2012年4月30日月曜日

知的障害者に就労の場提供 静岡市葵区内の山間地で農業体験イベント 静岡‎

中日新聞 
知的障害者を支援するNPO法人「やまっこの家」(静岡市葵区)は二十八日、静岡市葵区黒俣の山間地で、健康食品に使われる植物「ヤーコン」を植える農業体験イベントを開いた。イベントは今後、収穫や加工の度に開催する予定。ヤーコンは南米原産の芋の一種。ポリフェノールやオリゴ糖が多く含まれ、高血圧や糖尿病予防に効果があるとされる。葉や茎はお茶、根は干して料理に活用できる。NPOの目標は、ヤーコンの栽培から加工、販売までの事業化。知的障害者の自活を支援するとともに、中山間地域の活性化にもつなげたいという。五月三日にも新たに四千株を植える予定で、参加者を募集している。

障害者の職業訓練支援の場 名張育成園の「ワークプレイス栞」が開所 三重

YOU 
障害を持つ人たちの支援事業を行っている、名張育成園の新しい施設「ワークプレイス栞(しおり)」が、名張市百合が丘東9番町に完成。4月29日、福祉関係者や地元住民ら約60人が出席し、竣工式が開かれた。この施設では、18歳以上の障害者を対象に▽企業に就職を希望する人への「働くために必要な学習」を行う就労移行支援(定員12人)▽この施設で弁当の製造販売を中心に行い、収入を得たい人たちへの事前準備をする就労継続支援B型(同20人)▽書道や絵画、陶芸を中心とした創作活動を行い、作家(アーティスト)として社会参加できるようにする生活介護(同8人)――の3つの支援事業を行う。

成年後見制度の理解深める講習 宇都宮で来月13日 栃木

東京新聞 
認知症や知的障害で判断能力が不十分な人をサポートする「成年後見制度」について学ぶ講習会が五月十三日午前十一時から、宇都宮市若草のとちぎ福祉プラザで開かれる。行政書士が具体的な個別相談に応じる時間もある。講習会は障害者支援などに取り組む社団法人「ダンクの会」が主催。行政書士らでつくるNPO法人「成年後見支援センター フォレスト」の協力で、制度の基礎から教える。参加費は弁当代の五百円のみ。講習会は今後も定期的に開く予定。

2012年4月29日日曜日

発達障害と大学(10) 東京大学先端科学技術研究センター 近藤武夫講師に聞く‎

読売新聞  
「日本学生支援機構の2011年調査によると、発達障害の診断がある学生1179人のうち学習障害(LD)は104人で、1割にも満たない。02年の文部科学省調査では、通常学級の6・3%に発達障害の可能性があるとし、このうち7割をLDが占めた。これらのデータから、LDの子が入試にアクセスできていないことが分かる」「障害を理由にした差別を禁じたリハビリテーション法などがあるアメリカでは、LDの学生が18万人いる。日米の差は大きい」

視察申し込み相次ぐ 発達障害支援のみなと学園‎ 徳島

徳島新聞 
10日に開校した徳島県立みなと高等学園(小松島市中田町)に、全国から視察の申し込みが相次いでいる。発達障害のある高校段階の生徒へ自立に向けた専門教育をする特別支援学校は、同校以外にまだ全国で例がない。発達障害は障害として認知されて日が浅く、義務教育後の高等教育や就労支援の在り方が問われる中、先進例に学ぼうと熱い視線が注がれている。

障害者66人の感性キラリ 仙台で期間限定ショップ  宮城

河北新報 
障害者の芸術作品を生かした商品を扱う期間限定ショップ「ユーモラ」が、仙台市青葉区の仙台パルコで開かれている。全国66人の障害者の表現力豊かな作品が競演、カラフルなTシャツや靴下などが並ぶ。5月6日まで。障害者が著作権収入を得るための支援事業を行っているNPO「エイブルアート・カンパニー」(奈良市)が主催。開場時間は午前10時~午後9時。28~30日と5月3~6日の午後2~5時には、地球村と多夢多夢舎の障害者がデザインしたスタンプを使った封筒やメモ帳作りのワークショップ(参加費105円~)もある。

試食会でも好評だった「うどん県バッチ和三盆」 ‎ 香川

読売新聞 
知的障害者が通う障害福祉サービス事業所「どんぐり山作業所」(香川県高松市香川町)の通所者らが28日から発売される「うどん県章バッジ」をかたどった和三盆の干菓子作りに取り組んでいる。バッジは、県が「うどん県キャンペーン」に合わせ制作した。丼とうどんが描かれたデザインで、NPO法人・県社会就労センター協議会(三木町)と県が同じデザインの干菓子を企画し、協議会のメンバーの同作業所が生産を請け負うことになった。

2012年4月28日土曜日

発達障害と大学(9) ADHD公表し就活

読売新聞 
「発達障害にネガティブなイメージは持っていない。エジソンらもそうだったと言われるし、マイナスとは考えていない」。4月17日、福岡教育大学(福岡県宗像市)の障害学生支援室。同大卒業生の岡田学さん(24)は、そう打ち明けてくれた。「社会人になれるだろうか」と不安も大きかったが、ADHDを公表して就職活動に臨んだ。「大学で学んだ知識を生かしたい」という希望がかない、障害者支援施設の職員になって2年目。「規則正しいパターンで、体を使う仕事は、自分の特性に合っている」と笑顔を見せる。「自分を正しく理解し、自尊心を持つためにも、告知は必要だった。困っていることを、周囲に正確に伝えられるようにもなった」

脳内ホルモン:「オキシトシン」、自閉症の改善に期待 金沢大研究グループ発表 石川

毎日新聞 
金沢大の研究グループが26日、自閉症の症状改善に効果があるとされる脳内ホルモン「オキシトシン」が、自閉症の人に多い考え方や感じ方をする人に対し、効果があることを脳内の反応で確認したと発表した。同大附属病院の廣澤徹助教(脳情報病態学)は、「自閉症の人のうち、どんな性格の人に効果があるかが分かった。自閉症に起因する精神疾患などの治療にも役立てたい」と話している。オキシトシンは出産時に大量に分泌され、子宮収縮などに作用し、陣痛促進剤などに使われる。近年、他者を認識したり、愛着を感じるなどの心の働きに関連するとの研究報告も出ている。

障害者支援:動物世話する作業で自立を 日の出のNPO、障害者募集 東京‎

毎日新聞 
NPO法人若駒の郷(さと)のふれあい乗馬センター(日の出町大久野)は、馬や小動物の世話や接客などを通じて社会での自立を目指す障害者を募集している。障害者支援の一環として、昨年9月から障害者雇用を始めた。現在は、町内のグループホームで暮らす吉田信一さん(47)ら5人が週に1〜5日間、それぞれの興味や特性に応じた作業に就いている。吉田さんはホームの勧めもあって昨年10月から働き始め、週4回通っている。もともと動物好きで、主に馬の世話や馬房の掃除を担当。引き馬を楽しむ利用者に積極的に声をかけ、スタッフの補助として付くこともあるという。

アール・ブリュットの今、一堂に 近江八幡で企画展‎ 滋賀

京都新聞
障害者など美術教育を受けていない人の独創的な芸術「アール・ブリュット」で、滋賀県内の有望作家50人の作品を一堂に集めた企画展「ひそむ形 とけ出る色」が近江八幡市内の2会場で28日から始まる。アール・ブリュットの先進地・滋賀の今を伝える。会場は近江八幡市永原町上のボーダレス・アートミュージアムN(ノ)O―M(マ)Aと同市多賀町のかわらミュージアム。海外で高評価を受けている作家から初公開の作家まで絵画、陶芸など253点を展示する。7月22日まで。月曜(祝日の場合は翌日)休館。

いなべ産そば:「麺処はな」 藤原・国道306号沿い、29日開店 三重

毎日新聞 
いなべ市藤原町山口の国道306号沿いの簡易パーキング「ふじわら」の敷地内に、市障害者活動支援センターが運営する「麺処 はな」が29日、オープンする。関係者を招いての試食会が26日、行われた。軽度の知的障害がある人に働く場を提供するとともに、同市がブランド化を目指すいなべ産そばのPRも兼ねている。営業は月曜、火曜日を除く午前11時から午後2時。店内はテーブル席とカウンター席を合わせ計22席

2012年4月27日金曜日

発達障害理解深めて、市民会館で28日講演会 神奈川

カナロコ 
自閉症などの発達障害について理解を深める講演会が28日、相模原市民会館(相模原市中央区)で開かれる。発達障害児の親たちでつくる「おかんの会」の川崎幸江代表や相模原市立療育センター「陽光園」のケースワーカーが講師を務める。市民団体「さがみはら発達障がいサポーターズ」の主催で3回目。川崎代表が発達障害児との向き合い方を話し、ケースワーカーの広谷裕美さんが基礎知識や支援機関などを紹介する。事前申込制。午後2~4時。参加費500円。問い合わせは、同サポーターズ事務局。

【障害者就職事情】(4) やりがいを求めて 「ありがとう」と言われたい‎

MSN産経ニュース 
スワンは、焼きたてのパンを店頭や出張で販売するべーカリー・カフェ。平成10年設立で、現在は知的障害者24人、精神障害者4人、身体障害者1人の計29人が直営3店舗と物流センターで働く。技術を磨き、バリスタになり、健常者よりも高い給料を得る人もいる。「障害者の多くが『ありがとう』と言うことは多くても、逆に言われた経験が少ない。みんな、『ありがとう』と言われたいのです」。

発達障害と大学(8) 有償支援する立場に

読売新聞 
部屋のドアに、自己紹介を添えた学生の顔写真がびっしりと貼られている。福岡教育大学(福岡県宗像市)の障害学生支援室。「学生支援スタッフの写真です。発達障害の学生も、支援を受けるだけでなく、他の障害学生を支援する側に回っています」。障害学生支援コーディネーターで臨床心理士の佐藤亜弥さん(39)が説明してくれた。現在のスタッフは約40人。パソコンによるノートテイクや教材への字幕挿入など様々な支援を行い、時給760円の報酬が支払われる。有償にする理由を、佐藤さんは「支援する側には責任感が生まれ、支援を受ける側は遠慮せずに要求を伝えられる。学生が学内でアルバイトをする場にもなる」と強調する。

南島原のホーム入所者預金着服:「ほかにわ」理事長辞任 長崎

毎日新聞 
知的障害者グループホームの元職員による預金着服問題で、社会福祉法人・ほかにわ共和国(南島原市)は24日、役員会を開き、志賀俊紀理事長(68)が申し出た辞任を認めた。理事にはとどまる。また、県へ提出する改善報告を承認した。着服問題は、同法人が経営する「悠炉里(ゆるり)」で06年12月〜07年12月、元職員女性が入所者8人の預金通帳から約240万円を無断で着服したとされる。県は改善命令を出し、責任の明確化などを求めていた。

姫路に特別支援学校 県が新設‎ 兵庫

朝日新聞 
県は姫路市町坪の旧県立姫路高等技術専門学院の跡地に、知的障害のある児童生徒向けの特別支援学校を2014年4月に開校する方針を発表した。5月8日に開かれる審査会を経て正式に決定する。現在、姫路市には姫路特別支援学校(四郷町東阿保)があるが、児童生徒数は415人で、定員を92人超えている。今後も更に増え、17年度には定員を186人オーバーする見込み。これまでは運動場に仮設校舎を建てるなどして児童生徒数の増加に対応してきた。しかし、それも限界に近づきつつあり、西に5キロ離れた場所に新設することにしたという。

自閉症:都城の牧原さん、夢はプロのギタリスト「人の2倍も3倍も練習、努力家」 宮崎

毎日新聞 
自閉症というハンディを抱えながら、音楽を通じて自分を表現できるようになった都城市一万城町の牧原裕樹さん(18)が8月のギターコンクールへの出場を目指し、練習に励んでいる。夢はプロのギタリストだ。牧原さんは小学3年のころ「学習障害を含む自閉症」と診断された。引っ込み思案で消極的だったが、6年の時、会社員の父峰男さん(53)が習うギター教室に一緒に行ったのがきっかけで、ギターの演奏に興味を持った。峰男さんは覚えやすいよう、クラシックギターの指盤にドレミの音階を記したシールを貼った。牧原さんは楽譜に沿って色別のシールの順序を覚えながら何度も繰り返し、3カ月で「ふるさと」など2曲をマスターした。

店舗「絆」でつながろう 川崎町の障害者事業所、5月3日オープン‎ 福岡

西日本新聞 
川崎町池尻の障害福祉サービス事業所「すみれアクティブセンター」(柏木利一管理者)が、手作りの菓子や陶器などを販売する店舗「Smile Shop(スマイル・ショップ)絆」を敷地内に完成させた。オープンは5月3日。東北地方の障害者施設で作られた小物なども並べて復興支援に当たる構えで、同センターは「いろんな『絆』が強まる店にしたい」と話している。センターは2004年10月に開所。現在は23人が通い、菓子の袋詰めなど企業から請け負った仕事に従事している。

2012年4月26日木曜日

障害児の学びをタブレット端末で支援、活用事例集公開へ‎

ITmedia 
東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクモバイル、エデュアスは、タブレット端末を使って障害児の学びを支援する「魔法のふでばこプロジェクト」の成果をまとめたマニュアル(PDF)を公開した。障害を持つ子供がタブレット端末を利用する際のポイントや、魔法のふでばこプロジェクト協力校10校の活用事例を紹介。障害の種別ごとに、タブレット端末の機能と活用方法をまとめたマトリックス形式の一覧表も収録している。

発達障害と大学(7) 親の理解得て問題共有

読売新聞 
後藤さん自身は、新聞などで発達障害の情報に接する度、自分と一緒だと感じていた。ただ、親に打ち明けても、「絶対にありえない」と認めてくれなかったという。細田准教授は、「診断名が医師から両親に告げられると、『もう親に説明する必要はないんですね』と後藤さんは言い、ほっとした表情を浮かべていた」と振り返る。「両親が発達障害を理解してくれ、心の重荷が軽くなった」「家庭で使っていたエネルギーを、勉強と対人関係に注げるようになった」と、後藤さんは話していたという。細田准教授は「発達障害を受容した両親が、話し合いによって障害への理解を深めたこと、その上で大学と連携を取れたことが、適切な支援につながった」と分析する。

大人の発達障害”の人々が自己肯定感を取り戻す 新たな交流の場「イイトコサガシ」の可能性

ダイヤモンド・オンライン 
発達障害を自覚する大人たちが、いまの社会で求められるコミュニケーション力を高めようと、いろいろと悩みながらも取り組みを模索している。そんな当事者の1人である、冠地情さん(39歳)も、発達障害の大人だけでなく、一般の人を含めた多様な人たちがみんなで一緒に楽しいコミュニティを作り上げる「イイトコサガシ」というワークショップを各地で開いている。これまで約2年半の間に、25都道府県の支援センター、大学、企業などで200回以上にわたって開催され、参加人数は、延べ約2200人。他の団体との連携も始めるなど、コミュニケーションの場も多岐に広がりつつある。

姫路に新特別支援学校 兵庫県教委が14年度開設‎ 兵庫

神戸新聞 
兵庫県教育委員会は24日、西播磨地区に新設予定の県立特別支援学校について2014年度に、姫路市町坪の旧県立姫路高等技術専門学院跡地に開設すると発表した。小・中・高等部を備え、同市西部に住み、知的障害のある児童・生徒約200人を受け入れる。県教委によると、特別支援学校に入学する子どもは全国的に増加。県内でも人口の多い阪神や播磨地域で教室が不足し、阪神では本年度に阪神昆陽特別支援学校(伊丹市)が開校したばかり。播磨地域でも、05年度に西はりま特別支援学校(たつの市)が設置された。

せんべい店:障害者が楽しく働く 愛知‎

毎日新聞 
知的障害者とボランティアが共同でせんべいを製造・販売する店舗「わっ えびっこ」が刈谷市池田町にオープンした。市内の障害者支援グループ「わっ」が運営し、せんべいショップ「えびせん家族」を展開する碧南市大浜町のスギ製菓が協力する。鉄骨平屋建てスレートぶき72平方メートルの倉庫を改造し、33平方メートルの店舗や厨房(ちゅうぼう)、物置などを設けた。ボランティア約10人が交代で障害者3人と一緒に作業。「極み焼き」と「イカの姿焼き」を作り、スギ製菓製作のせんべいを袋に詰める。店では「かにせん」や「ごまみそ」「たまねぎ」など13種類のせんべいを大袋が315円、小袋126円で、「極み焼き」と「イカの姿焼き」は各1枚420円で売る。営業時間は午前10時〜午後6時で、日曜が定休日。

2012年4月25日水曜日

県特別支援学校で体罰か‎ 埼玉

読売新聞 
県立特別支援学校の小学部で昨年5月下旬~10月、30歳代の女性教諭が、知的障害のある男児2人に体罰を行ったとして、学校側が保護者に謝罪していたことが24日、県教育局への取材で分かった。県教育局は今後、学校と共同で実態調査を進める。県教育局県立学校人事課によると、教諭は低学年のクラス(児童6人)の担任で、1年生の男児2人に対し、頬を手でたたいたり、蹴ったりしたほか、どなりつけるなどしたとされる。体罰をしたとされる教諭は昨年10月から病気のため休職中で、医師の許可が出ないため、県教育局が事情を聞くことができず、現段階で処分はできないという。

発達障害などの学習支援グループ、自立手助けに発足1年 神奈川

カナロコ 
発達障害などで学習に困難を抱える子どもたちを指導する学習塾を運営する支援グループ「学習サポート・スコラ」(横須賀市上町、山川幸子代表)が、今月で発足から1年を迎えた。一人一人のペースに合わせたきめ細かな指導を行うことで学習意欲を身に付けさせ、将来の自立につなげるのが狙い。県の補助金を受け、さらなる支援の拡大を目指している。利用者は、小学生から30歳までの約30人。このうち10人が発達障害などで特に学習に困難を感じている子どもたち。主に平日、経験豊富な12人の講師が個別で指導に当たる。

障害者支援の2施設完成 玉野で竣工式 岡山

山陽新聞 
玉野市で23日、新しい障害者福祉施設の竣工(しゅんこう)式が行われた。生活や就労を支援する多機能型事業所「ホープオブライフ」(長尾)と知的障害者福祉施設・のぞみ園の日中活動支援センター(木目)。ホープオブライフは、市内初の就労継続支援A型事業所を兼ねており、野菜の生産や弁当の製造・販売を通じて就労に必要な技術を学ぶ。のぞみ園の日中活動支援センターには「地域活動支援センターこだま」も移転して入り、創作活動や運動、職業体験などに取り組む。

「乗馬療育」推進へ研修会 北海道

北海道新聞 
【浦河】町内西舎のわらしべ乗馬療育研修センターで21、22の両日、乗馬を通じて障害のある人の能力を引き出す乗馬療育を広めるための研修会が開かれた。2010年から少人数を対象に開いており、3回目。これまでは同センターを運営する社会福祉法人「わらしべ会」の関係者が多かったが、今回は札幌や旭川、秋田県などの医療福祉関係者ら5人が参加した。初日は講義で、乗馬療育が姿勢を良くしたり、抑うつを改善させるなどのプラスの効果をもたらすことが説明された。2日目の実習では、ベルトで体を固定するなどして馬に乗る疑似障害者乗馬を体験。ダウン症を抱える町外の2歳児が療育を行う姿も見学した。

2012年4月24日火曜日

障害者の6割 年収100万円以下

NHK 
福祉施設で働く障害者の6割近くが、障害年金を含めて、年収が100万円以下にとどまっているという調査結果がまとまりました。調査した障害者の支援団体は「働く場があっても自立した生活をするのが難しい現状を示している」と話しています。この調査は、障害者が働く全国の福祉施設で作る団体「きょうされん」が、去年11月から12月にかけて行い、およそ1万人について回答がありました。それによりますと、障害年金を含めた年間の収入は、「100万円以下」の人が最も多く、56%と6割近くを占めました。

発達障害を疑似体験 富山で理解深めるイベント‎ 富山

中日新聞 
世界自閉症啓発デー2012とやまが二十二日、富山市安住町のサンシップとやまであり、地域住民や支援施設の関係者ら十七人が発達障害への理解を深めた。国連が制定した四月二日の啓発デーの関連イベントで「とやま発達障がい親の会」と「県自閉症協会」が主催。発達臨床心理学を研究する鳴門教育大の小倉正義講師らの指導で、参加者は発達障害にみられる視覚や聴覚、感覚の違いを疑似体験した。

発達障害 視覚的情報が有効 支援考えるフォーラム 奈良

MSN産経ニュース 
自閉症など発達障害のある人たちへの支援を考えるフォーラム「自閉症・発達障害の人が豊かに暮らせる社会を目指して」が22日、生駒市の市中央公民館で開催され、コミュニケーションの取り方などに関する報告が行われた。シンポでは出席者から、イラストや図など視覚的な情報を交えたコミュニケーションが有効との見解などが指摘された。自閉症患者の特徴のひとつとされる、高い集中力を生かした社会参加の実現についての議論もあった。

2012年4月23日月曜日

勝木被告、懲役15年が確定 最高裁、異議申し立て棄却 千葉

MSN産経ニュース 
最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)は21日までに、千葉県東金市で平成20年に保育園児の成田幸満ちゃん=当時(5)=を殺害したとして殺人罪などに問われた無職、勝木諒被告(25)の上告棄却決定に対する異議申し立てを退けた。懲役15年の1、2審判決が確定した。20日付。被告には軽度の知的障害があり、1、2審では裁判手続きを理解する訴訟能力の有無や、刑事責任能力の程度が主な争点だった。

障がい者の「差別」体験640件 県民会議調査‎ 沖縄

琉球新報 
県障害者権利条例(仮称)の策定に取り組む「県障害のある人もない人も暮らしやすい地域づくり県民会議」(会長・高嶺豊琉球大学教授)が、身体、知的、精神、難病、発達障がいの34団体に所属する当事者や保護者らを対象に実施した聞き取り調査で、「差別」やつらい経験をした事案が640件に上ることが20日、分かった。同会議が差別などの事例を分野別に分けたところ、「生活保護の相談で行政に行ったが相手にされなかった」などといった「福祉」に関する事案が146件(22・8%)で最も多く、「建物等・公共交通機関」90件(14・1%)、「教育」80件(12・5%)、「商品販売・サービス提供」53件(8・3%)と続いた。

日進市、障害者福祉を一元化 愛知

中日新聞 
日進市岩崎町野田に新設された市障害者福祉センターが、四月から運営を始めた。障害がある子どものための「子ども発達支援センターすくすく園」と、障害者の相談業務を行う「地域生活支援センターたけのやま」の二施設で構成。幅広い年代の障害者支援を一貫して担う。 市が提供する障害者福祉サービスを拡充、一元化するため、昨年度に建設された。木造平屋千平方メートル、総工費二億二千六百万円。市社会福祉協議会に運営を委託している。正面玄関近くには、地域住民が気軽に利用できる交流スペースと会議室も整備した。地域のイベントや集会などで利用してもらう。

手作りのそば自慢、障害者支援の食堂お披露目 鹿児島

南日本新聞 
障害者の就労支援を行っている鹿屋市のNPO法人「愛・あいネット」は21日、障害者の手作りそばやうどんが食べられる「アリス食堂」を同市旭原町にプレオープンした。地元産ソバを使ったメニューが好評で、多くの家族連れでにぎわった。25日に正式オープンする。メーンのそばは地元産を使い、同食堂で粉ひきから製麺まで行う十割そば。香りやこしが強いのが特徴という。同法人の柳井谷昭平理事長(52)は「障害者と健常者の交流の場として、今後は各種イベントも企画しながら運営していきたい」と語った。正式オープン後の営業時間は午前11時~午後2時。6月までは無休。

障害者就労支援のパン店営業‎ 広島

中国新聞 
障害者の就労支援に取り組む福山市引野町の社会福祉法人アンダンテは同市曙町3丁目にパン店「パンマルシェ キュイキュイ」を新設し、21日にプレオープンした。24日から営業を始める。店舗は木造平屋約160平方メートル。クロワッサンやクリームパンなど約50種類(100~580円)を販売する。障害者4、5人が袋詰めや陳列、店内にあるカフェの接客を担当。職員と一緒に学校や企業への移動販売もする。

2012年4月22日日曜日

障害児:優しい心で見守って 外見から判断しにくい子どもへの理解求め、小山市が要望受けバッジ作成 栃木

毎日新聞 
小山市は、外見からは分かりにくい障害のある子どもへの周囲の理解と協力を得るためのバッジを作成した。市役所福祉課窓口で配布し、書類などの提出は必要ない。バッジのマークはピンクのスマイルハート。「優しい心で温かく見守ってほしい」「純粋な心」の二つの意味を込めた。橋本まり・福祉課主任は「知的障害や発達障害などは外見からは判断しにくく、言動により誤解されつらい思いをすることがよくある。バッジを見たら障害に気づいて、優しい心で接してほしい」と話した。

発達障害と大学(6) 支援側に回って自信

読売新聞 
南山大学の瀬戸キャンパス(愛知県瀬戸市)。馥郁とした紅茶の香りが漂うなか、自閉症やアスペルガー症候群の学生らを対象にしたピア・サポートのグループ「セトゼミ」は始まった。セトゼミがスタートしたのは、2009年。月に1回、勉強を教えたいという学生も含め約10人が参加する。発達障害の学生だけでなく、自分から対人関係を築くのが難しい学生に交流の場を提供し、情報を交換して修学を達成してもらうのが目標だ。

障害者が働くエビ煎餅店  愛知

読売新聞 
刈谷市の障害者支援グループ「わっ」が20日、煎餅などを販売する店「わっ えびっこ」を同市池田町にオープンさせた。知的障害などがある3人の店員が、ボランティア約10人に支えられ、ダンボール箱で届く煎餅の袋詰めや販売を行う。碧南市の「スギ製菓」が製造した、エビ煎餅のゴマみそ味やわさび風味など14種類を提供している。営業時間は午前10時~午後5時。日曜日休み。

大分駅・人々の善意の「1坪コーナー」 大分

朝日新聞 
JR大分駅改札口前の商業施設「豊後にわさき市場」の一角に、県内の高次脳機能障害患者の家族会が小さな「店」を立ち上げた。飲食店などが並ぶ一等地だが、場所は無償で提供され、店番は協力を申し出た人が交代で担当する。人々の善意が生み出した「一坪コーナー」だ。萱嶋さんは「どこまでやれるか分からないが、とにかくやってみようと始めた。ここで同じ悩みを打ち明けられたりして、患者の励みにもなっている。様々な善意が積み重なって実現した奇跡の一坪コーナーであることを忘れず、頑張ります」と話している。

2012年4月21日土曜日

発達障害と大学(5) 専門の調整役が支援

読売新聞 
関西学院大学(兵庫県西宮市)のキャンパス自立支援室。人間福祉学部2年の中村哲也さん(19)(仮名)が、困っていることを淡々と説明してくれた。1910年代に視覚障害の学生を受け入れるなど、同大の障害支援は長い歴史を持つ。だが、発達障害への対応は手薄だった。臨床発達心理士などの資格を持つ鈴木さんも、11年に採用されたばかりだ。米山直樹教授(43)(臨床心理学)は「視力や聴力など基準が分かりやすい他の障害に比べ、発達障害はどこから支援すべきか、その判断が難しい」と説明する。

知的障害者の小遣い着服? 元職員、6人から34万円余 茂原の長生厚生園‎ 千葉

千葉日報 
茂原市の障害者支援施設「長生厚生園」(長峰敏昌施設長)で、40代の元職員男性が少なくとも知的障害者6人の小遣いから34万円余りを着服した疑いがあることが19日、関係者への取材で分かった。元職員は「小遣い帳への記載を間違えた」などと話しているが、3月末で自主退職した。県は同園に報告書の提出を要請、近く立ち入り調査も行う方針。同園は取材に「管理に不備があった。再発防止に努める」などとしている。

障害者の製品販売促進図る 就労18施設が団体設立‎ 熊本

読売新聞 
熊本市内18の障害者就労施設が19日、共同で製品の販売促進に取り組む任意団体「はーとアラウンドくまもと」を設立した。各施設を対象に市場ニーズを学ぶセミナーや企業との商談会を開くことなどを計画。低迷している賃金の引き上げにつなげ、障害者たちのやりがいを高めることを大きな目標としている。

虹の園:30人が新たな一歩 角田の障害者就労支援施設、2年分の「入社式」 宮城

毎日新聞 
障害者の多機能型就労支援施設「虹の園」を運営する角田市の社会福祉法人「臥牛三敬会」(湯村利憲理事長)で19日、施設利用者の「入社式」があった。昨年度は東日本大震災で山元町と多賀城市の施設3店舗が流失して式ができなかったため、今回は11、12年度の2年分まとめての式となった。特別支援学校など卒業した県内4市8町からの計30人は、ピザや陶芸、菓子、野菜など各種の仕事に取り組む、新たな一歩を踏み出した。

雇用・就労さらに促進 高松市が障がい者プラン‎ 香川

四国新聞 
高松市は障害者施策の指針とする「たかまつ障がい者プラン」(2012~14年度)を策定した。自立訓練や障害者雇用の拡充などに努め、施設での生活から住み慣れた地域で暮らせるよう支援するほか、一般就労の促進も図り、障害者の自主性と自立性を重んじた住みよい社会の構築を目指すとしている。障害者の職業的な自立を進めるため、関係機関と連携し、短時間勤務や在宅勤務など多様な勤務形態の確立を図る。懸念される発達障害児らの増加傾向を受けて、早期療育体制の充実にも努める。14年度末には、市内の公私立76保育所全てで障害児保育を行うという目標を設定した。

2012年4月20日金曜日

霧島市こども発達サポートセンターで開所式‎ 鹿児島

南日本新聞 
発達障害の子どもの相談や支援を行う「霧島市こども発達サポートセンター」の開所式が19日、同市国分中央の同センターなどであった。発達障害に関する県内市町村の相談機関としては初めて、医師の外来診療機能を設けた。同市はこれまで、発達障害に関する窓口を3つの課が担当。昨年度だけで約800件といった相談件数の増加や中身の複雑化などを受け、健康増進課に「発達支援グループ」を設け窓口を一本化、センター運営にあたる。

本紙・発達障害連載に大賞 科学ジャーナリスト会議‎

下野新聞 
日本科学技術ジャーナリスト会議は19日、科学についての優れた報道や著作に贈る今年の「科学ジャーナリスト大賞」に、発達障害を取り上げた下野新聞社の連載「あなたの隣に 発達障害と向き合う」と、NHKの「ETV特集 原発事故への道程」の2件を選んだと発表した。同会議は下野新聞社の連載を「教育界で大きな問題になっている発達障害の問題に真正面から立ち向かい、社会に強くアピールした」と評価。

発達障害と大学(4) 対人関係の悩みも対応‎

読売新聞 
教員と向き合い、授業でつまずいた箇所を個別指導してもらう学生たち。中には対人関係の悩みを教員に打ち明ける者もいる。4月9日、日本工業大学(埼玉県宮代町)の学修支援センター。「ここは学業に限らず、大学生活の悩みを解消する場」と、同センターの田中佳子准教授が説明してくれた。開設からしばらくたつと、発達障害が疑われる学生の存在が目立つようになった。工学系大学のため、卒業論文はチームで取り組むが、研究室内で人間関係を築けないのだ。実際、臨床心理士がいる学生相談室には、発達障害の診断を受けた学生が、入学前に親と支援を求めてくるケースも増えていた。

知的障害者 孤立の恐れ113人 札幌‎ 北海道

読売新聞 
札幌市白石区の姉妹孤立死を受け、市が行った知的障害者の生活実態調査の結果が18日、分かった。地域から孤立する恐れのある知的障害者は113人で、調査対象者の1割にあたる。調査は、福祉サービスを利用していない18歳以上の1188人を対象に実施。2月下旬に家族構成や仕事の有無、近所づきあいの程度など10項目を尋ねる調査票を郵送し、92%の1090人から回答を得た。このほか市は、生活保護の相談に区役所を訪れたものの申請しなかった人の追跡調査など複数の再発防止策を実施したり、検討を進めたりしている。調査結果と合わせて、23日の市議会厚生委員会で報告する。

里山の農地で障害者の就労訓練 栃木

下野新聞 
長岡地区の里山の農地を障害者の就労訓練の場とする「ソーシャルファーム長岡」が21日にオープンする。当面は野菜や果物を生産したり、農産品を加工したりするが、近い将来は農産物直売所やコーヒーショップを設ける計画で、休耕地だった里山の再生につなげていく考えだ。同ファームは企業組合とちぎ労働福祉事業団(佐藤賢二理事長)が母体となって立ち上げたソーシャルファーム栃木の第1号事業所となる。障害者自立支援法に基づく障害者就労継続支援事業所で、知的障害者ら20人を雇い、常勤職員3人で運営する。

2012年4月19日木曜日

高岡市 組織再編や担当者増員 子どもの発達 サポート強化‎ 富山

中日新聞  
高岡市は本年度、旧心身障害児総合通園センターきずな学園(江尻)を、きずな子ども発達支援センターに改め、新設の発達支援室として仕事を始めた。職員削減が基本方針の中、センターは担当者を九人増やし、小中学校との連携を深めるため、初めて現役教諭も起用。増加傾向にある発達障害へのケアを含め、子どもの発達、育ちに関する支援を強化していく。センターや支援室の名称も、親が利用する際にハードルになる「障害」の文字を入れなかった。センターの行枝貴子所長(67)は「子どもの発達の課題は周囲の環境に問題があることもある。子どもたちが健やかに育つよう支援していきたい」と話している。

障害者支援のかまどや 地域初A型事業所に 兵庫

神戸新聞 
障害者が自立を目指して働く兵庫県丹波市氷上町市辺の弁当チェーン「本家かまどや氷上店」の運営会社がこのほど、障害者自立支援法に基づく「就労継続支援A型事業所」の認可を県から受けた。丹波地域では初めてで、就労する障害者は県が定める最低賃金以上の給与を受け取ることができる。現在は知的、精神、身体障害のある18~64歳の20人が勤務し、地域で共同生活を始めた人もいるという。運営会社は、ごはん1人前の分量にちなみ、「250g(ニコマル)」と名付けた。「障害者だからとできることを決めつけず、仕事の機会を提供したい。生きづらい、生活しづらいと感じている障害者が、生まれてきてよかったと思える場にしたい」と話している。

2012年4月18日水曜日

発達障害の高校生支援 県教委が指導教材作成へ‎ 静岡

中日新聞 
発達障害の高校生の支援充実を図ろうと、県教委は本年度、生徒向けの指導教材を作成する。県教委によると、発達障害の小中学生を対象とする教材は多いが、高校生の教材はほとんどなく、都道府県教委レベルでは全国で初めて。教材の内容は、対人関係の対応を学ぶソーシャルスキルトレーニング、自立した生活を送るためのライフスキルトレーニング、トレーニングの効果などを評価するチェックリストなど。年間70単位時間(週2時間)で学べる程度の分量だ。単独の教科やホームルーム、総合的な学習の時間での活用を想定している。

畳の上に原毛アート 17日から京都市内巡回展示‎ 京都

京都新聞 
羊などの原毛を使った創作活動「Genmo Art」を、京都市左京区の知的障害者支援施設「テンダーハウス」が始めた。畳1枚を展示スペースに「Genmo・1畳美術館」と題して17日から上京区の京都府立医科大付属病院を皮切りに市内で巡回展示を始める。テンダーハウスは「利用者たちの創造力を知ってもらえれば」としている。昨年11月に市内で開催されたアートフリーマーケットへの出展依頼を機にアート活動を開始した。日ごろから織物製品を作っており、以前に扱ったことのある原毛を材料に選び、施設利用者7人が創作に打ち込んでいる。4月17~27日まで京都府立医科大付属病院、5月14~25日に同志社大寒梅館で展示し、以後も市内を巡回展示する。

2012年4月17日火曜日

元首相夫人が福井市長を表敬訪問‎ 福井

福井新聞 
知的障害者のスポーツ参加を進めるNPO法人「スペシャルオリンピックス日本」の活動を広く知ってもらおうと、細川護煕元首相の夫人、細川佳代子・同法人理事長が十六日、福井県福井市役所に酒井市長を表敬訪問した。細川家は福井市の姉妹都市の熊本市出身で「ゆかりのある福井市にも、ぜひ活動の拠点を」と呼び掛けた。市役所で、細川理事長は「スポーツは知的障害者の可能性を伸ばす最良の方法の一つ。福井でも活動が広がってほしい」と酒井市長に地区組織結成の協力を求めた。酒井市長は「県レベルの協議を踏まえながら、今後よく検討したい」と答えた。

親子の“駆け込み寺”に、小学校元校長が私塾を開設 神奈川

カナロコ 
横浜市立小学校の元校長が、発達障害や不登校の子どもを支援する私塾を同市青葉区に開設し、公立学校とは異なる手法で指導を試みている。コンテナを改造した広さ10畳ほどの“校舎”には、開設10カ月で20人の児童・生徒が集まり、悩める親子の駆け込み寺になりつつある。自身も含めてボランティアで運営する同校ではほかに、農業を通じて理科の知識を増やしたり、鉄道模型を使いながら地理を学んだりと、子どもたちの興味関心を教育につなげる手法を試みている。学習面では元進学塾講師の協力も得た。今月からは定期的に個々の目標達成度を確認するなど、本格的な指導も始めている。

2012年4月16日月曜日

「障害」として語る前に‎

Fonte  
最近やたらと「〇〇障害」とか「〇〇症候群」という目新しい障害名を耳にする。学校の周辺でもっともよく聞かれるのが学習障害だが、これはいくらか歴史がある。といっても日本で騒がれはじめてまだ十数年というところだろうか。それに最近のはやりが注意欠陥多動障害。いずれも曖昧なものだが、これをLDだのADHDだの略語でいうと、何かしら専門的な気分になるらしく、やたらと頻発する人がいる。

展示会:アスペルガー症候群、絵と詩で表現 名古屋市出身の女性が作品展 愛知

毎日新聞 
知的障害を伴わない発達障害の一つ、アスペルガー症候群を抱える名古屋市出身の琴子(ことこ)さん(38)=作家名=が、自らの世界観を絵画と詩で表現した「琴子展示会 トウメイなヤミ」が同市中区の市男女平等参画推進センターで開かれている。琴子さんは「外見では分からない、生きにくさという障害があることを知ってもらいたい」と話す。琴子さんは「独特の世界観を持つ人間を拒絶するのではなく、受け入れるきっかけになってほしい」と話す。28日まで。入場無料。

個性あふれる作品、来場者を魅了 岡山で「輝くアート」展 ‎

MSN産経ニュース 
知的障害者らが制作した絵画や陶芸作品などを紹介する「輝くアート『旭川荘アートギャラリー』移動展」がデジタルミュージアム(岡山市北区)で開催され、個性光る作品が来場者を魅了している。作品は普段、同法人内にある「旭川荘アートギャラリー」で展示されているが、より多くの市民らに作品を見てもらおうと初めて移動展を開催。同ギャラリーの出口隆一館長は「これをきっかけに創作活動がもっと盛んになれば」と話している。22日まで(16日休館)。午前10時~午後5時(22日は午後3時まで)。入場無料。

生徒が笑顔で元気に接客 栗田養護学校内の喫茶店‎ 秋田

秋田魁新報 
秋田市新屋の栗田養護学校(小林敬一校長)が高等部生徒の接客実習の場としている喫茶店「くりの木」が13日、2012年度の営業を開始した。介護や接客などを学ぶ高等部環境・福祉科の2年生が接客や調理を担当、来年3月中旬まで毎週金曜日(午前11時〜午後1時半)に営業する。12年度のオープン初日は、地域住民ら約20人が来店。エプロン姿の2年生8人が「いらっしゃいませ。ご注文は何にいたしますか」と元気に応対していた。

2012年4月15日日曜日

生徒急増で特別支援校を増築 島根

中国新聞 
島根県内の特別支援学校に通う知的障害の生徒が急増している。高校に特別支援学級がないことから、特に高等部はここ10年で2倍近くの439人に増えた。県教委は「障害に対する保護者の認識が高まったことや、発達障害との併発など障害の多様化が要因」と分析。手狭になった校舎の増築など対策に追われている。

発達障害と大学(3) 告知して自立を後押し‎

読売新聞 
日本福祉大学(愛知県美浜町)の障害学生支援センター。同大は10年以上前から、発達障害支援に取り組んできた。初代センター長の近藤直子副学長(61)は「当時はLD(学習障害)やADHD(注意欠陥・多動性障害)という用語は一般的でなく、MBD(微細脳機能障害)とひとくくりにされていた」と振り返る。

「トライサングル」発足 高次脳機能障害に理解を 大阪

大阪日日新聞 
高次脳機能障害のある人を中心に、家族や支援者が一体となって障害理解の普及と一般就労を目指す団体「トライサングル」が発足した。法人化し、活動を本格化させる考えで、活動への支援を求めている。7月の法人化に向けて現在、兵庫県宝塚市で勉強会と交流会を開いている。高次脳機能障害がある若者の就労支援を主な活動としたい考えだが、「まず、高次脳機能障害の存在を知らせたい」としており、初めの2年間は「周知段階」と位置付けて講演活動に力を注ぐ。

本格ジャーキー好評‎ 三重

朝日新聞 
四日市市の障害者作業所がつくるポークジャーキー「ミエ・シャントン」が人気を集めている。県内のコンビニエンスストアや近鉄の駅売店に置かれるなど販路を拡大。製法や販売をプロに任せ、製造に特化したことが成功の鍵だという。1袋20グラムで税込み262円。「ミエ・シャントン」の商品名は、「三重のちゃんとした豚」という意味を込めた造語だという。

注文殺到、シンプル「肉まん」大人気 東京

読売新聞 
東京都葛飾区東金町の障害者雇用施設で知的障害者らが作る肉とキャベツだけのシンプルな肉まんが人気を呼んでいる。作り方は同施設に勤務する台湾出身の女性栄養士が考案し、障害者に伝授した。3月中旬から販売を始めたところ、素材を生かした素朴な味わいが口コミで広がり、注文が殺到、製造が追いつかない状態になっている。肉まんは1個200円。手作りのため、1日100~150個程度しか作れないが、オープン当初から味が話題になり、同施設に買い求める人の列ができたほか、ホテルから大口の注文も入り、品薄の状態が続いている。

福祉喫茶、売り上げが目標届かず 弁当事業底上げで採算確保へ 神奈川

カナロコ 
県社会福祉協議会の認定を受けた「ともしびショップ」として2010年2月、同市ハイランドに喫茶店「ハッピーベジタブル」が開店した。同事業団の置く障害者と健常者のスタッフが、店を切り盛りしている。だが住宅地の内部という立地から、新規の顧客を開拓できる余地には乏しい。平日の来客は数人程度という。喫茶店と弁当の販売実績の合計は12年3月期で870万円で、多くを弁当事業で稼ぐ。それでも同期の目標値として掲げた1千万円は達成できなかった。

2012年4月14日土曜日

ささいなことでも相談して 児童発達支援施設と療育相談窓口を併設/子ども発達センター 奈良

奈良新聞 
奈良市は、発達障害があるなど課題を抱える子どもとその親を支援するため、療育相談窓口と児童発達支援施設を併設した「市子ども発達センター」を同市紀寺町に開所した。市内には児童発達支援施設は同センターを除いて19カ所あるが、小規模なところが多く、施設の充実を求める声が上がっていた。そのため市が、廃止となったあすか人権文化センターを改修し、今年3月に開所した。

特別支援の手法 通常学級に‎ 和歌山

読売新聞 
和歌山県で今年度から、特別支援教育のノウハウが、公立小中学校の通常学級に導入されることになった。通常学級で学ぶ軽度の障害児の手助けになる上、障害がない子どもたちにも、効果が期待できるためだ。発達障害や知的障害の子どもらが通う県内の特別支援学校などでは、掲示物は教室の後ろに貼って、授業中に気が散るのを防いだり、教師が説明にジェスチャーを交えて、理解を図ったりしている。県は「特別支援教育の手法を導入することで、授業が分かりやすくなり、子どもたちの集中力も高まる」として、昨年度、22校を研究校に指定し、試験的に取り組んだ。

発達障害と大学(2) 名入り集合写真の力‎

読売新聞 
集合写真にペンでびっしりと書き込まれた学生の名前。「たった一枚の写真が、発達障害がある学生の支えになることもある」。宮城教育大学(仙台市)の学生相談室で、夛賀真理・相談員は感慨深げに振り返った。入学前、真壁さんは保護者と大学を訪れ支援を受けたいと申し出た。同大にとって、発達障害の診断がある学生を受け入れるのは初めてだった。真壁さんは予期せぬ事態が起きると対応できず、パニックを起こしやすかった。「自分なんか生きていない方がいい。罰せられた方がいい」と落ち込み、自傷行為に走ってしまうこともあった。人の顔と名前を覚えるのも苦手で、学生生活を送る上でそのことにも不安を抱えていたという。

旭川荘アートギャラリー移動展始まる 岡山市デジタルミュージアム 岡山

山陽新聞 
社会福祉法人旭川荘(岡山市北区)の施設利用者が手掛けた芸術作品を披露する「輝くアート 旭川荘アートギャラリー 移動展」が13日、同市デジタルミュージアム(同駅元町)で始まった。旭川荘敷地内にある同ギャラリーの作品を持ち出しての展示は初めて。22日まで。知的障害者支援施設「愛育寮」、身体障害者支援施設「吉備ワークホーム」、特別養護老人ホーム「旭川敬老園」など約20施設の利用者が手掛けた124点を展示。移動展は午前10時〜午後5時(最終日は同3時まで)。16日は休館。無料。

障害者施設運営パン屋、新装開店 規模2倍で雇用拡大も 福井‎

福井新聞 
福井県あわら市の障害者福祉施設「ハスの実の家」が同市市姫1丁目で運営する「ハスの実パン工房」の新築工事が完了し13日、新装開店する。工房の規模を従来の2倍にしたことで、これまでより多くの障害者が働けるようになった。同施設では「自立支援をより一層図っていきたい」としている。工房は、地域の障害者の働く場にと1997年に県内初の障害者によるパン屋としてオープン。障害者がパンの製造から店頭での販売まで携わり、自立支援の場として機能を果たしてきた。また、働く障害者の数人は高いレベルの技術を持ち、自ら新人への指導も行うなど生きがいを持って働いているという。

長岡にオープン、福祉カフェ盛況 新潟‎

MSN産経ニュース 
シティホールプラザ「アオーレ長岡」(長岡市大手通)の1階に、市内の障害者施設5団体が共同で開いた「福祉のカフェりらん」がにぎわっている。各施設が作るパンや菓子などを販売するほか、コーヒーも楽しめる。開店時間は午前11時半から2時間で、月~金曜に野いちご工房▽はあとぽっぽ▽ワークセンターざおう▽みのわの里工房こしじ▽ラポート陽だまり-の順で日替わりに営業。売り上げの一部は障害者の収入になり、市民とのふれあいの場を目指している。

2012年4月13日金曜日

発達障害持つ娘と親の水泳教室 千代田区のYWCA会館で‎ 東京

MSN産経ニュース 
発達に遅れや偏りのある女児と母親を対象にした親子水泳教室が5~9月、東京YWCA会館(東京都千代田区神田駿河台)で開催される。発達に問題を抱え生きにくさを感じている女児が、水泳を楽しみ、体力を養う支援をするのが目的。一人一人の発達を踏まえて、水慣れから水泳の基本を練習する。対象は5歳~小学6年生の女児と母親。

発達障害と大学(1) ひきこもり 仲間と克服‎

読売新聞 
真新しいスーツを着た新入生でにぎわうキャンパス。保健管理センターの一角にある「アミーゴの部屋」では、学生らが陣取りゲームに興じていた。「こんなのありえない!」。男子学生が声をあげると、室内に笑いが満ちる。4月5日、和歌山大学(和歌山市)での光景だ。30年前から不登校やひきこもりの学生の支援に力を入れてきた同大では2002年、それまでの蓄積を基に、「ひきこもり回復支援プログラム」を開発した。その中心にあるのが自助グループ「アミーゴの会」の活動で、当時、問題となり始めていた発達障害による学生生活への不適応にも有効とされた。

障害者就職事情(2) 増える特例子会社 障害に合わせた仕事に集中‎

MSN産経ニュース 
「親が死んだ後、ひとりで自立した生活ができるよう長く勤められる職場を希望しています」東京都内で知的障害のある30代の次男と暮らす60代の母親は、こう話す。生後間もない検診で発達の遅れを指摘され、その後、自閉症と診断された。小中学校とも特別支援学級に通い、卒業後は地元のプラスチック部品工場に就職した。しかし、不況の影響などで工場が閉鎖することになり、失業。介護関係の会社に再就職したが、強い口調で注意されるなど社風が合わないため、自治体の障害者就労を進める団体の紹介で転職した。

障害者自立へ飲食店20日オープン 二戸市のNPO法人‎ 岩手

岩手日報 
二戸市のNPO法人三の丸ひまわり(阿部礼子理事長)は20日、同市福岡の空き店舗に「町家の食べ処 福わらし」をオープンする。今月開所したばかりの障害者就労継続支援B型事業所「プレステージ下中町ひまわり」(阿部悦子管理者)に併設し、利用者らが接客や清掃を担う。中心商店街の昔ながらの町家を再活用し、そばやひっつみなどの郷土料理を提供。新たなまちづくりの拠点として地域活性化と障害者の自立を後押しする。営業時間は午前11時半~午後8時。定休日は原則木曜。

夢はプロギタリスト 都城市の自閉症牧原さん‎ 宮崎

宮崎日日新聞 
今春、都城市の都城きりしま支援学校高等部を卒業した自閉症の牧原裕樹さん(18)=同市一万城町=は、プロのクラシックギタリストという夢を追い掛けている。地元の障害福祉サービス事業所なのはな村(藤崎芳洋施設長)で練習漬けの毎日だ。牧原さんは幼稚園でピアノを始め、小学6年まで続けたが、1曲も弾けなかった。しかし、6年の終わりに、会社員の父峰男さん(53)が通うギター教室で、ギターに出合い、3カ月で簡単な2曲をマスター。その達成感がさらなる練習へとつながった。

2012年4月12日木曜日

障害者施設から優先購入 民自公が法案成立で合意‎

中国新聞 
民主、自民、公明3党は10日、障害者の自立を促進するため、障害者が働く施設から優先的に商品を購入するよう国などに求める「障害者優先調達推進法案」を今国会で成立させることで合意した。自民、公明両党が2008年に、ほぼ同じ内容の「ハート購入法案」を提出したが、衆院選で廃案に。政権交代後の09年に両党が再提出し継続審議となっている。3党は、今後この法案を取り下げた上で、新たな法案を衆院厚生労働委員長提案として国会に提出する方向で調整する。すでに政府が提出している障害者自立支援法改正案と同時に処理する。また、国などが入札を行う際に、業者の参加条件として、障害者雇用率や障害者施設との取引状況も考慮することも盛り込んだ。

松山で新設の特別支援分校が開校‎ 愛媛

愛媛新聞 
今春新たに設置された県立みなら特別支援学校松山城北分校(大西好幸校長)の開校・入学式が10日、松山市馬木町の同分校であった。主に中予地域の知的障害者を対象とした高等部で、まずは1年生のみでスタート。10人の新入生が、1期生として高校生活を歩み出した。同分校は、生徒らの利便性向上や、東温市にある本校の大規模化軽減を目的に開校。中予地域では、今まで知的障害者の県立特別支援学校は本校1校しかなく、松山市内など遠方から通学する生徒の負担が課題だったため、松山聾学校の一部教室を活用して設置。定員は普通科・産業科各8人で、普通科に2人、産業科に8人が入学した。

高等特別支援学校が開校‎ 鹿児島

読売新聞 
比較的軽度の知的障害者が通う県立鹿児島高等特別支援学校(堂免良久校長)の開校入学式が10日、鹿児島市の鹿児島東高体育館で行われ、1期生32人が学校生活をスタートさせた。高等部単独の特別支援学校設置は県内で初めて。校舎は鹿児島東高の一部を活用する。既存の高校に高等特別支援学校を併設する形式は、九州でも初めてという。同支援学校は1学年4学級。3年後の社会的自立を目指し、週30時間の授業時間のうち、1年生は14時間を作業学習に充てる。

発達障害児を継続支援 今治にセンター開設‎ 愛媛

愛媛新聞 
発達障害の不安を抱える子どもを継続的に支援するため、今治市は11日、同市東門町5丁目に「市発達支援センター」を開所した。市障害福祉課など関係機関の相談窓口を一本化し、教育や就労、生活面の課題解決につなげる。昨年3月閉校した旧今治コンピュータ・カレッジの1室(約44平方メートル)を約80万円かけ改修。元県立特別支援学校教諭ら相談員3人体制で、個別相談や学校への巡回相談、医療機関などへの啓発活動を行う。開所時間は平日午前8時半~午後5時15分。相談は予約制で無料。

アウトサイダーアート:アートで障害者の自立を 豊橋で作品展や講演会 愛知

毎日新聞 
障害者の芸術作品を展示した「アウトサイダーアート2012豊橋」が10日、豊橋市内で始まった。芸術を障害者の収入とし、自立を進めるために、市民の理解を広げるのが目的で、15日まで市内4カ所で繰り広げられる。障害者の就業支援を進める同市のNPO(非営利組織)法人福祉住環境地域センターと実行委員会が主催した。多くの人が作品に触れる機会を複数回設け、支援の流れを作っていこうと、複合的な催しを初めて企画した。

接客や食器洗い学ぶ場に 知的障害者支援する喫茶店開店 兵庫

MSN産経ニュース 
知的障害者の保護者らでつくる一般社団法人「神戸市手をつなぐ育成会」が11日、神戸市中央区の市教育会館1階に喫茶店「ワークカフェキュート」をオープンした。知的障害者の雇用や就職をサポートするため、接客や食器洗いなどのノウハウを身につける場として開店した。店内には、提携する事業所で作ったクッキーや手芸品などを販売するコーナーも設けられている。同会の霧嶋明美会長(65)は「お客さんと触れ合いながら実習でさまざまな経験をしてほしい」と話している。日曜と祝日は休み。営業時間は午前9時~午後5時。

2012年4月11日水曜日

自閉症、母親の肥満と関係=米研究チーム‎

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 
9日に明らかになった米大学の研究結果によると、米国で多く見受けられる母親の肥満が自閉症と診断される子どもの増加に寄与している可能性があるという。米カリフォルニア大学デービス校とバンダービルト大学の研究チームによると、肥満の母親からは自閉症やその他の発育異常と診断される子どもが生まれる可能性がそうでない母親と比較してかなり高いことが分かった。自閉症などに寄与する可能性があるとされる要因はますます複雑になっているが、今回それに新たな要因が加わった形だ。研究結果は医学誌「ピディアトリクス」に掲載された。

発達障害者支援センター 県東部に支所を開設‎ 静岡

読売新聞 
「県発達障害者支援センター東部支所(仮)」が9日、県東部総合庁舎(沼津市高島本町)に開設された。県東部では、発達障害児童の保護者らからの相談が多かったにもかかわらず、支援体制が手薄だった。同支所の開設で体制を拡充する。県内には、県が同センターを静岡市に設置しているほか、政令市である同市と浜松市も支援機関を設置、相談に毎日応じている。同支所には今後、臨床心理士が常駐するほか、精神科医らも派遣する。

発達障害に理解深めて 県がサポートブック発行‎ 岩手

岩手日報 
県は、保育士や乳幼児を持つ親向けに発達障害児の特徴、接し方などをまとめた「いわてこども発達支援サポートブック」を発行した。発達障害児の成長には家庭や教育機関だけでなく、地域など周囲の理解と協力が不可欠。サポートブックは計3種類で県は市町村を通じて保育園や保護者に冊子を配布し、理解と対応に役立てる。保育士ら指導者向けの冊子はA4判カラー47ページ、全7章で構成。医師ら専門家や実際に発達障害児に関わっている保育士が編集し、写真、イラストを用いて実例などを説明しているのが特徴だ。サポートブックは計約3万6500部作成。県のホームページから見ることもできる。

「和歌山さくら支援学校」が開校‎ 和歌山

わかやま新報オンラインニュース 
本年度、和歌山市西庄の県立和歌山北高校(西校舎)敷地内に新設された「県立和歌山さくら支援学校」(三反田和人校長)が9日、開校し 県立紀伊コスモス支援学校から移籍した2、3年生ら37人が登校した。高校敷地内に支援学校が併設されるのは京都府に次いで全国で2例目。同日行われた開校式では、障害のある生徒とない生徒が共に学び合う門出を祝い、県立和歌山西高校生徒会と同支援学校の生徒らが和太鼓の演奏で花を添えた。本年度は知的障害のある高等部2、3年生らが移籍し 13日には新たに1年生20人が入学する。平成26年には小中高等部(知的障害、 肢体不自由 の生徒全員がそろってさくら支援学校へ通うことになる。

「阪神昆陽」が入学式 普通高、特別支援校合同で‎ 兵庫

神戸新聞 
2012年度に同じ敷地内に新設された兵庫県立阪神昆陽高と阪神昆陽特別支援学校=伊丹市池尻7=が9日、合同の開校式と入学式を開いた。普通科高の生徒と障害のある生徒が交流しながら学ぶ、県内初の試み。県教委は「共生社会の理念を実現する礎に」と新入生の成長に期待を込めている。

2012年4月10日火曜日

東京都、発達障害児の支援強化 4区市をモデル自治体に‎ 東京

日本経済新聞 
東京都は自閉症や注意欠陥・多動性障害(ADHD)など発達障害を持つ子どもの支援を強化する。都内の4区市をモデル自治体に指定し、2013年度から順次、小学校に特別支援教室を開く。将来は都内すべての小中学校に設置することを目指す。モデル自治体に指定したのは目黒区と北区、狛江市、羽村市の4区市。12年度から運営方法や指導内容、利用基準などを検討し、13年度から特別支援教室を開く。同教室では、例えば読み書きに障害を持つ子どもには、その子どもの特性に合う学習の仕方を教える。集団生活が苦手な子どもには、コミュニケーション力を高める指導をする。

当事者で支援者 理解深める手記‎ 埼玉

朝日新聞 
発達障害の一つで、他人に気づかれにくいとされるアスペルガー症候群の村上由美さん(39)=さいたま市=が、手記「アスペルガーの館」(講談社)を出版した。様々な困難や同じ障害を持つ夫との生活を通じ、障害者、支援者、家族という異なった視点からこの障害と向き合う姿勢が冷静な筆致で描かれている。由美さんは3歳ごろまで言葉が話せず、自閉症と指摘された。小学生の時、母親に障害名を告げられ、自分を知るために都内の大学で心理学を専攻。卒業後は言語聴覚士の資格を取得。現在、行政の相談窓口などで発達障害児らの支援にあたっている。

2012年4月9日月曜日

ワシントン大、自閉症リスクを高める遺伝子突然変異を特定! 父親の高齢との関連も明らかに

ギズモード・ジャパン 
アメリカの子どもの88人に1人が自閉スペクトル疾患。そんな恐ろしい最新推計が先週米疾病対策センター(CDC)から発表となり「原因は一体なんなのよ?」と騒がれていますが、そんな中、ワシントン大が自閉症に繋がる遺伝子突然変異を何種か突き止めたと発表しました。アスペルガーなどの疾患スペクトルを持つ遺伝子成分が特定されたのは、これが初めて。研究ではさらに、親(特に父親)が高齢(35歳以上)だと発症率が上がることも判明しています。

東日本大震災:NPOが学習支援施設 発達障害児ら対象 福島 ‎

毎日新聞 
震災による避難生活になじめない子どもとその家族を支援しようと、NPO法人トイボックス(本部・大阪市、白井智子代表)が南相馬市原町区に開設した学習支援施設「ふみだす未来の教室in南相馬」が7日、本オープンした。この日は、子どもたち25人と保護者らが落成式を行い、ペーパークラフトのポケモン作りを楽しんだ。本オープンで開設は火〜金曜日が午前10時〜午後6時、土曜日が午前7時半〜午後6時となる。個別の家庭訪問や24時間の電話相談も行う。定員は20人程度。スタッフも増員する予定だ。

(13)障害者雇用のノウハウ、地元復興に/アップルファーム社長 仙台

河北新報 
知的・精神障害者が畑を耕したり、調理場に立ったり、接客したり…。適性に応じて役割を担ってもらい、働く生きがいを持ってもらう。飲食店経営に障害者雇用をマッチさせ、関係者の注目を集める「アップルファーム」(仙台市)。渡部哲也社長(43)は社業の拡大と併せ、東日本大震災からの復興と被災者雇用にも力を入れる。

2012年4月8日日曜日

障害のある子を乗馬通じ療育  広島

中国新聞 
乗馬を通じて障害のある子どもを療育する放課後等デイサービス「まきば」が4月、福山市神辺町にオープンした。作業療法士や保育士たち計7人が障害の程度に応じて乗馬や餌づくり、馬房掃除を通した療育支援をする。全国でも珍しい取り組みという。2004年ごろ、競馬場に知的障害者を招いたところ、喜んでもらったため、乗馬クラブに招待したり、NPO法人を設立して乗馬を通じたセラピーに取り組んだりしてきた。しかし年会費や1回2千円の利用料などの費用が課題だったという。今年4月に放課後等デイサービス事業が始まったのを機に、所得に応じて国や県市町から最大全額が補助されるのを生かしてまきば開設を決断した。

障害ある作家63人出品  愛知

読売新聞 
知的障害や精神障害のある日本人作家63人の絵画や立体造形物などを展示する「アール・ブリュット・ジャポネ展」(読売新聞社など主催)が7日から開幕するのを前に、会場の高浜市やきものの里かわら美術館(高浜市青木町)で6日、内覧会が開かれた。 同展は6月3日まで。午前9時~午後5時。今月30日を除く月曜休館。高校生以上600円、中学生以下無料。

障害者アート:才能磨き、自立支援 出雲市のNPO、事業所設立 島根

毎日新聞 
芸術活動を通して障害者の自立支援に取り組む出雲市のNPO法人「サポートセンターどりーむ」が今月、絵画や音楽など独創的な作品づくりを目指す事業所を同市東福町に立ち上げた。障害者が制作する芸術性の高い作品はチャレンジドアートなどと呼ばれ、型にとらわれない視点が注目を集めている。NPOの狙いは、障害者が芸術の才能を生かしながら働ける場をつくり、「自分たちの存在感を感じる場所」にすることだ。

横浜・センター南駅近くに発達障害者向けの塾開設‎ 神奈川

秋田経済新聞 
横浜市営地下鉄のセンター南駅近くに4月1日、発達障害のある子どものための塾「たすく横浜センター南教室」が開設した。自閉症など発達障害のある子どもの療育やその家族支援を行っているたすく(鎌倉市)が運営する同教室。横浜地域でのニーズが高まっていることから、同地に教室を構えた。

2012年4月7日土曜日

岡山・長女監禁致死で母親の実刑確定‎ 岡山

山陽新聞 
知的・発達障害のある長女=当時(16)=を、しつけ名目で自宅浴室に閉じ込めて死亡させたとして逮捕監禁致死罪に問われ、広島高裁岡山支部が控訴を棄却した母親の岡山市北区北方、無職清原陽子被告(38)が上告せず、懲役3年6月を言い渡した一審岡山地裁判決が5日、確定した。期限の5日午前0時までに上告手続きを取らなかった。弁護側は公判で「問題行動を見せる娘のしつけで違法ではない」などと無罪を訴えていたが、二審後、清原被告は「判決を受け入れる」との意向を示していた。

発達・学習障害:理解深めて 県が支援冊子を発行 岩手‎

毎日新聞 
県は、親や保育士などに、発達障害や学習障害を理解し対応方法を知ってもらうため「いわてこども発達支援サポートブック」を発行した。県内の各保育所、幼稚園などに配布し、子育ての現場で役立ててもらう。サポートブックは、県内の児童精神科医や保育園長、発達障害の子どもを持つ親などの意見を聞き、家族向けのリーフレットとA5判の冊子(23ページ)▽「保育者編」のA4判の冊子(47ページ)の3種類を作成。例えば子どもが食事の時間に落ち着いて座っていられない場合「砂時計の砂が全部落ちるまで」などの目標を作って、できた場合はほめ、少しずつ成功体験を増やすなど、具体的な対応例を多く盛り込み、相談窓口の連絡先も掲載した。

欧州巡る障害者の作品 中野の山田さんら選ぶ‎ 東京

東京新聞  
障害のある人らによる芸術活動「アール・ブリュット(加工されていない生(き)の芸術)」の日本人作品が今月下旬から欧州を巡回することになり、東京都内から山田雪子さん(68)ら中野区の5人の作品が空輸された。一昨年にフランスで開かれた日本人作品展が好評だったために企画された。カラフルな人物画11点を出品する山田さんは「楽しみ」と心を弾ませる。今回の巡回展は、二〇一〇~一一年にパリで開かれた日本人作品展「アール・ブリュット・ジャポネ展」に刺激され、オランダのドルハウス博物館が企画した。愛成会が日本側事務局を務め、関係者が来日して山田さんら十三都道県の四十六人を選んだ。

2012年4月6日金曜日

障害者向けに災害時携行ライフカード 県西部の施設関係者らが製作‎ 静岡

中日新聞 
私を安全な場所に避難させてください-。県西部の障害者施設が、予想される東海地震などの災害時に障害者が携行する「ライフカード」を作製した。氏名や住所、家族の避難場所だけでなく、服用している薬やアレルギー疾患などの病状を書き込める。東日本大震災で被災した障害者らが直面した状況を知った知的障害者通所更生施設「ほっと」(浜松市南区江之島町)など、同市や磐田市の4施設が協力。県の「地域における施設の拠点機能活用事業」の委託を受けて作った。

初の高等特別支援校で基本計画 旧宇工敷地に240人規模 栃木‎

MSN産経ニュース 
県教育委員会特別支援教育室は、県で初めてとなる「高等特別支援学校」の平成28年度の開校に向け、整備基本計画をまとめた。宇都宮市京町の旧宇都宮工業高校敷地に校舎を建て、1学年10学級(1学級の生徒8人)で全生徒数240人規模とする計画だ。学校は、軽度の知的障害がある生徒の自立支援を目指し、社会人・職業人としての自立に向けた指導と企業や労働機関などと連携した職業教育・就労支援を行う。これまでの特別支援学校普通科の職業教育をさらに充実させ、専門的な職業教育を提供する。

発達支援の情報マップ完成‎ 北海道

十勝毎日新聞 
町特別支援教育懇談会(鹿川靖子会長)が作成を進めていた発達支援に役立つ情報をまとめた「ほっとマップ」が完成した。就学や就労支援、福祉サービスの受け方などを分かりやすくまとめており、鹿川会長は「子育てをしていく上で、子供たちの将来の見通しを立てられるような情報を意識した」と話している。これまで管内の発達支援の状況をまとめた冊子がなかったことを受け、義務教育の段階から、就労や自立など将来設計を考えられるよう、11年度事業として町社会福祉協議会の支援を受けて支援マップを作成した。

障害越え「さくら咲く」中3の青木君が個展 三重

MSN産経ニュース 
伊勢市内に住む中学3年生で広汎性発達障害(自閉症)の青木慎太郎君の個展「さくら咲く、青木慎太郎の世界」が同市二見町松下の伊勢パールセンターの小西バロックパールギャラリーで開かれている。青木君は、母親の美紀さんはじめ家族に支えられ、3歳で絵をはじめ、独自の才能をさまざまな分野に広げようとピアノや和太鼓の教室に通っている。昨年、発表された桜の絵にセンターの小西蔀社長が「何かを語りかけてくるような色彩の魅力にほれてしまった」と今回の個展の開催を計画した。20日まで。無料。午前9時から午後6時まで、火、水曜日は定休。

「アオーレ長岡」に福祉カフェもオープン 新潟‎

MSN産経ニュース 
1日にオープンしたシティホールプラザ「アオーレ長岡」(新潟県長岡市大手通)の1階に、市内の障害者施設5団体が共同で「福祉のカフェりらん」を開店した。連日、大勢の客でにぎわっている。同店は、野いちご工房▽はあとぽっぽ▽ワークセンターざおう▽みのわの里工房こしじ▽ラポート陽だまり~の5施設が月~金曜に日替わりで午前11時半から午後1時半まで、2時間オープン。商品は各施設が作るパンとケーキ、クッキーなどのお菓子で、店内ではコーヒーも楽しめる。各曜日とも接客は担当施設のスタッフと障害者、ボランティアらが行っており、市民と笑顔で交流する姿も。売り上げの一部は障害者の収入になり、障害者の社会参加や自立支援に貢献している。

障害者支援NPO「えん」:設立へ 水耕栽培で働く喜びを 三重

毎日新聞 
障害者の自立を支援するNPO「えん」が11日設立され、伊賀市長田で水耕栽培に取り組む。作業を通じて働く喜びを実感してもらいたいとしており、健常者のニートも受け入れる予定だ。代表の萬成哲也さん(38)は「世の中に貢献していると感じてもらえたら」と話している。萬成さんは10年ほど前、「子どもに誇れる仕事を」と国の助成金を活用して就農、水耕栽培をはじめた。7年ほど前から精神・知的障害者を受け入れ始めた。障害者福祉に取り組む市社会福祉協議会の関係者と知り合ったことが契機となった。現在は障害者9人が農作業に通う。育てた野菜は東京や大阪などのレストランやスーパーなどに出荷している。

一歩・障害を越えて:懐かしい味と香り、好評「うめジャム」 奈良

毎日新聞 
知的障害者の就労支援をしている「セルプたいよう」(山添村切幡)の利用者が、約1万本の梅林で知られる奈良市月ケ瀬地区の梅を使用して手作りした「うめジャム」が人気を集めている。介護福祉士の向井久美子さんは「梅の香りと味わいを生かした昔ながらのジャムを楽しんでほしい」と話している。うめジャムは梅本来の風味を生かすため、無添加、無着色にこだわり、材料は梅と砂糖のみ。ほどよい酸味とさわやかな甘さが特徴だ。作り始めたきっかけは09年、職員の知人の神社で、利用者と共に梅を収穫したことだった。1本140グラム、税込み350円。

枝幸産のリシリコンブ、障害者支援NPOがだし用に商品化‎ 北海道

北海道新聞 
知的障害者の就労を支援する宗谷管内枝幸町のNPO法人「南宗谷ひだまりの会」が、枝幸産だし用リシリコンブを商品化した。地元産品を売り出す地域貢献の意味を込め、商品化に踏み切った。50グラム入り480円。枝幸町や稚内、名寄、士別のスーパーなどで販売するほか、枝幸町と交流する福岡県うきは市の「道の駅うきは」でも取り扱う。

2012年4月5日木曜日

障害者施設から物品優先調達=民主も法案、自公と協議へ‎

時事通信 
民主党は4日、国、自治体、独立行政法人が使用する物品やサービスについて、障害者就労施設から優先的に調達することなどを定める「障害者施設物品調達推進法案」(ハート購入法案)をまとめた。自民、公明両党も同様の法案を2009年秋に国会提出しており、民主は今後、両党に呼び掛け議員立法として今国会での成立を目指す。民主案では、国などが行う契約の競争入札参加資格を定める際、企業が障害者に関する法定雇用率(従業員56人以上で1.8%)を満たしていることや、文房具や印刷、クリーニング、清掃など物品・サービスの調達実績が相当程度あることなどに配慮することも求めている。

映画「ちづる」行橋で14日に上映会‎ 福岡

朝日新聞 
自閉症の妹の日常を記録した映画「ちづる」が14日、行橋市のコスメイト行橋で上映される。兄の赤崎正和さん(24)が立教大学の卒業制作として撮った作品で、障害のある妹と暮らす家族の不安や葛藤が素直に描かれている。市内で福祉作業所を運営するNPO法人「どんぐり」理事の新(しん)照代さん(68)が赤崎さんに働きかけ、実現した。当日は午後2時開演。全席自由500円。障害者が制作した絵画や手工芸の展示のほか、障害者施設で作ったクッキーなどの販売もある。

瑞宝太鼓:雲仙の障害者プロ集団、米国公演へ 震災支援のお礼 長崎‎

毎日新聞 
雲仙市瑞穂町の知的障害者のプロ和太鼓集団「瑞宝太鼓」が米国公演することになり、奥村慎太郎市長を2日、訪問し、出発のあいさつをした。米国公演は、ニューヨークの国連本部、ロサンゼルスを巡った97年に次いで2度目。97年にも出演した高倉照一副団長(30)は「東日本大震災でアメリカの人たちに支援をいただいた。お礼を込めて演奏したい」と話した。瑞宝太鼓がプロになった01年ごろから団員を見守ってきた奥村市長は「震災からの日本の復興と障害者の人権のために活躍している姿を見せてきて」と激励した。

高等特別支援学校 開設準備室を設置‎ 富山

中日新聞 
知的障害のある子どもの就労支援を目的とする高等特別支援学校の開設準備室が三日、しらとり支援学校(富山市)と高岡支援学校(高岡市)に設けられた。準備室の辞令交付式が県庁であり、両校の十六人が二〇一三年度の入学生受け入れに向けて準備を進めることを誓った。高校再編で使われなくなった大沢野工業(富山市)と二上工業(高岡市)の跡地に、それぞれ職業科を中心とした県東部高等特別支援学校=仮称=と県西部高等特別支援学校=同=を設ける。

子どもに障害 先輩ママが助言‎ 愛知

朝日新聞 
愛知県小牧市の障害児の母親たちが、子育てのガイドブック「はじめのいっぽ in 小牧 スペシャルサポートガイド」を作った。後輩ママが我が子の障害に気づいたとき、「初めの一歩」を踏み出す時間や労力を減らし、将来を見据えて育児を楽しんでほしい。そんな願いが込められている。心身障害児母子通園施設「あさひ学園」(同市中央)の保護者による「ポプラの会」と、市、市社会福祉協議会が協力して制作した。日進市で作られた同様の冊子を手にした会のメンバーが小牧市に相談したのがきっかけで、半年かけて編集した。

2012年4月4日水曜日

有森さん、障害者に伴走 6日の死海マラソン‎

日本経済新聞 
標高が世界で最も低いマイナス400メートルのコースを走る恒例の死海マラソンが6日にヨルダンの死海沿岸で行われ、女子マラソン五輪メダリストの有森裕子さんが同国の知的障害者に伴走し、社会参加を後押しする。10年4月には死海マラソンの主催者と交渉し、ボランティアが伴走する形で障害者15人が10キロコースに初参加。ことしの大会では、社会参加の取り組みを内外にもっと知ってもらおうとの願いから、知的障害者スポーツの団体「スペシャルオリンピックス日本」理事長の有森さんに参加を打診、快諾を得た。

ドキュメンタリー映画:発達障害知って 赤崎監督、実妹で映画撮影 徳島

毎日新聞 
自閉症で知的障害を抱える妹を主人公に兄が撮影したドキュメンタリー映画「ちづる」が8日、徳島市沖浜東2のふれあい健康館で上映される。企画した発達障害者支援団体「とくしま発達しあわせネット」の赤壁省吾代表は、「映画を通して発達障害が身近にあることを知ってほしい」と参加を呼び掛けている。上映は県内初。発達障害啓発週間(2~8日)に合わせ、多くの人に発達障害についての理解を深めてもらおうと企画した。会場では、発達障害について紹介する冊子の配布も予定している。当日は午後2時半、上映開始。入場料は当日1500円、小・中・高校生は1300円。問い合わせはメールで同ネットへ。

焼き菓子などコンテスト入賞続々、横須賀の知的障害者施設 神奈川‎

カナロコ
「味で勝負」をモットーに、焼き菓子や弁当の製造・販売に取り組む知的障害者授産施設「あすなろ学苑」(横須賀市小矢部、三浦麻矢苑長)が、コンテストの参加を通し精力的な活動を続けている。2月には、苑生たちが手掛けた自主製品が、県名菓展「菓子コンクール」(県名菓展会主催)と「惣菜・べんとうグランプリ」(日本食糧新聞社主催)で入賞。苑生の自立に向け、さらなる飛躍を目指している。これまでも、県内外の大会で5回近くの受賞歴がある同学苑。2000年の開苑当初は100万円に満たなかった年間の売り上げは、12年間で3500万円までに伸びた。

HANA○はなまる:手作りアート楽しんで 奈良

毎日新聞 
障害のある人や子供たちが手作りしたカラフルな射的やおみこしで遊んだり見たりできる「HANA○(はなまる)えんにち」が、奈良市六条西3の「たんぽぽの家 アートセンターHANA」で開かれている。午前11時~午後5時、15日まで。15日午前10時~午後3時半には、手作りのアクセサリーや陶器など約90の出店が並ぶ「HANAまつり」が開かれ、展示されているおみこしを担いだ仮装行列や紙芝居が行われる予定。

2012年4月3日火曜日

「世界自閉症啓発デー」に当たっての文部科学大臣メッセージ‎

文部科学省 
平成19年12月に国連総会第3委員会において、自閉症に関する世論の関心を喚起し、早期発見・早期療養、研究を推進するためカタール国の提出した議題である「4月2日を世界自閉症啓発デーに定める決議」が採択されました。これにより、平成20年度以降、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」として祝うこととされ、すべての加盟国において、社会全体が自閉症に対する理解が進むような取組を積極的に行うよう求められています。文部科学省においても、「世界自閉症啓発デー」の趣旨を踏まえ、自閉症を含め発達障害に関する正しい理解を深めるため、教育関係者をはじめ国民の皆様にあて、別添のとおり文部科学大臣メッセージを発信いたします。

障害者の雇用率が低い3社公表

NHK 
法律で義務づけられた障害者の雇用率を下回ったまま改善が見られないとして、厚生労働省は、航空会社のスカイマークなど3社の名前を公表し、指導を強化することになりました。厚生労働省は、3社に対して繰り返し指導しましたが改善が見られないことから、名前の公表に踏み切ったということです。3社はいずれも「指導に従って障害者の雇用を積極的に進め、雇用率を達成させたい」とコメントしています。厚生労働省は3社に対して、今後2年間の採用計画の報告を命じるなど、指導を強化することにしています。

【教育動向】増える障害者の大学等進学 1万人を突破‎

MSN産経ニュース 
発達障害を含む特別支援教育の充実など、障害のある子どもたちへの教育の在り方が大きな課題となっています。しかし大学など高等教育における障害者への対応は、あまり話題に上りません。高等教育における障害者対応の現状はどうなっているのでしょうか。独立行政法人日本学生支援機構の調査結果によると、2011(平成23)年度に大学・短大などで学ぶ障害者学生の数が初めて1万人を突破したことがわかりました

発達障害者の支援、総合拠点がオープン 旧徳島赤十字病院跡地‎ 徳島

徳島新聞 
徳島県などが小松島市中田町の旧徳島赤十字病院跡地周辺で整備していた発達障害者総合支援ゾーンが1日、オープンした。10日に開校する県立みなと高等学園や、県発達障害者総合支援センターなど4施設が連携し、障害者の自立や社会参加を支える。病院跡地(1万5342平方メートル)に学園や支援センターを新設し、病院跡地北側から徳島赤十字乳児院を移設。隣接する既存の徳島赤十字ひのみね総合療育センターと併せて「支援ゾーン」と位置付けた。この日、みなと高等学園であった開所式には行政関係者ら約140人が出席し、飯泉嘉門知事が「発達障害者個々の特性に応じた支援を展開したい」とあいさつした。

こうのとり追って:第4部・出生前診断/5 障害ある子「特別じゃない」‎

毎日新聞 
あのとき話していたことが、まさか自分の身に起こるなんて。08年8月、第2子を妊娠中だった京都市の柿田竹美さん(36)は、妊娠14週で受けたエコー検査で、胎児の腹部に水がたまっている「胎児水腫」と指摘された。原因を探るために受けた羊水検査の結果は「ダウン症(21トリソミー)」だった。柿田さんは「成長はゆっくりだけど、ダウン症だからって特別じゃない」と話す。これまでに、心臓や耳や目などの検査を受けるため、病院通いが多かった。京都市の「子ども医療費支給制度」は2歳まで、1医療機関につき1カ月200円で済むため、これまで大きな医療費の負担もないという。同じような補助制度がある自治体も多い。

成年後見制度 支援センター‎ 高知

読売新聞 
高知市社会福祉協議会は1日、「市成年後見サポートセンター」を同市塩田町の市保健福祉センター内にオープンした。成年後見制度に関する施設は県内初。認知症などの高齢者や知的障害者らの財産管理や契約といった相談に応じる。全国では家裁の決定に日数を要し、後見人が財産を横領するなど問題が発生、中島由美センター長は開所式で「スムーズに制度を利用してもらえるよう運営していきたい」と述べた。利用時間は平日午前8時半~午後5時半。問い合わせは同センター。

2012年4月2日月曜日

徳島県が全国初の発達障害生徒の専門教育高校開校‎ 徳島

MSN産経ニュース 
徳島県が1日、小松島市に、発達障害のある高校段階の生徒らを、社会的・職業的な自立に向け専門的に教育する全国初の特別支援学校「みなと高等学園」を開校した。県は「これまで“支援の谷間”にあった発達障害者らの支援拡充につなげたい」としている。県教委によると、発達障害のある生徒は一般の高校で教育することが原則とされているが、人間関係の構築が苦手だったり、環境になじめなかったりして、ストレスなどから学業を続けられないケースも多いという。1学年の定員は32人で、10日には第1期生27人の入学式を予定。卒業後の就労を目指し、地元企業約70社から現場実習の受け入れの協力も取り付けたという。

子ども発達センター:子供の発達不安、まず相談を 奈良

毎日新聞 
言葉や情緒の面での成長の遅れなど発達障害の傾向がみられる未就学児とその親を支援しようと、奈良市が「子ども発達センター」を開設した。新年度が始まる2日から、保健師などによる面談業務を始める。市は「子どもの発達に不安のある方は、一人で悩まず相談してほしい」と呼びかけている。統廃合で閉鎖された「あすか人権文化センター」(紀寺町)の2階建て建物の1階部分を利用。保健師や保育士、特別支援教育士などの資格を持つ職員6人が専従し、おもちゃなどを備えた相談室で親子と面談する。同じ建物内には、発達障害児の支援に重点を置いた通所施設「いっぽ」も併設し、連携を図っていく。

発達障害児の遊び場 明石にデイサービス施設開設‎ 兵庫

神戸新聞 
発達障害や知的障害などがある子どもを対象にしたデイサービス施設「りぼんキッズセンター」が1日、兵庫県明石市藤江にオープンする。放課後や学校の長期休暇中に安心して遊べる居場所とし、障害に応じた専門指導も行う。現状では、障害児向けのデイサービス施設は少ないといい、親の負担軽減にもつなげたいという。2007年から市内で発達障害児などのサポート教室を開いてきたNPO法人「市民サポートセンター明石(愛称・りぼんネット)」が運営。国などの給付を受けるため、利用料はサポート教室の4分の1程度に軽減されるという。

女子学生の首にコードを巻きつけた准教授の「非常識」 ‎

MSN産経ニュース 
「注意喚起のためやった」。津市の市立三重短期大学の福祉論の男性准教授(45)が1年生の女子学生の首にパソコンの電源コードを巻き付けるというアカデミックハラスメント(アカハラ)が起きた。冗談を連発する人気の先生だったが、女子学生は行きすぎた行為がトラウマとなり、マフラーを巻くことさえ怖くなったという。絶対的な力関係にある准教授は、なぜ行きすぎた行為をしたのだろう。

2012年4月1日日曜日

教委の障害者雇用率、31都道県が未達成 厚労省調べ ‎

日本経済新聞 
全国31都道県の教育委員会が2011年12月末時点で、法律で定められた障害者雇用率を達成できていないことが31日、厚生労働省の調査で分かった。同省はこのうち17都道県の教育委について、採用計画に基づいて障害者を適正に雇用するよう勧告した。障害者雇用促進法では障害者を全体の2%以上に雇用するよう教育委に義務付けている。31都道県のうち、雇用率が最も低かったのは茨城(1.42%)で、次いで鹿児島(1.45%)、山梨(1.46%)だった。

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