたん、仕事や人間関係などがうまくいかなくなる人たちのことをそう紹介する。

発達障害の児童一貫支援 県が7月、明石に新施設‎ 兵庫

神戸新聞 
発達障害がある子どもの早期発見と支援に取り組むため、兵庫県は2012年7月、拠点施設「こども発達支援センター(仮称)」を県立清水が丘学園(明石市魚住町)の隣接地に開設する。小児科医らが常駐し、診断・診療から療育(リハビリ)まで一体的に進めるほか、診断のできる医療機関が少ない地域に医師らを派遣し、出張相談に応じる。

ノーリツ子会社、障がい者雇用創出めざしNPOと業務提携  兵庫

新建ハウジング 
ノーリツ(兵庫県神戸市)のグループ会社・エスコアハーツ(兵庫県加古郡)は2月13日、給湯器のリサイクル事業において特定非営利活動法人熊野人材センター(広島県安芸郡熊野町)と業務委託契約を締結した。3月5日には同センターが借り受けた施設でリサイクル事業を開始する。業務提携を結ぶのは今回で5法人目。同社は障がい者の雇用創出をめざして設立したノーリツの特例子会社で、グループ内の帳票や社内報などの印刷業務、給湯器部品の生産から給湯器リサイクル作業などを担当。障がい者の離職率は0%と雇用の定着を実現している。

スワンベーカリー山口店:10周年 仕事通じ障害者らに自信 山口 ‎

毎日新聞 
知的障害者らの生きがいの場となっているパン屋「スワンベーカリー山口店」(山口市下小鯖)が22日、10周年を迎える。勤務する一人、佐藤晋(すすむ)さん(29)は、昨年開催された全国障害者スポーツ大会「おいでませ!山口大会」のボウリング男子に出場し、金メダルに輝いた。障害者たちは仕事を通じて、自信を芽生えさせている。多機能通所施設の社会福祉法人「ほおの木会鳴滝園」が経営母体となり、02年2月22日に開店した。現在は同園を利用する約20人が交代で勤務し、パンの製造・販売をしている。

2012年2月22日水曜日

知的障害者に無罪 取り調べ手法を批判‎ 佐賀

朝日新聞 
公職選挙法違反の罪に問われた知的障害のある男性(59)に無罪を言い渡した21日の佐賀地裁判決は、警察官が作成した自白調書について、「言葉が断片的」など知的障害者の特性を理解しておらず、「看過しがたい問題点がある」と厳しく批判した。判決によると、男性は昨年実施された精神鑑定の結果、精神年齢が7~9歳で中程度の知的障害があると判定された。さらに「質問の意味を考えず、場当たり的に肯定的な返答をする」との傾向も指摘した。しかし、警察官の取り調べは、男性の特性を踏まえずに進められた。

知的障害の男性に無罪判決 佐賀

佐賀新聞 
佐賀市で2009年、衆院選立候補者のポスターを破ったとして公選法違反(自由妨害)の罪に問われた知的障害のある同市の男性被告(59)の判決公判で、佐賀地裁は21日、「ポスターを破ったことは認められるが、責任能力があったとはいえない」として、無罪(求刑罰金30万円)を言い渡した。判決理由で若宮利信裁判長は、男性が公判で一貫してポスターを破ったことを認めていることなどから行為自体は認定。母親から叱責(しっせき)されたことに憤慨し、衝動的に犯行に及んだとした。

立川市 発達障害児・親支援へ拠点 東京

読売新聞 
立川市は新年度から、発達障害児やその親へのサポートを大きな柱とした子育て支援の拠点を旧庁舎内(錦町)に設置する。複数の部署が連携して支援にあたることで「途切れ、すき間のないネットワーク」を目指すという。市の新年度当初予算案発表で20日、清水庄平市長が明らかにした。施設整備として予算案に約7億8000万円を計上する。旧庁舎には、現在錦町にある「子ども家庭支援センター」を移設し、「発達支援係」を新設。発達障害や発達障害が疑われる乳幼児の親からの相談を受ける体制を充実させる。また、市の障害児通園施設「ドリーム学園」で行っている発達障害児への療育事業も移す。

欧州で話題をさらう「日本の障害者アート」

JBpress 
日本各地で、障害のある人たちの作品に、これまでにないほど関心が高まっている。福祉的な観点からではなく、芸術として鑑賞しようという動きだ。千代田区や中野区などの東京都内でも、わが町から障害者アートを発信しようと区が展示を支援している。芸術品はメッセージが必ず伴うが、障害者らの作品の中には、その程度が恐ろしいほどに強いものがある。それらは見る人に衝撃を与え、見る人の心を豊かにする。日本のあちこちが、そんな尊さに気づき始めている。

障害者アートに魅せられ 東ちづるさん‎

読売新聞 
障害者が描く「アウトサイダー・アート」を購入したのは9年前のある展覧会でした。白いお面をかぶったような男性の絵で、「アフリカの部族かな?」と思って作品のタイトルを見てみると、志村けんさんが演じる「バカ殿」でした。大好きな志村さんのことばかり描いているという自閉症の男性の作品でした。何より、ほとばしる思いをぶつけているところに、ハートをわしづかみにされたのです。でも、額の方が倍以上高く、画材費も出ないのでは、とショックでした。

ハーモニー展:ハンディ抱え創作、300点一堂に 神奈川‎

毎日新聞 
自閉症やダウン症などさまざなハンディを抱えながら、横浜市や藤沢市、秦野市などの県内7作業所・工芸館で創作活動に励むアーティスト150人の300点を超える作品を一堂に集めた「ハーモニー展」が、藤沢市の蔵まえギャラリーで開かれている。「購入したい」という申し出があった作品については、一部を除いて即売もしている。見学無料で29日まで。

区庁舎に障害者製作商品の販売店 新潟

時事通信 
新潟市東区は、区庁舎内に障害者施設が自主製品を販売する「ぷちしょっぷ東区」を開設した。販売店にはパンやクッキーなどの食品やビーズ商品といった雑貨が並び、庁舎を訪れた親子連れなどが商品を購入している。区健康福祉課によると、市民向けの販売の場を提供するのは市で初めての試み。昨年12月に新庁舎となり、エントランスの空きスペースを活用したい区と、販売する場を広げたい施設側のニーズが合致したという。毎週火曜午前11時から午後1時まで。

障がい者施設が菓子を共同開発‎ 福岡

TVQ九州放送 
福岡市内の障がい者施設と菓子メーカーが共同でお菓子を発表しました。21日に発表されたお菓子は、はかたサブレ「はつこい」と名付けられたゴマ風味のサブレです。発表会には約40人の福祉施設関係者らが参加し、製造に携わった障がい者らが道行く人に試食を呼びかけていました。商品レシピは菓子メーカーの如水庵が考案し、現在市内5か所の福祉施設が製造します。

ぱくぱく:手みやげにいかが? ぷあんの手作りソーセージ‎ 奈良

毎日新聞 
ガブリとかむと弾力があり、口の中に肉のうまみがじわっと広がる。奈良県三宅町にある障害者授産施設「ひまわりの家」のハム・ソーセージ工房「ぷあん」の手作りソーセージだ。食品添加物は一切使っていない。大分県産の豚肉に岩塩をもみ込んだ後、1週間熟成させ、専用の機械を使ってミンチにする。更にコリアンダーなどのスパイスをもみ込み、羊の腸に詰めてソーセージ状にしていく。その後、1時間半かけていぶす。手間を惜しまずじっくりと仕上げた一品だ。

2012年2月21日火曜日

知的障害者らの「親なき後支援事業」に着手 東京

MSN産経ニュース 
東京都荒川区は平成24年度から、意思決定できない知的障害者や精神障害者が親の死亡後も区内で暮らしていけるように環境を整える「親なき後支援事業」に乗り出す。「親なき後」と銘打った支援事業は全国的にも例がないという。グループホームやケアホームの整備が主な内容で、当初予算案に約1100万円を計上した。「親なき後」の問題については区自治総合研究所で検討中。区では「その結果次第で総合的な施策展開へ拡大する可能性もある」としている。

ドキュメンタリー映画:「普通に生きる」上映 24日まで 東京

毎日新聞 
重度障害児者の自立と、支える地域や人々の姿を追ったドキュメンタリー映画「普通に生きる」が中野区東中野4のポレポレ東中野で24日まで上映されている。静岡県富士市の生活介護事業所「でら~と」の日常を中心に、利用者と家族が前向きに生きる姿に視点を当てた。映画はプロデューサーの貞末麻哉子さんら女性3人による制作プロダクション「マザーバード」が5年がかりで昨春、完成させた。午前10時半からのモーニング上映のみ。下高井戸シネマ(京王・東急下高井戸駅下車)で4月25日に上映されるほか、各地で自主上映会が行われている。

2012年2月20日月曜日

外国人の発達障害ケア 浜松市、学校に専門家派遣‎ 静岡

静岡新聞社 
問題なのは言葉が分からないせいか、母国を離れて来日したせいかと思ったら、発達障害だった―。こんな外国人の子どもの隠れた障害の問題。把握へ向け、浜松市が今月から市内の外国人学校にカウンセラーを派遣、子どもとの面談などを通した実態調査に乗り出した。障害は日本語の不十分さや母国を離れた不安感などと混同されがちで、今までは国と国のはざまで放置されてきた。調査には外国人側からも期待の声が上がる。

障害者の性、タブー視超えて 長崎大で教育考えるセミナー‎ 長崎

朝日新聞 
障害児・者の性教育を考えるセミナーが18日、長崎市文教町の長崎大医学部保健学科であった。タブー視されがちだった障害者の性を肯定的にとらえ直す教育を考えようと企画された。特別支援学校の教員や福祉関係者、障害児の親ら約50人が参加した。東京都の特別支援学校などで32年間、知的障害児の養護教育をしてきた任海園子さんが「ライフサイクルに応じた性教育」と題して講演した。

延岡で初めての絵画展 自閉症の黒木さん 宮崎

宮崎日日新聞 
自閉症の黒木祐輝さん(23)=日向市財光寺=の初の絵画展「黒木祐輝~心の軌跡~展」が、延岡市の虎屋サロンで開かれている。黒木さんは父の急逝と同時に、生活環境も激変。展示した28点は時の流れとともにカラフルさと表情の豊かさを増し、苦難を乗り越えて平安を取り戻す様子を受け止めることができる。3月2日まで、入場無料。

2012年2月19日日曜日

知的障害者の預金着服容疑 ケアホーム元理事を逮捕  神奈川

朝日新聞 
横浜市にある知的障害者のケアホームで暮らす入居者の預金が使途不明になり、神奈川県がホームの指定を取り消した問題で、県警は18日、ホームを運営するNPO法人の元理事で、副理事長をしていた矢ケ部恵美容疑者(60)=横浜市戸塚区原宿1丁目=を業務上横領容疑で逮捕し、発表した。使途不明金は入居者約20人の口座で計約1億円といい、県警は一部を着服した可能性があるとみて調べている。
矢ケ部容疑者は今年1月、朝日新聞の取材に対し、「事業に必要だと本人に話し、金を引き出すことを『うん』と了解してもらった。私的流用はしていない」と説明。

つるし飾り:気仙沼の障害児施設に、東京のグループ贈る 宮城‎

毎日新聞 
発達障害児らが通う気仙沼市の「マザーズホーム」に、東京都の女性グループから、ひな祭りのつるし飾りが贈られた。同施設は東日本大震災の津波で流され、高齢者施設の一室を間借りしている状態。職員や子どもは「雰囲気が明るくなる」と喜び、一足早く部屋に飾り付けた。マザーズホームには3~12歳の36人が在籍。津波に襲われた時は子どもはおらず、職員も全員避難して無事だったが、毎年のひな祭りで飾っていたひな人形は流された。

高等支援学校を釧路に 有志の会‎ 北海道

釧路新聞 
釧路に高等支援学校を誘致する有志の会(月田光明代表)の一行が17日道庁を訪れて、道と道教委に対して、市民から寄せられた4万4092筆の署名簿を手渡すとともに、2014年度に釧路に道立の高等支援学校を開校するよう要望した。釧路地域の知的・発達障害などを持つ子どもたちの多くは根室管内の中標津高等養護学校に進学しており、保護者は遠距離送迎などの負担を強いられている。このため昨年11月に障害児の保護者の会などが同会を発足。釧路での高等支援学校開校を求め、市民に署名を呼び掛けてきた。

障がい児の力作200点 ふれあい作品展始まる 北海道

北海道新聞 
特別支援学級に通う児童・生徒の作品を展示、販売する「ふれあい作品展」が17日、野幌公民館ホールで始まった。市内13小中学校の計173人が絵や工作、手芸品など約200点を出品した。21日まで。午前10時~午後6時。20日は休み。最終日は午後4時まで。

ゆうあい作品展:自由な発想、成長感じて 特別支援学級児童らの1410点 ‎島根

毎日新聞 
松江市の特別支援幼児教室や小中学校特別支援学級などで学ぶ児童、生徒の作品を集めた「ゆうあい作品展」が県立美術館(同市袖師町)で行われている。特別支援学級の教員らでつくる松江市特別支援教育研究会の主催。工作や絵画、書道など、約370人の1410点が並んでいる。20日まで。

2012年2月18日土曜日

就職戦線で健闘、障害者雇用法が追い風 特別支援学校高等部‎ 和歌山

紀伊民報  
高校生の就職難が続く中、知的障害者らの通う和歌山県立特別支援学校高等部が、きめ細かい職業教育と改正障害者雇用促進法を追い風に健闘している。卒業後に職業訓練などを経て就職する例も多い。関係者は「就職という出口を示すことは子どもたちのやる気にもつながる」と話している。県立特別支援学校高等部新卒者の就業率は全国平均の2割を例年下回っているが、自立訓練や就労移行支援を経て卒業後4年以内に就職する例も増えている。

自閉症への理解深めて、版画や書など25点展示 神奈川

カナロコ 
自閉症の子どもや大人が描いた個性あふれる作品を通じて自閉症に対する理解を深めてもらおうと、「自閉症児・者作品展」が17日、秦野市入船町のイオン秦野店2階で始まった。同市自閉症児・者親の会(山西絵里子会長)の主催。会場には、自閉症は生まれつきの脳の障害で親の育て方が原因ではない、といった説明が記されたパネルも展示。同会のメンバーは「自閉症について誤解されている部分も多い。作品を楽しんでもらうとともに理解も広めていきたい」と話している。入場無料。19日まで。午前10時から午後5時(19日のみ同4時)。

真心込めた折り紙どうぞ‎ 山梨

山梨日日新聞 
笛吹市石和町砂原の小野晴充さん(20)は、市立石和図書館で借りた折り紙の本を見ながら折った作品を同図書館に毎月贈っている。自閉症の小野さんは現在は授産施設に通っていて、折り紙がライフワーク。作品は来館者にプレゼントしていて、すぐになくなるほど好評だという。母親のひろみさん(52)は「コミュニケーションを取ることができない息子が、折り紙を通して社会の役に立っている」と喜びをかみしめている。同図書館の雨宮真由美さんは「晴充さんの作品はエネルギーがもらえる。今後も応援していきたい」と話している。

タウンたうん:特別支援学級作品展に300点 佐賀‎

毎日新聞 
佐賀市立小中学校の特別支援学級に通う子供たちによる作品展が、同市天神3の市立図書館2階ロビーギャラリーで開かれている。特別支援学級に通う障害や病気がある児童・生徒たちの活動を知ってもらおうと、毎年開催。約200人が出品し、主に授業で制作した絵、粘土、版画など、計300点を並べている。19日まで。無料。午前10時~午後7時(最終日は午後4時まで)。

絵画や工作790点ずらり‎ 岡山

山陽新聞 
玉野市小中学校特別支援学級の児童・生徒作品展(市特別支援教育研究会、市青い鳥育成会主催)が16日、市総合文化センター(同市宇野)で始まった。子どもたちが一生懸命制作した絵画や習字、工作などが並んでいる。18日まで。市内の小中学校と障害児通所施設・わかえの園の子どもたちが、1人2、3点ずつ出品した計約790点を展示。午前9時から午後5時まで

ナイスハートバザール:「真心」バザール盛況 障害者施設の商品一堂に 徳島

毎日新聞 
全国各地の障害者就労支援施設の商品を集めた「全国ナイスハートバザールinとくしま」が16日、北島町鯛浜のフジグラン北島で始まった。障害者が作った食品や雑貨など、全国114カ所の施設の約1000点が販売されている。この日は関係者らによるオープニングセレモニーがあり、主催するNPO法人「とくしま障害者授産支援協議会」の五島章夫理事長(56)は「全国から来た真心のこもった授産品なので、どうか手にとって」と呼び掛けた。20日まで。午前9時~午後5時(18、19両日は午後6時)。

みそクッキーで障害者支援‎ 福岡

西日本新聞 
久留米市津福本町の障害者就労支援施設「藍」と同市山川町の久留米筑水高校が、みそを使ったクッキーの商品化に共同で取り組んでいる。「藍」には、精神障害者や知的障害者計16人が通所。社会復帰を目指す通所者は施設側と雇用契約を結び、弁当の製造や宅配などをしている。施設側は、就業機会を増やそうと、地元産の食材を使った商品の製造・販売を企画。久留米筑水高校食品流通科の生徒が造るみそに着目し、施設が同校に「みそスイーツ」作りの協力を求めた。

2012年2月17日金曜日

異例の執行猶予求刑 知的障害者の裁判 長崎‎

MSN産経ニュース 
旅館で現金を盗んだとして、窃盗罪などに問われた知的障害のある男性(41)の長崎地裁五島支部での公判で、検察側が「再犯防止が期待できる」として、2年以上の更生施設入所を条件に、懲役2年と保護観察付き執行猶予を求刑していたことが16日、関係者への取材で分かった。検察側が執行猶予付きの求刑をするのは異例。公判は15日に開かれ、即日結審。溝口優裁判官は同日、「施設で更生に向けて歩ませるのが相当だ」として懲役1年6月、保護観察付きの執行猶予3年を言い渡した。

発達障害抱える大人を支援‎ 三重

朝日新聞 
自閉症やアスペルガー症候群など発達障害児を対象とする県立小児心療センター「あすなろ学園」(津市)の職員やOBらが、NPO法人「ライフ・ステージ・サポートみえ」を立ち上げた。これまで手が届きにくかった18歳以上の発達障害を抱える人たちの支援に取り組む。あすなろ学園は、市町職員と連携して幼稚園や保育園で発達チェックをするなど、障害の早期発見に務めてきた。だが、同園が支援対象とするのは18歳以下に限られ、社会に出てからの支援態勢は十分ではなかった。

歳祝梅小、富丘中、向陽台中に特別支援学級を設置へ‎ 北海道

苫小牧民報 
千歳市は2013年4月から、祝梅小学校、富丘中学校、向陽台中学校の3校に特別支援学級を設置する。7日に発表した12年度予算案の中に約1300万円の事業費を計上。特別支援教育を必要とする児童生徒の増加を受け、新たな受け皿をつくることで市内の既存の特別支援学級の狭あい化解消を目指す。市教委の推計では16年がピークで149人となる見込み。既存の施設だけでは対応が困難になることから、特別支援学級が無い地区で空き教室にゆとりのある3校を選定し、新設するとした。

障害者施設、共同受注を 京都府が今春から制度整備 京都

京都新聞 
障害者を雇用して物品の製造やサービスの提供をしている福祉施設などが共同で仕事を受注できる仕組みづくりに、京都府が今春から乗り出す。規模の面から単独では難しかった仕事を受けられるようにし、障害者の自立支援や社会参加につなげる。共同受注のための専用ホームページを今秋までに立ち上げ、委託を受けたコーディネーターが施設間の連携を図る。営業用に各事業所の製品カタログも作る予定で、府は関連事業費300万円を2012年度当初予算案に計上した。

人手足りず閉店へ‎ 「ともしびショップみかん」3月まで営業 神奈川

タウンニュース 
総合運動公園体育館2階の軽食レストラン「ともしびショップみかん」が、今年3月末で閉店する。市民に親しまれ知的障害者の社会参加の場としても役割を果たしてきた同店だが、ここ数年は人手不足に悩まされていた。オープンから今年で丸10年となる同店。大杉さんが「無我夢中で運営してきた」と振り返るように、開店当初は客足が安定せず、3年目からは市役所などへの弁当配達も開始した。そうした努力にくわえ、食材を無償提供してくれる農家などの協力も得ながらこれまで営業を続けてきた。同店ではこれまでの感謝を込めて3月中、コーヒー、紅茶を無料提供する。

菓子や洋風せんべい とくしま授産協、障害者支援へ開発‎ 徳島

徳島新聞 
16日から北島町で全国の障害者就労支援事業所の商品を集めた「全国ナイスハートバザールinとくしま」が開催されるのに合わせ、NPO法人とくしま障害者授産支援協議会が、和三盆を使った菓子やアーモンドを散りばめた洋風せんべいを開発した。協議会が開発した新商品の名称は、和三盆菓子が「あわしずく」で、洋風せんべいが「あわまい」。あわしずくは、和三盆独特の上品な甘さに加え、スダチとユズの味が楽しめる。あわまいには、ユズの皮を刻んで素材に利用した。商品開発には約半年を要したという。バザールは20日まで。

2012年2月16日木曜日

弁護側は無罪主張 岡山長女監禁致死  岡山

山陽新聞 
知的・発達障害のある長女=当時(16)=を自宅浴室に閉じ込めて死亡させたとして、逮捕監禁致死罪で懲役3年6月の一審判決を受けた母親の無職清原陽子被告(38)=岡山市北区北方=の控訴審初公判が15日、広島高裁岡山支部(山崎和信裁判長)であり、即日結審した。判決は3月21日。弁護側は「被告はしつけとして長女を浴室の洗い場に立たせていた。自ら冷たい風呂に入るのは想定外のことで、被告の行為と死亡との因果関係はない」と無罪を主張。検察側は控訴棄却を求めた。

障害者雇用:進まぬ現状 484社の半数超す264社、法定率1.8%届かず 岐阜

毎日新聞 
ハローワーク岐阜管内で、障害者雇用を義務づけられる規模56人以上の民間企業484社のうち、半数を超える264社が身体・知的障害者の法定雇用率(1・8%)を達成していないことが、岐阜労働局の調べで分かった。企業と障害者のニーズの相違や、未達成の企業に課される納付金が障害者1人を雇うよりも安いことなどから障害者雇用がなかなか進まない現状が浮き彫りとなった。同局の担当者は「56人以下企業や作業所で働く障害者は多く、障害者雇用が進んでいないわけではない。ただ単純作業が少ない大企業では、障害者ができる職種は少ない。障害者を雇うよりも納付金を払った方が安上がりだという考えもあり、求人の幅を広げる取り組みを呼びかけていく」と話している。

障害者雇用:飯田の多摩川精機が子会社設立、県内2社目の「特例」認定 長野

毎日新聞 
飯田市で電気機械器具を製造する多摩川精機(萩本範文社長)は障害者雇用のため、清掃業の多摩川リンクス(萩本博社長)を設立。飯田公共職業安定所は、きめ細かに障害者の雇用を管理し、特別な配慮をしているなどとして「障害者特例子会社」と認定した。リンクスは、10年12月に設立。現在は従業員11人のうち、知的障害4人▽身体障害2人▽精神障害2人--となっている。多摩川精機の3カ所の工場や食堂の清掃、取引先自動車工場との間を往復する納品箱の清掃、工場周辺の草取りなどに従事する。

和~歌~Worker:わたしのしごと ジョブコーチ 和歌山 ‎

毎日新聞 
前向きの気持ちが大切 和歌山障害者職業センター主任障害者職業カウンセラー・米山研史さん(37)
相談後はまず、カウンセラーが就職や職場復帰への不安や悩みを尋ねます。話し合いを通して、相談者の得意・苦手分野などを整理し、職場選びや支援方法に生かします。そして、支援機関や企業との調整を進めます。

老舗和菓子店と障がい者施設がコラボ「はかたサブレ はつこい」発売  福岡

NET-IB NEWS
14日、高島宗一郎市長は、福岡市役所で行なわれた定例会見において、同市が推進する『ユニバーサルシティ福岡』(「誰もが思いやりを持ち、すべての人に優しいまち」を目指すまちづくり)を実現するための活動に基づき、ごまサブレ「はかたサブレ はつこい」を発売すると発表した。今月21日より、「ときめきショップありがた屋」(西鉄薬院駅1F)で販売を開始する。同商品の販売は、障がい者が作った商品を市民に知ってもらい、障がい者施設商品の販売促進を図る「ときめきプロジェクト」の一環として行なわれる。「はつこい」のレシピは、老舗和菓子店である「如水庵」(福岡市博多区)によって提供されたもので、5つの障がい者施設で手作りされる。

とちまるくん クッキーに 6障害者施設が連携 新たな自立支援に 栃木

東京新聞 
県のマスコットキャラクター「とちまるくん」のイラストをあしらったオリジナルのクッキーを、県内の障害者施設が共同で作り、販売している。材料にこだわり、各施設で同じ風味になるよう試作を重ねた自信作。複数の施設が連携して商品を作るケースは珍しく、障害者の新たな自立支援にも期待がかかる。昨年十一月、全国スポーツ・レクリエーション祭「スポレク“エコとちぎ”2011」の会場で一枚百円で販売すると、用意した二千二百枚がすぐに完売する人気だった。現在はイベントでの販売が中心だが、十枚セットのプレゼント用など、個別に注文も受け付けている。

松山・鷹子町に焼き肉店「野野」障がい者就労訓練も 愛媛

秋田経済新聞 
松山・鷹子町に12月22日、「焼肉HOUSE 野野(のの)」がオープンして1カ月が過ぎた。同店は、障がい者の就労支援事業を行うNPO法人「さなえ」(一番町1)と提携し、障がい者就労の訓練実習としての場を提供している。現在は9~10人の障がい者が店舗で就労訓練を行っており、職場とマッチするようであれば採用していく方針。同店スタッフは「できる限りリーズナブルに提供し、一人でも気軽に入れる店を目指したい」と話す。「障がい者就労の訓練も将来は人数を増やし、お客さま、店の従業員、そして障がいを持つ人、みんなに喜んでもらえる環境をつくっていけたら」とも。

ディスレクシアの女性を映画に 都内で公開中  東京

MSN産経ニュース 
読み書きに困難を抱える学習障害(LD)の一つ、ディスレクシア(識字障害)。苦しみながらも、持ち前の行動力で人生を切り開いた女性を追ったドキュメンタリー映画「DX(ディスレクシア)な日々~美(び)んちゃんの場合」が話題を呼んでいる。主人公の砂長美ん(本名・宏子)さんがディスレクシアの可能性を指摘されたのは英国留学中の23歳のとき。瓶のようにひょろ長いから「美ん」。30代半ばだが、文字を読む速度は小学1年生の平均より遅い。美容師試験は8度失敗。就職しても書類作成がうまくできず、10年間で12度も転職した。 映画はポレポレ東中野(東京都中野区)で公開中。

感じた言葉、筆に込め 中京、ダウン症男性が書作展 京都‎

京都新聞 
京都市右京区のダウン症の男性が、これまで制作した書作品を集めた展示会を、中京区西ノ京小倉町の障害者通所施設でカフェの「ハイ・どうぞ」で開いている。仕事がうまくいかずに落ち込んだり、精いっぱい働いているときの思いを文字に託して、力強い線で墨書した作品計7点が並ぶ。25日まで。

写真展:ダウン症の子、成長記録 親たちの会、下京で 京都 ‎

毎日新聞 
障害のある子供を育てる親たちの写真展「しあわせのかたち」が16日から、京都市下京区のひと・まち交流館京都で開かれる。写真展は、ダウン症の子供を持つ親たちでつくる「トコトコの会京都」の主催。障害を持つ子供たちの素顔を、親の目線から撮影した写真78枚を展示する。同会は「障害への不安や戸惑いを乗り越え、子供の笑顔に癒やされる幸せを見つけた親たちの一押しの写真をぜひ見てほしい」と話す。19日まで。入場無料。時間は午前11時~午後4時半(土日は午前10時から)。

2012年2月15日水曜日

特別支援教育:文科省の作業部会が報告書‎

毎日新聞  
特別支援教育のあり方を議論している文部科学省の作業部会は13日、障害のある子供が通う学校について、災害に備えて避難方法や施設の整備をしない場合、国連総会が06年に採択した障害者権利条約が定める「障害を理由とする差別」に該当する可能性があるとする報告書をまとめた。

葛飾区'12予算案 発達障害発見へ5歳健診 早期支援で試験の方針‎ 東京

東京新聞 
葛飾区は、発達障害のある子どもを早期に発見するため、五歳児を対象にした健康診査を区立保育園二園で試験実施する方針を決めた。新年度予算案に診査費十万円を計上した。区によると、五歳児対象の発達障害調査は、二十三区で千代田区に次いで二区目という。発達障害は、従来の三歳児健診でも発見されるケースはあったが、三歳時点では、コミュニケーション能力が十分でなかったり、落ち着きがなかったりするのが、発育の遅れなのか、発達障害なのか判断が難しかった。厚生労働省の研究チームも、発達障害の発見には五歳前後が適しているとの研究結果を発表している。

知的障害者を採用 新年度5年間、最長60歳まで 山形

河北新報 
山形県は新年度、県の職員採用で、知的障害者向けの雇用制度を新たに設ける。採用期間は5年で、希望や勤務状況によって最長60歳まで更新できる。県によると、知的障害者を5年以上雇用する制度を設ける都道府県は、和歌山県に続き2県目だという。新年度は1人を非常勤職員として採用し、寒河江市の県森林研究研修センターで木工作業や試験研究試料の作成補助などを担当してもらう。勤務は週5日以内で計20~30時間、月給は9万8800円(週30時間勤務の場合)。20日からハローワークを通じて募集する。

障害者施設販売スペース毎週火曜日開店 パンなどを販売 新潟

MSN産経ニュース 
障害者と地域社会の交流を図ろうと、新潟市東区役所1階南口エントランスホールに14日、障害者施設の販売スペース「ぷちしょっぷ東区」がオープンした。障害者が作ったパンや小物などを障害者自身の手で販売する拠点で、毎週火曜日の昼休みの時間帯に開店する。同区健康福祉課は「障害を持つ人、持っていない人同士の理解を深めるきっかけになれば」と利用を呼びかけている。営業時間は火曜日午前11時から午後1時まで。火曜日が祝日の場合は休み。

博多で障害者アーティスト企画展 被災地での体験を作品に‎ 福岡

博多経済新聞 
博多リバレイン(福岡市博多区下川端町)地下2階の「ギャラリーアートリエ」(TEL 092-281-0081)で現在、企画展「エイブルアート2012LifeMap-note-」が開催されている。障害者のアート活動を紹介する同展。今回は制作にあたり、作家たちが被災地の宮城県へ出向き、現地での出会いや思いを反映した作品約68点を展示している被災地を撮影した映像も上映している。開催時間は10時30分~19時30分。入場無料。3月25日まで。

記者日記:書を味わう 埼玉‎

毎日新聞 
指導をしている有松則子さんに聞くと、11年前に美術展で見かけた障害者の「不思議な字」に魅せられて指導を始めたという。根気強く半年に1作品のペースで教える指導に苦労は絶えない。しかし、50年以上の書道歴がある有松さんが「まねできない」と言う「人の心を動かす作品」が生まれる瞬間に立ち会えた時の喜びが、情熱の源だという。同じ作品展が14日~17日、上尾市柏座4の市コミュニティセンターである。

色鮮やかさをり織り展示販売 高松の障害者施設‎ 香川

四国新聞 
豊かな色彩と自由なデザインが特徴のさをり織りを使った作品を紹介する「心もはずむマフラー展」が13日、香川県高松市三谷町の知的障害者通所更生施設「ミルキーウェイ」(坂口正子施設長)で始まり、施設利用者らが心を込めて仕上げた作品の数々が来場者を楽しませている。同展は、施設利用者の就労支援の一環として2004年から毎年実施。利用者らが約3カ月かけて制作したマフラーなど約300点を展示している。展示作品は販売する。19日まで。時間は午前10時から午後5時。最終日の19日は午後3時まで

2012年2月14日火曜日

自閉症者向けケアホーム 当別のNPO、16日に開業‎ 北海道

北海道新聞 
NPO法人「ゆうゆう」は、自閉症の人を対象にしたケアホーム「ゆうゆうのいえ」を16日、町内太美町1488に開業する。入居者の苦手な音や光などの刺激を緩和するよう設計した、道内でも珍しい施設だ。施設は木造平屋で床面積約160平方メートル。グループホームとして使われていた建物を購入し、改修した。総改修費2700万円のうち1800万円は、障害者の居住環境整備を支援する国の助成を受けた。定員は4人ですべて個室。「自分たちが住みたい部屋」をコンセプトにした約12平方メートルの居室は、風呂とトイレを完備したほか、防音壁で音を遮断。照明はダウンライト型で光を調整できるよう配慮した。

ハッサク栽培 農家の力に‎ 広島

中国新聞 
尾道市因島大浜町の知的障害者通所施設「因島であいの家」の通所者が因島発祥のハッサクを育て、ピークを迎えた収穫作業に追われている。栽培しているのは島南部の因島三庄町など計4カ所。農家が高齢のため耕作が難しくなったり、放棄したりした畑を手伝う。昨年7月から、島北部の大浜町から4~6人が畑に通い、低農薬で育てた。収穫は昨年末から始めた。ワックスは使わず、選果も手作業のため、多少の傷やふぞろいもある。埼玉県の道の駅や瀬戸内しまなみ海道の大浜パーキングで販売。はっさく大福を作る因島大浜町内の「はっさく屋」にも卸す。

2012年2月13日月曜日

スペシャルオリンピックス閉幕 「福島の良さ伝えて」

47NEWS 
福島県猪苗代町などを会場に、33都道府県から過去最多の約900人の選手が参加した、知的障害者のスポーツ大会「スペシャルオリンピックス(SO)」の第5回冬季国内大会が12日、閉幕した。同町の総合体育館「カメリーナ」で開かれた閉会式では、女子マラソン五輪メダリストの有森裕子大会会長が「大会に関わったことを誇りに思って、明日から頑張ってほしい」とあいさつ。福島選手団の柳沼貴大さん(18)が「それぞれの県に戻ったら、ぜひ福島県の良さを伝えてください」と呼び掛けた。

兄2人 思い結ぶ上映会‎ 富山

読売新聞 
障害を持つ人のありのままの姿と、そのきょうだいが抱える葛藤を知ってもらいたい――。富山大五福キャンパスで今月、横浜市の赤崎正和さん(24)が自閉症の妹の日常を撮ったドキュメンタリー映画「ちづる」の自主上映会が開かれた。企画したのは、立山町の会社員で、自身も知的障害のある妹を持つ金山敦さん(25)。兄2人の共通の思いが、県内での初上映に実を結んだ。金山さんは、要望があれば今後も上映会を開きたい考えだ。

2012年2月12日日曜日

三原の知的障害者施設性的虐待:虐待確認、県が運営の法人に勧告 広島 ‎

毎日新聞 
三原市で知的障害者施設などを運営する社会福祉法人の嘱託職員3人=既に退職=が、施設利用者の複数の女性に性的虐待をしたり、預かった金で私物を購入するなど不適正行為を繰り返していた問題で、県は10日、虐待などの行為を確認したとして、改善に向けた体制強化などを勧告したと発表した。勧告は障害者自立支援法に基づき、職員管理監督体制の強化▽利用者などからの苦情解決体制の確立▽第三者評価によるサービス向上▽実習生の受け入れや地域住民との連携など外部に開かれた運営--などを求めている。法人は、取り組みや計画を3月11日までに報告する。

発達障害に理解を 岡山でセミナー 岡山

山陽新聞 
発達障害への理解を深める岡山県主催の「発達障害者支援セミナー」が11日、岡山市北区柳町の山陽新聞社さん太ホールで開かれ、障害者職業総合センター(千葉市)の望月葉子主任研究員が「発達障害者の就労支援の課題」と題して講演した。望月氏は、発達障害者は未経験の作業に対して困惑したり、職場のルールが分からず混乱してしまうことを指摘。作業に向けた準備や経験を積ませ、文章やメモで分かりやすく指示する対応例などを示した。

色鉛筆自在 塗り重ね‎ 兵庫

読売新聞 
発達障害の一種とされる自閉症で、県立上野ケ原特別支援学校(三田市)に通う高校生の前田諒太郎さん(18)が描いた絵画を集めた個展「色えんぴつ12色の世界」が、神戸市中央区山本通3の海外移住と文化の交流センターで開かれている。「みんなの喜ぶ顔が見たい」との一念で色鉛筆を駆使した約300点を展示しており、11日午後3時からのオープニングパーティーでは前田さん自身が作品を前に解説する。個展は26日まで。午前10時~午後7時(最終日は午後5時)。月曜休み。

2012年2月11日土曜日

冬季スペシャルオリンピックス、福島で開幕‎

読売新聞  
知的障害者の国内スポーツ大会「スペシャルオリンピックス」が10日、福島県猪苗代町で開幕した。12日まで同町と郡山市の3会場で、スノーボードやフィギュアスケートなど7種目で熱戦を展開する。優勝者は、2013年に韓国・平昌ピョンチャンで開かれる世界大会に出場する。大会には33都道府県から選手、コーチ約900人が参加。同町総合体育館「カメリーナ」で開かれた開会式で、高円宮妃久子さまは「美しい福島の地の大きなエネルギーとなるよう、心から願っています」と述べられた。

東大とMS、障害を持つ生徒の受験支援ソフトを共同開発‎

日本経済新聞 
日本マイクロソフト(MS)と東京大学先端科学技術研究センターは2012年2月9日、高校・大学の入学試験において、障害により筆記用具を使って解答を書くことができない生徒のために、パソコンを使って受験することを支援するソフトウエア「Lime(ライム)」(写真1、写真2)を共同開発したと発表した。パソコンでの日本語入力時に変換候補として表示されたすべての漢字をロギング(記録)するソフトで、試験時にパソコンが適切に使用されたことを証明する

着服:南島原のホーム、知的障害者の預金を 4年前発覚、県・家族にも伝えず 長崎

毎日新聞 
南島原市の社会福祉法人・ほかにわ共和国(志賀俊紀理事長)が運営する知的障害者のグループホームで、職員が入所者の預金240万円を着服したとして、理事長の妻で元理事の志賀冨美子・南島原市議(64)らが県に告発したことが、9日分かった。08年に発覚したが、同法人はこの問題を入所者の家族に伝えず、県にも報告していなかったという。志賀理事長(67)は職員の着服を認め「処理は妻に任せていた」と話した。

特別支援学校 空白域「3年で解消」 群馬‎

読売新聞 
群馬県教委は9日、県立特別支援学校が空白となっている県内3地域を解消するとともに、市立の特別支援学校6校を県立に移管すると発表した。計画期間は2012~14年度の3年間で、市町村との協議が整い次第、関連の補正予算案を県議会に提出する。空白域解消は、県西部の吾妻、富岡甘楽、藤岡多野が対象で、交通利便性が高い場所に、義務教育段階の子供に対応する分校や分教室を設置することで、現状で最長2時間近い長時間通学を改善する。

相談支援、虐待防止など強化 宇都宮障がい福祉サービス案まとまる 栃木

下野新聞 
市保健福祉部は、新年度から3年間の「市障がい福祉サービス計画」の素案を作成した。新規事業として、障害者に対する相談支援の中心的役割を担う基幹相談支援センターの整備、障がい者虐待防止センターの設置などを盛り込んでいる。きめ細かな施策を実現するための具体策として、新たに(1)相談支援体制の充実強化(2)障がい者虐待に対する取り組み強化(3)障がい者自立支援協議会の機能強化ーなどを盛り込んだ。市障がい福祉課は29日まで市民から意見を募るパブリックコメントを実施する。

発達障害者専門の施設完成 向陽の里に県内初‎ 宮崎

宮崎日日新聞 
自閉症など発達障害者専門の「もみのき寮」が、国富町本庄の知的障害者総合福祉施設「向陽の里」(神崎恭自園長)に完成した。10日にしゅん工式があり、関係者約50人が完成を祝った。県などによると、同様の施設は県内初という。コミュニケーションが取りにくいという利用者の特性に配慮して、50部屋すべてが個室。クッション性の高い床と壁を備えるなど、安全面にも考慮した造りとなっている

「鞆の津ミュージアム」プレオープン‎ 広島

朝日新聞 
築150年以上の土蔵を改修した美術館「鞆(とも)の津ミュージアム」(広島県福山市鞆町鞆)で11日から、5月の開館を控えたプレオープン企画展「はじまるアニマル」が開かれる。美術館を運営する社会福祉法人「創樹会」の主催。知的障害者施設の通所者や、現代美術の作家の作品約80点を展示する。企画展は入場無料で3月4日まで。

作品展:みてみてぼくらを 特別支援学級の生徒らの取り組み紹介 島根

毎日新聞 
益田市内の小中学校の特別支援学級や県立益田、浜田両養護学校の児童、生徒が取り組んだ実習の紹介や作品を集めた「みてみてぼくらを活動展」が9日、益田市常盤町のキヌヤ益田ショッピングセンター3階で始まった。15日まで。無料。市特別支援教育研究部会(沖田敦部長)が、地域に対して障害児・者への理解を深めようと開催。24回目の今年は市内の小学校12校、中学校9校、2養護学校の児童、生徒の作品などを展示する。

2012年2月10日金曜日

26歳知的障害者を恐喝、中2男子逮捕 神奈川

読売新聞
神奈川県警伊勢原署は8日、神奈川県伊勢原市内の中学2年男子生徒(14)を恐喝容疑で逮捕した。男子生徒は昨年10月、市内の祭りで男性と知り合い、男性が知的障害を持つことにつけ込み、恐喝したとみられる。男性の家族が警察に相談し、発覚した。男子生徒はほかにも複数回、男性を呼び出しており、同署でさらに調べている。

障害者自立支援法:廃止申し入れ 元原告団が厚労省に ‎

毎日新聞 
障害者自立支援法違憲訴訟の元原告・弁護団が9日、厚生労働省の津田弥太郎政務官らと面会し、同法の廃止と新法への障害当事者の意見反映を強く求めた。厚労省は、理念や名称を改めた自立支援法改正案を新法とみなし、今国会に提案する方針を説明したが、元原告らは「到底納得できない」などと激しく反発した

「自閉症の世界」知って 発達障害者 講演 長崎

朝日新聞 
自閉症の人たちが暮らしやすい世の中にするには?。長崎市は11日、「自閉症の僕が語る自閉症の世界」と題した講演会を、同市茂里町の長崎ブリックホールで開く。発達障害への理解を深めるため毎年講演会を開いているが、発達障害者本人による講演は初めてという。5歳で「自閉傾向」があると診断され、会話が苦手な東田直樹さん(19)が、パソコンと文字盤を使って講演する。東田さんは4歳の頃から詩や物語を書き2004、05年にグリム童話賞大賞を受賞した。現在は作家として活動している。講演会では東田さんの母も親の立場から講演する。

ホテル、旅館で障害者雇用を 別府で交流会  大分

大分合同新聞 
障害者の法定雇用が課題となっている中、別府市障害者自立支援協議会(田川収一会長)の就労部会は、民間企業との「障害者就労支援ネットワーク交流会」を開いている。このほど、市内でホテル・旅館業者を対象に講演会を開いた。別府市障害者自立支援協議会の就労部会によると、市内では太陽の家や関連企業などで多くの身体障害者を雇用しているが、そのほかの企業での雇用、知的や精神障害者の雇用は進んでいないという。

一歩・障害を越えて:「Bon Cafe」 手頃でおいしいと好評 県郡山総合庁舎にオープン 奈良

毎日新聞 
障害のある人が働くカフェ&レストラン「Bon Cafe」が、大和郡山市満願寺町の県郡山総合庁舎の中にオープンした。3種類の日替わり定食(2月中は400円、3月から500円)やケーキセット(480円)などを提供、訪れた人たちからは「手頃でおいしい」と好評だ。大和郡山市の社会福祉法人「萌」が、障害のある人の社会参加と就労支援の場として開き、同市地域自立支援協議会が協賛している。今は障害のある男性5人が、他のスタッフと協力しながら、盛りつけや接客などを担当している。

特別支援学級生が1年の成長披露 東京で「劇と音楽の会」 ‎

朝日新聞 
東京・多摩地域の中学校の特別支援学級で学ぶ生徒たちが劇や合奏、合唱などを披露する「劇と音楽の会」が10、11、17日、四つの会場で開かれる。各校の生徒たちが1年間学んできたことを互いに披露する場で、28年続いている。主催者は「普段は特別支援教育と関わりのない人にも、ぜひ見てほしい」と呼びかけている。知的障害のある生徒が通う青梅市立第二中は、1年生から3年生計12人が協力して昔話「かさじぞう」の劇に取り組む。

北九州市が療育センター建て替え、障害児ケア担う  福岡

読売新聞 
全国の自治体に先駆け、障害児の医療やリハビリを専門に行ってきた北九州市立総合療育センター(小倉南区春ヶ丘)について、市は施設を建て替える方針を固めた。増加傾向にある発達障害児に対応する児童精神科など3診療科を常設する予定もあり、新たなニーズに対応できる施設や機能の拡充を目指す。

障害者の手織り 2000点を展示即売  奈良

読売新聞 
知的障害者らの手織り作品を集めた展示即売会「ORIORI9〜奈良生まれの手織りたち〜」が、奈良市二条大路南のイトーヨーカドー奈良店で開かれている。障害者への理解を深めてもらおうと、2002年から開催。今回は県内の作業所や授産施設10団体が、色鮮やかな糸を自由に織る「さをり織り」のかばんやショールなど約2000点を出品した。入場無料、10日まで。

障害者美術72点 復興願う作品も  高知

朝日新聞 
知的障害や精神障害がある人が作った美術品72点を展示する「作業所ら・ら・ら アート・オブ・キング展」が15日まで、いの町紙の博物館で開かれている。作業所では毎週1日、美大出身の講師を招いた美術教室を開き、19~68歳のメンバーが絵画や粘土、立体作品の制作に励んでいる。13日休館。大人500円、小中高生100円。

特別支援学級の生徒らの作品展  愛知

朝日新聞 
名古屋市中村区の小中学校にある特別支援学級に通う児童、生徒の作品展が8日、中村図書館(同区中村町)で始まった。15日まで。自閉症や難聴などの障害がある特別支援学級の子どもたちの学びや成長を、地域の人に知ってもらおうと企画され、今年で26回目。

支援学級生徒の力作178点並ぶ 徳島市で美術作品展  徳島

徳島新聞 
徳島市と名東郡の中学校特別支援学級、鴨島支援学校で学ぶ生徒たちの作品を集めた「第16回さくら作品展」が7日、徳島市のふれあい健康館で始まった。12日まで。14校の78人が授業中に制作した油絵や水彩画、木工作品など178点を出品。

生徒らの力作ずらり 特別支援学校の作品展 兵庫

神戸新聞 
三田市上野ケ原特別支援学校20+ 件の子どもらの絵画や刺しゅう作品など約200点を並べる展示会が、市総合福祉保健センターで開かれている。2007年から毎年開き、6回目。小・中学部、高等部と、訪問学級の計約90人が授業などで制作した。13日まで。午前9時~午後5時(最終日は同3時まで)。

記者有情:両手を上に 福岡 ‎

毎日新聞 
「電車の中では両手を上に」。母親は息子が幼いころから何度も言い聞かせたそうだ。理由は「この子が痴漢に間違われないように」と。そして「揺れて偶然女性に触れても、痴漢は誤解だと自分で説明できないから」とも。息子は自閉症。人との意思疎通が困難な障害だ。息子は成人し、今は電車に乗ると自ら両手を上げるという。それが余計に切ない。皆が自閉症の彼を思いやれる世の中なら、母の不安も、彼が手を上げ続けることもなかったろうに。

2012年2月9日木曜日

障害者自立法改正案、障害者委員らが批判 「提言反映されず」 ‎

日本経済新聞 
障害者自立支援法に代わる新法に向けた提言をまとめた政府の部会が8日開かれ、厚生労働省の同法改正案について委員から意見を聞いた。改正案は名称を改めて現行制度の本格的な見直しを5年間先送りする内容で、委員の障害者らから「提言が全く反映されていない」と批判の声が上がった。昨年8月の提言は障害者の福祉サービスの原則無料化を盛り込んでいたが、改正案では見送られた。ただ低所得の障害者の福祉サービス無料化は継続されることから、「新法をつくると自治体が事務作業に追われ混乱する」との意見も出た。

19日発達支援センター説明会  広島

中国新聞 
知的障害者と家族、福祉施設職員たちでつくる福山市のNPO法人2団体は19日午後1時半から、同市三吉町南の福山すこやかセンターで、市が2012年度に開設する「こども発達支援センター」について、市の説明を聞く会を開く。無料。支援センターは、主に就学前の子どもの発達障害の早期発見、支援を担う広島県東部の拠点となる。定員150人。

県立高入試 学習障害で代読決定 奈良 ‎

読売新聞 
文字の読み書きが困難な学習障害「ディスレクシア」がある奈良県内の中学3年の男子生徒(15)が、県立高校の入試で要望していた問題の代読について、県教委と受験校は7日、生徒の求めに応えて問題文を代読し、用紙も見やすくすることを決めた。県教委は「中学校の試験で代読を受けてきた実績を評価した」と理由を説明。同じ学習障害を持つ生徒らへの朗報となった。学習障害児を県内の「通級指導教室」で教えている教諭(51)は「今回の代読は、中学校でも行っていたことから実現した。こうした支援を小学校から中学校、高校へと丁寧に引き継いでいくことで、児童・生徒の可能性が広がる」と話している。

福岡市役所1階に障がい者が働く新カフェ 運営事業者を公募 福岡 ‎

NET-IB NEWS 
福岡市役所1階ロビーの改装にともない新設されるカフェの運営事業者の公募がきょう(8日)から始まった。新カフェは、カウンター越しに商品を引き渡すセルフ方式を予定しており、「福岡」や「博多」の特色を持った軽飲食メニューや福岡市役所のオリジナル商品が販売される。新カフェには、障がい者の就業という条件があり、社会福祉法人が制作する小物や菓子なども販売。公募される運営事業者は、「3年以上の喫茶・軽飲食の経営実績がある民間の専門事業者と社会福祉法人一者の共同によるもの」とされている。

三田・上野ケ原特別支援学校生作品展:一生懸命取り組んだ200点 兵庫 ‎

毎日新聞 
三田市川除の市総合福祉保健センター1階ロビーで7日、知的障害児や病弱な子どもが通う県立上野ケ原特別支援学校(同市大原梅の木)の美術・手芸作品展が始まった。13日まで。入場無料。展覧会には、小学部から高等部まで全員が出品。美術や手芸の時間などを利用して作った約200点が展示されている。

2012年2月8日水曜日

障害者自立支援法の改正案、難病患者も対象 本格見直し先送り

日本経済新聞  
厚生労働省は7日、障害者自立支援法の改正案をまとめた。法律の名称を改め、難病患者を新たに対象とする。低所得の障害者が福祉サービスを利用した際の自己負担無料化などの軽減措置は現行のまま継続し、制度の本格的な見直しは先送りする。今国会に提出し、2013年度の施行を目指す。障害者の心身の状態を6段階で示す「障害程度区分」に基づくサービスの利用量、種類も見直しの対象となっていたが、改正法の施行後5年をめどに制度を見直すことを盛り込み、今後の課題とした。昨年8月に内閣府の部会がまとめた提言にあった福祉サービスの原則無料化は見送られた。

知的障害容疑者:取り調べ、民営機関が立会人推薦 長崎地検、初の連携 ‎

毎日新聞 
知的障害の疑いがある容疑者の事件の取り調べで、長崎地検が、刑務所出所者の自立支援を担う「長崎県地域生活定着支援センター」の推薦する福祉関係者に立ち会わせる試行を始めたことが分かった。福祉専門家などの立ち会いは東京、大阪など4地検で試行を始めているが、検察側が独自に専門家を選んでおり、同センターのような公設民営機関と連携する仕組みは初めて。

児童相談所は危機管理意識不十分 岡山・監禁致死事件で市長に報告書

山陽新聞 
岡山市内で昨年2月起きた母親による長女への逮捕監禁致死事件で、同市児童相談所(こども総合相談所)の対応を検証していた市社会福祉審議会児童処遇部会(部会長・東條光彦岡山大大学院教授、5人)は7日、報告書を高谷茂男市長に提出した。再発防止策として市児相に関係機関との連携強化など求めた。市役所で東條部会長から報告書を受け取った高谷市長は「二度と起きないよう、どうすべきか真剣に検討したい」と話した。

頑張っているけれど 大人のADHD<下> 広がる支援 多角的に就労後押し ‎

東京新聞 
注意欠陥多動性障害(ADHD)がある人には、度重なる失敗が原因で仕事が続かないなど、生活が困難になる人もいる。就労や社会生活を円滑にするため、さまざまな支援が広がりつつある。「発達障害のある人への就労支援制度は、近年大きく進んだ」と、日本発達障害ネットワーク(JDDネット)理事の大塚晃・上智大教授(障害者福祉論)は話す。発達障害者支援センターでの相談のほか、障害者向け専門支援として、各地の障害者職業センターや、ハローワークの専門窓口が利用できる。

竜の切り絵で色の跳躍 湖西で特別支援校の安田君が作品展  静岡

中日新聞 
切り絵や造形などの創作活動を続ける浜名特別支援学校中等部1年、安田幸大君(13)=湖西市南台=の近作を紹介する作品展が、同市鷲津の市ふれあい交流館で開かれている。3歳で自閉症と診断された安田君は、5歳のころから絵の切り貼りに非凡な才能を見せるようになった。成長とともに独特の作品世界を築き上げてきており、作品展も市内各地で開いている。3月2日まで。

自閉症の妹描く映画「ちづる」12日に監督舞台挨拶  兵庫

神戸新聞 
兄の目線から自閉症の妹を描いたドキュメンタリー映画「ちづる」(2011年、79分)を撮影した赤崎正和さんが12日、公開中の元町映画館(神戸市中央区)で舞台あいさつする。障害をめぐる家族の苦悩や日々のささやかな幸せを記録した同作品は、学生だった赤崎さんが卒業制作として撮影したが、学内の上映会で評判を呼び、昨年から劇場公開が始まっている。元町映画館では17日まで。

2012年2月7日火曜日

発達障害者:津の医療機関職員らがNPO発足、手厚く支援 早期発見や就労支援 三重

毎日新聞 
児童精神科の専門医療機関「県立小児心療センターあすなろ学園」(津市城山1)の職員らが、発達障害者を支援するNPO(非営利組織)法人「ライフ・ステージ・サポートみえ」を発足させた。教育現場での発達障害者の早期発見や青年期の就職支援、教育現場での技術指導などの支援を行うのが目的だ。18日に県人権センター(津市一身田大古曽)で、設立記念の講演会を開く。講演会は18日午後1時半から。無料。

差別語「ガイジ」なくせ、福岡市教委が独自教材  福岡

読売新聞 
小中学生が障害のある子供への差別語とされる「ガイジ」を使う例が増えているとして、福岡市教育委員会は、障害者や家族の心を傷つけていることを伝える独自教材を作成する。意味を知らずに安易に使用されることも多いため、新年度から道徳の授業で取り上げ、「言葉の重さ」について考えさせる。文部科学省によると、特定の差別語をとらえ、市町村教委レベルで対策を講じるのは異例。福岡市教委によると、「障害児」の一部からとった造語で、障害の有無にかかわらず他人を攻撃したり自分を否定的に表現したりする時などに使われている。

2012年2月6日月曜日

県全圏域に発達障害相談員 新年度配置、支援の拡充図る  岐阜

岐阜新聞 
県は新年度、現在は岐阜圏域にしか置いていない在宅の発達障害者専門の相談員を、西濃、中濃、東濃、飛騨圏域にも配置する。全域からの相談を1カ所で対応している現状をあらため、身近なところで相談に応じることで、自立や社会参加につなげる。当初予算案に経費を盛り込む。相談員は自閉症や広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害などのある18歳以上の人らに関する生活や就労の相談に応じる。

障害者の就職支援へ 岐阜市の福祉会、企業と提携  岐阜

岐阜新聞 
障害がある児童のデイサービスを行う岐阜市福光西の一般社団法人光陽福祉会(菊池利哉会長)は、有償職業紹介業の丸八興業(名古屋市中村区)と提携し、3月から障害者の就職支援事業を始める。同会は登録した障害者に就職のための実習支援を行い、丸八興業が雇用する企業を開拓する。福祉会と民間企業が提携して障害者の就職支援を行うのは、全国でも珍しいという。入場無料。

障害者が描く震災被災者の似顔絵展  福岡

西日本新聞 
障害者の作品を通して、障害について考える企画展「エイブル・アート2012『Life Map-note-』」が4日、同市博多区下川端町の複合商業文化施設「博多リバレイン」のギャラリーアートリエで始まった。8回目となる今年は、東日本大震災の被災地を訪ねた障害者による被災者の似顔絵16点が展示されている。3月25日まで。

昭和初期の津山 切り絵で表現  岡山

山陽新聞 
昭和初期の津山の風情を切り絵で楽しんで―。津山市久米川南の池田泰弘さん(23)の個展が10日から、岡山市北区富田町の「ギャラリーグロス&コーヒー」で開かれる。同市内での個展は初めて。18日まで。池田さんは誕生寺養護学校(現誕生寺支援学校)時代の2005年、吉備中央町で開かれた切り絵教室に参加したのをきっかけに制作に取り組み始めた。入場無料。午前10時〜午後7時(最終日は同6時まで)

2012年2月5日日曜日

障害児ら支援強化へ心理・医療ケア新拠点、県が平塚に17年度開設へ 神奈川

カナロコ 
発達障害児らに対する総合的な支援策の強化に向け、県は3日、新たな自立支援施設を整備する方針を明らかにした。心理・医療面で専門的ケアが可能な入所施設で、既存施設を統合した新拠点に位置付ける。平塚市内の県立高校跡地を活用し、2017年度の開設を目指す。新施設は、情緒障害児短期治療施設のほか、乳児院、知的障害児施設を併設する複合拠点。定員は100人で、障害や虐待の影響で感情コントロールが難しいなど、社会生活に不適応な児童を受け入れる。

働く喜び 僕らにも 和歌山

朝日新聞 
知的障害のある中学生2人が毎週火曜、和歌山市中心部のオフィスビルで働いている。2人が通う和歌山大学付属特別支援学校とNPO和歌山自立支援センターが始めた「ぷれワーキング」という試み。障害のある子どもたちが働く喜びを感じ、企業側も子どもたちへの理解を深める職場体験。2人は初めて現場に派遣された。「ぷれワーキング」は、岡山県から全国各地に広がった取り組みを参考にした。知的障害のある小学校高学年から中学生が、企業や商店で週1回1時間働く。毎回ボランティアが付き添い、期間は6カ月が目安。

県立特別支援学校新設 太宰府に4月 福岡

朝日新聞 
太宰府市大佐野に4月、県立太宰府特別支援学校が開校する。県教委によると県立特別支援学校の新設は16年ぶり。新年度の児童生徒数は240人を見込む。県立福岡農業高の隣接地に開校する。鉄筋コンクリート2階建てで、建設費は約40億円。知的障害教育と肢体不自由教育の2部門からなり、それぞれ小学部、中学部、高等部を置く。通学区域は小中学生が筑紫地区と宇美、志免、須恵町。高等部は県内全域。

障害者アート支えたい 伏見拠点にNPO結成  京都

京都新聞 
障害者の美術活動を支え、社会的評価につなげようと、京都市の美術家や総合支援学校の職員らがNPO法人を作り、伏見区を拠点に自由な制作会を開いている。滋賀県などに比べて「障害者アート」の支援体制や広がりがいまひとつという京都。「これから盛り上げたい」と展覧会も企画している。昨年8年、伏見区の呉竹総合支援学校の教員や同学校の造形授業を手伝う美術家ら8人がNPO法人「障碍(しょうがい)者芸術推進研究機構」を結成。月に1~2回、学校などを借りて障害者のための制作会「アトリエ会」を催している。

2012年2月4日土曜日

東邦銀、障害者雇用の特例会社 東北の地銀で初  福島

日本経済新聞 
東邦銀行は3日、障害者を雇う特例子会社を設立すると発表した。身体や知能に障害を持つ10人を雇用し、4月1日から業務を始める。銀行内で使う帳票の印刷・製本や、役職員が使う名刺・ゴム印の作成などを手掛ける。障害者雇用の子会社を作るのは東北の地銀で初の試みで、働きたいと考えながら就職先が見つからない地域の人たちを支援する。設立する会社は「とうほうスマイル」で、福島市内の東邦銀行事務センター内に事業所を構える。資本金は3000万円で、同社が100%出資する連結子会社にする。

時天空関迎え節分祭 松山の障害者施設  愛媛

愛媛新聞 
松山市中野町の知的障害者福祉施設「はばたき園」(丹生谷孝之施設長)で3日、モンゴル出身力士の時天空関を招き節分行事があり、施設利用者約100人が力士との交流を楽しんだ。 時天空関は伊予豆比古命(椿)神社(同市居相2丁目)の節分祭行事に参加後、同施設を訪問。昨年の節分に続き2回目となる時天空関が会場に現れると、利用者は大きな拍手で出迎えた。

街角:夕張・障害者施設をリニューアル 北海道 ‎

毎日新聞 
昨年、開設30周年を迎えた夕張市の知的障害者施設「清水沢学園」が「障がい者支援施設しみずさわ」と名称変更し、市内に分散していた作業所や店舗を集約した「地域支援センター ライフネットゆうばり」を開設した。入所者や通所者が製造・販売するベーカリーショップ「めぐみ」と、カレー専門店「カレーハウス朋」もある。中川博之センター長は「地域の人たちと手を携え、新しい夕張のまちづくりのために頑張りたい」と話している。

ダウン症の児童が作品展 書や絵画80点 愛媛 ‎

愛媛新聞 
ダウン症で西予市立石城小学校6年で特別支援学級に在籍している鷲見蓮君(12)の作品展「ギャラリー蓮」が3日、西予市宇和町卯之町3丁目の市役所市民ロビーで始まった。素朴で温かみのある書や絵画が、訪れる人の心を引きつけている。鷲見君はひらがなは書けるが、書の文字の大きさや形、配列はさまざま。気分によって書いたり、書かなかったりもあるという。ただ、一度筆を執ると作品を次々と生み出す。21日まで。

「アール・ブリュット」大津で一部公開 欧州巡回展前に ‎

京都新聞 
フランス・パリで開かれた「アール・ブリュット・ジャポネ展」の成功を受けて、今春再び、障害者らの独創的な作品群が欧州各国を巡回することになった。巡回展を前に3日から5日まで、大津市におの浜の大津プリンスホテルで出展作品の一部が公開される。アール・ブリュットとは、正規の美術教育を受けていない障害者らの作品を指し、ジャポネ展は2010年3月から10カ月間で12万人を集めた。今回、4月のオランダを皮切りに欧州7カ国を作品約850点が巡る予定だ。

2012年2月3日金曜日

反対で頓挫の知的障害者施設 松山の別地区で着工‎ 愛媛

愛媛新聞 
松山市北部の住宅地で「障害者施設ができると地価が下がる」などとして住民の反対に遭って頓挫していた社会福祉法人「風早偕楽園」(松山市下難波)の知的障害者ケアホーム建設計画で、別の場所で地域住民の理解を得て1日までに着工した。3月末に完成し、4月から知的障害者14人が入居する予定同ケアホームをめぐっては、同法人が旧北条市地区に建設計画を進めていたが、2010年秋に住民が反対運動を展開したことなどを受け、11年1月に法人が計画を白紙撤回。その後、ほかの場所でも住民の反対により、計画を中止し、建設場所を探していた。

女子中生を買春容疑、75歳逮捕 兵庫‎

MSN産経ニュース 
軽度の発達障害のある中学3年の女子生徒(15)に金を渡してわいせつな行為をしたとして、県警少年育成課は2日、児童買春・ポルノ禁止法違反の容疑で、神戸市内の無職の男(75)を逮捕した。同年11月に「男の家に女の子が出入りしている」との匿名通報があり、事件が発覚。県警によると、女子生徒は特別支援学級に通っており、同年6~11月に十数回にわたって顔見知りだった男の自宅に訪れていたとみられる。女子生徒は「帰ろうとして怒鳴られたことがあり、怖くて帰れなかった」と話しているという。

大人の発達障害&予備軍に向けた全国初“弱み”を“強み”に変える職業訓練‎

ダイヤモンド・オンライン 
そんな話題の「大人の発達障害」や、自分も発達障害なのではないかと悩む人たち向けに、他の団体とは違うアプローチで職業訓練などを行うメソッドがいま注目されている。発達障害の人が強み、特性を活かした仕事に就き、活躍することを応援するプロフェッショナルファーム「Kaien」(東京都港区)の取り組みだ。同社の鈴木慶太社長は、元NHKアナウンサーでもある。

発達障害 理解深める市民講座 5日、関西医大・名張市など 三重‎

MSN産経ニュース 
関西医大と名張市などは5日午後1時半から、同市蔵持町里の市武道交流館多目的ホールで、「発達障害を知り、子どもたちを理解する」と題する無料の市民公開講座を開くことになり、広く参加を呼びかけている。同大小児科学講座で講師を務める石崎優子医師は「小児の発達障害について」をテーマに特別講演。主な同障害の特徴などをわかりやすく説明する。事前の申し込みは不要。

姉妹孤立死:知的障害者の生活実態を北海道23市が調査へ‎ 北海道

毎日新聞 
札幌市白石区のマンションで知的障害のある妹と世話をしていた姉が孤立死した問題を受け、道内35市のうち23市が、福祉や介護のサービスを受けていない知的障害者に対し、自宅を訪問するなどの生活実態調査に着手(準備段階含む)したことが、各市への取材で分かった。残る12市の大半も実施を検討中で、対策強化の動きが道全域に広がりつつある。調査対象者は、人数を把握できている14市合計で少なくとも4464人に上った。

障害者自立支援施設:セルプいしき、新装開店 運営のパン屋など盛況 鹿児島

毎日新聞  
鹿児島市伊敷台4、障害者自立支援施設セルプいしきが1日、新装オープンした。施設では障害者が互いに助け合いながらパン屋や喫茶店を運営しており、開店から多くの常連客が詰めかけた。店内には、人気商品のチョコ棒やメロンパンなど焼きたてパンが次々と並べられた。パンの種類は約40種類で一つ40円から。セルプいしきは01年開設。知的障害のある30人が働いている。今回の改装では県の補助金2000万円をかけて、売り場と喫茶スペースを倍に広げた。また、エレベーターを設置し、道路に面したエントランスも設けた。

年規と絵美子の世界:アスペルガー症候群とともに 谷口さん兄妹が個展 愛知

毎日新聞 
発達障害の「アスペルガー症候群」と闘う一宮市の会社員、谷口年規さん(27)と妹の事務職員、絵美子さん(24)による個展「年規と絵美子の世界 アスペルガー自閉症とともに歩んできて」が、同市浅野のギャラリー「葵(あおい)」で開かれている。2人は「できるだけたくさんの人に見てもらいたい」と話していた。12日まで。

スペシャル五輪の健闘誓う 選手が富山県庁訪問‎ 富山

富山新聞 
10日から3日間、福島県郡山市などで開催される知的発達障害者のスポーツの祭典「 第5回スペシャルオリンピックス日本・冬季ナショナルゲーム福島」に県代表として出場 する選手が1日、県庁を訪れ、健闘を誓った。県内からは17選手が出場し、この日はフロアホッケーの村下陽一郎さん(28)と中 山真美さん(29)、アルペンスキーの本田淳一さん(17)が訪れた。飯田久範厚生部 長の激励に対し、中山さんは「正々堂々戦ってきます」と意気込みを述べた。

2012年2月2日木曜日

発達障害を就学前から支援 保育所・幼稚園で取り組み広まる‎ 埼玉

朝日新聞 
小学校入学の準備が進む季節。意思疎通などに困難を抱えやすい発達障害は、親や周囲が早期に子どもの特性を把握し、適切な支援や環境調整をすることで、社会に適応しやすくなるとされる。埼玉県内でも、保育所や幼稚園など、就学前から支援する取り組みが広がっている。

就労支援:「トリクルしみず」定着 知的障害者、古紙回収で社会参加 静岡

毎日新聞  
静岡市清水区にある知的障害者の就労支援事業所「みすず」が同区内の新聞販売店4社、古紙回収業者「故紙センタートヨタ」(同市駿河区)と共同で進めている古紙回収事業「トリクルしみず」が定着してきた。回収先の市民らと交流する機会を通じて、自立と社会参加に向け地域とのつながりを深めている。みすずを運営する社会福祉法人「玉柏会(たまがしかい)」の野々村勅夫理事長はこのほど、新聞販売店に感謝状を贈呈した。

地元に特別支援学校を香美、新温泉町が誘致へ‎ 兵庫

神戸新聞  
障害児が通う特別支援学校がない但馬北西部に学校を誘致しようと、香美町と新温泉町が兵庫県に働きかける準備を進めている。香美町からはスクールバスで出石特別支援学校などに通っているが、遠距離のため通学の負担が重い。乗降拠点のない新温泉町からは鳥取県の学校に通っている。31日、香美町会の議員全員協議会で町や町教委の幹部が状況を説明した。

知的障害者ゆずの子育て描く「だいすき!!」最終回‎

マイナビニュース 
本日2月1日に発売されたBE・LOVE4号(講談社)にて、愛本みずほ「だいすき!! ゆずの子育て日記」が最終回を迎えた。また5月1日発売のBE・LOVE10号より、愛本の新連載が始まることも告知されている。「だいすき!! ゆずの子育て日記」は2005年に連載を開始。軽度の知的障害20+ 件を持つシングルマザー・福原柚子が、さまざまなトラブルを乗り越えながら母親として成長していく物語だ。2008年には香里奈主演によりTVドラマ化され、話題を集めた。

2012年2月1日水曜日

頑張っているけれど 大人のADHD<中>  治療と自助活動 診療態勢づくりが急務

東京新聞 
大人になってから「注意欠陥多動性障害(ADHD)」の可能性に気づいても、専門の医療機関は非常に少なく、治療薬の使用にも制限がある。診療態勢の充実が求められる一方、特性を知って自ら対処しようという当事者グループの活動も増えている。日本では現在、成人のADHD治療薬は承認されていない。十八歳未満の子ども向けには二種類の治療薬があり、十七歳までにADHDと診断され、薬を使っていれば十八歳以降も「継続使用」はできる。成人向け治療薬は現在、治験中だ。

通常学級で「個別指導教室」 栃木市

朝日新聞 
栃木市は4月から市内の三つの小学校に、市費で「個別指導教室」を設置し、発達障害の兆候がある児童や学習が遅れ気味の児童らの早期支援に取り組む。「すくすく教室」として2009年度から3年間実験的に実施した結果、効果が得られたとして市内各地域に広げる。鈴木俊美市長が30日の会見で明らかにした。4月から栃木地域の栃木中央小、西方・都賀地域の真名子小、大平・藤岡地域の部屋小に設置。それぞれが拠点となり、地域内の児童は学区を越えて通うことができる。同市はモデル例として、児童1人が週に2時間程度教室に通い、一指導員が年間、一対一などで対応できる人数は20人程度と想定している。

油彩画で語る 奄美への思い‎ 鹿児島

朝日新聞 
豪快に色を塗り重ねる独特の画風で注目される神戸市の自閉症の油彩画家、野口毅(つよし)さん(22)が鹿児島県奄美大島を訪れた。パステルクレヨンで描いたスケッチブックは亜熱帯の常緑樹や海や空、砂の色で埋め尽くされ、8月に神戸で開く4度目の個展に向けて新たな作品づくりに生かす。ピアノや水泳は長続きしなかったが、色とりどりのサインペンやクレヨンを持つと、黙々と紙に向かった。小学2年から絵画教室に通い、まもなく油絵に出会った。中学1年だった2002年に初めて神戸で個展を開き、その後は「絵を買いたい」という人が海外からも現れた。

恋愛テーマの劇、練習に熱 障害者で結成 岐阜

中日新聞 
岐阜市近郊に住む障害者が、劇やダンスなどを発表するイベント「障がい者の文化交流のつどい」が2月12日、岐阜市日光町の市日光コミュニティセンターで開かれる。障害者同士の交流や表現力の向上などにつなげようと、昨年から始まった取り組み。本番を目前に控え、出演者の練習にも熱が入っている。岐阜、各務原、羽島市などの知的障害や発達障害がある15~30歳の団員が、恋愛をテーマにした劇「ピース☆ラブ」の上演に向け、1年間かけて練習してきた。好きな人になかなか「好き」と言えない自閉症の男性が、仲間の後押しで告白するストーリー。劇団は7年前の発足以来、「愛と性」を題材にした劇を上演し続けている。

売り出せ落花生 みづほ園が加工機械導入‎ 大分

大分合同新聞 
豊後高田市呉崎の社会福祉法人みづほ育成会(酒井昌博理事長)、知的障害者通所授産施設・高田みづほ園(後藤則隆施設長)は、同市特産の落花生の流通拡大や利用者の賃金アップを目的に、同園で栽培する落花生の加工機械を導入した。高田みづほ園で火入れ式があり、関係者や利用者約30人が出席。育成会の平山昭一郎理事が「特産の落花生を土産品として売り出して地域に貢献したい」とあいさつし、永松博文市長が「県内外に豊後高田産落花生のファンをつくってほしい」と祝辞。塩いり落花生、殻付き落花生に加工する両機械の稼働をそれぞれ始めた。

孤立死防止 帯広市も知的障害者の実態調査へ‎ 北海道

北海道新聞 
札幌市内のマンションで40代の姉と知的障害の妹が遺体で見つかったことを受け、帯広市は31日、市内に住む中度と軽度の知的障害者の生活実態を調査する準備を始めた。重度の知的障害者については昨年10月に調査を終えている。市障害福祉課によると、市内の中軽度の知的障害者は2011年3月末現在595人。国、市の福祉サービスや福祉施設を利用していない障害者を把握したうえで、2月上旬から調査員が訪問して面接する。

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