2012年3月31日土曜日

米国の子どもの自閉症、10年間で78%増加‎

CNN Japan 
米疾病対策センター(CDC)は29日、自閉症の子どもの割合がこの10年で78%増加したとする報告書を発表した。分析の基となっているのは、2年おきに全米の6~14地点(調査地点の数はその年の予算による)の8歳児を対象に、自閉症の子どもがどのくらいいるかを調べたデータだ。米国で何らかのタイプの自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群などを含む)をもつ子どもの割合は、2000年と02年の調査では150人のうち1人だった。それが04年は125人に1人となり、最新の08年の調査では88人に1人となった。これは10年前と比べ78%多い数字で、全米では100万人の自閉症児がいる計算になる。

知的障害の女性にキス 就業支援施設バイトの男逮捕 東京

MSN産経ニュース  
知的障害のある女性にキスをしたとして、警視庁昭島署は、準強制わいせつ容疑で、障害者の就業支援施設「こまくさ工房」(東京都昭島市)のアルバイト職員、竹内浩容疑者(53)=東京都東大和市=を逮捕した。同署によると、「かわいいなと思い、やってしまった」と容疑を認めている。逮捕容疑は、平成23年12月14日午前8時半ごろ、同施設近くの路上で、知的障害があるため抵抗できない通所者の女性(26)の左ほほにキスをしたとしている。同署によると、竹内容疑者は昨年11月から女性の指導を担当しており、自宅に迎えに行っていたという。女性が帰宅後に家族に話し、発覚。母親が今年2月、同署に被害届を提出していた。

障害児の逸失利益770万円‎ 愛知

中日新聞 
重い知的障害のある次男を事故で失った遺族が、損害賠償額で「将来得られたはずの収入(逸失利益)はゼロ」と算定されたのは「命の差別だ」と訴えた裁判は30日、逸失利益として施設側が770万円を支払うことなどを条件に、名古屋地裁で和解が成立した。施設側が逸失利益770万円を含む慰謝料など計3700万円を支払うほか、「心から謝罪する」ことなどで和解した。

自閉症 理解の懸け橋‎ 埼玉

朝日新聞 
国連が定めた毎年4月2日の「世界自閉症啓発デー」と、同日から始まる発達障害啓発週間に合わせ、県自閉症協会は8日、関連映画の上映会とシンポジウムをさいたま市で開く。 同協会が上映するのは、自閉症の息子がいる父親の葛藤と愛情を描いた中国映画「海洋天堂」。がんで余命わずかと知らされた父親が、障害のために自分をうまく表現できない息子の行く末を案じ、受け入れ先を探しながら、生きるすべを教え込んでいくという内容だ。8日は午前10時半から、さいたま市浦和区の県障害者交流センターで。参加費は事前申し込みが600円で、当日700円。問い合わせは同協会事務局で受け付けている。

2012年3月30日金曜日

警察の可視化試行対象を拡大 否認事件なども‎

日本経済新聞 
警察庁は29日、取り調べの録音・録画(可視化)の試行対象を4月以降、否認事件や容疑者が知的障害者のケースにも拡大することを決めた。これまでは裁判員裁判対象事件のうち自白している容疑者の取り調べで、供述調書を読み聞かせ、署名と指印を求める場面などが対象だった。4月からは裁判員裁判対象事件のうち、容疑者が否認している場合も対象とし、記録する場面も逮捕直後の弁解部分や自白から否認に転じた場面などを加える。5月以降は容疑者が知的障害者の場合、罪種を限らず試行の対象とする。

世界自閉症啓発デー:患者支援の青、来月2日に17カ所でライトアップ 兵庫

毎日新聞 
自閉症の患者を応援する世界自閉症啓発デーの4月2日、世界各地のタワーなどランドマークが青くライトアップされる。日本でも自閉症の子どもを持つ母親たちが神戸市や芦屋市で活動するNPO「あっとオーティズム」が呼びかけ、神戸ポートタワーや明石海峡大橋など計17カ所がライトアップされる。神戸市内では、ホテルオークラ神戸や能福寺なども快諾。また、全国21カ所のタワーや施設がポスター掲示やチラシ配布で啓発に協力することになった。

特別支援学校に無償でスマホ 福岡、大分、宮崎など44校‎

西日本新聞 
ソフトバンクモバイル(東京)は29日、障害のある児童の生活や学習を支援するバリアフリー促進を目的としたプロジェクトに参加する特別支援学校44校に、4月から1年間、スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末計102台を無償で貸し出すと発表した。九州は6校が対象。同プロジェクトは3回目で、同社と東京大先端科学技術研究センターなどが共同で実施。漢字の書き順を学べるアプリや、歯磨きなどを絵で促すアプリなどを搭載したスマホや端末を、生徒と教員の2人1組に1台提供し、教育現場や生活の場で活用してもらう。

作品展:本村卓空さん、難病抱え描いた仏画 黒崎で来月1日まで 福岡‎

毎日新聞 
アスペルガー症候群(発達障害)と進行性の眼性難病をもつ本村卓空(たっくう)さん(29)=八幡西区在住=の作品展「野遊び」が、同区黒崎1の黒崎井筒屋6階のギャラリーで開かれている。卓空さんは07年から体調を崩し入退院を繰り返すなか、09年ごろから仏の絵を描き始めた。母の照美=俳号・照香=さん(52)が自身の俳句ブログで卓空さんが描いた絵をインターネットで発信し、現在では全国に多くのファンがいる。4月1日までで、入場無料。

廃校の校舎利用し障害児支援‎ 栃木

下野新聞 
昨年3月に閉校となった粟野第二小跡地に4月11日、校舎をそのまま使った障害児の一時預かり施設「さつきマインド粟野」がオープンする。市の「日中一時支援事業」の委託を受け、土日、祝日の受け入れや自宅、学校からの送迎も実施する。代表を務める坂本士郎さん(70)=宇都宮市清原台=は「少しでも障害児を持つお母さんたちの手助けになれば」と意欲的だ。利用時間は午前9時~午後5時が基準だが、保護者の希望があれば柔軟に対応する。自宅、学校と施設間の送迎も行う。利用料は市の規定通り。定員は平日10人、休日20人。スタッフは7人を予定している。

商品化された障害者アートを紹介 千葉

MSN産経ニュース 
シャツや靴下など商品デザインに採用された障害者の作品を紹介する企画展「Good Job!」が4月8日まで、千葉県船橋市金堀町のふなばしアンデルセン公園子ども美術館で開かれている。障害者の作品を商品化する活動を進める「エイブルアート・カンパニー」(奈良市)に登録している66人の中から、船橋市の蔵本裕士さんら8人の原画約50点と、カラフルなデザインが楽しいバッグなどの商品を展示。エイブルアートでは現在、約5800点の作品を公開し、商品デザインの素材として使えるようにしている。

2012年3月29日木曜日

25歳被告の懲役15年確定へ 千葉・東金女児殺害 ‎

MSN産経ニュース 
千葉県東金市で平成20年、保育園児の成田幸満(ゆきまろ)ちゃん=当時(5)=を殺害したなどとして、殺人などの罪に問われた無職、勝木諒被告(25)の上告審で、最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)は被告側の上告を棄却する決定をした。27日付。懲役15年とした1審千葉地裁、2審東京高裁判決が確定する。公判では起訴内容に争いはなく、軽度の知的障害がある被告の訴訟能力の有無や責任能力の程度が争点となった。

「民生委員に来てほしくない」 8割  北海道

朝日新聞 
市は、就労支援など公的な福祉サービスを受けていない18歳以上の知的障害者1222人を対象に2月下旬に調査票を郵送し、今月16日現在で1068件から回答を得た。その結果、相談できる相手は「家族」が85%、「学校・職場・作業所」が21%(複数回答)。「すぐに相談したいことはあるか」には9割が「ない」と答えた。「民生委員に自分のことを知ってほしいか」の質問に対しては、「知ってもらいたくない」が67%、「知ってもらいたい」が29%。「民生委員に自分の家に来てほしいか」では、81%が「来てほしくない」と答え、「来てほしい」は16%にとどまった。

障害者の預金着服、業務上横領罪で団体元幹部起訴 神奈川

カナロコ 
横浜市のグループホームに入居する知的障害者の預金を着服したとして、横浜地検は28日、業務上横領の罪で、NPO法人「障害者フルライフサポート・ユーリカ」元副理事長矢ケ部恵美容疑者(60)=同市戸塚区=を起訴した。起訴状によると、矢ケ部被告は同法人が運営する同市泉区のグループホームの入居者の口座を管理し、2005年4月12日、知的障害がある60代の男性の口座から300万円を引き出し、そのうち200万円を、同法人の口座に入金。06年5月23日から同6月6日までの間、別の知的障害がある50代の男性の口座から170万円を引き出し、うち112万円を法人の口座に入金して横領した、とされる。

紀伊中にSON自販機設置 公立校で全国初 和歌山

わかやま新報オンラインニュース 
知的発達障害のある人たちのスポーツを通じた社会参加を応援する 「スペシャルオリンピックス日本(SON)・和歌山」 (平阪佳久会長)を支援しようと、 和歌山市立紀伊中学校(同市北野、 明渡大承校長)に27日、 飲料の自動販売機が設置された。同校がSON和歌山の活動に賛同し実現。 設置に協力したコカ・コーラウエスト㈱によると、 公立学校への設置は全国で初めて。 県内では7台目。 商品を購入することで、 売り上げの一部が活動資金に充てられる。

自閉症児童が保育園児に絵本朗読 愛媛

愛媛新聞 
見て知って、僕の得意なところ―。自閉症と診断され特別支援学級に通う西条市の小松小3年行本博司君(9)はこのほど、自慢の聴力や記憶力を生かして絵本の物語を丸覚えし、保育園児らに読み聞かせする活動を始めた。28日、同市小松町新屋敷の小松東保育園では、本を見ず「ツルの恩返し」など3作を朗読し、園児たちをびっくりさせた。明るくにこにこ笑う行本君は、生まれつき言葉のコミュニケーションがちょっぴり苦手。自分の気持ちを表現することや、会話の相手の気持ちを理解することがうまくできない。授業などでじっとしているのも難しい。

2012年3月28日水曜日

障害者の親集いの場‎ 東京

読売新聞  
障害のある子を抱える親たちの悩み相談に応じ、共に療育の勉強などを行う「サポート・サロンぽかぽか」が今月、町田市の福祉施設「せりがや会館」にオープンした。市内で活動する五つの親の会が設立した。毎月第4金曜日には会員以外の人にサロンを開放する。次回は4月27日。親の会メンバーは「気軽に立ち寄ってほしい」と参加を呼びかけている。サロンには、談話スペースと、発達障害や知的障害などに関する書籍や、市内の障害者福祉施設のパンフレットなどが置かれている。第4金曜日は午前10時から午後3時まで一般開放し、運営メンバーが相談に応じるほか、資料の閲覧ができる。そのほかの日も、随時相談を受け付けている。

高等特別支援学校:整備基本計画を発表 宇都宮工高旧敷地に、16年4月開校目指す 栃木

毎日新聞 
県教委は26日、軽度の知的障害を持つ生徒に専門的な職業訓練を行い、就職支援をする県内初の県立高等特別支援学校(3年制、生徒数240人)の整備基本計画を発表した。宇都宮工業高校の旧敷地(宇都宮市京町)を活用。16年4月の開校を目指す。学科は、産業一般に関する「職業科」(仮称)を設置。1学年80人は県内全域から募集し、1年次は生徒が自らの適性を把握するために基本的な知識を身につける。

授産品販売店、宇治橋通りに移転 観光客にも人気  京都

京都新聞 
京都府内の福祉施設の授産製品などを販売する「うじ・はんどめいどショップ」がこのほど、宇治市宇治の宇治橋通り商店街に移転オープンした。バリアフリーになり、「ゆっくり見られる」と好評。店内には観光客らの姿も見られ、客層も広がっている。陶器や布製品、ビーズアクセサリー、お菓子など約150種類の製品が並び、休憩スペースも設けられている。また、東日本大震災で被災した宮城県の福祉施設が作る「おからかりんとう」も販売し、人気を集めている。営業は、平日午前10時から午後5時。

障害者の著作権保護を提言  滋賀

中日新聞 
「県障害のある作家の権利保護のあり方研究会」は26日、障害者が手掛けた芸術作品の著作権を作者や家族、後見人、施設などが連携して守っていく方策をまとめた報告書を、嘉田由紀子知事に提出した。障害者芸術の権利保護に向けた自治体の取り組みは全国でも例がなく、県は4月から造形活動をしている施設などへの支援に生かす。

自閉症の子テーマの映画上映会 収益は施設建設に 石川 ‎

朝日新聞 
余命わずかの父と自閉症の息子の最後の時間を描き、アクションスターのジェット・リーが普通の父親を演じたことでも話題になった映画「海洋天堂」の自主上映会が30日、石川県野々市市本町5丁目の市文化会館フォルテ小ホールで開かれる。収益は4月に白山市北安田町で開所する障がい者のグループホーム「みらい」の建設資金にあてられる。

障害者が運営の主役 白浜温泉にホテル誕生  和歌山

紀伊民報 
総支配人を除いた従業員全員が障害者というホテルがこのほど、白浜温泉(和歌山県白浜町)に誕生した。経営するグループ代表の妻で女将を務める井上英代さん(76)は「接客業の中でもまれなケースだと思う。力を合わせてやればできるということを見ていただき、前へ進んでいきたい」と話す。障害者の自立の場としての期待が寄せられている。総支配人のほか、従業員は25人。県内の知的・精神・身体の三つの障害者施設と相談し、採用している。勤務形態は1日6時間以上の勤務で週休2日制としている。

2012年3月27日火曜日

三次の障害児施設「子鹿学園」、4月から移転し強化‎ 広島

中国新聞 
三次市粟屋町の重症心身障害児施設「子鹿学園」を運営する社会福祉法人ともえ会は、同園を4月から「子鹿医療療育センター」とし、同町内に移転新設する。併せて、発達障害や知的障害のある幼児や児童向けの支援事業所「バンビ」をセンター内に新設、体制を強化する。市が開設していた1歳半~未就学児向けのこども発達支援センター(粟屋町)が、保護者の要望で2011年度、試験的に小学1、2年生に対象を拡大したところ、小学生の療育ニーズが高いことが分かった。それを受けて、今回の施設移転に合わせて児童向け支援事業所の新設を決めた。

展覧会:障害乗り越え元気にアート 富山市内2カ所で 富山‎

毎日新聞 
精神、知的障害者など正規の美術教育を受けていない人が生み出すアート「アール・ブリュット(生の芸術)」を紹介する展覧会が富山市内の2カ所で開かれている。うち知的障害者アーティストグループ「ワークショップKAI=KAI」の作品展「B・O・B(breathe of bud=『つぼみの息』の意」を開催中の富山市桜町の元麻布ギャラリーTOYAMAは再開発のため今月末で閉館することが決まっており、8年半、ギャラリーを運営してきた中山奈津子さん(44)は「障害のあるなしでなく純粋なアートとして感動が伝わるようになってほしい」とこの分野に期待を寄せている。

一歩・障害を越えて:駄菓子屋開店1周年 仕事を通じコミュニケーション 奈良

毎日新聞 
近鉄奈良駅近くの餅飯殿通りにある小さな駄菓子屋が、4月1日で開店1周年を迎える。店番を務めるのは障害のある若者たち。電卓で一生懸命、一つ一つ商品の値段を計算する姿に、訪れた客は温かいまなざしを向ける。店が掲げるテーマは「街のにぎわいの中で豊かに生きる」。社会に出て働く力を、ゆっくりと育んでいる。仕事を通じコミュニケーション能力を上げようと、オープンした「だがし屋びあのの」(奈良市餅飯殿町)。福祉作業所「Doキャロット」が運営する。ビル1階に約35平方メートルのスペースを借り、3分の1は駄菓子屋、残りは作業所の交流サロンに使う。10~40代の平均5人程度の作業所利用者が、仕事の悩みなどを語り合う場にもなっている。

遊びながら感情を学べる、自閉症の子供のためのおもちゃ「Build-A-Robot」

greenz.jp 
自閉症の子どもたちは脳の発達障害をもっていて、目で見たこと、耳で聞いたことをそのまま認識しようとします。でも人のコミュニケーションって、見たままじゃないこともありますよね。“笑う”という動作にも、文脈によって“愛想笑い”、“苦笑い”、“嘲笑い”、などなど…。だから彼らは、他人とのコミュニケーションに苦手意識を持っているんです。「Build-A-Robot」は、喜怒哀楽それぞれがデザインされた頭部のパーツを取り換えることができ、嬉しいとき、悲しいとき、怒ったとき、驚いたときに、その感情をどうやって相手に伝えるかを教えてくれます。

2012年3月26日月曜日

障害者に働く場 施設開所  秋田

読売新聞 
秋田市大町の福祉医療施設「きららアーバンパレス」内に4月初め、身体・知的障害者の自立支援センター「ほのぼの」が開所する。運営するNPO法人「ほのぼの」の理事長、金(こん)登美一さん(64)は、長男が脳性まひによる障害を持っている。金さんは「息子のように働く場が限られた障害者の受け皿になりたい」と意気込んでいる。

札幌・ともに福祉会 生き生き働く、描く、奏でる 北海道

毎日新聞 
知的障害のある人が通う「ともに福祉会」(札幌市西区)。ここは就労支援で道内随一の実績を誇るほか、絵画などの創作活動も高い評価を得ている注目の施設だ。障害程度別に3コースあり、企業就労を目指すコースでは06年からの5年間で延べ41人が就職。1年後も離職しない「定着率」は約8割で、ハローワーク札幌によると全国トップクラスという。障害者が円滑に働けるよう環境を整える「ジョブコーチ」を道内で最も早く導入し、今は3人態勢で支援する。音楽活動も盛んだ。色に対する感覚が鋭い自閉症の女性は、弦や楽譜を色分けすることで、琴の演奏を楽しめるようになった。

2012年3月25日日曜日

まなびやの宝:/92 知的障がい生徒支援コース 府立枚方なぎさ高校 大阪

毎日新聞 
府立枚方なぎさ高校(枚方市磯島元町)は、知的障がい生徒自立支援コース「ピア」(英語で「仲間」の意味)を設置している。定員は1学年3人だけだが、ほとんどの授業は他の生徒と一緒に受ける。部活動も特別扱いはしないし、生徒会活動にも参加する。森均校長は「教師も生徒も、障害が身近なことだと自然に学んでいる」と実感している。ピアでは将来の自立につながるよう、週5時間、「自立力育成」を設定。校内の畑で野菜を育てたり、授業の復習をしたりする。障害のある生徒だけが通う支援学校のようにきめ細かな教育はできないが、集団生活で人間関係を学ぶことは、就労や生活にも役立つ。

障害者工賃増へ新計画 月2万3420円目標 愛媛

愛媛新聞 
県障害者授産工賃倍増計画策定委員会(樫尾博一委員長)が23日、県庁であった。障害者自立支援法に基づく就労継続支援B型事業所の工賃をアップさせる5カ年計画が2011年度で終了することから、12~14年度の「工賃向上計画」を作成する方針を確認した。 現計画は障害者の経済的自立を支援するため07年度に策定。愛媛の10年度平均月額工賃は、06年度比10.3%増の1万2912円(72施設)だったが、目標の2万3420円には届いていない。

2012年3月24日土曜日

4市町、福祉避難所協定‎ 高知

読売新聞 
香美、南国、香南市と大豊町の4市町は22日、地震などの災害時に、一般の避難所暮らしが難しいと予想される知的障害者や発達障害者を受け入れる「広域福祉避難所」として、障害者支援施設など5施設を指定し、運営する社会福祉法人3団体と協定を結んだ。「かがみの育成園」「障害者支援施設白ゆり」「ワークセンター第二白ゆり」(以上、香美市)と、「ウィッシュかがみの」「南海学園」(以上、南国市)の5施設。いずれも内陸部で津波被害の可能性が低く、計約220人を収容出来るという。災害時には4市町の要請に応じて対象者やその家族を受け入れる。

臨床美術作品展始まる 県立美術館‎ 沖縄

沖縄タイムス 
「臨床美術作品展」(主催・NPO法人沖縄県福祉ネットワーク協会)が23日、県立博物館・美術館で始まった。2011年度那覇市地域福祉基金補助事業の一環で2回目の開催。ダウン症や自閉症の子どもたちや家族、就労支援施設など4団体と、県内で活動する臨床美術士の絵画など約100点が展示されている。同協会の赤嶺徳仁理事長は「たくさんの方に臨床美術を知ってもらい、いきいきとした作品をみてほしい」と来場を呼びかけている。入場無料。25日まで。

工賃アップのコツは? 障害者施設‎ 大分

大分合同新聞 
障害者の自立促進を目指し、県は本年度までの5年計画で、施設で働く障害者の工賃倍増に取り組んできた。リーマン・ショックによる不況、原料の価格高騰などから、各施設の平均工賃は4%程度の伸びにとどまっている一方で、目標額を達成した施設もある。成功の背景には、市場のニーズに敏感に反応し、積極的な営業活動を展開したなどの共通点があった。10年度の県内約100施設の工賃は月額平均1万4059円で、基準とした06年度に比べ570円アップしたものの、最終目標の2万7000円には届いていない。次期計画(12~14年度)では、各施設での工賃向上計画作成や、官公庁からの受注促進に力を入れる方針。

2012年3月23日金曜日

入所者暴行、元施設長に賠償命令=広島市の責任認めず‎ 広島

時事通信 
広島市安芸区の知的障害者施設「あとの郷」で2002~03年、当時の施設長に暴行を受けたなどとして、元入所者の男性の両親が、元施設長と施設を運営する社会福祉法人「無漏福祉会」、広島市に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が22日、広島高裁であった。宇田川基裁判長は暴行の事実を認め元施設長と無漏福祉会に計220万円の支払いを命じた一審広島地裁判決を支持し、原告被告双方の控訴を棄却した。入所施設を決めた広島市については一審と同様、「施設で更生を受けさせることが、男性の生命や身体の安全を損なう恐れがあったと容易に認識はできなかった」として過失を否定。「市には安全配慮義務があった」との原告側主張を退けた。

障害者とプロ、フラメンコ共演 25日 静岡

静岡新聞社 
国内を代表するフラメンコダンサー佐藤浩希さん(39)らを招き、湖西市手をつなぐ育成会(神谷里枝代表)が25日に同市で開催するステージ「すべてを越えて」を前に、共演する知的障害者たちが練習に汗を流している。トッププロと障害者の本格的な共演は県内でも珍しく、舞台を通じて絆の大切さを訴えるのが狙い。今回の舞台の延長線上には、来年に計画される東京公演も控えている。神谷代表は「障害者は人々に元気を与えてくれる存在。『障害者なのに』という視点でなく、同じ人として頑張る姿を見てほしい」と訴える。ステージは湖西市古見の市民会館で25日午後1時半から。入場料は当日1500円。

2012年3月22日木曜日

16歳長女監禁致死で控訴棄却 高裁岡山支部 上告しない方針 岡山

山陽新聞 
知的・発達障害のある長女=当時(16)=を自宅浴室に閉じ込めて死亡させたとして、逮捕監禁致死罪に問われた母親の岡山市北区北方、無職清原陽子被告(38)の控訴審判決で、広島高裁岡山支部は21日、懲役3年6月とした一審岡山地裁判決を支持、被告の控訴を棄却した。弁護人によると、清原被告は判決を受け入れる意向を示しており、上告しない方針という。

高次脳機能障害者就労支援の事業所 岩手

朝日新聞 
交通事故や脳卒中などで脳に損傷を受けて記憶力や注意力が低下する「高次脳機能障害」を抱える人らの就労を支援する事業所「生生学者アダージョ」が20日、盛岡市中野1丁目に開設された。同障害者を中心とした就労支援事業所は県内で初めてという。支援団体「NPO法人いわて脳外傷友の会イーハトーヴ」(堀間幸子代表)が運営する。定員は20人で、菓子や漬物の製造などのほか、事業所内の喫茶コーナーで地域の高齢者らと交流を深める。同法人は、県内で年間約70~80人が同障害になっているとみている。外見からは障害が分かりにくいため、社会生活で問題が生じやすいという。

2012年3月21日水曜日

都内自治体、発達障害の支援拡充 学齢・成人期も対象に 東京

日本経済新聞
東京都内の自治体が自閉症や注意欠陥・多動性障害など「発達障害」を抱える人への支援を拡充する。練馬区が専門医も配置する子ども向け支援施設を開設するほか、世田谷区は若者の就労支援に乗り出す。発達障害に対する理解が深まる一方で、自治体への相談などが増えており、支援の充実を急ぐ。文部科学省の02年の調査では、発達障害などで学習などが困難な児童・生徒が通常学級に在籍する割合は約6.3%。自治体などへの相談も急増しており、東京都発達障害者支援センターには11年に2700人以上から相談があったという。

県:障害者雇用に融資 今月から創設 埼玉‎

毎日新聞 
県は障害者の雇用に力を入れている企業向けの融資制度を創設し、今月から県内の3金融機関と提携して融資を始めた。県内に本社を置く企業の障害者雇用率(昨年6月現在)は1・51%で全国最下位。障害者雇用促進法が定める法定雇用率1・80%もクリアできておらず、企業の資金繰りを支援して障害者雇用を後押しする狙いがある。障害者雇用優良事業所の認証は、障害者雇用率2・1%以上(従業員56人未満の企業は障害者2人以上の雇用)が条件。県就業支援課は「融資制度が企業の障害者雇用の促進につながれば」と期待する。

2012年3月20日火曜日

発達障害診断チャート開発へ‎ 福井

中日新聞 
乳幼児の心の成長をサポートするため、県と法政大講師の黒沢礼子さん、講談社の3者が17日、発達障害を診断する「評価チャート」の共同開発プロジェクトに調印した。既存のチャートは質問項目が多く、調査する側の負担が大きいため、家庭や教育現場でも使いやすい簡略なものに仕上げていく。黒沢さんは調査結果の提供を受けて、質問事項を簡潔にするなどの改良を行い、1人の保育士が複数の園児を対象にする場合でも簡単に活用できるなど、家庭や教育現場でも利用しやすい簡略なものへと仕上げる。完成は13年3月までを予定し、講談社からの出版も検討する。

くらしを見つめて 若い障害者 行き先ない‎ 山口

朝日新聞 
総合支援学校の高等部を卒業したものの、受け入れ先が決まらない若者が少なくない。障害の程度に応じた受け入れ先とのマッチングが難しいうえ、近年の不況も影を落とす。親、施設、学校はどう対応しようとしているのか。周南市でNPO法人が運営する小規模施設を訪ねた。徳山総合支援学校の森山和子校長は「障害の実情が一人ひとり異なるので、現地実習はしているが、受け入れ先とのマッチングが難しい」という。「入所、通所施設は定員いっぱいのところが多く、なかなか入れないのが現実。近年の不況の影響で採用を手控えている企業や就労支援施設もある」と現状を語る。

小松菜リーフロールパスタ添え・「つばさの森」が出品‎ 埼玉

東武よみうり 
草加グルメフェスタには、市の知的障害者授産施設・つばさの森などを運営する、草加市社会福祉事業団が「小松菜リーフロール パスタ添え」を出品する。つばさの森としては、施設利用者らが製造し好評の「ご松菜マドレーヌ」が、埼玉県内授産施設対象の焼き菓子コンテスト「プレミアム クオリティカップ2010」で優勝、これに続く栄冠をめざす。フェスタでは、草加物産コーナーで小松菜ジュース、小松菜マフインなども販売予定だ。

障害者作業所の商品カタログ作成 千葉のNPO法人‎ 千葉

東京新聞 
県内にある障害者の作業所で作られているアイスクリーム、ジャムなど六つの逸品を集めた「千葉のいいものカタログ」を、県内のNPO法人が初めて作った。担当者は「味の良さ、品質は一級品。福祉施設の商品を知らない人にぜひ利用してほしい」とアピールしている。作ったのは千葉市の「ちば市民活動・市民事業サポートクラブ」と「県障害者就労事業振興センター」。知的障害者らが作っている製品の認知度を高めようと企画した。昨年夏、県内の施設に公募し、応募のあった十四品目から選んだ。

支局長だより:「町のパン屋」=川崎支局長・塩谷英明 神奈川 ‎

毎日新聞 
「法政通りに障害者の人たちのパン屋さんがあって、おいしくて地域に愛されていて、いい店なの。新聞はこういう店を取り上げてくれないの」声の主は年配女性と覚えているが、随分前なのでメモもよじれている。改めて見返すと「新聞はこういう店を取り上げ」なくてはと確信がわき、パン屋へ向かった。武蔵小杉駅近くの「法政通り南壱番街」を歩き、二ケ領用水沿いにメモにあった「あんてろーぷ」を見つけた。小さな店構えのショーケースに並ぶきれいなパンたち。100円のクリームパンを一つあがない、用水の端で食べていた。うまい。

2012年3月19日月曜日

LEDメーカーが植物工場 障害者雇用受け皿に 鳥取

日本海新聞 
鳥取市内で発光ダイオード(LED)照明の製造開発を手掛けるメーカーが、障害者福祉サービス事業を手掛ける関連会社を設立し、自社工場の空きスペースを活用して植物工場を始めた。自社のLEDの特性を生かし、低コストでの導入が可能という。ビジネスと障害者雇用の両立を目指しており、「iDEAL(アイディアル)方式」としてプラントの販売も視野に入れる。障害者雇用を目的とした関連会社「HRD iDEAL」が事業を担当し、電子部品の組み立てなど従来作業と組み合わせながら、約20人体制で収穫や管理、野菜のカットなどを行う。今後は栽培品目を増やすほか、地元飲食店や市場を中心に販路を広げることで、雇用の安定につなげる方針。

2012年3月18日日曜日

孤立死か 77歳の母と障害の息子、横浜で昨年末 神奈川

MSN産経ニュース 
横浜市旭区中希望が丘の住宅で昨年12月、2人暮らしの母親(77)と重い障害がある息子(44)が相次いで病死していたことが17日、神奈川県警旭署への取材で分かった。同署によると、息子が通所していた福祉施設の職員が、2日続けて母親が電話に出ないのを不審に思い、昨年12月6日に自宅を訪問。トイレの窓から中をのぞいたところ、あおむけで倒れている息子を見つけ、110番通報した。駆けつけた同署員が、台所で倒れている母親も見つけた。解剖の結果、母親の死因は解離性大動脈瘤(りゅう)破裂、息子は肺気腫などによる呼吸不全。母親は死後約1週間、息子は前日に死亡したとみられる。同署によると、息子は小児まひに加え、知的障害もあり、一人で歩いたり食事をすることができなかった。

迎えた子17年の成長 「週末里親」の記録  兵庫

朝日新聞 
子どものいない神戸市北区の夫婦が、施設育ちの知的障害児と週末を過ごした日々を本にした。少しでも家庭のぬくもりを知ってほしいと里親を続けた17年。夫は8ミリビデオで成長を記録し、妻は「親子」として暮らした日々をつづった。本のタイトルは「130本のテープ 週末里親17年の記録から」。ビデオ映像から静止画像を収録している。主な書店で販売している。

2012年3月17日土曜日

発達障害は脳の活動場所に違い 金大教授ら確認‎ 石川

北國新聞 
発達障害の子どもと発達障害ではない子どもの脳を比較すると、神経細胞の活動場所に違いがあることを、金大医薬保健研究域医学系の三邉義雄教授らの研究グループが15日までに、世界で初めて突き止めた。同グループなどが開発した脳の磁場を測定する幼児用の「脳磁計」で調べた。発達障害は現在、問診で診断されており、機器を使った客観的診断方法が確立すれば、早期発見につながる。三邉教授によると、成人の脳で神経細胞の活動の違いを示した研究結果はあったが、幼児に適した計測装置がなく、子どもの脳に関するデータはなかった。研究成果は16~18日に金沢市で開かれる「第2回金大子どものこころサミット」で発表される。

【欲望の美術史】宮下規久朗(11)アール・ブリュットと制作衝動‎

MSN産経ニュース 
アール・ブリュットという美術がある。20世紀にフランスの画家ジャン・デュビュッフェが提唱したもので、英語圏ではアウトサイダー・アートとよばれている。定義は困難だが、知的障害者や犯罪者など、正規の美術教育を受けていない人が自分自身のためだけに制作した美術のことである。それらには、技術的に未熟でも、既成の美術や文化に左右されない作者独自のビジョンが打ち出され、純粋な創造性が発揮されていると評価されてきた。「裸の大将」山下清や、人知れず空想的な少女たちの戦争物語を描き続けたアメリカのヘンリー・ダーガーといった画家がよく知られている。

個展:“一歩”刻む、感謝表す 春日西中の本村君、障害乗り越え巣立ち 福岡

毎日新聞 
知的障害を乗り越えて15日、春日西中の卒業式に臨んだ本村一歩(いっぽ)君の絵画と書の個展が同日から、大野城市下大利2の「カフェ&ギャラリー レ・グラン」で始まった。一歩君は知的障害で春日西小、中の特別支援学級に通い、小学3年時から大野城市南ケ丘4の松澤佐和子さんの絵の教室に通い始めた。2年前に自宅が火事になり、同級生たちがカンパしてくれたお金などで「はじめの一歩 HAPPY展」と題して個展を開いた。28日まで

授産施設が墓参代行 東京

読売新聞
お彼岸を前に、府中市の障害者授産施設が連携し、多磨霊園など市内の墓地で墓の清掃や墓参代行事業に乗り出した。墓参が難しい高齢者や転勤族をターゲットにした、障害者による新たなコミュニティービジネスとして展開したいと主催者は考えている。発案したのは、同市の22の障害者授産施設で構成する福祉作業所等連絡協議会の「しごと部会(愛称・ちゅうNet)」。障害者の平均賃金は月額約1万2000円と低い。そのため、賃金アップを目指し、これまで職員たちがアイデアを出し合い、公園清掃やダイレクトメールの封入発送などのほか、新商品やオリジナルサービスの開発にも力を入れてきた。墓地での代行事業は昨年4月の研修会で話が持ち上がり、準備を進めてきた。事業化に踏み切ったのは、障害の程度が比較的重かったり、人付き合いが苦手だったりする人も仕事に加わりやすいと考えたからだ。

民間の視点で 障害者支援 県から来月移管の「新生園」‎ 富山

中日新聞 
四月一日から、知的障害者の生活支援を手掛ける県立新生園(高岡市)の運営を担う社会福祉法人・たかおか新生会の役員らが十五日、県庁を訪れ、石井隆一知事に今後の意気込みなどを語った。同法人は保護者らを中心に設立。民間の視点を生かして高齢化した知的障害者の支援を目指す。県は移管に伴い、食堂の建て直しや風呂の移転新築、体育館の耐震化と屋根の修理、生活空間のバリアフリー化を実施した。国、県の事業費は計約二億円。

2012年3月16日金曜日

発達障害:理解を 県が啓発セミナー、春日部であす 埼玉‎

毎日新聞  
発達障害をもつ子どもへの関わり方などを専門家が講演する「発達障害の理解啓発セミナー」が17日午後2時、春日部市民文化会館大ホール(同市粕壁東2)で開かれる。入場無料で申し込み不要。4月2~8日の発達障害啓発週間を前に、県が企画した。北海道大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター教授、田中康雄さんが「発達障害の正しい理解と早期からの支援について」と題して話す。

母弟殺害、懲役18年 静岡地裁判決‎ 静岡

静岡新聞社 
静岡市駿河区で昨年9月、自宅で母親と弟を殺害したとして、殺人の罪に問われた同区池田、無職の男(39)の裁判員裁判の判決公判が14日、静岡地裁で開かれた。原田保孝裁判長は、被告に懲役18年(求刑懲役22年)を言い渡した。精神鑑定で発達障害と診断された被告の責任能力について、原田裁判長は「犯行前日にナイフを購入するなど計画的で一貫した行動をとった」「殺害行為が悪いことと認識していた」などと指摘した上で、「心神耗弱の状態になかったことは明らか」と認定し、完全責任能力はなかったとする弁護側の主張を退けた。裁判員経験者の女性は判決後の会見で、「発達障害をどのくらい考慮するのか悩んだ」と話した。

自閉症、カギの物質発見 米研究所、マウスで症状再現‎

朝日新聞 
自閉症の主な三つの症状「社会性の低下」「コミュニケーションの欠如」「強いこだわり」をすべて発症するマウスを、米サンフォード・バーナム医学研究所が作った。カギは神経の伝達にかかわる物質「ヘパラン硫酸」。自閉症に関係する物質や遺伝子は複数見つかっているが、すべての症状を併せ持つようなマウスができたのは珍しい。自閉症の原因解明につながると期待される。

2012年3月15日木曜日

山本・前橋市長:公約修正、「全小学校30人学級」後退 群馬‎

毎日新聞 
前橋市の山本龍市長は13日、就任後初の定例記者会見に臨み、公約に盛り込んでいた全小学校の30人学級の実現について「モデル地区を作るなど段階的な取り組みにならざるを得ない。30人学級一辺倒ではない」と述べ、方針の修正を表明した。実現には教諭の増員や教室の増設が必要なことに加え、市教委にヒアリングした結果、発達障害児をサポートする支援員の増員により教諭の負担減を目指すという。ただし支援員の増員数は明示しなかった。

出生月でADHD診断率に差、年度末生まれは1.3~1.7倍‎ カナダ

kenko 100 
同学年でも出生月によっては1歳近い年齢差が生じるが、これによる発達の違いが注意欠陥・多動性障害(ADHD)の診断率に影響する―。そんな研究結果を、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のRicahrd L. Morrow氏らが、3月5日付のカナダ医学誌「CMAJ」(電子版)に発表した。それによると、同国の年度末に当たる12月生まれのADHD診断率は、1月生まれと比べ男児で約1.3倍、女児では約1.7倍高いことなどが分かったという。同氏らは、出生月による発達の違いがADHDの過剰診断を招いている可能性を指摘している。

食べられる花で調味料 高知の障害者自立支援センター‎ 高知

日本経済新聞 
高知県芸西村の障害者自立支援センター、第2香南くろしお園(藤沢功賀代表)は、食べられるよう栽培した花を使った調味料「お華ソルト」を商品化した。サラダなどの彩りの調味料として4月から発売する。バラ、パンジー、カーネーションを農薬を使わずに栽培。これにより食べられるようになる。花びらを乾燥させ、1~3ミリ程度の大きさに粉砕した上で同県黒潮町産の天然塩と半々の割合でブレンドした。カーネーションのピンク、パンジーの黄などを使って食卓に彩りを演出できる。

2012年3月14日水曜日

障害者支援法の改正案を閣議決定 難病患者も対象‎

日本経済新聞 
政府は13日、障害者自立支援法の改正案を閣議決定した。法律の名称を「障害者総合支援法」に改め、障害者だけでなく難病患者も対象とすることなどが柱。改正案では、障害者の心身状態を示す「障害程度区分」や、同区分に基づく福祉サービスのあり方などを施行後3年をめどに見直すことを盛り込んだ。このほか、介護の必要度に応じて分かれているケアホームとグループホームを14年度から一元化し、地域で共同生活する障害者の福祉サービスの利便性を高める。障害者からは「新法をつくると約束したはず。提言も反映されていない」などと反発の声も上がっている。

発達障がい児支援で5歳児の専門医受診‎ 大分

大分放送 
県は子育て支援の一環として新年度から5歳児の健診で発達障害の専門医による診断を受けられるよう体制を整備する方針を明らかにしました。きょうの県議会の一般質問で県民クラブの守永信幸議員は子どもの発達障害の情報が学校に伝わらない結果、問題行動が悪化していると指摘しました。県は、発達障害と診断された場合、家庭に専門医を派遣するシステムや就学前の情報を入学後の小学校に提供する体制を作っていくことにしています。

チャレンジドアート美術展:被災地の障害児、「元気」伝える 島根

毎日新聞 
東日本大震災の被災地で障害のある子どもの作品を集めた「チャレンジドアート美術展」が松江イングリッシュガーデン(松江市西浜佐陀町)で開かれている。震災後に、福島、宮城、岩手に住む障害のある児童が手がけた約150点が並ぶ。クレヨンや水彩絵の具で夏休みなど身の回りのテーマをのびのび表している。17日まで。入場無料。

春の花祭り:黒潮の障害者授産施設で 花の販売にぎわう 高知‎

毎日新聞 
黒潮町田野浦の知的障害者授産施設「ジョブなしろ」(金子章一施設長)で春の花祭りが開かれ、大勢の人で賑わっている。ジョブなしろは利用者、通所者、入所者の計69人が在籍。約3000平方メートルのビニールハウスでバラやマーガレットなど約80種類の花を育て、グアバ茶なども栽培している。祭りは、施設利用者と地域住民との交流を図ろうと、15年前から春と秋の年2回開催している。18日まで。

障がい者の手作り豆腐店がオープン 山形

日テレNEWS24 
障がいがある人たちによる手作りの豆腐屋さんが山形市にオープンした。作りたての豆腐を中心にして自立支援や触れ合いの和が広がっている。豆腐屋さんがオープンしたのは山形市の円応寺町。お店の名前は「豆腐屋はとぽっぽ」。ここで販売される豆腐は全て手作り。施設に通う14人で豆腐作りからラベルの貼りつけ、そして販売まで手がける。2010年から豆腐の製造を始め、イベントなどで出張販売を行ってきた。そして先月25日、念願の直売所をオープンさせた。

2012年3月13日火曜日

追跡・累犯:利用される弱者/上 知的障害者、覚醒剤運び屋に「素直」つけ込まれ

毎日新聞 
男は09年6月、覚醒剤をベトナムから新千歳空港に持ち込もうとして派遣社員の女(28)と共に逮捕された。2人には逮捕を機に知的障害が判明。密輸組織の幹部の一人は、男性2人を電動のこぎりなどで殺害し裁判員裁判で初めて死刑が確定した池田容之(ひろゆき)死刑囚(34)。密輸利権を巡って殺人事件にまで発展した組織の末端に、知的障害者が連なっていた。

取材前線:「ほかにわ」預金着服 県が特別監査 施設入所者、どう守るか 長崎

毎日新聞 
元職員による知的障害者グループホーム入所者の預金着服が発覚した、南島原市の社会福祉法人・ほかにわ共和国。なぜ4年間も犯罪行為が明るみに出なかったのか。特別監査に入った県は「隠蔽(いんぺい)は明らか。どこまで組織的だったのか洗い出したい」としている。

千葉県、障害者就労支援で成果 使用者の理解深まる‎ 千葉

日刊工業新聞 
千葉県が障害者の就労支援に力を入れている。厳しい雇用情勢の下でも県内民間企業の雇用障害者数は増加基調にある。県は障害者が実際に就労している現場で意見交換の場を設けることや、専門のアドバイザーによる企業訪問など独自の施策を積み重ね、着実な成果を目指す。

2012年3月12日月曜日

発達障害指導で三原市巡回員‎ 広島

中国新聞 
三原市教委は2012年度、発達障害のある児童や生徒への指導方法を専門的立場から助言する特別支援教育相談員1人を採用する。市独自の事業。市立の全小中学校を計画的に巡回し、実態把握や教員への指導を強化する。相談員は、臨床心理士などの有資格者を対象に公募する。全40校で支援が必要な子どもの特性を把握し、個別の対応方法を教員に指導する。保育所や幼稚園、市子ども発達総合相談室と連携し、対象幼児の円滑な就学も支援する。

娘を介助「仕事戻れたら」 あの日、母は叫んだ「生きろ」‎ 岩手

日本経済新聞
岩手県大船渡市の元保育士、志田由紀さん(49)は仮設住宅で毎日、ダウン症で全盲の重度障害を持つ長女、名津紀さん(27)に約1時間かけ朝食を食べさせる。介助を手伝ってくれた母は、名津紀さんら家族を守るため津波の犠牲になった。震災の日、高台に向け自宅から車に乗ろうとする両親と妹、名津紀さんのすぐ後ろに津波が迫った。間に合わないと判断した母、勝部満代さん(当時74)は叫んだ。「おらはいいから、後ろ向かねえで早く車走らせろ! 頑張って生きろ!」。声に押され急発進した後ろから「バンザイ!」と家族の脱出を喜ぶかのような叫び声。直後に黒い水が一帯をのみ込んだ。

手作りはがきで復興支援 豊前のNPO法人「森の学校」 福岡

読売新聞 
障害者の就労支援施設を運営する豊前市のNPO法人「森の学校」(舟橋慎一郎理事長)が、東日本大震災の被災地の復興を願う絵などを印刷したオリジナルはがきを作り、販売している。売り上げの半分を被災地支援に充てる計画で、通所者やスタッフたちは「息の長い支援をしていきたい」と話している。施設に寄付された多くの未使用はがきを利用して被災地支援をすることを発案。通所者から言葉やデザインを募り、岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」を思わせる木とカタツムリの絵に「一歩ずつ 一歩ずつ 前へ」との言葉を添えたものなど7種類を印刷した。

2012年3月11日日曜日

初の障害者グループホーム 北海道

北海道新聞
町内の社会福祉法人「きずな会」(高橋秀昭理事長)が、障害者のグループホームや高齢者アパートなどを備えた「共生型サロンきずな」を町立岩に建設した。町内初の障害者グループホームで、建物には地域住民が集えるサロンも併設。「誰でも気軽に集える場にしたい」(同法人)と話している。1階部分は地域の高齢者や子育て中の親子などに利用してもらうオープンスペースのサロンのほか、トイレ、風呂などを各室に備えた高齢者アパート3室を配置した。2階部分は知的、精神などの障害者のグループホームで、個室7室のほか、共用のリビング、キッチンなどを備える。同法人職員が入居者の食事や健康管理などの世話を行う。

2012年3月10日土曜日

東大、脳の発達障害の原因タンパク質がシナプスを動かしていることを確認 ‎

マイナビニュース 
東京大学(東大)大学院医学系研究科神経細胞生物学分野の岡部繁男教授らの研究チームは、細胞骨格の一種で微小管をレールとしてその上を動く分子モーター「ダイニン」と結合し、その機能を制御することが知られている遺伝子「Lis1」が、脳の中で神経細胞の間のシナプスと呼ばれる"つなぎめ"にも存在し、Lis1によって制御されたモーター分子によりシナプスが微小管に沿って移動し、最終的に正しい場所にシナプスが配置されるということを明らかにした。

【新聞】発達障害と犯罪報道 記事検証とともに記者教育を‎

朝日新聞 
社団法人日本自閉症協会は05年に「メディア・ガイド(報道機関で働く皆さんへ)」と題した冊子を発行し、事件の背景にある自閉症やアスペルガー症候群に触れた報道に注意を喚起している。「障害名をことさら強調したような報道」や「障害名を早く突き止める競争が過熱したように思えるケース」などに触れ、「こうした報道の影響で、多くの自閉症やアスペルガー症候群の人々や家族が偏見や誤解にさらされています。過度に危険視され、地域での日常生活に支障が出ている」として、報道側に次のような配慮を求める。

マリノスショップ、障害者手作り製品の常設販売所に 神奈川

MSN産経ニュース 
横浜市内の障害者施設で障害者が手作りしたバッグや人形、ストラップなどの製品の常設販売が今月から、サッカーJ1、横浜F・マリノスのオフィシャルショップ「TRICOLORE ONE みなとみらい店」(西区みなとみらい)で始まった。障害者の社会参加のため、障害者施設では製品の販売場所を広げる努力をしているが、期間限定の場合が多く、常設販売場所の確保は難しいという。マリノスとコラボレーションし、チームカラーの赤、白、青のトリコロールカラーを取り入れた約15種類の製品が店頭に並ぶ。店の営業時間は午前10時~午後6時。月曜定休(祝祭日除く)。

2012年3月9日金曜日

知的障害者の預金610万円着服 容疑の元NPO副理事長を再逮捕 神奈川

MSN産経ニュース 
知的障害者グループホーム入居者の預金着服事件で、神奈川県警は8日、業務上横領の疑いで、NPO法人「障害者フルライフサポート・ユーリカ」元副理事長、矢ケ部恵美容疑者(60)=横浜市戸塚区=を再逮捕した。県警によると、容疑を認めている。県警の調べによると、矢ケ部容疑者は平成18年5~8月、同法人が運営するホームに入居していた知的障害のある横浜市内の50代男性の口座から13回にわたって計610万円を着服した疑いが持たれている。

増える児童デイサービス‎ 北海道

十勝毎日新聞 
発達に不安や障害を抱える子供を預かる児童デイサービスの専門事業所が、帯広市内で増えている。保育士などの専門資格を持った有志が、「親子を支援したい」と、それぞれ特徴を生かした内容で事業を展開する。市教委によると、自閉症・情緒障害、肢体不自由、知的障害などの特別支援学級は、市内40小・中学校すべてに設置され、在籍児童・生徒数は573人(昨年5月)。帯広には、今回オープンする1施設を含め、児童デイサービスは5事業所がある。4月にさらに1カ所増える予定。

アウトサイダーアート展:「作家」8人、100点展示 石川

毎日新聞 
精神障害者や知的障害者が手がけた絵や造形作品を展示する「金沢発信アウトサイダーアートVol.4」が6日、金沢市広坂1の金沢21世紀美術館市民ギャラリーで始まった。芸術活動を通じて、障害者と社会との接点づくりに取り組む「金沢アート工房」(国枝千晶代表)が主催。作品展のタイトルは、専門的な美術教育を受けていない人(アウトサイダー)が、制作した芸術作品を指す。障害者が制作した作品も含まれる。既存の創作活動に新たな刺激を与え、国内外で注目を集めている。11日まで。入場無料。午前10時~午後6時。

アール・ブリュット日韓展:独創的作品 近江八幡で11日まで 滋賀‎

毎日新聞 
近江八幡市永原町上のボーダレス・アートミュージアムNO-MAで、アール・ブリュットの日韓合同企画展が開かれている。独創的な作品が訪れる人を引きつけている。知的障害や精神障害のある人の作品が中心。昨秋にはソウルの大学で展示会を開いた。日本の作家は緻密な木工バスや実家の部屋の間取りを描いた絵画をはじめ、施設などで自由に取り組んだ作品が多い。韓国の作家の作品はカラフルな色使いやキャラクター化した人や動物の展示が印象的。11日まで。一般300円。高大生250円。中学生以下と障害のある人は無料。午前11時~午後5時まで。

2012年3月8日木曜日

平塚に新たな児童自立支援拠点 中里学園など統合 神奈川

MSN産経ニュース 
情緒障害や発達障害、知的障害のある子供を乳幼児期から成人期まで支援するため、神奈川県は新たな児童自立支援拠点施設を開設する。候補地は、現在は更地の平塚市片岡の元県立五領ケ台高校の跡地。黒岩祐治知事は「発達障害や虐待による情緒、行動上の問題で社会生活に不適応を起こす子供が増えている。福祉や医療の面からの支援が必要だ」と説明している。

ライナス学園31日閉校‎ 神奈川

読売新聞 
財政難にあえぎつつも、神奈川県内で唯一、発達障害の児童・生徒を専門に受け入れ続けてきた小中高一貫校「学校法人・湘南ライナス学園」(小田原市風祭)が、31日に解散、閉校する。4月からはフリースクールとして再出発する予定。17日に行われる最後の卒業式では、児童・生徒13人のうち中学、高校生計5人が巣立ち、残る小学~高校生8人は、同スクールや通信制高校などへ学舎を移すという。インターネット上に06年11~12月、学園を中傷する内容が書き込まれ、風評被害が広がって退学者が相次いだ。その後、児童・生徒数は最多だった約50人から3分の1以下に急減し、経営難に陥った。

手作りパン 障害者と一緒に 斜里で開店 北海道‎

朝日新聞 
焼き窯から小麦まで地元産にこだわったパン屋さん「ウナベツ岳メーメーベーカリー」が1月、斜里町峰浜に開店した。オーナーは障害者支援に関わってきた小和田久美子さん(35)。築50年の自宅を改造し、ゆくゆくは障害者のスタッフと一緒に手作りの味を提供する店にしたいという。小和田さんは千葉県生まれで、父親の仕事の関係で各地を転々とした。東京農大(東京)を卒業後、岩手県の羊毛織物メーカーや新得町の羊牧場などで働き、2005年に斜里町に引っ越してきた。知人の羊牧場を手伝いながら障害者支援のNPO法人知床みさきの風の「どんぐりパン工場」で働き、障害者と一緒に病院や高校の購買用のパンづくりを続けるうちに、自身で店を開くことにした。

しめ縄包装紙に障害者描いた絵 高岡関野神社が考案 富山

中日新聞 
高岡市の高岡関野神社は、参拝者に授けるしめ縄やしめ飾り用に、知的障害者が描いた絵をあしらった包装紙を考えている。障害者の自立サポート施設Jam(同市宮田町)の作業所で働く人たちの収入や働きがいを高める一助にする。Jam作業所には絵を描くことが好きな利用者が多く、感性豊かな作品に感心した酒井さんが、多くの人にJamを知ってもらうきっかけにもなると、絵を包装紙に活用することを提案した。Jamのスタッフも「利用者のやりがいになる」と賛成。芸術家も交えて開発に取り組むことになった。

障害者が集う「金沢アート工房」 自立後押し 今夏ネット美術館‎ 石川

中日新聞 
芸術活動に励む知的障害者らが所属する「金沢アート工房」は今夏、美術の形式にとらわれない自由な作品を紹介する「インターネット美術館」を開設する。絵画や金属などの作品数は千点に上る。大勢の目に留まるネットの活用で販路を開拓し、作家としての自立を支援する。これまで作品を売り込む機会は年一回の作品展にほぼ限られていた。ネット美術館では新作を中心に複製画やはがきなどの商品を常時売り込める。工房やメンバーの創作の様子も紹介し、新たな才能発掘も狙う。将来は金沢町家にギャラリーを兼ねた創作拠点を開く計画も描く。

安くて丁寧 まき好評‎ 愛知

読売新聞 
春日井市廻間(はざま)町の知的障害者施設「けやきの家」が今シーズンから、施設利用者の仕事として新たにまきストーブ用のまきの製造・販売を始めたところ、安くて仕事が丁寧と好評だ。企業からの仕事が不況の影響で減っている中だけに、軌道に乗ればまきづくりを本格化する。造園業者に伐採したナラ材が出ると知らせてもらい、取りに行って長さ40センチに切り、まき割り機で割ってから1年間乾燥させて出荷する。昨年から油圧式のまき割り機を購入し、まき割りの作業を始め、1束10キロを500円で販売し始めたところ、徐々に知れ渡って注文が入るようになった。

2012年3月7日水曜日

選挙ポスター破り 地検が控訴断念の方針 無罪確定へ‎ 佐賀

佐賀新聞 
佐賀市で2009年、選挙運動用ポスターを破ったとして公選法違反罪に問われた知的障害のある男性(59)に無罪を言い渡した佐賀地裁判決について、佐賀地検の馬場浩一次席は5日、「判決を覆す新たな立証は困難」として控訴しない方針を明らかにした。控訴期限は6日で、判決が確定する。弁護人の出口聡一郎弁護士は「控訴断念は今回の起訴が誤りだったと認めたこと。検察は誤りを徹底的に分析し、知的障害者の取り調べに対する運用改善を進めてほしい」とのコメントを出した。県警の岩瀬常幸刑事部長は「捜査は適正だったと認識している。これまでも障害者の特性に配慮し捜査してきたが、より慎重に行うよう指導する」との談話を出した。

スウィーツ甲子園:グランプリに「忍者バウム」 兵庫‎

毎日新聞 
県は5日、障害のある人が通う授産施設で製造されたスイーツのコンテスト「第3回スウィーツ甲子園」(3~4日に神戸市で開催)の審査結果を発表した。グランプリを獲得したのは「甲賀流 忍者バウム」(滋賀県・甲賀福祉作業所)。準グランプリは「抹茶米粉ドーナツ」(鳥取県・まちの広場ののなファクトリー)だった。審査方法は、製菓の専門家や民間のバイヤー、公募の審査員などによる審査会の結果と、3~4日に神戸・元町商店街6丁目の特設会場で一般の市民に試食してもらい、お気に入りのスイーツに投票してもらう人気投票の結果を基にした。人気投票では、宝塚けやきの里(兵庫県)の「シュニッテン」が最も票を集め、「はばタン賞」に選ばれた。

未就学児施設を一部先行開設‎ 広島

中国新聞 
福山市は5日の市議会予算特別委員会で、発達障害の可能性がある未就学児を対象にした療育施設「こども発達支援センター」の一部を、今秋をめどに開設する方針を示した。センターは、同市三吉町南の保健センターの1、2階を改修して設ける。総務と医療、相談、発達支援、地域支援の5部門のうち、医療と相談、総務の3部門を先行する。ニーズの高い部門を優先したと説明している。

せんべい売って 自立へ一歩‎ 埼玉

朝日新聞 
久喜市を中心に自立支援事業所やこどもデイサービスなどを展開する特定非営利活動法人あかり(川岸恵子代表理事)が、多機能型就労施設「あかりワークス姫宮」を宮代町にオープンさせた。知的障害や体に障害を持つ人たちが働いて給料を稼ぎ、自立した生活を送ることを目指している。2月から運営を始めたこの施設は、就労移行支援・就労継続支援B型事業所。せんべいの袋詰め、箱詰めとシール貼り、販売などの軽作業をする。定員20人に対し、現在働いているのは2人だが、4月からは新たに8人が増える予定だ。

「第二の山下清はたくさんいる」‎ 愛知

東海日日新聞 
既成の芸術の流派などにとらわれず表現した「アウトサイダーアート」のうち、障害者の作品を集めた展覧会「アウトサイダーアート2012豊橋」が4月10~15日、豊橋市内の4会場で開催される。東三河在住の約80人が絵画や陶芸など多彩なジャンルで出展する。市役所で6日に開かれた会見で、主催者らが展覧会成功への意気込みを語った。会場は、豊橋市美術博物館▽花園にぎわい亭(花園町)▽豊橋市民文化会館▽カフェギャラリーvivi(南瓦町)の4カ所。計約100点を展示する。

2012年3月6日火曜日

生活/就労セット支援/発達障害‎ 滋賀

朝日新聞 
県は発達障害者の自立を後押ししようと、生活と就労の支援を一体化させた全国初の取り組みを新年度から始める。利用者にアパートを提供して一人暮らしに慣れてもらい、同時に就職準備のための訓練をする事業で、新たな支援の枠組みを示し、より多くの人の自立につなげる狙いだ。想定しているのは、高校などを卒業後、自宅に引きこもったり、就職しても長続きせず、職を転々としたりしている発達障害者だ。利用者は生活訓練用に借り上げたアパートに居住。各利用者の特性に合わせたプログラムに基づき、支援員と夜間も一緒に過ごしながら、炊事や洗濯といった家事から金銭の管理法、休みの過ごし方について指導を受ける。昼間は就労準備訓練として、アパートとは別の施設で社会人として必要なマナーや電話の応対の仕方を学び、協力企業での職場実習もする。

発達障害児の教室全小中校に設置へ 都教委 東京

東京新聞 
都教育委員会は、発達障害児への対応を充実するため、全公立小中学校に専門の特別支援教室を設置する。新年度にまず、四カ所をモデル自治体に指定し、特別支援教室の開設を目指す。都は、各校に発達障害児用の特別支援教室を設けて、教員が定期的に巡回する方式を検討している。モデル自治体では、初年度を準備期間とし、二、三年目に自治体内の全小学校に特別支援教室を開設する。

特別支援教育の課題解決へ‎ 福井

中日新聞  
特別支援教育が抱える課題の解決や教育の充実に向けて、国や県などに政策を提言していこうと、県議や市議の有志が4日、党派を超えて議員連盟を立ち上げることを決めた。4月21日に福井市で設立総会を開く。議連名は「発達障害・不登校・引きこもり等の問題に関する県地方議員連盟」(仮称)。会長には県議の田村康夫議員が就く予定。鯖江市水落町2丁目のアイアイ鯖江・健康福祉センターでこの日開かれた県議会・市議会合同意見交換会で決まった。

2012年3月5日月曜日

津市立三重短大:准教授が女性の首絞める 講義中説明なく 三重

毎日新聞 
津市一身田中野の市立三重短大の男性准教授(46)が昨年12月、講義中に1年生の女子学生(21)の首をパソコンの電源コードで絞めていたことが3日、分かった。准教授は「知的障害者の加害行為から身を守るための指導」などと主張するが、学生は「加害行為などの説明はなく、突然だった」と否定しているという。短大は不適切な指導だったとして、今月中に准教授を処分する方針を固めた。

オリーブを記念植樹 園地拡張を祝う 小豆島の障害者施設 香川

MSN産経ニュース 
小豆島(香川県)の特産、オリーブの栽培を通じて障害者の就労の場づくりや賃金増を目指している同県土庄町の社会福祉法人「ひまわり福祉会」が3日、同町内のオリーブ園地で、園地拡張を記念した植樹祭を開いた。この日は施設利用者や家族、ボランティアのほか、同町の岡田好平町長ら福祉、自治会関係者など計約110人が参加。園地拡張を祝い、ルッカやミッション種のオリーブを植えた。

すごろくで楽しく算数  東京

読売新聞 
障害のある人たちに算数や数学を指導する学習塾「遠山真学塾」(武蔵野市)のスタッフが「数楽(すうがく)すごろく」を作成した。すごろくで遊びながら、足し算や引き算、ゼロの概念を学べるもので、生徒たちの評判も上々。塾を主宰する小笠毅さん(71)は「一般学級で学ぶ数字嫌いの小学生にも活用してほしい」と話し、希望者に販売を始めた。すごろくを作成したのは、同塾スタッフの伊藤千枝さん(31)と島田桂子さん(25)。塾には自閉症やダウン症、学習障害児(LD)などの子どもや大人約130人が通っている。

白老宏友会のケアホームが落成 障害者福祉の新拠点に 北海道

室蘭民報 
社会福祉法人・白老宏友会(小田井虎雄理事長)建設の共生型事業所・ケアホーム落成式が3日、白老町中央公民館で開かれ、障害福祉サービスの新たな拠点の誕生を祝った。 約220人が出席。小田井理事長が「利用者の安全に配慮した潤いのある居住空間を整えた立派なケアホームが誕生しました。共生型事業施設は障害者と地域の人々の交流の場として、また短期入所機能を生かした支援などを地域サービスに役立てていきたい」と式辞。

2012年3月4日日曜日

[成年後見制悪用]チェック体制を見直せ‎ 沖縄

沖縄タイムス 
知的障がいや認知症などで判断能力が不十分な成人の財産などを管理する「成年後見人」の立場を悪用し、現金1千万円を横領したとして、県司法書士会元会長(71)が業務上横領の疑いで那覇署に逮捕された。元会長は「未公開株に投資した」と容疑を認めているという。県警は、元会長が後見人を務めた別の3人の財産も流用し、合計額が計1億3千万円に上ることを把握しているという。

親族後見人の不正2400万円‎ 沖縄

沖縄タイムス 
知的障がいや認知症などで判断能力が不十分な被後見人の財産を親族後見人らが私的に使った不正行為が、2010年6月~11年9月までの間に、県内で2件、総額約2400万円に上ることが1日までに分かった。最高裁による初めての調査。那覇家裁は「使用状況は事後報告になるため、事前にチェックできる状況ではなかった」として、信託銀行で財産を管理する「後見制度支援信託」を4月から運用して防ぎたいとしている。

相互支援の会設立へ 障害者のきょうだい持つ有志‎ 富山

富山新聞 
身体・知的・精神障害者のきょうだいがいる県内の有志が4日、相互支援を目的に「富山県きょうだいの会」を設立する。親の死後の介護など、周囲に相談しにくい悩みを抱える者同士が意見交換できる場をつくる。発起人で知的発達障害の妹2人がいる金山敦さん(25)=立山町利田=が福祉団体などを通して同様の立場の人に声を掛けた。発足時の会員は10人前後となる見込み。会員が自由に発言できるよう定期的に集会を開く。きょうだいが抱える障害の知識を深めるための勉強会、悩み相談会などの開催も検討する。

障害のある生徒 県庁で職場実習‎ 茨城

朝日新聞 
「障害のある子どもたちに職場実習の場を」と、民間の事業所に声をかけるだけでは説得力に欠け、効果もあがらない。そこで「隗(かい)より始めよ」と、県教委特別支援教育課がみずから県内の養護学校高等部の生徒たちの受け入れを始めた。課が2人のような生徒を初めて受け入れたのは昨年10月。週1日、計4~6日間、県庁に来てもらい、午前9時から午後4時まで事務作業を学ぶ。

障害者らの手づくり品販売 静岡市役所静岡庁舎に「わ・ハハ」オープン‎ 静岡

中日新聞 
静岡市内の知的、精神障害者施設の利用者が手作り製品を共同で販売する店「わ・ハハ」が2日、静岡市役所静岡庁舎1階にオープンした。初日は食品や雑貨など70種を売り出し、市民ら200人が訪れる盛況ぶり。市障害者福祉課の担当者は「障害者と市民の交流の拠点になってほしい」と期待する。毎週金曜の午前10時から午後3時まで開店。机や椅子を並べて簡易の販売所を設け、市内12カ所の障害者施設の利用者が交代で店番をする。5日はオープン記念として特別に開店する。

自慢の味で勝負 神戸で「スイーツ甲子園」開幕‎ 兵庫

神戸新聞 
障害者施設などで作るお菓子の味やアイデアを競う「スイーツ甲子園」(神戸新聞社など後援)が3日、神戸市中央区の元町商店街西側入り口で始まった。県内外の10施設がブースを並べ、買い物客らに自慢の味をPRしている。授産製品の品質向上と販路拡大を目指し、NPO法人「兵庫セルプセンター」と県が2年前から開催。今回初めて京都や宮城など県外からも参加を募った。試食した一般客の投票と審査員の採点でグランプリを決める。

2012年3月3日土曜日

知的障害少年に職員暴行、四日市の施設 三重

中日新聞 
三重県四日市市波木町の知的障害者施設「聖母の家 あゆみ」の男性職員3人が昨年、2人の男性入所者に計3回の暴行を加えていた。入所者はいずれも未成年で、顔が内出血するなどのけがをしたという。施設を運営する社会福祉法人の植木存(たもつ)理事長は「入所者と保護者に対して申し訳ない」と謝罪した。三重県は、日常的に虐待が続いている可能性もあるとみて調査している。元職員らは「暴行時は『顔はやめろ』と上司に言われた職員もいた」「虐待現場を何回も目にした。氷山の一角では」と話した。

皇后さま、工芸展をご鑑賞 小皿などお買いあげに 東京

MSN産経ニュース 
皇后さまは2日、東京・日本橋の日本橋三越本店で「第24回旭出学園工芸展」をご覧になった。会場では、特別支援学校「旭出学園」や関連する福祉施設に通う知的障害者らが手作りした工芸品を販売。皇后さまは作品について「かわいいですね」と話しながら、小皿やリンゴ柄の手ぬぐいなどを次々とお買い上げになった。

扉の向こうへ 能代市「支援センター」の戦略  秋田

秋田魁新報  
「最初こそ戸惑いましたが、支援員が頻繁に訪問してくれたおかげで負担は感じませんでした」。2010年夏から知的障害者二人を雇用している能代市扇田のリサイクル会社「秋田エコプラッシュ」。総務部長の山谷文子さん(57)は、二人と向き合ってきた1年半をこう振り返る。初めての障害者雇用に不安もあったが、能代山本障害者就業・生活支援センター(能代市)の前身、障害者雇用就労サポートセンター支援員の熱意が背中を押した。最初の3カ月ほどは職場の中に「二人とどう接すればいいのか」という空気もあったが、疑問は支援員が丁寧に解きほぐしてくれた。

南魚沼市立総合支援学校が来春開校 新潟 ‎

MSN産経ニュース 
新潟県南魚沼市は障害者に小・中・高校に準じた教育を受けてもらう特別支援学校として「南魚沼市立総合支援学校」を25年度に開校すると発表した。合わせて、敷地内に職業訓練施設を設け、就労支援など総合的な支援を目指す。同総合支援学校は、現在市が所有する職業訓練施設「魚沼サンティック」(同市西泉田)を改修して校舎として利用。敷地内にある南魚沼職業能力開発運営協議会所有の施設の寄贈を受け、魚沼サンティックの職業訓練施設の機能を移す。

手作りの品 笑顔も贈る 旭の仮設住宅被災者らに‎ 千葉

東京新聞 
千葉大教育学部付属特別支援学校(千葉市稲毛区)に通う知的障害の中学生十九人が一日、東日本大震災で被災して仮設住宅で暮らす人たちに、手作りの寄せ植え鉢や布団干し台をプレゼントした。生徒たちはこれまで、ベンチや掲示板を作って地域住民に配っており、今年は「被災者の役に立てないか」と旭市に相談。教員と生徒が仮設住宅を訪れ、住民から要望の多かった寄せ植え鉢と布団干し台、収納ボックスを作ることに決めた。

2012年3月2日金曜日

障害者ら孤立死防止で全国調査を 手をつなぐ育成会が要望

47NEWS 
障害者と家族の「孤立死」が各地で相次いで発覚したことを受け、知的障害の子を持つ親の全国組織「全日本手をつなぐ育成会」(東京)が1日、障害者手帳を持ちながら福祉サービスを利用していない家庭の実態を調査するよう、国や自治体に求める声明を発表した。声明は「個人情報保護は、その人に不利益になることまで許容しているわけではなく、行政は自らの責任をプライバシーの問題にすり替えている」と指摘。再発防止策の検討組織も設置するよう国に求めている。

府:高次脳機能障害、新年度から支援策 専門外来設置や家事手助け 京都‎

毎日新聞 
「隠れた障害」として近年対策が急がれている高次脳機能障害について、府は新年度から総合的な支援対策に取り組む。専門外来の設置や在宅支援などの事業費として12年度当初予算案に1940万円を計上した。脳損傷が原因で記憶や精神機能などに後遺症が残る障害だが、外見上は健常者と見分けが付きにくい。法的な位置付けも明確ではなく、医療・福祉関係者でも十分な周知がなされていないのが実態だ。障害者支援課によると、府内障害者数は推計1万7500人。

障害者の鉄道割引 拡充を 愛知‎

読売新聞 
総務省中部管区行政評価局は29日、障害者が一人で鉄道に乗車する際に、乗車距離100キロ以下でも割引を実施するよう鉄道事業者を監督する中部運輸局にあっせんした、と発表した。発表によると、東海4県の23の鉄道事業者(JR除く)のうち、乗車距離にかかわらず半額となるのが13社、JR同様、距離が片道100キロを超えた場合に半額となるのが8社、割引制度がないのが2社。片道100キロを超えれば半額としている8社のうち6社は、路線距離自体が100キロ以下しかなく、実質的に割引制度がないのと同じという。

絵画:色彩、筆遣い…感性を投影 障害者と住民が共同制作 徳島

毎日新聞 
知的障害者と東みよし町の住民が共同制作した絵画の展示が徳島市南矢三町2の県立障害者交流プラザ1階フロアで開かれている。障害者の絵の完成度を高めようと、住民ボランティアが下塗りや補修を手伝った。会場には独特の感性が投影された約20点が並ぶ。描いたのは障害者支援施設「博愛ヴィレッジ」(同町西庄)を利用する知的障害者14人と、町立三加茂中学校美術部の生徒ら約30人。地元の美術愛好家グループ「Nowhere Nobody」が中心になり、昨秋から制作を始めた。8日までの午前9時~午後9時(土日は午後5時まで)。入場無料。

福岡市の和菓子店、障害者施設と連携 サブレ商品化‎ 福岡

SankeiBiz 
初恋のようにはかない口溶けのサブレはいかが-。
福岡市の11の障害者施設と、市内の老舗和菓子店「如水庵」が、米粉を使ったごま味のサブレ「はかたサブレはつこい」を共同開発し、販売を始めた。1パック13本入りで380円。市によると複数の施設が連携して同じ商品を生産するのは珍しい。売り上げや障害者の賃金アップには大量生産が必要なため、如水庵にレシピや製造調整の協力を求め、異なる施設でも同じ商品が作れるようにした。

2012年3月1日木曜日

障害者がグループ就労 岡山

中国新聞 
笠岡市社会福祉事業会が運営する多機能型事業所「かさおか」(同市金浦)に通う知的障害者5人が、紳士服販売の青山商事井原商品センター(井原市大江町)でグループ就労に取り組んでいる。「かさおか」が障害者雇用納付金制度に基づく障害者能力開発助成金「グループ就労訓練請負型」を井笠地域で初めて活用。来年4月から、1人が同センターのフルタイムパート従業員に採用される予定で、各自が意欲的に仕事をしている。同助成金「グループ就労訓練請負型」は、社会福祉法人などが企業から業務を請け負い、障害者3~5人が一緒に企業内で就労訓練を受ける方式。グループで長期的に仕事ができることで、障害者にも企業側にもがメリットがある。

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